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町山智浩と宇多丸『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』を予想する

町山智浩と宇多丸『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』を予想する アフター6ジャンクション
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町山智浩さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演。宇多丸さんと2020年に公開される映画をトーク。『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』について予想をしていました。

(宇多丸)(宇多丸)いいですね。『フォードvsフェラーリ』、1月10日公開をおすすめいただきました。さらには?

町山智浩と宇多丸『フォードvsフェラーリ』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演。宇多丸さんと2020年に公開される映画をトーク。『フォードvsフェラーリ』について話していました。

(町山智浩)もうこれは宇多丸くんも大好きな「デンデケデンデン……♪」ですよ!

(宇多丸)はい。『007』!

(町山智浩)『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』。これは春公開かな?

(日比麻音子)4月10日公開ですね。

(町山智浩)監督がですね、キャリー・フクナガ監督という方で。この人はその前にやっていた『TRUE DETECTIVE』シリーズっていうテレビシリーズがすごかったんですよ! 見ました?

(宇多丸)もちろん、見ました。

(町山智浩)すごいですよね?

(宇多丸)あの後半の方に出てくるアクションが。

『TRUE DETECTIVE』のキャリー・フクナガ監督

(町山智浩)途中で真ん中へんにあった、スラム街を横に駆け抜けながら……で、スラム街は中で全部ギャングが仕切ってるところにマシュー・マコノヒー扮する刑事が入っていって、それを突破していくんですけど。それは上空からも攻撃されて、横からも攻撃をされて。それで各家にギャングがいるという。それを突破しなきゃならないっていう、あれは無理ゲーだよね?(笑)。

(宇多丸)うんうん。でもね、それを本当になんかすごいでも画もスタイリッシュだし……。

(町山智浩)すごいの。で、カメラ全部あれについてって。全部手持ちで撮っているんですけども。あれ、すごかったですよね? 完全無理ゲーの映画化ですよね、あれ。

(宇多丸)「無理ゲーの映画化」(笑)。でも、その腕を買われてってことなんですか?

(町山智浩)完全にあのシーン、あのアクションを見てたぶん雇ってるんですよね。

(宇多丸)またキャリー・フクナガさんって人が日系アメリカ人にして……「もうあんたが007をやればいいんじゃないか?」」っていうね。

(町山智浩)そう。あれもかわいそうだったね。ダニエル・クレイグがあんまりいい男じゃないから、フクナガさんが発表された時に「これ、ダニエル・クレイグよりも監督のフクナガが007をやった方がいいんじゃないの?」って言われてたりしましたよね。

(宇多丸)僕、ダニエル・クレイグも好きだけど、でもどっちかって言うとロシア人のロバート・ショウの感じっていうか。

(町山智浩)そうそう。『ロシアより愛をこめて』の悪役に近い顔なんだけど、フクナガさんは本当にジェームズ・ボンドって言っても「ああ、そうですか!」っていう感じなの。

(宇多丸)だから「東洋系のジェームズ・ボンドが生まれたらもう画期的だったのに!」っていう感じで。

(町山智浩)すごいハンサムなの。

(宇多丸)でも、その人が撮る。で、今もう予告っていうかトレイラーが出ているじゃないですか。僕、画を見たら「これは本当に期待できるかもしれない!」という感じ、しました。

(町山智浩)でしょう? あのカーチェイスのところ、すごいんだよね。

(宇多丸)なんかバイクでブーン!って上に上がるやつとかもすごそうだし。あと、そのサム・メンデスの一連の、特に『スカイフォール』のものすごい美しい画づくりみたいなのもちゃんと継承して。なんか『007』ってやっぱり優雅じゃないと……みたいな感じがちゃんと出てるなと思って。

(町山智浩)『スカイフォール』からビジュアルはすごい変わったじゃないですか。本当に美的になって。まあ、あれは撮影監督のロジャー・ディーキンスのセンスなんだけども。でも、それを継承する形になってるんですよね。あとタイトルもいいよね。やっぱり。『ノー・タイム・トゥ・ダイ』って。「死んでる暇はねえ!」っていう。この『DIE』がつくやつは結構かっこいいですよね(笑)。『007』って『007は二度死ぬ』だったじゃないですか。あとは『007 死ぬのは奴らだ』じゃないですか。

(宇多丸)だいたい「DIE」とかがつくっていうね。

(町山智浩)だからこれも日本語に訳してね、「死んでる暇はねえ」にしてほしかったですけどね(笑)。

(宇多丸)そんな……「お前に食わすタンメンはねえ」みたいな(笑)。これ、『007』についてはメールもいただいております。

(日比麻音子)はい。「私が2020年に一番楽しみにしている映画は『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』です。最近公開されたトレーラーを見て、辛気くさくないと思いました。最近のボンド映画が嫌いなわけではなく、むしろ『スカイフォール』はものすごく好きなのですが、ダニエル・クレイグ版のボンド映画は基本的にシリアスなトーンの作品が続いていたので、久々に風通しがいいというか。ボンド映画の原点回帰的なポップな作品になりそうでとても期待しています」。

(宇多丸)そういえばさ、アストン・マーチンのマシンガンとかさ、そういうこともやっていましたよね?

アストン・マーチンのマシンガン

(町山智浩)あれは予告編に出ているから言ってもいいですよね。マシンガンがミニガンになっているんですよ。バルカン砲になっているんですよ。

(宇多丸)前からマシンガンが出る設定は昔のショーン・コネリーの時代にもありましたけど。そのバカな路線というか(笑)。

(町山智浩)銃身の数が増えてるっていう(笑)。

(宇多丸)さらにパワーアップして。しかもスピンというか、回転しながら皆殺しみたいな。だからそういうバカなこともちゃんとやってるという。

(町山智浩)あと、彼女をとっかえひっかえじゃないっていう。

(宇多丸)もう今の時代ね。女ボンドじゃないけど、アフリカ系の女性ですごいイケてる人がなんか出てて。

(町山智浩)だからもうはっきり言うと、スパイを白人の男がやってるってこと自体がスパイとしてほとんど成り立たないんですよ。実際はね。

(宇多丸)あと、これは今、出てる映像で見て笑っちゃったのが、税関みたいなところで「ジェームズ・ボンドだ」っつったらこっちで「えっ、あの?」みたいな感じで。だから俺らがみんな思ってた……(笑)。

(町山智浩)「いつも、なぜ名乗る?」っていう(笑)。スパイが名乗ったらスパイにならないのにジェームズ・ボンドってかならず本名を言うんですよ。だから「スパイじゃないよ、それ!」っていうのがあって。

(宇多丸)で、「あの有名な?」みたいな感じになってて。だからそこは俺らがいつも思ってることを取り込んでて笑っちゃうなと思って。

実際のスパイ像

(町山智浩)実際にスパイってどういう人が多いかっていうと女性が多いんですよ。スパイの仕事っていうのは、一番基本的なやつはあの『フェア・ゲーム』っていう映画の中で最初に描かれてたけれども。まあ政府の高官であるとか、大企業の関係者に仕事まで近づいて。ビジネスをやってるところで近づいて、「お食事しましょう」って言うんですよ。で、美人だったりすると「まあ食事ぐらいいいか」と思って食事したり、お茶飲んだりするんですよ。

で、それを撮っておくんですよ。で、「こういう形であなたと一緒に食事してるところの写真を撮りましたが、私はCIAの者です。あなたはCIAの私と食事してる写真を撮られた段階で、それをバラされたらあなたの仕事はなくなりますよ」っていう。要するに、アメリカと敵対してる国とかの高官だったり大企業の幹部だったりすると、もうこの写真であなたと私はご飯を食べてますから。これでもう、どうしようもないですよね、あなたは」みたいな。

(宇多丸)で、ゆすりをしちゃうと。

(町山智浩)そう。それで少しずつ、いろんな情報を取っていくっていうやり方を取ってるんで。

(宇多丸)写真を撮られるだけでアウトっていうのは、まあそうか。

(町山智浩)アウトですよ。CIAの関係者と一緒にご飯食べてたら、もうアウトでしょう?

(宇多丸)マフィア映画とかでも出てきますよね。「こことここが会ってるだけでアウト」みたいのってありますもんね。

(町山智浩)もうそれで殺されちゃうわけじゃないですか。だから、そういう仕事なんで。ジェームズ・ボンドみたいな人がスパイやってるっていうのはほとんど役に立たないんですよ。

(宇多丸)スパイっていうかあいつ、破壊工作するやつですもんね(笑)。

(町山智浩)そう。『007 カジノ・ロワイヤル』を見るとダニエル・クレイグって徹底的に破壊してるだけで、何も解決しようとしてないんですよ(笑)。

(日比麻音子)徹底的に、もうゼロになるぐらい破壊するっていう(笑)。

(宇多丸)まあそれがね、『007』はそういうもんだからね(笑)。

(町山智浩)あと、白人はスパイ活動をしても、今現在のスパイをする相手っていうのは中国であり、アフリカ諸国であり、イスラム諸国であり、ロシアであり。まあ、ロシアぐらいだったら白人だけど、でも基本的に対テロ問題であるとか、中国とかへの対応とか北朝鮮とか……白人が行っても何の役にも立たない。

(宇多丸)だから『007』はどっちかっていうとファンタジー化っていうか、ああいうグラフィカルな画作りで美しくしてっていう方向かと思ったけど。そこを取り込んでいくのかっていう……。

CIAのスパイスカウト

(町山智浩)だからうちとか、近所のアジア系の家に娘とかがいて、大学生ぐらいになるとCIAとかから手紙が来ますよ。「興味、ありませんか?」って。

(宇多丸)ああ、そういうこと? スカウト?

(町山智浩)そう。手紙が来る。

(日比麻音子)お手紙でスカウトなんですね!

(宇多丸)「君もスパイになれる」っていう。

(町山智浩)そう。韓国系の人なんてかならずCIAから来ますよ。北朝鮮があるから。イスラム系の人もみんな来る。高校生から大学生ぐらいにスカウトするんですよ。本当はCIAのスパイは。

(日比麻音子)ええっ、そんなに早いんですか?

(町山智浩)それぐらいですよ。みんなそれぐらいから入る。大卒じゃない人も多いですよ。『ゼロ・ダーク・サーティ』の中でかなりそのことが原作で描かれてたりするんですけども。

(日比麻音子)へー、知らなかった!

(町山智浩)だから『007』は本当にありえないっていう。

(宇多丸)でも、そんな中でもどうやってくるのかが楽しみですけどね。『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』でございます。

<書き起こしおわり>

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