(宇多丸)ただ、俺が自由になって……俺、普段はこんなに自由にしゃべっている。で、『バラいろダンディ』も自由時間。人のところでも「はいはいはーい!」なんてしゃべっていい番組だから。自由がしゃべれる時間が岡村さんの「心外です」に対して「心外の使い方が違います」っていうツッコミと、あとはイントロ部分。そこではしゃべれると思ったから「テレビバージョンだから短くやるよ。聞いてね」かなんか言って。
だからそこで「卒業ソングだよ」とか嘘つけばよかったなって思って。「卒業ソングの定番だよ!」みたいな嘘をついて始めればよかったなとかさ、いろいろと後で思ったんだけども。とにかく、そこぐらいでしか自由なことってないから。
(熊崎風斗)そうか。トータル本当に数秒とかっていう話ですよね。
(宇多丸)なので僕らはとにかくパフォーマンスをかっこよく、なおかつ楽しく。お互いにキャッキャキャッキャやることに……楽しくできました。
(熊崎風斗)それがまさしく伝わったというメールですもんね。
(宇多丸)だったら良かったです。ちなみに最後……これ、メールでも多かったです。最後、私どもが斜めに傾くという。あれは最初の岡村さんのライブで披露した時に岡村さんがなぜか「曲が終わったら傾きましょう」って言うから。「え、ええ……」っつって傾いたんですね。で、そこでテレビだから……テレビって説明がいるじゃん? ボケッと見てるやつが多いから。というか、見ているやつはボケッとしたやつが多いから。だから斜めになったところで一応説明として「ボヨヨヨーン」って入れました。
最後に斜めに傾く
Mステ ありがとう♪ 岡村靖幸さらにライムスターのマクガフィン♪ とてもカッコ良かった♪ 素晴らしかった♪ テレビで見るとやはり嬉しい♪ またテレビに出てください(^^)#岡村靖幸#岡村ちゃん#岡村靖幸さらにライムスター #ライムスター#Mステ pic.twitter.com/iE6M5xugT9
— カルアミルク (@karuamiruku67) March 13, 2020
(熊崎風斗)フフフ(笑)。
(宇多丸)いや、なんかそんなさ、形而上学的な話をしてもしょうがないから。「ここは擬音だな」って。
(熊崎風斗)説明に擬音を使ったということですね?
(宇多丸)テレビを薄ぼんやり見ているやつにちょうどいい説明は擬音だなって思って。
(熊崎風斗)それ、伝わりましたかね?(笑)。
(宇多丸)これは十分に伝わったがゆえのっていうことじゃないですかね? まあ、そんなこんなで大変に勉強をさせていただいて。ちなみに懸念されていたタモリさんが俺のことを認識しているのか事案ですね。『タモリ倶楽部』は何度となく出てるし、俺が仕切りの回っていうのもあるんですけども。「色眼鏡をかけているし、よく分かってないんじゃないか?」とか失礼なことを言いましたけど。ただね、タモさん、それはね、言葉には出さないのよ。こうやってみんながあいさつを「おはようございます、おはようございます」ってするじゃん? それで俺の方を見てこう、タモさんスマイルでちょっとだけ指を15度ぐらい上げて、こうやって……(笑)。
(熊崎風斗)明確に差したわけじゃないんですね?
(宇多丸)だから、「『タモリ倶楽部』枠から来たな?」っていう。なんかそのメッセージは受け取って(笑)。で、番組が終わった後も順番にタモさんの楽屋に挨拶に行くっていう、そういうしきたりがちょっとあって。それで行ったわけ。それで映画カウンセリングとか渡したりして。その時もやっぱりね、はっきりと口に出すわけじゃないんだけども。ニヤニヤしながらこっちを見て、指を15度ほどピクンって動かすという(笑)。
(熊崎風斗)それはだからタモさん的な挨拶なんですね?
『タモリ倶楽部』の時のバイブス
(宇多丸)間違いなく、他の人とは違うバイブス……『タモリ倶楽部』の時のタモさんの顔になってクッとこっちに「わかっているよ」っていう感じがくるみたいな。でも別にね、そそういうことですよね。だから俺的には「正直、早く『タモリ倶楽部』の世界に帰りたい」みたいな(笑)。そう思ってはいたんですけどね。もしくはまあ、「TBSラジオに帰りたい」。こんな気持ちでいた次第でございます(笑)。特にね、やっぱりちょっと割と芸能界チックな日だったからね。
(熊崎風斗)まあメンバー的にもってことですかね。
(宇多丸)勉強になりましたよ。勉強になったということで……。
(熊崎風斗)そんなふんわりとしたまとめでいいんですか?(笑)。
(宇多丸)でもね、音響とかも含めてすごいやりやすいの環境ではあったし。あとはとにかくね、複数のカメラが……あれはね、たしかリハーサルがいるわ。複数のカメラがめちゃめちゃ複雑に動いて、しかもセットチェンジとかいろんな人が場所替えとかをしている気まずいところは映らずに、ダイナミックにカメラが動いてポンポンポンッてスイッチングしていてね。あれはやっぱりミュージックステーション、もう伝統の技術ですね。
(熊崎風斗)熟練されているんですね。そういうところは。
(宇多丸)あのカメラの動きそのものを皆さんに見せてあげたいなと思うくらいですよ。カメラクルーの。芸術……それこそもうHiHi Jets級のアクロバティックな動きをしていて。HiHi Jetsの動きに合わせてブシャーッてスライディングとかをしているんで。だからね、すごいんですよ。ということでございました。
<書き起こしおわり>
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