曽我部恵一 ユニコーンとじゃがたらを語る

曽我部恵一と吉田豪『夏の魔物』と成田大致を語る SHOWROOM

曽我部恵一さんが2020年11月10日配信のSHOWROOM『豪の部屋』に出演。吉田豪さんとユニコーンやじゃがたらについて話していました。

(吉田豪)(コメントを読む)「ユニコーンについてどう思うか伺いたいです」。

(曽我部恵一)ユニコーン……僕ね、パンクが好きだったからユニコーンって全然好きじゃなかったですけど。大人になってというか、今になって、もちろん民生さんもそうなんですけども。「この人ってなんかすごいな」ってずっと思っていますね。なんか、とんでもないメロディメーカーだなって。ポール・マッカートニーみたいな感じなんだなと思って。で、それをなんかあの人はメロディメイカーみたいに見せないっていうか。なんか……ズルいなとも思うし、かっこいいなとも思うし。うん。

とんでもないメロディメーカー

(吉田豪)やっぱりリアルタイムでユニコーンの始まりから見てると、まあ反発はするんですよ。あの時代は。

(曽我部恵一)そうですね。

(吉田豪)なんか、ポプコン感っていうか。「女子のキーボードがいて……」みたいな。「これはリアルパンクではない」みたいな。「ビートパンクに乗っかって出てきたメジャーが作ったバンド」みたいな……。

(曽我部恵一)そうなんですよね。最初、そういう風に思っていて。でも『服部』とか『ケダモノの嵐』とか。ああいうのとかでみんながわかりかけた頃には解散しちゃったから。なんか、ちゃんとユニコーンを聞く前に奥田民生になった感じですね。

(吉田豪)(コメントを読む)「ナタリーのじゃがたらについて書いた曽我部さんの文章が熱かったです。じゃがたらについての印象は?」。

(曽我部恵一)じゃがたらはやっぱり宝島とかを読んでたので。なんか……なんかパンクとはまた違うシーンを作ってるバンドっていう印象でした。あとね、俺……『ロビンソンの庭』をこの間、見て。やっぱりすごいよかったですね。

(吉田豪)最初はもうね、ショッキングな話しか入ってこないですよね。じゃがたらはね。

(曽我部恵一)そうですよね。

(吉田豪)鼻をフォークで刺しましたとか。精神病院から退院してライブやって……みたいな。

(曽我部恵一)そうそう。じゃがたらって何なんだろう? まあ、わかんないですよね。「じゃがたらって何なんだろう?」ってみんなで考えるバンドなんじゃないですか。

「じゃがたらって何なんだろう?」ってみんなで考えるバンド

(吉田豪)最初はそのイメージでパンクなのかと思ったら、こんなにブラックミュージックになんだっていう。

(曽我部恵一)そうですね。アフロっていうか。

<書き起こしおわり>

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