宇多丸と宇垣美里 ロイヤルホストを語る

宇多丸と宇垣美里 ロイヤルホストを語る アフター6ジャンクション

宇多丸さんと宇垣美里さんが2020年11月10日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でロイヤルホストについて話していました。

(宇垣美里)それこそ私は、あれなんですよ。まだロイホに行ったことがなくて。

(宇多丸)ロイヤルホストに? ほうほう。

(宇垣美里)はい。でも行ってみたいなって。

(宇多丸)関西にはあんまりないみたいな?

(宇垣美里)あるのかな? そもそも、そのファミレスに行くという文化があんまり家になくて。なので「行ってみたいな」みたいな話をしてたら、「これがおいしい、あれがおいしい、なにが一番おいしい」みたいな話になって……(笑)。

(宇多丸)やっぱりオニオングラタンスープですか、これは?

(宇垣美里)なんかスープがおいしいっていう話と、パフェはまず鉄板みたいな話もあり。

(宇多丸)ああ、そっちか。まあロイホはいろんな名物ありますけどね。まずはそのマリリン・モンローが愛した味、オニオングラタンスープという。

(宇垣美里)へー!

(宇多丸)一応、これが売りなんですよ。要するにマリリン・モンローがジョー・ディマジオと一緒に新婚旅行ついでに日本に寄った時に、なんだっけ? 5日連続で食べたなんて言うんだけどね。ただ俺、ロイホのオニグラは好きだし、かならずたのむし、おいしいなと思いながら食べてるけど、そのエピソードに関して俺が言いたいのは「その時、お口に合うのがそれぐらいしかなかったんでしょうよ?」っていう。

(宇垣美里)まあね、海外の方がね。

(宇多丸)特に当時のアメリカの方なんていうのはさ、たぶんほら、味に保守的だろうからさ。そういう「日本のものを食べよう」とか、そういうのはないと思うから。

(宇垣美里)生魚とかになるでしょうし。

(宇多丸)そう。寿司なんて時代じゃないから。で、そういうところに行って「まあ、これなら食えるかな」って。それで5日間だった可能性の方が高くないですか?っていうのは思いながら……でも、うまい。チーズのスプーンに対するこびりつき度が半端ない!(笑)。

(宇垣美里)へー! そんなにチーズが入っているんですか?

(宇多丸)はい。オニオングラタンスープ……僕ね、「オニオングラタン」っていうメニューがあるとかならずたのむんですが。ただ、ロイホのはかなり上だし、チーズのこびりつき度が半端ねえっていう、ここがポイントですよね。あと、ロイホといえばカレーね!

(宇垣美里)カレー?

(宇多丸)カレーフェアです。ロイホはめちゃめちゃカレーに力を入れている。

(宇垣美里)カレー、おいしいんですね。

(宇多丸)おなじみ、カレーといえば恫喝声でスタジオに入ってくるプロデューサーの橋本吉史が「宇多丸さん、食べてないんですか? ロイヤルホストのカレーフェア、ナメてるんじゃないですか?」なんて言われて。「いや、ナメてないですけど……」って。

(宇垣美里)へー! 言ってみたい。

(宇多丸)結局、なにを食べたの?

(宇垣美里)食べてないんです。結局、その行った近くにはなくて。「行きたいな」っていう話だけだったんですけども。車じゃないとなかなか行けない場所にありません? ロイヤルホストって。

(宇多丸)まあ、僕なんか行くとしたら……ってあんまり行きつけのロイホを言うのもなんだと思うけども。品川プリンスの中のIMAXに映画を見に行った時に、あそこの横っちょの通りのところに。高輪プリンスを登っていく途中のところにあって。ここは1時ぐらいまでやっているはずだから。映画が終わった後とかにでも行って。そのマリリン・モンローが愛した味と……。

(宇垣美里)そうか。「こびりつくなー」って? あ、すごい! おいしそう。食べてみたい!

(宇多丸)おいしいんだよ! こういうの、ない? ちなみに僕はとにかくオニオングラタンスープっていうメニューがあれば、もう自動的にたのむわけですよね。そういうさ、あればたのんじゃうメニューってないですか?

(宇垣美里)あればたのんじゃうメニュー?

(宇多丸)別にもうお腹的に十分なのに……なんなら、俺はオニグラを中心に組んでしまうね。

オニオングラタンスープを中心にオーダーを考える

(宇垣美里)絶対に食べるから。えっ、なんだろう? 中心に食べちゃうものって。でも、スープ関連で言うと私はクラムチャウダーがすごく好きです。でも、当たり外れが……好みがあるので。

(宇多丸)ドロッとしているのがいいのか、サラッとしているのがいいのか、みたいな。具の按配とかもありますからね。

(宇垣美里)あと、絶対に甘いものを食べるテイで組む。

(宇多丸)ああ、組み方は。なるほど。

(宇垣美里)絶対に甘いものを食べる。

(宇多丸)これはやっぱり、俺と思想が違うな。へー! じゃあ、最後にケーキなり……パフェってこともないよな?

(宇垣美里)パフェの時もあります。スイーツは絶対に最後。だって口を締めなきゃいけないから。甘味で。

(宇多丸)ああ、まあデザートってそういうことか? いまいち私ね、その「口を締める」っていう……私はね、わかりますよ。口を締める。だからカレーの味を永遠に残していたくないっていう、この感じはわかりますよ。私の後輩のラッパーのダースレイダーなんていう男はね、「口の中にカレーの味を残していたい」なんて貧乏くさいことを言ってますけども。ああいうのは僕はよくわからない。僕は食べたらもう、さっきまでおいしかったものも全部の味を消したいですよ。その意味でまあ、デザートはわかるんだけど。ああ、そう? 甘いのを食べる? でもパフェってさ、デカいじゃないですか。パフェってもう主食じゃないですか?

(宇垣美里)大丈夫です。別腹だから。

(宇多丸)出た! 前も別腹話、なんか出たね。

(宇垣美里)だってパフェとか、ほとんど中身はアイスですよ? 溶けるもの。

(宇多丸)ああ、なるほどね。蕎麦湯で腹がパンパンになった気になるようなもんだね。

(宇垣美里)そう!

(宇多丸)すいませんね、たとえがね(笑)。

(宇垣美里)「そう!」って言ったけど、「そうかな?」って(笑)。

(宇多丸)そうでしょう? 蕎麦屋に行くと結構そこそこ腹一杯になるのは、それは蕎麦湯をガブガブ飲むからで。あれ、蕎麦のルチンが溶け込んでいるのはあっちですから。あれを飲まないと意味がない。無意味。あれだけガブガブ飲んだ方がいいぐらいだから。うん。何の話だっけ? あ、だからぜひロイホのオニオングラタンスープをいずれ……おいしいですよ。本当に。

(宇垣美里)そうですね。そうか。今度、みんなでロイホ、行こう!(笑)。

(宇多丸)ロイホは店舗……ああ、渋谷も当然ありますしね。センター街。まだありますよね? あるし、神保町にもありますね。

(宇垣美里)なんか車では見かけるんですけど、街を歩いている時にはあんまり見かけないイメージがあって。

(宇多丸)ロイホはなんなら、ファミレスっていうよりはちょっと高級レストラン寄りだよね?

(宇垣美里)それね、みんながすっごい言ってた(笑)。「プライドを持ってほしい」とかすごい言っていた(笑)。

ロイヤルホストはむしろ高級レストラン寄り

(宇多丸)あのね、ハンバーグとかもばっちりうまいですしね。俺、でもこの間たのんだホタテのなんとかピラフみたいな、あれはちょっと……やっぱり定番メニューにすべきかな? ビーフシチューとかにしておくべきかな? やっぱり、結局生き残ってるメニューがおいしいんですよ。まずは定番メニューがいいっていうのはありますよね。

(宇垣美里)たしかに。サイゼなんかでも言いますもんね。

(宇多丸)いや、でもカレーフェアもな。うん。なんの話でしょうかね?(笑)。

(宇垣美里)すいません。私のロイホ話になっちゃった(笑)。

(宇多丸)だから、取材旅行に行って楽しかったっていうお話ですね(笑)。

(中略)

(宇垣美里)もうずっとロイホの話をしていますけども(笑)。

(宇多丸)まだその話をしている(笑)。

(宇垣美里)メールが来ています。「レストランでたのんじゃうメニューですが、私の場合はエビ○○です。『エビが入っているもの、エビが使われているものは問答無用で美味しいので、たのむことが常識だ』とまで思っています。ロイホならばエビとホタテのシーフードドリアなどです。エビってなんであんなにおいしいんですかね?」。あ、ちなみに構成作家の古川さんはエビのビスクをたのみがちだそうです。

(宇多丸)ああ、ビスク。まあスープストックなんかでもね。

(宇垣美里)ねえ。おいしい。大好き! でもそういう、自分じゃ作れないものを……。

(宇多丸)ああ、そうね。家ではやらない系っていうか。オニオングラタンとかもそうだし。その意味で言うと、さっきのエビのドリアってあったじゃないですか。俺、どっちかっていうとその「ドリア」っていう方に反応だから。俺はもうドリア、グラタンっていうので急にランクが上がってますから。自分の中のメニューチョイスで。

(宇垣美里)ああ、エビだからじゃなくて、ドリア!って。

(宇多丸)だってファミレス以外でドリアって、食う?

(宇垣美里)たしかに。自分ではなかなか作らんし。

(宇多丸)家じゃ作らないし、他の……たとえばレストランとか。わかんないけど、イタリアンとかなんでもいいけど。そういうところに行ってドリア、グラサンって別にたのまないじゃないですか。

(宇垣美里)たしかに! ファミレスでしか……。

(宇多丸)そうでしょう? そこなんですよ!

(宇垣美里)たしかに。私、すっごいドリアを食べて生きてきたと思ったけど、よく考えたらサイゼだわ。

(宇多丸)あとはなつめのドリア。専門店のドリア。なつめはね、ハンバーグのトッピングがおすすめです(笑)。

(宇垣美里)ふーん! たのんでみよう!

(宇多丸)ハンバーグがすごくスパイシーなっていうか、すごくいろんな香料の味が効いていて。すごくハンバーグそのものに味がバッチリあって。あれと季節限定であるイカスミのドリア等の……グラタンでもいいんですけども。この組み合わせ、これがマジでおすすめです。そこに辛いのをぶっかけて食う。これがおすすめ!

(宇垣美里)やってみます!

(宇多丸)フフフ、俺、もっとカルチャー情報、あったのに(笑)。

(宇垣美里)フフフ(笑)。

<書き起こしおわり>

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