安住紳一郎さんが2022年3月13日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でリスナーから送られてきた「コロンビアあるある」メールを紹介していました。
(安住紳一郎)さて、お便りを紹介したいと思いますが。この方はコロンビアからいただいているんですね。ありがとうございます。
(中澤有美子)ありがとうございます。
(安住紳一郎)「おはようございます。私は先週、話題になった南米・コロンビアに住んで5年になります」。いやー、本当に世界各地からありがとうございます。
(中澤有美子)本当にありがとうございます。
(安住紳一郎)なんか嬉しいですね。聞いてくださっているんですね。ありがとうございます。「先週、話題になった南米・コロンビアに住んで5年になります。間違ってパンケーキの生地を飲まれた方にはお気の毒ですが、大笑いしながら聞きました」。そう。先週ね、南米・コロンビアのバゴダ……「ボゴダ」とも言ったりしますけども。そのホテルに朝食に行ったらオレンジジュースの横にサーバーがあったのでバナナスムージー。バナナをすりおろしたものだと思ってコップに入れて持ってきてそれを飲んだら、出汁のきいてないとろろ汁のような味がして。「なんだろう?」って思ったらパンケーキ、ホットケーキを焼くための生地だったっていう。横の鉄板で焼くものだったっていうね。まさか、オレンジジュースの横にジュースサーバーみたいなもので置かれているとは思わず……っていう。そういうお話でしたけどね。
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)で、旅行先だったので心配だったので、日本の奥さんに電話をしたら「そんなに心配だったらお湯でも飲んでおきなさい」って言われて。南米で寂しい思いをしたっていうお便りでしたね。いいですよね。
(中澤有美子)ねえ。とても味わいがあるお便りでした。
(安住紳一郎)「間違ってパンケーキの生地を飲まれた方にはお気の毒ですが、大笑いしながら聞きました。しかも結構いい感じのホテルで他のジュースと同じところに置いてあった。『今度からは不明なものは聞いてみないと……』とお便りに書かれてて『ああ、コロンビアあるあるだな』と思いました」。へー! そうなんだ。
(中澤有美子)そうなんだ!
(安住紳一郎)「そうなんです。コロンビアでは不明なものが多いんです」(笑)。
(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)そうなの!? 行ってみたくなるな!
(中澤有美子)本当ね! へー! 他にも?(笑)。
コロンビアでは「不明なもの」が多い
(安住紳一郎)いいね! 「そうなんです。コロンビアには不明なものが多いんです。街のパン屋さん、青空市場、肉屋さんなどなど、商品名も値段も書いていないんです。私も何度かよくわからないまま謎の肉を買ったりして『ありゃりゃりゃ』な経験をしたものです。コロンビア人の夫に『なんで値札がないの? 商品名も書いてないし……』と聞いてみたところ、『うーん、コロンビア人はしゃべるのが好きだからね』という謎の答え。しかし、住んでいるとだんだん謎は解けてくるのです。ある日、ケーキ屋さんで見たことがないケーキがあったので『このケーキはなんですか?』と聞くと、店内すべてのケーキを店員さんが説明しはじめました。『知りたいのはこのケーキだったんだけど……』と思いながら終わるのを待ちました。
そして後から来たお客さんにも同様の説明をしていました。日本人的には商品名と値札をつけておけば無駄な仕事が減るのにと思うのですが、どうやら彼らはなんでもいいからとにかくしゃべりたいのです。そう思って買い物途中に周囲を見渡すと、至るところで立ち話をしている光景を目にします。露天の人と常連さん、ゴミ収集の人と通りすがりの人、歩きながらスマホでしゃべる人、とにかくにぎやかです。そういう国民性なんだなとは理解できるものの、時々市バスの行き先が表示されていないことがあるのはやめてほしいなと思います。バス停ごと、止まるたびに『このバス、どこ行き?』に返答する運転手さん。おしゃべり好きにもほどがあるっていうものでしょう。ミステリートレインならぬ、ミステリーバスですね。まだまだ謎の多い異文化の南米で今日もなんとか生きていきます」。へー! 楽しいお便り、ありがとうございます。
(中澤有美子)ありがとうございます。
(安住紳一郎)そうなんだ。とにかくQ&Aが好きなんだね。
(中澤有美子)そうなんですね。苦じゃないんだ。へー!
(安住紳一郎)むしろね、その自分たちのQ&Aを省略するようなものはいらないっていうことですよね。
(中澤有美子)そうですね。表示したら聞かれなくなっちゃうから。
(安住紳一郎)バスの行き先も書かないんだね。だからいちいちバス停で「どこ行きですか?」「えっ、このバスかい?」なんて。答えてくれるんだよね。きっとね。へー! 面白い。
(中澤有美子)面白い!
(安住紳一郎)でも本来、人間はどちらかというと明るい人はそういう気持ちですよね。たくさんの人とコミュニケーションを取りながらリズムを作っていくっていうね。へー! ちょっとね、そういうのが苦手っていう人にとっては苦痛以外の何者でもないよね。うん。
(中澤有美子)内気な人は大変ですね。
(安住紳一郎)コロンビアのボゴダの美容室とか、どうなっちゃうんだろうね? うーん。
(中澤有美子)そうですよね(笑)。
(安住紳一郎)世界各地、美容師さんとの会話っていうのはちょっと多めになりがちでしょう? どうするんだろうね。ずーっと話しかけられちゃうね。きっとね。へー! 面白いな。コロンビア、行ってみたいですね。
(中澤有美子)興味が出ますね。
パンケーキの素はコミュニケーションを取るきっかけ?
(安住紳一郎)そうですか。だからホットケーキの素がそこに置かれていたのも、コミュニケーションを取るためのきっかけだったんでしょうね。きっとね。
(中澤有美子)うん、そうね。罠っていうか、コミュニケーションのきっかけアイテム。
(安住紳一郎)「えっ、なんで聞かないの?」っていうことですよね。うん。
(中澤有美子)「あらあら、持って行っちゃった」って(笑)。
(安住紳一郎)「これは聞くためですよ」ってね。いろんなことがありますね。
(中澤有美子)面白い!
<書き起こしおわり>