町山智浩『私ときどきレッサーパンダ』を語る

町山智浩『私ときどきレッサーパンダ』を語る たまむすび

町山智浩さんが2022年3月15日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中でピクサー映画『私ときどきレッサーパンダ』を紹介していました。

(町山智浩)赤江さんって最初に好きになったアイドルとかっています? 誰ですか?

(赤江珠緒)ええと、そうそう。ルイルイ。

(町山智浩)えっ、太川陽介さん?

(赤江珠緒)太川陽介さん。一番最初、だから本当に自分が物事ついた幼稚園ぐらいの時に「うわっ、なんてテレビの中できらきら輝いてる人だろう」と思ったのは太川陽介さん。

(町山智浩)今、蛭子能収さんとバスに乗ったりしている?

(山里亮太)今はそのイメージですね。

(町山智浩)山里さんは誰ですか?

(山里亮太)僕は光GENJIとかを見て。みんなで……。

(町山智浩)えっ、なんで? 光GENJI、そうなの?

(山里亮太)あの光GENJIに入りたくて小学生の時にローラースケートを履いたりしていましたけどね。

(町山智浩)異性では誰ですか?

(山里亮太)異性では、あの頃はおニャン子クラブですね。

(町山智浩)ああ、おニャン子クラブの誰だったですか?

(山里亮太)新田恵利さん。

(町山智浩)ああ、すごい渋いところを狙ってますね。そうなんだ! それは面白いな。僕はちなみにね、小川ローザさんでしたけども。それはいいんですが。今日はそういう話なんですよ。あのね、この間、3月11日からディズニープラスっていうところで配信が始まったピクサーの新作アニメなんですが。『私ときどきレッサーパンダ』という映画についてお話します。

(町山智浩)この曲はこの『私ときどきレッサーパンダ』の中で主人公のメイメイちゃんが好きになるアイドルが歌ってる歌なんですけど。これって、なんていうか1980年代終わりから90年代にかけて育って洋楽を聞いてた人だとね、「あれ? これ、なんかに似てる?」っていう曲なんですよ。これ、バックストリート・ボーイズの曲のパロディなんですよ。

(町山智浩)バックストリート・ボーイズっていうのは90年代終わりに非常に人気があって、その後にイン・シンクとか……K-POPみたいなものが出てくる前に、ボーイズグループっていうのがアメリカで流行ったんですね。男の子がみんなで、人種の違う男の子がグループを組んで歌ったり踊ったりするっていうが。これは、その頃のカナダを舞台にしたアニメなんですね。

(赤江珠緒)ほう。

(町山智浩)これは監督が1987年生まれで、自分の子供の頃のことを元にしていると言っているんですけれども。舞台はカナダのトロントで、そこに住む中国系の女の子のメイメイちゃんが13歳になったところなんですけどもね。で、舞台は2002年なんで、まだスマホがなくて。折りたたみ式の携帯で写真を撮ったりしてた時代なんですよ。ガラケーの時代ですね。で、監督は1987年生まれの中国系の監督でドミー・シーさんっていう人なんですけども。で、このメイメイちゃんが5人組のそのボーイズグループ、アイドルグループのフォータウンっていうのを好きになるんですね。

で、まあバックストリート・ボーイズみたいなグループなんですけれども。ところが、そのお母さんがすごい教育ママで。中国系のタイガーマムと言われるようなお母さんで。とにかく「勉強しろ、勉強しろ! オールAじゃないとダメだ! 楽器もやれ!」っていうことで、クラシックのフルートとかを勉強させて。で、「アイドルとか聞いちゃダメ」っていうお母さんなんで。そのお母さんの下でメイメイちゃんはいい子ちゃんの優等生だったんですね。

ところが、お母さんにアイドルが好きなことは言えないんですよ。そうすると、トロントにそのフォータウンっていう好きなアイドルグループが来ることがわかるんですね。それと、なんかメイちゃん、今までどうでもよかった男の子のことがすごく気になりだすんですよ。近所にいる子とか、クラスの子とかが妙に気になってしまって。それを絵に書いたりしちゃうんですね。落書きでその男の子の顔とかを。で、そうするとお母さんに見つかって怒られたりするんですが。そしたらある日突然、このメイメイさんが巨大なレッサーパンダになっちゃうんですよ。

(山里亮太)急に?

(町山智浩)急に。っていう話なんですね。これ、一体何の話なんだ?ってことなんですけども。これ、その現在32歳の監督のドミー・シーさんが「これは自分に起こったことだ」と言っていて。まず、「パンダに変身したりするっていうのは高橋留美子さんの『らんま1/2』に影響を受けてるんだ」って言っていて。あれ、男の子になったり女の子になったりしますよね。で、お父さんはパンダになっちゃうでしょう? だから、それが元なんだと言っているんですけど。あと、まあトトロとかの影響もあると思うんですけどね。

あと『セーラームーン』っぽいところもあったりするんですが。後半の方で。ただ、このテーマ自体は実は、ちょっと違う話なんですよ。この『私ときどきレッサーパンダ』っていうのは。これね、レッサーパンダになっちゃって、メイメイちゃんはトイレの中で隠れてるんですね。するとお母さんが「メイメイ、どうしたの?」って言うんですけど。「ちょっと私、なんかおかしくなっちゃったの」って言うとお母さんは「メイメイ、恥ずかしがることはないのよね。とうとう来たのね。おめでとう」って言って、生理用ナプキンをくれるんですよ。で、親戚のおばさんたちも集まってお祝いしたりするんですね。日本でお赤飯を炊くみたいな感じで。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)これは、そういう話なんですよ。だから男の子たちのことが急に気になる、意識をしちゃうっていうことですね。で、アイドルとかも急に好きになったりするわけです。それまで、別に男でも女でも関係なく、もうみんなワチャワチャと遊んでたじゃないですか。ちっちゃい頃って。それが急に男の子だっていうことで、なんか意識しちゃったりしてね。カチコチになっちゃったり、逆にその男の子のうっすら生えてきたヒゲみたいなのを見ちゃったりとかね。そういう、いわゆる第二次性徴の話なんですよ。実はこれは。そういうことははっきり言ってないですけど、見ればわかるようになってるんですね。だから実はこういう物語っていっぱい作られていて。

第二次性徴の話

(町山智浩)前にここでもご紹介したフランス映画で『RAW~少女のめざめ~』っていうホラー映画があったんですけど。これはそのくらいの歳の女の子、中学生ぐらいの子が突然、男の子に噛みつきたくなるっていう話だったんですよ。で、ホラーとしてその人肉を食べる恐怖映画のように描かれているんですが、実際はその性の目覚めのことについての映画だったんですね。それは。『少女のめざめ』ってタイトルで言っちゃってるんでね。邦題がわかりやすすぎるんですけど(笑)。見て初めて気付いたら方が面白いんですけど。

町山智浩 失神者続出のホラー映画『RAW 少女のめざめ』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、上映中に失神者が続出しているフランスのホラー映画『RAW 少女のめざめ』を紹介。「現在のところ、今年のベストに入る」と話していました。 Don't miss the movie @IGN ca...

(町山智浩)あと、『エクソシスト』っていうホラー映画もあるじゃないですか。あれも実はそういう話なんですよ。

(山里亮太)えっ、あれ、呪いとかの話では……?

(町山智浩)あれは女の子がある日突然、セックスについてしゃべるようになるんですよ。それで「悪魔が憑いた」っていう話になってるんですけど、実際は女の子が突然性に目覚めてしまって、親がびっくりして困ってしまうって話なんですよ。『エクソシスト』は。だから、そういう物語っていっぱいあって。まあアニメでもね、少しあるんですけど。宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』はちょっとそういう話なんですよね。

(赤江珠緒)えっ?

(町山智浩)あれはだってほら、あの子は13歳ぐらいでしょう? それでお風呂屋さんで働かされるじゃないですか。で、そこにはなんか変なお客さんが来て。壁に「回春」っていう文字が書いてあるのでわかるんですけど。あれはまあ、いわゆるなんていうか、「ソープランド」ですよね。そこで働いている時に突然「血だ!」とか言ったりするシーンがあるんですけど。

(赤江珠緒)あ、あった!

(山里亮太)それで坊がめっちゃビビるやつだ。

(町山智浩)そうそう。だから、そういう話ですよね。だから結構あるんですけど。

(町山智浩)あと日本ではね、僕が子供の頃にあったので手塚治虫先生が作ったアニメで『ふしぎなメルモ』っていうのがあって。

(赤江珠緒)はいはい。めちゃめちゃ見ていました。

(町山智浩)見ていました? 本当に?

(赤江珠緒)うん、見てました。好きでしたもん。最終回まであれは見ています。

(町山智浩)見ていました? あれ、毎回毎回博士が出てきてさ、「どうやって子供ができるのか?」とか「生理って何なのか?」って解説するんですよね。

(赤江珠緒)そうそう。あれは完全にそうですよね。赤いキャンディ、青いキャンディでね。

(町山智浩)赤いキャンディと青いキャンディで大人になったり、赤ちゃんになったりするんですけども。あれは毎回毎回、性教育についてのコーナーみたいなのがあって。博士が出てきて「子供はどうやってできるか?」とかっていうのを説明するんですけど。あれ、TBSでやっていたんですよね。日曜の夕方6時半からやってたんですよ。

(赤江珠緒)そうそう。だから普通に見てましたね。うん。

(町山智浩)『サザエさん』の裏だったんですよ。で、『ふしぎなメルモ』は親と見てると非常に困る内容だったですけどね。僕、子供だったからね。でも『サザエさん』もそういうのを取り入れたら面白かったなと思ったんですけどね。ちょっとね。「カツオ、夢精する」とか、そういうのがあると面白いなと思ったんですけど(笑)。「カツオ、エロ本見つかる」とかね(笑)。そういうのがあったらよかったんですけども。

(山里亮太)中島が誘いに来てね。「磯野、エロ本拾いにいこうぜ!」って(笑)。

(町山智浩)そうそう(笑)。「中島ー!」「磯野ー!」って言いながら、河原にエロ本を拾いに行くとか、そういう話があったらよかったなと思うんですけど。あと『キャンディ・キャンディ』を書いていたいがらしゆみこさんっていう漫画家の先生がいて。彼女もね、その当時『なかよし』で性教育漫画を書いてましたね。今、どうなってるのかわかんないですけど。まあ、そういう話なんですよ。『私ときどきレッサーパンダ』っていうのは。だって、パンダになると毛むくじゃらなんですよ? 毛が生えてくるんですよ。

(赤江珠緒)ああ、そういうモチーフか。

(町山智浩)そうそう。だからまあ、それこそね、ちっちゃい子でも楽しめるアニメですけど。楽しいから。ただ、中学生ぐらいの女の子を見ると、もっとリアルな感じだと思うんですよ。っていうのは、その性に目覚めちゃったメイメイちゃんをお母さんがなんていうか、抑圧しようとするんですよ。

(赤江珠緒)抑圧?

(町山智浩)それを抑えつけようとするんですよ。「私もパンダになったんだけれども、それは絶対にもう封じ込めなきゃいけないの!」って言って、このメイメイちゃんを抑えつけようとするんですね。つまり要するに「男の子とか好きとか、そんなこと言ってないで勉強しろ」ってことですけどね。

(赤江珠緒)ああ、そういうことね。

(町山智浩)そう。そういう話なんで、中学生ぐらい以上の女の子が見ると結構リアルな話でね、身につまされりするような内容なんで。これは非常に親子で見るといいなと思うんですよね。娘さんがいるお家は。で、ただ「そういうことを子供と話してはいけない」っていう法律が今、アメリカのある州で通りそうになっていて。

(山里亮太)法律?

(町山智浩)法律なんですよ。それで、ピクサーの親会社であるディズニーがその法律をめぐる戦いに巻き込まれているんですよ。今。

(赤江珠緒)ええっ?

フロリダ州のドント・セイ・ゲイ法案

(町山智浩)これね、この間フロリダ州というところで「小学校3年まで学校で性について教師が生徒に話してはいけない」っていう法律が議会を通っちゃったんですよ。これ、すごく大問題になってるのは、この法案に反対している人たちはこの法律のことを「ドント・セイ・ゲイ法案(‘Don’t Say Gay’ Bill)」と呼んでるんですよ。つまり「ゲイと言ってはいけない法案」と呼んでるんですね。で、これはどういうことかって言うと、性について一切話しちゃいけないから、同性愛という人がいることも、その存在自体を教師は一切生徒と話しちゃいけないことになっているんですよ。

で、ただそれだったら別にそれでいいんだけど2つ、問題があって。ひとつはアメリカでは既に同性のカップルが子供を持っているケースが非常に多いんですね。うちの近所にもあるし、うちの娘が通っていた幼稚園では、その友達の両親が両方とも女性だったんですよ。で、その時にうちの娘がなんて言ったと思います? 「ママが2人でいいな」って言ったんですよ(笑)。「それじゃあ、パパの立場がねえだろ?」と思いましたけど(笑)。「失礼な」と思いましたけど(笑)。そういう子たちが学校に行った時に、彼らはその存在を否定されちゃうんですよ。

(山里亮太)なるほど。

(町山智浩)教師が同性愛について語ってはいけないから。で、もうひとつはもっとこれが大問題になってるのは、生徒が先生に「僕はどうも女の子の服が着たいんです」とかね、「私は女の子だけど、女の子のことがすごく気になるんだけど、病気かもしれない」っていう風に生徒に相談された時に、教師はそれに対して一切、何の指導もしてはいけないんですね。この法律では。それだけじゃなくて、そういったことは全部親に任せるということで、生徒が「自分は同性愛かもしれない」みたいな相談をしてきたら、先生はすぐに親にそれを告知しなければならないっていう風にその法律ではなっているんですよ。これ、子供たちは親に知られたら困るから先生に相談してる場合が多いのに、それを親にチクれっていう法律なんですよ。

(赤江珠緒)なんでまた、そんな法案が?

(町山智浩)これ、どうしてかって言うと、まずそのフロリダの州議会を共和党が仕切っているんですが。120議席中80議席も支配しちゃってるんですよ。で、そのフロリダの共和党の人たちはキリスト教原理主義的な人たちで。それで同性婚とかそういったものに反対してるんですね。だから彼らは普通だったら、そうじゃない人たちのことを気にするんですけど。「多数決こそが全てだ」と思ってるからその法律を一気に通しちゃったんですよ。それで、そういう保守的な人から票を稼げるから議員はいいんですけれども……それに対して同性愛の傾向があるような子だったり、そうでなくてもそういうことを考える時ってあるじゃないですか。

でも、そのことを全部親に知らせることで、下手したらこれは自殺者が出る。だってもし、親がすごく保守的な人だったら子供のことをめちゃくちゃ責めるでしょう? 「お前は病気だ!」とか「悪魔だ!」っていうことで。だからこれ、大変なことになるんで。「こんな法律を通してはいけない!」っていうことでフロリダの人たちが怒って。それでディズニーに「法律に文句を言え!」っていう風に迫ったんですよ。

(赤江珠緒)ディズニーに?

(町山智浩)というのは、フロリダにはディズニーワールドっていうものすごい巨大なディズニーの土地があるんですよね。で、それは元々ひとつの街にしようとしてたんですよ。ウォルト・ディズニーが。で、フロリダではディズニーはもう高額納税者で、ものすごい額をフロリダ州とか政府とかに寄付をしているんですね。ものすごい力を持ってるですよ。ディズニーはフロリダで。で、「ディズニーはそれだけ力を持ってるんだから、州知事とかを説得してこの法案にサイン(署名)しないように働きかけろ!」っていう運動が起こってるんですね。で、それに対してディズニーのCEOのチャペックさんという人は「そういうことは私はしたくない。できない」という風に言ったんで、「そんな責任を取らないでいいのか? 子供たちがもしかしたら自殺するかもしれないんだぞ!」ってみんなが怒っていたら、ピクサーから内部告発が出ちゃったんですよ。

(赤江珠緒)えっ?

(町山智浩)ピクサーからこの『私ときどきレッサーパンダ』というアニメを作るにあたって、これは要するに性の目覚めの話なんですよね。そこで「女の子が女の子に目覚めたり、男の子が男の子に目覚めたりするような同性愛的な描写を一切するな」っていう上からのお達しがあったっていうことが内部から、スタッフがバラしちゃったんですよ。で、これは検閲行為だということで。それでまた、そのディズニーのCEOがドント・セイ・ゲイ法案に反対しないってことで責められている時にこれが出てきちゃったんで。「やっぱりディズニーはそういった保守的な、非常に同性愛を抑圧するような表現に加担しているんじゃないか」ってことで今、問題になってるんですよ。すごく。

これもまた難しいんですけども。まあ、ちっちゃい子が見るものなので、どうしたらいいかということで今、非常に論争が起こっていて。まあ難しいところなんですよね。ただ、うちの子なんかを見てるともう、全然平気ですけどね。だってもう高校ぐらいから、トランスジェンダーというんですけど。性を変えちゃう子が出てくるんですよね。で、別に平気なんですよ。だって僕が知ってる近所の子とかが男の子から女の子になったり。うちの娘の合気道の先輩の女の子が男の子になったりしたんですけど。そういうのをちっちゃい頃から見ていると、別になんとも思わないんですよね。

(山里亮太)今、高校生とかも学校でしっかりそういうのを教えてもらえるって言っていたから。

(赤江珠緒)しかもなんかアメリカとかでも、アメコミのヒーローとかでもこういうのはお話の中にちゃんと盛り込まれたりとか。そっちに進んでいるような気がしてたんですけど、違うんですね。

(町山智浩)州によっては違うんですね。特にフロリダでは今、トランプ前大統領が住んでいて。で、フロリダがその保守的な人たちのなんというか、第2の首都になってるんですよ。で、ものすごい保守的な人たちが集まって、州全体の政治を握っちゃってるんですけど。まあトランプさん自身はね、女の人のお股を触っても「俺ならOKだ」とか言ってた人なんで。なんで保守的な人と仲がいいのか、よくわかんないんですが。で、だからすごくこの『私ときどきレッサーパンダ』みたいなものが「これは性的である!」ってことで叩かれるような要素がね、ちょっとアメリカの各地で出てきてて。ディズニー・ピクサーもそれに巻き込まれていろいろ大変なことになっているんですけども。

ただ、このアニメ自体は全然そういうの抜きでも面白いんですよ。後半、ちょっとネタバレっぽいんですけど。大怪獣映画として展開していくので。「えっ、怪獣映画じゃん!」っていうことになっていったりして。すごく面白いんで。これ、赤江さんもぜひ……娘さん、おいくつでしたっけ?

(赤江珠緒)4歳ですね。

(町山智浩)4歳か。4歳でも全然楽しめますよ。やっぱり人間の中には獣としての要素、動物としての要素があるんだってことをいっぱい言ってる話なんでね。だから性的なものっていうのはね。だからでも全然楽しく見てね、ただ娘さんに「いつかはあなたもレッサーパンダになるから」って。「えっ、なれるの?」ってね、大喜びすると思いますよ(笑)。

(赤江珠緒)ああ、そうでしょうね。うちの子も4歳だったらね。

(町山智浩)そう。そういう親子の会話にも繋がっていくんでね、非常に素晴らしいアニメですね。

(赤江珠緒)今日は『私ときどきレッサーパンダ』、ディズニープラスでもう配信中ということでございますね。そうか。なんかアメリカもそんな法案が通っちゃったりしているんですね。

(町山智浩)どうかしているんですよ。

(赤江珠緒)はい、町山さん。ありがとうございました。

(町山智浩)どうもでした。

『私ときどきレッサーパンダ』予告

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました