でんぱ組.incなどのプロデューサー、もふくちゃんが2020年5月26日配信のSHOWROOM『豪の部屋』に出演。アイドルグループの新メンバー補充について吉田豪さんと話していました。
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(吉田豪)(コメントを読む)「オサカナ解散について」。
(もふくちゃん)でも私、本当に「オサカナ解散」っていう文字しか見ていなくて。詳しいあれとかはなんにもわからないんだけども。原因はなんなんですか?
(吉田豪)原因っていうか、まあ単純にメンバーが5人から4人になり、4人から3人になってメンバーを補充せず。で、「年齢的にもこの先の人生を考えて……」みたいな感じでしたけども。やっぱりメンバーを補充しないことの良さもあるけれども、やっぱり長く続かせるためには補充が必要なんだろうなっていうのはすごい思いました。あれを見ていて。
(もふくちゃん)それでしかないですからね。メンバーをチェンジしていってまで、その箱を維持するのか、メンバーと共になくなっていくことを選ぶのか……っていう。
(吉田豪)まあでんぱもね、新メンバーを入れることに対する批判とかもあっただろうけど、あれは絶対にああしたのが正解だったはずだし。
でんぱ組の新メンバー補充
(もふくちゃん)なんかでもでんぱの場合はそれがいいなって思うのは、普通は私の今までの経験だと、どんなアイドルでもやっぱりメンバーたちが新メンバーが入ってくるのを嫌がるんですよね。なんか「自分の席を取られる」って思ったり、「自分より人気出たらどうしよう?」とか。だいたいのユニットが新メンバーが入ると絶対に120%、嫌がります。本当に。だけど、そのでんぱメンバーは「大人だから」っていうのもあると思うんだけど。むしろ私に「新メンバーを入れて! 入れて!」ってめちゃくちゃ言ってくるんですよ。で、ちなみに今でも言われますよ。だから「もういいでしょう? これ以上、なんで増やすんだよ?」みたいな(笑)。
(吉田豪)フフフ、まだ増やすんだ(笑)。
(もふくちゃん)「すでに大変なのに、なんで新メンバーを入れろとか言うの?」って私は……もうみんなの前で言っておきます。私は新メンバーを別に入れなくてもいいと思うんだけども。でもそこはね、私、未鈴ちゃんってすごいなって思う。なんていうか、そこまで先の未来というか、先のことを自分で考えて、自分のためじゃないことを言えるのってすごいじゃないですか。でも、あの人がすごいところはそのさらに裏に「自分のために……」っていうのもあるんだけども(笑)。それがさ、ちゃんと「でんぱ組の将来のために新メンバーがほしい!」って強く願える心というのが他のアイドルではなかなかできないんじゃないかなって思いますね。
(吉田豪)うんうん。
(もふくちゃん)だって変な話、「1回り2回り小さい子が入ってきたら、どうすんの? やりにくくない?」とかめっちゃ言うんだけど。「いや、やります! 全然大丈夫。だから絶対若くてかわいい新メンバーを考えてください!」みたいな。「いや、それは君、本当にすごいね! YOU、すごいね!」っていうね。
(吉田豪)偉いですね。自分のことよりもグループの未来をちゃんと考えて……っていう。
(もふくちゃん)そう。「でも自分は辞めないんで!」みたいな。「もう謎の人物じゃん。EXILEのHIROじゃん!」みたいな感じで(笑)。
(吉田豪)「1歩引いた形で私はバックアップしつつ……」みたいな(笑)。
メンバーたちが新メンバー補充を望んだ
(もふくちゃん)そうそう(笑)。「でも、います」みたいな(笑)。でも、そういうメンバーの意見であるからこそ、あの時にあの2人のメンバーを入れられたっていうか。いや、すごいみんなに言うんですよね。ねむちゃんもすごいずっと言ってたし。「新メンバー、お願いだから入れてください!」みたいな。
(吉田豪)おおう、珍しいですよね。その視点があるグループ。
(もふくちゃん)珍しいよ。そんな視点、普通はないでしょう? だからすげえな!って思いますね。
(吉田豪)だいたいどんなグループの話を聞いても新メンバー入れたい派って本当に数で。やっぱり押し切られちゃうんですよ。このままで頑張りたい派に。
(もふくちゃん)そうなんだよね。で、特に長く続けてきたユニットほど、「今までこの5人で頑張ってたのに、今から新しいメンバーが入っても仲良くできません!」みたいな。そういうことを言うんだけどもさ。でもやっぱり月日は経ち……みたいな。いろいろな状況が変わってさ。だけど、存続のためには絶対に新メンバーを入れるっていうのが……存続を選ぶならば正しい選択だとは思うんだけども。まあ、でも叩く人はいるし。でもその叩くことさえも「大丈夫です。叩かれることは織り込み済みです。叩かれるのは一瞬です。大丈夫です!」みたいな。強いな!っていう。もう最強の人物ですね。
(中略)
(吉田豪)(コメントを読む)「人数が減ったままだと喪失感が消えない」。
(もふくちゃん)でもなんかオタク側もさ、やっぱり新メンバーを受け入れられないとかってたぶん、あるでしょう?
(吉田豪)あるんですよね。
(もふくちゃん)やっぱりいまだにでんぱもね、当たり前だけど、「もがねむ時代」って絶対に言われるし。まあこれからも言われ続けるだろうし。
(吉田豪)うんうん。そうなんですよ。オタクが新メンバーを攻撃するパターンもあるじゃないですか。それをどこまで止められるか。
(もふくちゃん)うん。でもそれは私、ももクロの有安杏果ちゃんが入った時、それを目の当たりにしているからさ。
(吉田豪)結構、現場で反発ありましたよね。
オタクが新メンバーを攻撃するパターン
(もふくちゃん)石丸電気かなんかでさ、発表になったタイミングかなんかのライブを見ていてさ。緊張しすぎて名前を全然言えなくて。「ももか、でしゅ!」とかって言って。「ううう……」って泣きながら自己紹介していてさ。でも、近くのヲタがみんな超ブーイングだったの。「ももクロに新メンバーいらねえよ!」とかって。もうめっちゃ……「ファンをやめる!」とかって。その日にすごいヲタが離れていったっていうのを見ていて。「えっ、なんで……?」ってドン引きしてたんですけど。なんかでもやっぱりそういう人っているんだよね。でも、結局その後にブワーッと売れたじゃないですか。だから、あんまりそういうのは関係ないなって思うところもありつつ。
(吉田豪)どうしてもね、向かっちゃうんですよね。そこにね。うん。
(もふくちゃん)うん。わかるけどね。
(吉田豪)たぶん最上さんも多少、そういうのもあっただろうしねっていう。
(もふくちゃん)だからやっぱり思うのよ。オタクっていう存在ってさ、もちろん自分もそうだしさ。いい面もすごいと多いと思うけど、やっぱりノスタルジーじゃん。ノスタルジーで生きてるみたいなところ、あるじゃん。そのノスタルジーが「何人組の〇〇というユニット」みたいなところにノスのロスが残るとさ、そこに亡霊が宿ってさ、コンテンツが死んじゃうみたいな。だからあんまりそういう亡霊を背負わない方がいいなって思っている。
(吉田豪)気持ちはわかるけども、新しいものを入れていかなきゃいけないっていうね。
(もふくちゃん)そう。でも絶対そういうものは、どんなコンテンツも保守派が何割かは出ますから。
<書き起こしおわり>
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