DJ YANATAKE Shock Gを追悼する

DJ YANATAKE Shock Gを追悼する INSIDE OUT

DJ YANATAKEさんが2021年4月26日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中で亡くなったデジタル・アンダーグラウンドのショック・Gを追悼していました。

(渡辺志保)あと、また訃報が続くことになるとは……って思ったんですけども。ショック・Gさんが亡くなられて。

(DJ YANATAKE)僕はね、本当にショックで。本当にすごく好きだったんですよ。というか、来日公演を見に行ったことがありますし。

(渡辺志保)いやー、だからデジタル・アンダーグラウンドのリーダーであり、あの2パックを見出した存在と言いますか。

(DJ YANATAKE)そうなんですよ。

2 PACを見出した男

(渡辺志保)当時はどういう盛り上がり方、どういう受け止められ方だったんですか?

(DJ YANATAKE)トミーボーイレーベルという、もうヒップホップ的にはデ・ラ・ソウルだなんだって出ている、間違いないみたいな感じのレーベルだからさ。『Doowutchyalike』とかが出て。

(DJ YANATAKE)とにかく、亡くなったショック・Gっていう人が「ハンプティ・ハンプ」っていうさ、1人2役なんだよね。ひとつのグループでね。で、ハンプティ・ハンプとして歌う時にはすごい変な声を出して。

(渡辺志保)なんか、ちょっとユーモラスなイメージが強かったですよね。

(DJ YANATAKE)そうそう。で、結構Pファンクサウンドを継承しているというか、そういうのをサンプリングすることが多くて。まあ、そういうスタイルがすごく面白かったんだけども。なんか今日、思ったんだけども。オルター・エゴみたいなのをヒップホップでちゃんと形にしたのってひょっとしたらショック・Gのハンプティ・ハンプが最初なのかもって。エミネムやニッキー・ミナージュにも影響を与えていたのかも……って思って。

ヒップホップのオルター・エゴの元祖?

(渡辺志保)そうかもしれない。エミネムとスリム・シェイディのように。ショック・Gとハンプティ・ハンプ。たしかに。

(DJ YANATAKE)まあ、元はジョージ・クリントンとかがそういうことをやる人だったんでね。Pファンク、パーラメントのね。いろんな名前が……4つぐらい、たしか名前があるんですけども。そういうのから影響をされていると思うんだけども、でもヒップホップでオルター・エゴを形にしたのはクール・キースかショック・Gかなって。

(渡辺志保)ああ、クール・キース。そうね(笑)。彼もたくさんa.k.aがありますからね。

(DJ YANATAKE)でも、そういうちょっとユーモラスなところもあるし。でも、今聞くとメロディラインとか素晴らしい曲がいっぱいあって。大好きな曲がいっぱいなんですよね。で、『Sex Packets』っていうのがファーストアルバムなんですけども。子供の頃だし、その『Sex Packets』っていうのがなんなのか、よくわからなかったんですけども。「ライブでSex Packetsを投げるらしい」って言われていて。

で、なんだかよくわかってなかったんですけども、とにかくそのSex Packetsを取りたいって思って。その情報だけはあったのね。で、チッタで前の方に行って……結局それって、コンドームだったんだけども。それは取れなかったんだけども。でも、ハンプティが自分の行った場所にタギングのようにステッカーを貼るわけですよ。で、「Humpty was here」っていうステッカーがあって。それはゲトれて。たぶん家のどこかにあるんですよ。

(渡辺志保)ああ、そうなんですね!

(DJ YANATAKE)宝物ですよ。

(渡辺志保)おおっ! ちょっとそれ、探し出してオークションにかけて……みたいな(笑)。

(DJ YANATAKE)いやいや、でもすごい大好きだったんで。大ショックです。

(渡辺志保)そうだったんですね。私世代よりはもう1世代上のヤナタケさん世代がドンピシャな世代だったのかなと思っていたので。で、フロリダの病院で、お父様が亡くなっているのを発見したということで。さぞかしショックだったのではないかなと思いますよね。というわけで、すごく訃報が続いてしまうわけですけども。

(DJ YANATAKE)ちょっと、本当に。

<書き起こしおわり>

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