安住紳一郎「アメリカ50州覚え歌」の反響を語る

安住紳一郎「アメリカ50州覚え歌」の反響を語る 安住紳一郎の日曜天国

(安住紳一郎)こういう暗記物はね、皆さん結構お好きだっていう方がいらっしゃって。いろいろ挑戦してくださって私、とても嬉しいです。「寿限無寿限無」とかね、「水兵リーベ」とか。覚えたくなる時、ありますよね。なんでしょうね。この人間の暗記欲求みたいなの、ありますよね。

(中澤有美子)暗記欲求、ありますね。

(安住紳一郎)そうですよね。「外郎売り」とかね。いついつい、きちんと最後までできたらいいなって感じになりますもんね。でもね、きちんと結果を出せるかな?っていうところ、ありますよね。神戸市の「チャイカ」さん。25歳女性の方。「おはようございます。他国の事を論じる以前にその国のごくごく基本的なことを知らなかった自分を恥じました。そして『これは覚えなくては』と思い、頑張って50州を覚えましたので報告いたします。抜き打ちテストにもバッチリ備えましたので、いつでも歌えます。どうかこの熱意を聞いていただきたいです」という。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)すごいでしょう? 歌う気満々なんだよね。

(中澤有美子)おかしい(笑)。

(安住紳一郎)おかしいよね。なかなかね、25歳の神戸の女性の方ですよ。ちょっと電話してみましょう。「抜き打ちテストにもバッチリです」って……すごいよね。本当に熱意のある人っているんだね。逆にこちらが恐縮しちゃう。でも、1週間でよくやったと思いますよ。これ、なかなか難しいですよ。

(電話をかける)

(チャイカ)はい、もしもし?

(安住紳一郎)はじめまして。TBSラジオの安住と言いますが。

(チャイカ)はじめまして。おはようございます。

(安住紳一郎)チャイカさんですか?

(チャイカ)はい。そうです。

(安住紳一郎)神戸からラジオを聞いてくださってありがとうございます。

(チャイカ)ありがとうございます。

(安住紳一郎)50州覚え歌、1週間でマスターしたんですか?

(チャイカ)はい。練習しました。

(安住紳一郎)どれぐらい練習したんですか?

(チャイカ)ええと、1日30分ぐらいはやっていたと思います。

(安住紳一郎)1日30分。へー! どうして50州覚え歌をチャレンジしようと思いましたか?

(チャイカ)先週の安住さんのご教授をいただいてから、アメリカのことを全然知らなかったなっていうことに気づいて。それで、まずは50州を覚えようと思って、覚えました。

(安住紳一郎)偉いね!

(中澤有美子)素直です。

(安住紳一郎)うん。本当に素直で向学心のあるチャイカさんですね。

(チャイカ)あ……ありがとうございます(笑)。

(安住紳一郎)ちょっと歌を歌う前だから緊張してるんだよね?

(チャイカ)フフフ、すいません(笑)。

(安住紳一郎)わかる、わかる! そうそうそう(笑)。

(チャイカ)ちょっと手が震えているんですよ(笑)。

(安住紳一郎)わかる、わかる! 私ね、よく音楽番組を担当するんだけど。歌を歌う前にアーティストの人に話を聞くと、やっぱり苦手なアーティストの方、多いんですよね。「歌を歌った後だったらお話できます」っていう人が多くて。チャイカさんももうね、関東80万人の人の前で歌うんだもんね。これからね。

(チャイカ)ええーっ!(笑)。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)どれぐらいのテンポで歌えるの? 先週、私が歌ったテンポってたぶん相当早いんですよ、実は。1番がね、テンポがたぶん160で。2番が半音上げて170で歌ってると思うのよ。まあ、そこまで計算してやっていて気持ち悪いってのもあるんだけども。本当はテンポ110ぐらいなんだよね。『オクラホマミキサー』って。どれぐらいのテンポで歌うの?

(チャイカ)安住さんと同じテンポで歌えるように練習しました。

(安住紳一郎)いやいやいや……テンポ160はね、結構口がこんがらがるよ?

(チャイカ)2番がすごく難しいです。

(安住紳一郎)そうでしょう? 2番、だって私はマスターその13年かかったんだもん(笑)。そんな1週間でマスターされたら、私の立つ瀬がないわ。

(チャイカ)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)じゃあ、1番をテンポ160、2番はテンポ170でいける?

(チャイカ)はい!

(安住紳一郎)じゃあ、よろしくお願いします。

(チャイカ)はい、行きます!

(チャイカさん「アメリカ50州覚え歌」歌唱スタート)

チャイカさん「アメリカ50州覚え歌」

(中澤有美子)わあ、すごい!(拍手)。只者じゃないですね! とてもお声がきれいで歌が上手!

(安住紳一郎)チャイカさん!

(チャイカ)ありがとうございました。

(中澤有美子)フフフ、しゃべり方とのギャップ(笑)。

(安住紳一郎)チャイカさん、歌やっていたでしょう?

(チャイカ)はい。やっています。

(安住紳一郎)歌、どれぐらいやっているの?

(チャイカ)歌は、12年ぐらいやっています。

(安住紳一郎)なんなの? 声楽やってるの?

(チャイカ)そうです。

(安住紳一郎)今もやってるの?

(チャイカ)今もやっています(笑)。

(安住紳一郎)おいおい! プロが出てくんじゃねえよ(笑)。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)なんだよ、歌、うまいじゃない!(笑)。

(チャイカ)ありがとうございます(笑)。

(安住紳一郎)今はなに? オペラ歌手なの?

(チャイカ)ええと、はい。そうです。

(安住紳一郎)25歳オペラ歌手ってもう完全なプロじゃない?

(チャイカ)はい。そうなりますね(笑)。

(安住紳一郎)1週間で覚えたんだ……(笑)。

(中澤有美子)参りました(笑)。

(安住紳一郎)参ったよ(笑)。

(チャイカ)すごくテンポが早くて。途中で歌がこんがらがりそうになりながら。2番が特に早くって。すごく難しかったです。

(安住紳一郎)テンポ、早いもんね。半音上がった後にね。

(チャイカ)それでしかも高いので。安住さんが歌ってらして、すごいなって思って。

(安住紳一郎)ああ、プロのあなたを刺激したわけね。私が? そうなんだ。プロなんだ。もう、半音上げたところが異常にうまくて。「これ、やべえな!」と思ったんですよ(笑)。あそこ、見られるもんね。だいたいね。うーん、そう。すごく上手だった。ありがとう。

(チャイカ)ありがとうございました。

(安住紳一郎)ありがとうございました。ではでは、失礼します。

(チャイカ)ありがとうございました!

(安住紳一郎)良いものを聞かせていただきました。

(チャイカ)こちらこそ、ありがとうございます。

(安住紳一郎)はい、失礼します。

(チャイカ)失礼いたします。

(電話を切る)

(中澤有美子)見事でしたね。

(安住紳一郎)うん。プロが出てきちゃったんだもん。ねえ。オペラ歌手なのかな? ソプラノ歌手なのかな? ちょっとなんか途中から「あれ?」と思ったもんね。「そんな高い声で行って大丈夫なのかな?」って思いましたもんね。そしたらもう……。

(中澤有美子)もっともっと行きましたもんね。

(安住紳一郎)うん。本当に驚いちゃったなー。ただ、やっぱりあれですよね。電話口だったせいもあるかもしれませんけども、やっぱり、なんていうの? ジャパニーズイングリッシュっていうのかな? カタカナ的な聞き取りやすさだと、私の方がやっぱり上かしらね?

(中澤有美子)フフフ(笑)。ジャパン感? ジャパニーズ感?

カタカナ的な聞き取りやすさなら……

(安住紳一郎)ジャパニーズ感。だって、あれだけ上手な流暢な発音で言われたら、これだってあれだもん。ネイティブの人が歌ってるのを聞いただけみたいなことになるわけでしょう? えっ、違う? ちょっと後半、聞き取れました? だってカタカナで。やっぱりここは私の「クッド、ウィスコンシン、ビーザラストステイト オア、ジャスト、フォーティーンナイン?」っていうね、この「外郎売り」仕込みのさ、カタカナ早口言葉感がいいじゃない? 「ゼアズ、ニューヨーク、ノースキャロライナ、ノースダコタ、オハイオ♪」みたいなね。「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び……オクラホマ、オレゴン、ペンシルベニア、ナウレッツシー♪」っていう感じ。いいじゃないですか?

(中澤有美子)そういう評価基準だと、完全に。ええ(笑)。そうだと思います。

(安住紳一郎)いやー、まさか、プロが出てくるとは! お見事でございました!

(中澤有美子)本当に素晴らしかった(笑)。

(安住紳一郎)素晴らしかった! 皆さんからの挑戦をお待ちしております。

<書き起こしおわり>

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