宇垣美里 トミヤマユキコとのファッション(トンチキ服)トークショーを語る

宇垣美里 トミヤマユキコとのファッション(トンチキ服)トークショーを語る アフター6ジャンクション

宇垣美里さんが2023年11月6日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でTOKYO FASHION CROSSINGでトミヤマユキコさんと行ったファッショントークショー「私たちは着たい服を着る!」について話していました。

(宇多丸)さて、ここからは明日、すぐ使える一発必中のカルチャー情報をお伝えするカルチャーワンショットです。今夜のゲストは……。

(宇垣美里)私でーす。宇垣美里です。

(宇多丸)はい。宇垣さん。ということで何をやってきたんでしょうか?

(宇垣美里)ここからはTOKYO FASHION CROSSINGとのタイアップコーナーとなっています。TOKYO FASHION CROSSINGとは東京都主催の大型ファッションイベント。東京のファッション産業を活性化させるための新たな取り組みとして、11月3日(金)から本日、6日(月)まで開催されておりました。丸の内、銀座、渋谷を舞台にファッションショーやトークセッション、ポップアップストアなど様々な企画が実施されたんですけれども、その中で先週土曜日、11月4日に私とライターで大学講師、少女漫画の研究者のトミヤマユキコさんとで、ファッションについて語り合うトークショーをやってまいりました。

(宇多丸)あちこちでいろんなことをやっていても。報道でも冨永愛さんがレッドカーペットを歩いて……とかね。もう堂々たるものですよ。そんな中で、さあ! 宇垣美里さんとトミヤマユキコさんといえばやはり、あの件についてでしょうか? どんなテーマで話したんでしょうか?

(宇垣美里)「私たちは着たい服を着る!」ということで、いわゆる「トンチキファッション」と言っておりますけれども。どのようなこだわりを持って服を選んでいるか、とか。そういったことを話させていただきました。

(宇多丸)ちなみにお二人、どのようなねスタイルで登壇されるか?っていうのは注目の的だったと思うんですが。宇垣さんはどんな服で来たんですか?

(宇垣美里)私は骨柄のワンピースで。

(宇多丸)骨柄?

(宇垣美里)SHIROMAというブランドのものだったんですけれども。「この柄、ええなあ」ということで。

(宇多丸)これ、でも見た目は本当にワンピース的な、エレガントな感じのあれですからね。

(宇垣美里)で、よく見りゃ骨なんですね。

(宇多丸)よく見りゃ骨っていう。

(宇垣美里)あと、日本のやっぱりブランドの……東京のファッション産業のお話なので、日本のブランドを取り上げたいなということで、そういった服で。

(宇多丸)そしてトミヤマさんが……これはコムデギャルソンのファーコートで。全身モコモコの。

(宇垣美里)そう。すごいかわいかった。でもラインがシュッとしていて、綺麗で。

(宇多丸)かわいいね。あと髪が今、すごく白に近い金髪っていうか。だからその下の白いスニーカーと合っていて、とても素敵。

(宇垣美里)素敵でした。

骨柄ワンピース&モコモコギャルソンファーコート

(宇多丸)でね、こちらのイベントに行ったという方も結構いらっしゃいまして。じゃあ、先に素材を……こちらの当日のイベントの様子をちょっとね、音声があるそうなので。どんな様子なのか、ちょっとお聞きいただきましょう。こんな感じでした!

<イベント音源スタート>

(トミヤマユキコ)これ、いい意味でだけど、毒もあるっていうか。

(宇垣美里)ああ、そうですね。

(トミヤマユキコ)ただかわいくて甘い感じじゃなくて、ピリッとするような。

(宇垣美里)そう。なんか「思い通りになると思うなよ?」みたいな。

(トミヤマユキコ)フフフ(笑)。

—-

(宇垣美里)「前もこの服、着てたな」って思われるのがあんまり好きじゃなくて。

(トミヤマユキコ)あら。

(宇垣美里)「この人に前に会った時にはこの服を着てたから、次に会う時にはこの服にしよう」とか……。

(トミヤマユキコ)覚えているの!?

(宇垣美里)私、アトロクに同じ服を着ていったこと、一度もないです。

(トミヤマユキコ)あなた、えらいわね!

—-

(トミヤマユキコ)なんか毎日、おもしろい服を着るとか……おもしろい服まで行くのが難しければ、面白いアイテムを。おすすめは変な柄の靴下です。皆さん。

(宇垣美里)ねえ。靴下、すごい好き。私!

(トミヤマユキコ)すぐできるから!

—-

(トミヤマユキコ)通称パソコンセンターって呼ばれてるセーターがあって。

(宇垣美里)どんなんだろう?

(トミヤマユキコ)ただ、ノートパソコンの刺繍がしてあるだけのセーターなんです。

(宇垣美里)かわいい(笑)。かわいいですけども。

(トミヤマユキコ)本当になんか、ブランド名とかなんにも入ってなくて。で、これを着て大衆酒場に行くと、もうおじさんたちが指摘せずにはいられないわけ。

(宇垣美里)「パソコンやん!」って。

(トミヤマユキコ)「パソコンやんけ!」って。「どこで買ったん?」みたいな。それでなんか、「ちょっとキーボード、押しちゃおうかな?」みたいなさ。「セクハラですよ!」みたいなさ(笑)。そんな人とかも誘発されてくるわけですよ。

(宇垣美里)フフフ(笑)。

<イベント音源おわり>

(宇多丸)アハハハハハハハハッ!

(宇垣美里)だからつまり、こういうトンチキファッション。こだわりの強い、個性の強い服って、コミュニケーションになるよねっていうお話を。

(宇多丸)そうか。ツッコミが入るのもまたよしというか。

個性の強い服はコミュニケーションになる

(宇垣美里)そう。トミヤマさんは特に、やっぱりそういう服を着てると周りの人もそれを見て愉快な気持ちになったりとか。「えっ、なにそれ?」っていう風な会話の糸口になる。そういうところもすごく好きでそういう服を選んでるんだっていうお話をなさってました。

(宇多丸)ねえ。それにあと、僕はその「トンチキ」っていうけども、おしゃれってそもそも「この人、おしゃれだね」とか「いいね」っていう人って、なんていうの? それまでの常識からちょっとはみ出て。「ああ、それ、ありなんだ!」みたいな。

(宇垣美里)傾奇者みたいなことですよね。

(宇多丸)まあ、その程度はそれぞれなんだけど。「ああ、それ、ありなんだ!」っていうのがおしゃれだと思うんですよ。どんだけトラッドな格好してても「ああ、その柄、ありなんだ」っていう。これがおっしれを生むんで。トンチキはね、絶対に必要なんですよね。

(宇垣美里)ありがとうございまっす!

(宇多丸)うっす!(笑)。じゃあ、メールを。いっぱい、いろんな方からいただいてるんだけど。ちょっと代表してこちらを読ませていただきます。ラジオネーム「桶屋がボーカル」さんです。「日比谷で行われた宇垣さんとトミヤマユキコさんのトークショー『私たちは着たい服を着る!』に参加してきました。当日は持てる限りの自分的トンチキ派手ファッションで身を固め、買ったばかりのジョジョとシュウウエムラコラボアイパレットで目をギラギラして会場へ向かいました」。

(宇垣美里)あれ、いいよね!

(宇多丸)「宇垣さんはシックながら骨模様のアシンメトリーのドレス。トミヤマさんはさながら山から来たかのごとくモフモフのギャルソンで、お二人ともとても素敵なお召し物でした。トークでは言及されていませんでしたが、宇垣さんのシルバーの靴……」。もしかして今日、履いているやつですか?

(宇垣美里)これとは別なんですけども、普通に私も持ってるっていう。

(宇多丸)「魔法の靴のようでとても素敵でした。ファッションコミュニケーションのファーストタッチであり、相手へのパートメッセージ。トンチキ服は漢方薬であり、戦闘服」。

(宇垣美里)じわじわ効いてくるっていうね。

(宇多丸)「プレーンな思想の人間はトンチキ服なんてデザインしない。靴は小さな建築物などなど、1時間があっという間のパンチライン祭でとても楽しかったです。何より、ファッションは好きだけど自分の体型コンプレックスがどうしても拭えない自分にとって、宇垣さんがトークの中で『服とマイクは自分が選び取ったものだから、そこを褒めてもらえると内面を褒めてもらえたようで嬉しい』とおっしゃっていたことが、錆びついた思考を動かしてくれてこれからのお守りになりました。

今すぐできるトンチキファッションは靴下から。トミヤマさんの言葉を胸に、今から靴下を買いに銀座の街に繰り出そうと思います。またアトロク2でもトンチキファッション特集をお願いします。書き起こし職人みやーんさんがトンチキTシャツ収集家であるとトミヤマさんがおっしゃっていたので、みやーんさんの確認も含めてぜひ一度、ラジオにゲストとしてお越しいただきたいです。この先も着たい服を着て、ラジオを聞きます」ということでございます。他にも多数から、いっぱいいただいております。

(宇垣美里)ありがとうございます。そうなんです。

(宇多丸)結構、だからリスナー多い感ってありました?

(宇垣美里)はい。「アトロクを聞いてくださった方?」って聞くと結構、半数以上の方が手を挙げてくださって。で、アトロクの帽子とかもかぶってくださってる方もいて、すごく嬉しい気持ちでしたし。あとね、皆さんやっぱりその「私たち、トンチキ服」っていう話をしてるから、皆さんもたぶんこだわりがあるなっていう服装の方がすごいいらっしゃって。本当はお一人お一人、「ちょっと聞かせてくれ」っていう……。

(宇多丸)自分の中のピーキーを出してくるんだね。

(宇垣美里)そう。「それ、素敵ですね!」って本当は皆さんお一人お一人に聞きたいぐらいだったんですけども。そういった意味で、とってもピースフルな空間だったなって思ってます。

(宇多丸)なんか今まで出てきた以外でちょっと印象に残ったこととか、ありますか? トミヤマさんのコムデギャルソンへのこだわりの話とか。「コムデギャルソンはいいぞ」とか。

(宇垣美里)お好きなのはもちろん、その高級トンテキ服の最先端でありながら……。

(宇多丸)アバンギャルドっていうかね。

(宇垣美里)ただ、「学生でも買える価格帯であること。それがすごく大事で。いっぱいは買えないけど、でもちょっとした背伸びで手が伸ばせるような価格帯であるっていうことはファッションってすごく身近なものだから大事である」ということをお話されていて。やっぱりファッションが遠いものであったり、高級なもの、選ばれた人にしか楽しめないものではあってはいけないなって個人的にも思うので。その姿勢ってすごく大事にしたいなという風にお聞きしておりました。

(宇多丸)ねえ。だからギャルソン好きっていうのはすごく筋の通った話だし。私のイッセイミヤケ特集でも通じますね。だからラグジュアリー志向とか、そういうことじゃないんですよね。むしろ、その暮らしとか生活とかに密着しているっていう。あと、宇垣さんのわかりますよ。僕もやっぱり宇垣さんが服に気合を入れてくるから、月曜日は気合が入りますよ。これはね。

(宇垣美里)嬉しい。

(宇多丸)迂闊な格好じゃ来れねえなっていうのがあって。自分の中のピーキーを出してくるっていうのはありますよね。

(宇垣美里)思想が強い服装、大好きというお話をさせていただきました(笑)。

(宇多丸)ぜひ皆さん、靴下から始めてみてはいかがでしょうかということです。そんなお二人のイベントの様子はアトロクのポッドキャストでも配信されるそうです。

(宇垣美里)そうなんです。この後、23時30分ごろから配信されます。ぜひ、お聞きください!

(宇多丸)これ、結構イベントがまとまって聞ける?

(宇垣美里)しっかり聞けるみたいです。

(宇多丸)ああ、いいですね。放課後ポッドキャストなんていう、あんな愚にもつかない、しょうもないあれと比べたら……。

(宇垣美里)そんなことないよ!(笑)。

(宇多丸)これぞ正しい電子の使い方というね。

(宇垣美里)ぜひ、行けなかった方も聞いていただければなと思います(笑)。

宇垣美里×トミヤマユキコ「私たちは着たい服を着る!」

<書き起こしおわり>

宇垣美里とトミヤマユキコ トンチキ服の魅力を語る
宇垣美里さんとトミヤマユキコさんが2022年12月13日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でトンチキ服の魅力について話していました。
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