星野源『おんがくこうろん』ジョージ・ガーシュウィン回の反響を語る

星野源『おんがくこうろん』ジョージ・ガーシュウィン回の反響を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2022年2月22日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でNHK Eテレで放送中の『星野源のおんがくこうろん』第2回、ジョージ・ガーシュウィン回の反響について話していました。

(星野源)ちょっとこの時間にいろいろと近況などもお話したいと思います。先週金曜日にNHK Eテレの『星野源のおんがくこうろん』、2回目がオンエアーされました。ありがとうございます。ちょっと激烈な反応を1回目もそうだし、2回目もいただいておりまして。本当にありがとうございます。で、リスナーメールももちろんそうなんですけども。それこそ、ドラマの現場でもね、『おげんさん』の第1回目放送とかは結構仕事先で言われたりとかはしたんですけども。『おげんさん』よりも「見ました」とか言ってくださる方がすごく多くて。

今回、一緒に出ている役者さん、俳優さんもそうだし。スタッフの方からも「めちゃくちゃ面白かったです」って言っていただけて。非常に嬉しかったです。私、星野源と音楽の解説が大好きなパペットのかいせついん、そしてNHKアナウンサーの林田理沙さんが歴史を変えた音楽家について語り合ったり、僕が質問をして学んだりとか。そんな様子を見ていただいて、あなたの音楽を聞く耳を田起こししちゃう音楽教養番組です。

第1回はJ・ディラ、第2回はアメリカ音楽を追求した作曲家、ジョージ・ガーシュウィンの音楽と人生に迫りました。感想メールが届いております。東京都の方。「『おんがくこうろん』、2回目も拝見しました。動くガーシュウィンの貴重な映像から……」。本当にそうだよね。あれ、動いていて『I Got Rhythm』をやっているの、あれ超かっこいいよね。「……陽キャな人柄がうかがえ、その人となりが音楽にも結びつき、創意工夫をしながら今なお色褪せることなく彼の音楽は愛され続けているのですね。この番組を見た子供たちが源さんの音楽、そして番組で出てきた様々な良質の音楽を聞いて育ち、音楽を育む未来が楽しみです」。ありがとうございます。

そうですね。『おんがくこうろん』はですね、実はメインターゲットはなんとなく見ている子供です。たとえば僕と同じ世代とか、音楽が大好きな人とか、あとは僕のファンの方とか。しかも同世代の方とか。そういう……音楽が詳しくない人に「こういう音楽もあるんだ」とか「へー」みたいな。音楽に触れる第一歩だったり、深入り。「沼」なんていう言い方もしますね。「沼落ち」とか、そういう言い方もしますよね。そういう沼への第一歩みたいなのを踏み入れてもらう番組になったらいいなと思っています。

メインターゲットは「なんとなく見ている子供」

(星野源)あと、子供たちに今、すぐに好きにならなかったとしても、後々に「ああ、こういう音楽、聞いたことがあるな」とか「こういうの、聞いたことがあるな」みたいなことでその後に聞く音楽とか、ここで出てきた音楽家に影響を受けたアーティストの音楽を聞いた時に自然と耳に入るみたいな、そういう番組になったらいいなと思っております。このメール、嬉しいですね。ありがとうございます。

どんどんメールが来ておりますので読みたいと思います。続いて。「ジョージ・ガーシュウィンが歩んできた人生からコミュ力が高く、陽キャで音楽の垣根を超える人だったということや、昔はレコードではなく楽譜を買っていたという話は初耳でした」。そうそう。今だと音楽を買う、楽しむってなるとレコードとか音源を聞くのが当たり前ですけども。当時、レコード盤とかレコードプレイヤーを買うのは超高価だったり、まだ物がそんなになかったという時代は楽譜を買うという、そういう文化があったんですよね。その楽譜を買うことが音楽ソフトを買うということだったっていう。

「アメリカ音楽の歴史や知らなかったことをたくさん知るきっかけとなり、嬉しかったです。来週はいよいよシホかいせついんの登場ですね。どんな切り口になるのか、とても楽しみです。昨日放送のblock.fm『INSIDE OUT』……」。ああ、渡辺志保さんが出ているラジオ番組ですね。「番組内で『おんがくこうろん』収録の際、相槌ひとつも鬼クソ緊張したとお話をされていました」(笑)。そうですね。本当は第1回のJ・ディラ回に出ていただく予定だったんですけども。ちょっと急病で出られなくなりまして。なので第3回のアリー・ウィリス回に出ていただきました。

たしかにめちゃめちゃ緊張されていたんですけども、すごい面白いのでぜひ、アリー・ウィリス。今度の金曜日放送です。まあ、例のごとく1時間半話して30分の番組にするので、全然入っていないんですけども。非常に楽しく盛り上がりましたので、お楽しみにしてください。横浜市の方。「『おんがくこうろん』第2回、見ました。特に印象に残ったのが林田理沙アナウンサーです。進行だけではなく、ご自身の言葉でお話をされていて、それがとてもいいなと思いました。星野さんが作る番組の雰囲気がゆったりと堅苦しくないからだと思いました」。ありがとうございます。嬉しいですね。

そうそう。林田さんが語れる場所っていうのをもっと増やしたいというのはいつも、打ち合わせでは言わせてもらっていて。なので、またこれからさらに増えていくと思います。で、林田さんはずっと大学でも大学院でも音楽の研究を……クラシック。ショパンの研究をずっとされていた方で。本当に音楽の知識もすごいあるし。あと、ピアノもすごく弾かれる方で。最初、この番組の企画書を僕が出した時にNHK側の方が「林田さんはどうですか? こういう経歴もあって……」みたいな。「こんな適任の方、いないじゃないか!」っていうことで「ぜひ」とお願いをして。

なので、第1回目は特に探り探りだったこともあって。自分の言葉で話すという場面は少なかったんですけど、それがどんどんと増えてきていて。特にこの間、3回目、4回目の収録をしたんですけども。その後にお話されていたことがすごく印象的で。「普段、自分の考えや思いを言うことがないのでとても新鮮でした」というお話をされていて。「そうだよね」って思って。アナウンサーさんってやっぱり、ニュースを読まれたりとか、進行をされたりというお仕事が主だから。自分が思う、それこそ大学とかで研究をされていた自分の考えとかを言うということはないんだろうなって思って。だからすごく、それを楽しそうにお話してくださったのですごいよかったなと思っております。

なのでぜひ、次回の放送。アリー・ウィリス回も見てください。その次もすごい楽しかったのでね。非常に楽しみでございます。全4回で一旦終わるというのは元々の話だったので。また次もね、早くもやりたいですよ。で、終わった後に「次はこの人はどうですかね?」みたいな話をスタッフさんともしていて。なのでぜひ感想メールを……そうそう。『おんがくこうろん』の感想の投書というかメールがすごい来ているらしくって。「知らなかった音楽も知れた」とか、「知っていたけども知らなかったことが知れてすごく面白かった」っていうようなことをたとえば、普段は「ここは違うんじゃないか?」みたいなクレームが来るような場所にお礼のメールが来たっていうような報告を受けて。超嬉しいって思って。ありがとうございます。本当に。ぜひ、見てください。

続いて、埼玉県の方。「『おんがくこうろん』、拝見しました。この放送を見るまで、恥ずかしながらJ・ディラの曲や本人に関して全く知らなかったので、とても興味深く見させていただきました。専門的知識やいろんなジャンルの音楽を知らない私が番組が終わる前に『J・ディラやディアンジェロの曲を早く聞きたい!』という衝動に駆られるくらい、興味をそそられる番組内容でした。J・ディラの師匠、アンプ・フィドラーが近所の子供たちにスタジオを開放して、気軽に音楽の入り口へといざなったように、これから老若男女を問わず、音楽の入り口へといざない、肩肘を張らずに見られる番組なんじゃないかと思いました」という。ありがとうございます。嬉しいですね。

「恥ずかしながら」と言う必要はない

(星野源)「恥ずかしながらJ・ディラの曲や本人に関して全く知らなかった」って書いてあるんですけども。「恥ずかしながら」とか言う必要はないですから。そういう人のために番組をやってますからね。なので「ああ、今、知った」って思って聞いて「めっちゃいい。好き!」って思ったら「好きーっ!」って言っていいんで。どんどん聞いていただければこれ以上の喜びはないですね。なので、なんだろうな? 音楽って僕は細野さんもそうなんですけど。あ、すいません。「細野さん」っていつも、地元の強え先輩を言う言い方のイントネーションにいつもなっちゃうんですけども。「ほ→その」さんね。「ひ→むろ」さんみたいな言い方になっちゃいますけども。細野さんもそうなんですけども。

僕が高校生の頃に夢中になっていた時はまだ、細野さんはもちろんめっちゃ大評価はされていたけども。音楽が大好きな人とか、どちらかというとマニアックな報告だったんですけども。もっといろんな人にこの人の面白さとかを知ってほしいって……それは自分のためでもあるんですけど。それが自分のど真ん中だから。自分のど真ん中で好きなものっていうのを世の中のど真ん中にしたいっていう思いがあって。「細野さんのトロピカル三部作、めっちゃいいですよ!」っていろんな人に言い続けるみたいな。そういうことが僕は好きなので。なので、たとえばJ・ディラとかディアンジェロとか、どんどん好きになってもらいたいです。

なので、「恥ずかしながら」とか「にわかですが」とか言う必要は1ミリもございませんから。どんどん好きになっていただきたいと思います。で、J・ディラ回でディアンジェロの『Voodoo』というアルバム。最高のアルバムですけども。それの紹介もしたんですけども。その前にリリースされた曲で、前も僕はたぶんかけたと思うんだけど。その曲を今、かけたいと思います。この曲、大好きなんだけども。元々は『スペース・ジャム』っていうマイケル・ジョーダンとバックスバニー。アニメと実写の映画があったの、覚えてます? あのサントラでディアンジェロが出した曲なんですけども。それを8年後とか9年後ぐらいにまたリリースしたんですよ。

で、それが編曲がちょっと違っていて。同じ音が結構あるから、同じ音を使いながらより洗練された感じにしたのか、元々こうでサウンドトラックに合わせてちょっと変えたのかはわからないですけども。僕はこのバージョンがめちゃめちゃ好きで。『Voodoo』の前の『Brown Sugar』のアルバムの感じはありつつも、とても歌詞がスウィートだったり。その感じもとても好きな曲なので、これをぜひ聞いていただきたいと思います。ディアンジェロで『I Found My Smile Again』。

D’Angelo『I Found My Smile Again』

(星野源)お送りしたのはディアンジェロで『I Found My Smile Again』でした。そうそう。『おんがくこうろん』で松重さんからも感想メールをいただいて。内容は嬉しすぎる内容だったので秘密にしますけども。めっちゃ嬉しい「J・ディラ回、見たよ」というのをいただきましたね。なので、周りでも見てくださる方が……そうそう。『宴会』。今度の3月8日(火)に『YP Live Streaming “宴会” 鳳凰篇』を開催するのでリハをやっていたんですけども。

スタッフの方も見てくれていたりして。「めっちゃ面白かったです」みたいに言ってくれて非常に嬉しいです。今週25日はアリー・ウィリス回でございます。本当に1時間半、話しました。全然入っておりません。『The Color Purple』の話とか、全然できなかった。したかった。でもちょっといろいろ、この番組、オールナイトニッポンでも補足というか、他の曲をかけたりもしていきたいと思っていますのでぜひ見てください。

<書き起こしおわり>

渡辺志保『星野源のおんがくこうろん』アリー・ウィリス回の収録を語る
渡辺志保さんが2022年2月21日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でNHK Eテレ『星野源のおんがくこうろん』第3回、アリー・ウィリス回の収録の模様について話していました。
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