ジェーン・スーさんが2021年3月16日放送のSHOWROOM『豪の部屋』に出演。鈴木亜美 joins キリンジ『それもきっとしあわせ』について話していました。
(吉田豪)(コメントを読む)「キリンジのエピソードをどうしても話してほしい。お願いします」。
(ジェーン・スー)キリンジは、あの私が30代の頭に大失恋をした時、キリンジを念仏のように聞くことで命をつないでいた時期というものがありまして。で、もう本当にキリンジだけのカラオケに行って、違う曲を歌おうとした友達を大声で怒鳴るみたいな。そのぐらいイカれた時期があったんですけど。大声でっていうか、「やめて! キリンジしばりでしょ?」って言ったぐらいの、もうキリンジに全てを捧げていた時期っていうのがあったんですけども。それが結果的にこうやって、縁を作って番組のテーマソングを作ってくださったり。今もキリンジ2人組の時の曲をBGがわりに使わせてもらったりして。なんですけど、あの時の「ヤスーッ! 俺だ! ここだーっ!」みたいなのがもうできないっていうのは……(笑)。
(吉田豪)フフフ(笑)。
(ジェーン・スー)それは格闘家の青木真也さんに対してもそうで。
(吉田豪)知り合っちゃいましたもんね。
もう昔のようには騒げない
(ジェーン・スー)そう。昔は「青木! 俺だーっ! うおーっ!」とかやって。Twitterとかにも書いていたんですよ。でも、もう無理じゃないですか(笑)。だから、知り合ったことで失われたものっていうのはありますね。でも、高樹さんも泰行さんもすごい優しくて。今日、「優しい」っていうことばかり言っているけども。でも、本当に長くやっている人ってちゃんと配慮のできる優しい人が私は多いなって思うんですけども。すごくオープンなところがあるので。
エピソードって言っても、一番最初にはじめてお会いした時はヤスが抜ける時のライブだったかな? で、NHKホールであいさつをしに行ってしゃべっていたら「ああ、TBSラジオ、聞いてますよ」って高樹さんに言われて。「ああっ! なんか申し訳ない! 申し訳ない!」みたいな感じになっていたら、泰行さんが「今、こういうのをやっていて……」みたいに言った時に「ああ、Tomato n’Pineって僕、聞いたことあります」って言われて。「ああ、もう私、明日死んでもいい」っていう。
(吉田豪)それで満足?(笑)。
(ジェーン・スー)「はい、終わり!」みたいな。そういうのはエピソードとしてありますね。
(吉田豪)僕も宇多丸さんも鈴木亜美さんのキリンジ曲(『それもきっとしあわせ』)が死ぬほど好きで。
(ジェーン・スー)ああっ! 最高ですよね!
(吉田豪)もう聞くたびに涙が出ていた時期があるぐらいの。
(ジェーン・スー)あんな歌詞、なんで書いたよ?って思いますよね。
(吉田豪)とんでもない歌ですよね。
(ジェーン・スー)あんなの、なんで書いて歌わせたよ?っていう。「さすが」としか言いようがない。あと、よく鈴木亜美ちゃんも歌えたなって。
(吉田豪)「歌いたい歌がある そのためになら不幸になってもかまわない」っていう。とんでもない歌詞ですよ。
(ジェーン・スー)「うわあ!」っていう。
鈴木亜美 joins キリンジ『それもきっとしあわせ』
(中略)
(吉田豪)(コメントを見て)ああ、意外と知らないんだなー。「鈴木亜美の曲、知らない」みたいな。
(ジェーン・スー)ええっ!? ちょっと、知らないで死ぬにはもったいないから、今すぐ聞いてほしい!
(吉田豪)そう。(コメントを読む)「そんな曲、あるんだ。探してこよう」とか。
(ジェーン・スー)絶対に聞いてくれ! ただ、心を落ち着かせて聞かないと、やられちゃう。
(吉田豪)確実に人生の1曲になるようなやつですよ。本当に。
(ジェーン・スー)本当に。
(吉田豪)宇多丸さんも言っていたけども。たまに外でスマホとかで音楽を聞いている時に、この曲が不意打ちで流れてくるとやられますからね。
(ジェーン・スー)「好きな人がいて♪」って流れてきたら「ああ、ちょ、ちょっと!」って……。
(吉田豪)「ヤバい、ヤバい! 飛ばさないと! 泣いちゃう!」みたいな(笑)。
(ジェーン・スー)泣いちゃう。本当に。
<書き起こしおわり>