東野幸治 ベストジーニスト2021受賞を語る

東野幸治 ベストジーニスト2021受賞を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2021年11月26日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でベストジーニスト2021を受賞した件について話していました。

(東野幸治)どうも、こんばんは。東野幸治でございます。聞いてる方、皆さん知ってると思いますけれども。ベストジーニスト2021に選ばれました。本当にありがとうございます。なんかね、たしかにベストジーニスト……まあ東野デニムっていうYouTubeを今年の2月、3月に立ち上げて。で、ちょっとファッションに興味を持とうと。

だんだんなくなってきたから、「もう何を着てもええやん」って、三宅裕司さんの路線……ずっと、黒いシャカシャカで家から仕事場に行って。で、用意されている衣装を着て。で、また着替えて黒いシャカシャカ着て。それの往復でもうええやんと思ったすんでのところで、「いや、これはあかん。三宅裕司さんは東京のコメディアンとして尊敬してるけど、私服は全くインスパイアされないし、尊敬もできない。これはあかん!」と思って立ち上げたんですけど。

それが、まさかまさかちょっとそういうベストジーニストということで選ばれて。いやー、まあ、ありがたいんですけど。何が嬉しいかと言うと、やっぱり賞の大きさというか。いろんな方からなんかLINEで「おめでとうございます」って。「オリックス、勝ちましたよ」よりも来ました。LINEが。だって、関ジャニの村上くんからLINE、来ましたからね。「ベストジーニスト、おめでとうございます」って。「これ、もういじってるやん」と思いながら……まあ、それはそれで嬉しいです。

けれども、その前の日からゴタゴタゴタゴタがずっと続いてて。ベストジーニストを取るし。そろそろちょっとYouTubeの東野デニムをやらないといけないな。稼働をせないけないなって。ディレクターが本当に忙しくて、なかなかできなくて。実は原宿のベルベルジンっていう……知らないでしょう? ベルベルジンって。ベルベルジンっていう古着の名店があるんですよ。もう、とにかく取材もなかなかやらせてくれへんし。でも、実は20年ぐらい前から本当に一流の芸能人が古着を買いに来たりとか。そこにだからデニムとか何とか、いろいろある。

で、そこに実は今から2ヶ月ぐらい前かな? ベルベルジンに僕ら、東野デニムで行ってるんですよ。それでトレーナーを購入したんです。ベストジーニストで着ていたやつ。あれ、実はベルベルジンの古着で。そこの会場でしゃべったんですけど、英語のロゴの字が4段になってるっていう。あれは見る人が見たら「えっ?」っていう。「4段のトレーナー、着ちゃっているの?」みたいな、らしいですよ。いくらか知ってます? あのグレーの寝間着みたいなトレーナー。もう、はっきり言います。後にね、またその東野デニムでもやりますけど。8万円ですよ。

(佐藤)ええっ?

ベルベルジンの8万円の古着トレーナー

(東野幸治)フハハハハハハハハッ! 8万円ですよ。あれ、8万円なんですよ。俺も「えっ?」と思ったけど。その撮影ではね、「えっ、こんなの買えるかいな!」って……5年前の俺やったら言ってました。「なんやねん、これ? これ、8万って!」って言ったら、向こうは悲しい顔するじゃないですか? だから我々で「ロケさせてください」って言うてるから。それはもう、全乗っかりで。他にも古着……だから1万とか2万の。もうケチやから1万とか2万の古着を買って。でも何となく、ベルベルジンのお店の人も、その番組の空気も「それで終わりかい?」みたいな空気になってるから。もうここは一か八か、8万円のトレーナーを買って。8万(笑)。

(佐藤)古着やから中古?

(東野幸治)中古。そう。でもね、その発想がもうダサいんです。お古じゃない。お下がりじゃない。中古じゃないんです。時代を着てるんですか! 1980年代を俺は着ているんです。と、思ってくださいって品川庄司の庄司に言われたからやったんですけどね。まあ、そういう風にしてなかなか……それもまだアップしてない状況で。だからそのベストジーニストの前の日に、久しぶりに庄司くん繋がりで極楽の山本のYouTubeを「お互いにやりませんか?」っていうオファーが来てて。「ああ、ええよ、ええよ」って言ったんですけども。みんなね、アホ盛りだくさんというか。

なんか、YouTubeやからってもうだらけ切ってるというか。山本は、なんか『めちゃイケ』のスタッフをディレクターにして、週3から週4ぐらい、上げているんですって。そこで、東野デニムとコラボして。もうすぐ上がると思いますけれども。なんか、「スニーカーを買いに行きませんか?」みたいな話が来てて。「ああ、ええよ、ええよ」みたいなんで。朝、だから開店前。コロナ……今は収まってますけど一応ね、お客さんとかと接触したあかんから。開店前にっていうところで。

俺と庄司とうちのその東野デニムの椎葉ディレクターと3人で、そこの靴屋さんの前。スポーツシューズのメーカーのお店の前で待ち合わせして。で、極楽の山本も来て、ディレクターも来て。ほんで、オープニングを始めたんですよ。でも、なんかシャッターが閉まっていて。「おかしいな?」と思いながら……「久しぶりやね、山本」みたいな話でワーワーしゃべりながら。「じゃあ、そろそろ行こうよ」って言ったら「いや、実は……お店とのロケの日、間違えました」って。極楽の山本のディレクターに言われて。「えっ?」ってなって(笑)。

「いや、そんなこと、ある?」みたいな。ただ、テレビやったらね、「いやいや、そんな……考えられへんやん!」ってなるけど。なんかやっぱりYouTubeやから。「ああ、そうなんや」って(笑)。朝10時、全員で。「えっ、そうなんや?」って言って。で、うちのディレクター曰く、そのディレクター同士で撮影前に「実はこれこれで、日を間違えちゃったんです」って言って。「えっ?」てなって。「いや、でもちょっと回そうと思うんです。そこでバラそうと思うんです」「ええっ?」って。もう、週4でやってるからとにかくほしいっていう。

これ、もう極楽・山本軍団、完全に迷惑系YouTuberじゃないですか。我々にとっての迷惑系YouTuberみたいな感じで。「えっ、なんや、それ!」みたいな感じになって。で、「どうする?」ってなった時に実はそれ、青山の骨董通りっていうところがあって。そこのお店だったんですよ。ほんでちょっと「じゃあ……」ということで。「明日、ベストジーニスト発表があるから。実はその東野デニムで骨董通りにあるレッドウィング。革靴を売っているお店があって。そこにお世話になったんですよ。いろいろ、ポストマンシューズとかレッドウィングの定番の靴とかも買ったりしてるんで。「そこの店長に『いや、実は取りました』っていう風に言うのを撮影しよう」ってなって。

で、よく知ってるから。11時に開店やから、開店の時にちょっと顔出して。「ちょっと撮影、いいですか? 報告があるんです」「ああ、いいですよ」っていうような仲やし。「じゃあ、それをやろう、やろう」ってなって、スタバで茶を飲んでたんですよ。で、「びっくりするんで!」「ああ、そうですよね」とか言ってて。で、10時50分ぐらいになったから。「もうそろそろ来てるん違うか? 見てきたら」って言って。ディレクターが「ああ、ちょっと見てきます」ってなって。近所やから見てきたら「やっぱり誰も来てないんですよね」って言って。「いや、おかしいな」みたいな感じで。「11時開店って言うてるけど、12時ぐらいなんかな?」とか言うてたんですよ。

そしたらディレクターがおもむろにパって検索したら、「東野さん、すいません。東野さんのアイデアなんですけれども……今日、定休日です」「えっ?」って。「すまん……俺も確認してなかった。ナメてた。YouTubeやからダレきってたから。ああ、今日、やってないんや? じゃあ……解散やな」みたいな話になって。で、解散して。実はその後、2時間後に『アドベンチャー魂』のカレンちゃんっていう女の子。前回、洞窟を探検した女の子がいて。それがまた別のロケを行ってるから。

「それを渋谷の貸しスタジオでちょっとロケを見てもらいます」「ああ、わかりました」って言うて、1回家に帰ったんです。2時間後やからって。で、1時間ぐらいしたらマネージャーからLINEが来まして。「大変申し訳ございません。『アドベンチャー魂』のスタジオなんですけど、椎葉さんの方のミスでスタジオ、予約してませんでした」「ええっ? 嘘? 全員、どうなってんの? 誰1人、やる気ないやん」ってなって(笑)。「大至急今、予約しまして。新宿の貸しスタジオを借りれたんで、こちらに来てください」ってなって。「いや、もう全然やん」みたいな。とにかく、その前日はもうそんな感じやって。で、結局そのレッドウィングにも発表できひんかったけれども。

でも、当日は『旅猿』で出会った岡山のビックジョンさんでいただいたデニムと、ほんで滋賀デニム。東野デニムのONE PIECE OF ROCKのジージャンと、あとさっき言っていた原宿のベルベルジンの8万円の……8万円に見えないんですよ。僕が着ているから。2000円ぐらいのトレーナー(笑)。実際は8万円のトレーナーと、骨董通りのレッドウィングの黒の革靴っていう、もう全員に気を使った……「これさえやってたら、誰も怒れへん」っていうので登場しまして。まあ、盾をいただいたっていうところでございます。本当に皆さん、どうもありがとうございます。

(東野幸治)本当になんか意外というか。ただ、「俺なんか取っていいのかな」とか「いや、本当に申し訳ないな」とかという気持ちでいっぱいだったんですよ。で、過去の受賞者を調べたんですよ。ほんだら2年前に出川哲郎さんが取ってたんでひと安心しました。俺、あの人と30年くらいの付き合いですけど、デニムを履いてのるの、1回も見たことないですよ。「ああ、出川さんでデニム履いて取れるねや。ほんだら俺が『申し訳ない』って思わんでもいいな」と思ったんで、心おきなくベストジーニストとこれからは言っていきたいと思います。本当にどうもありがとうございました。

林原めぐみさんに庵野秀明監督のことを聞く

(東野幸治)あ、そして僕と一緒に賞を取った林原めぐみさん。『エヴァンゲリオン』の綾波レイ役の声優さんで、シンガーの方なんですけど。お会いして。それが嬉しかったのは、なんか賞の発表で舞台に上がったり、袖に引っ込んだりしてる中で、なかなかしゃべれないじゃないですか。でもやっぱり、どうしても聞きたいことみたいなのもあったんで。『エヴァンゲリオン』と庵野さんのことをいろいろああだこうだ、ちょっと質問させていただいて。「あの当時、どうだったんですか?」とか「ああだったんですか?」みたいな話を聞けたのはすごく、一番嬉しくて。

まあオンエアーに乗せて一番いいのが、「庵野さんって『エヴァンゲリオン』のテレビアニメシリーズと今回の序破急みたいなので変わりました? 結婚もされて何か変わりました?」って言ったら、林原さんが「いや、変わりました」「何が一番変わったんですか?」「庵野さんね、靴を履くようになりました」って言ってましたね(笑)。「ええっ? 靴、履いてなかったんや。テレビアニメシリーズの時」って(笑)。そう思いながら今日の昼間、東京の『庵野秀明展』行ってきて。盛況ですよ。それはそれで。で、昔の庵野さんの大学時代に撮ったウルトラマンのようなやつとかがもう大画面でやったりとか。

写真とか。過去のアニメ作品や実写の作品の貴重なものがあって。写真を撮ってええやつ、いけないやつのルールを守りながら、写真も撮り放題ですし。テンション上がって出口に行ったら庵野グッズがたくさん、山のようにあって。とにかく夢中で買いました(笑)。恐らく大阪とか各地方、今から回ると思うんで。ぜひ皆さん、地元に来たら庵野展、行ってほしいと思います。

<書き起こしおわり>

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