DJ松永にヒプマイ・どついたれ本舗愛を語った女オタク店員に話を聞いてきた

DJ松永にヒプマイ・どついたれ本舗愛を語った女オタク店員に話を聞いてきた ラジオ

DJ松永さんがニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』で話していた、ガールズバーでたまたま出会った女性店員の方がかなりのヒプノシスマイク、オオサカ・ディビジョンのどついたれ本舗のファンだったというトーク。そのトークが大反響を呼び、当サイトでその松永さんのエピソードトークを書き起こし、記事化したものもかなりバズりました。

松永さんのトーク自体も素晴らしいのですが、なんといっても面白かったのはこの店員の方の反応や対応。「この店員さんのしゃべり、容易に脳内再生できる」「まるで自分を見ているようだ」「こういうオタク、いる!」などなど、いろんな意見を目にして俄然、この店員さんに対する興味がわきました。

ということで、あれこれと調べた結果、どうやらこの店員さんらしき方のSNSのアカウント(ぱや 水中めがね∞さん)を発見!

コンタクトを取ってみたところ、インタビューOKとのご回答をいただき、お話をうかがいました。以下、実際にお話をうかがったまとめです!

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. 2019.11.26 Creepy Nutsのオールナイトニッポン0 賞賛、全部オレが受け止める 次のスペシャルウィークのゲストは、Creepy Nutsが曲を書き下ろしした、ヒプノシスマイクのユニット”どついたれ本舗“の皆さんということで、この曲の反響は発売以後とても大きく、思わぬところにも派生していたそうで・・・。· · 先輩が連れていってくれたお店の、ヒプマイガチ勢お姉さんの再現度が(松永さん曰く、盛ってない)半端なく面白かった。(Rさん→その発声どうなってるの?) · · 3キャラクター声色変えて全部歌える・歌詞の解説ができる・松永さんにどうしてもお金を落としたいw お姉さんのガチ度が半端ない。ファンの鑑。 お姉さんがCreepy Nutsを知らないのを良いことに、全部自分の手柄にしようとした松永さんな!!(相変わらず最高だな)· · · #cnann0 #CreepyNuts #DJ松永 #R指定 #ヒプノシスマイク #どついたれ本舗 #HYPNOSISMIC #ニッポン放送 #ラジオイラスト #illustration #mgcnstagram

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<インタビュースタート>

(みやーん)はじめまして。さっそくですが、Creepy Nutsのラジオの放送って聞かれましたか?

(ぱや)はい。

(みやーん)お聞きになった時の状況を教えてください。

(ぱや)その日、私は仕事が朝までの勤務だったんです。眠い中、帰宅したらLINEがいっぱい来ていて。でも眠いから無視していたら同僚の子から今度は電話がかかってきて。仕方なく取ったら「あんたのことがラジオ、Creepy Nutsのオールナイトニッポンで話されてるよ!」って言われて。私、ラジオは全然聞く習慣はないんですけど、「オールナイトニッポン」っていう単語だけは知っていたんですよ。あと、お店でお会いしたので「DJ松永さん」っていうお名前はわかっていたんですが、「Creepy Nuts」とか「2人組だ」とか、そういうことは知らなかったんですよね。松永さんもおっしゃってなかったし。あとはR-指定さんのことも知らなかったですし。

(みやーん)なるほど。

(ぱや)で、その同僚の子は日本語ラップとかも好きな子で。その子がすごい勢いで電話してきていて。「Creepy Nutsさんがあんたのことをラジオで話しているよ!」って。でも、「Creepy Nuts」っていう単語がよくわかっていないくて(笑)。「クリー、ピーナッツ? 豆の話?」みたいな。ただ、「オールナイトニッポン」っていう単語だけはわかったので「待って……?」って。まずそっちに反応してしまって。「オールナイトニッポンって、みんなが超聞くやつじゃないの? オールナイトニッポンはちょっとマズくない?」って(笑)。私、知識の偏りがめっちゃ激しいんで。「そんな私でも知っているっていうことはヤバいやつじゃない?」ってなって。でもその時点では寝ぼけているんで。「えっ、ええっ?」みたいになって。その電話をかけてきた子の方がテンションが上がっていて。

「あんたのモノマネが超上手くて! 『ギャーッ!』とかってやってたけど、そういうの、やったでしょ?」みたいな。その子は松永さんがいらした日は来ていなかったんですけど。「ええっ? オールナイトニッポンで? 私が『ギャーッ!』って言った……?」というのでいろいろと寝ぼけた頭をめっちゃ回転させた結果、「待って……それ、DJの方のやつ?」「そうだよ! ヒプマイの話、したでしょ?」って超怒られて。「えっ、ま、マジかよ?」みたいになって。それでLINEでガガガッと来ていた中にRadikoのタイムフリーで後から聞けるっていうリンクがあって。「寝てる場合じゃないよ! とにかくいますぐ、電話を切って聞いて!」みたいな感じ言われて。それで、まあちょっと眠いなと思いながらも聞いてみたら……言ってもそんな、私は普通に会話をしただけだと思っていたんで(笑)。

(みやーん)ああ、なるほど。「普通に会話しただけだ」って思っていたんですね(笑)。

友人から知らされてラジオ放送を聞いてみた

(ぱや)そうそう(笑)。それで実際に聞いてみたら、放送の最初は珪藻土の話をされていて。私も珪藻土マットレスめっちゃ愛用しているんで「激アツ! 面白いな! でも、いつ話されるんだろう?」って思いながらも聞き続けていて。ちょっとうつらうつらとしながら聞いていたら、急に聞き馴染みのあるどついたれ本舗の『あゝオオサカdreamin’ night』のイントロが流れて。「ああっ、来た!」って思って(笑)。そこから、なんか結構な尺を取って話されていましたよね?

(みやーん)15分ぐらい、話されていましたよね(笑)。

(ぱや)「えっ、まだ話す? まだ話す!?」みたいな(笑)。松永さんたちは遅めの時間に来られていて。割とお客さんもいなくてお店も落ち着いている時だったんで。それで、私がついて。「なにを話そうか?」って思っていたら店長が「世界一、おめでとうございます!」ってポンッとシャンパンを開けて。「えっ、なに? 世界一?」って思って(笑)。それで「おめでとうございます!」みたいにみんな、なっていて。「ああ、そうなんすね……」みたいな。それで、松永さんのお話でも冒頭に出てきた同僚の先輩のお姉さんが来て、一緒に乾杯をして。「いつも聞いています」みたいな。

お店の子たちは店長が般若さんの同級生だっていうのもあって、ライブとかイベントとかにも連れて行ってもらったりしていて、それで知っている子とかが多くて。でも私は勤務歴がまだ長くないので、連れて行ってもらったこともなくてよく知らなくて。それでその先輩も「聞きました」みたいに言っていて。私はよくわからないまま「そうなんですね……」って(笑)。で、店長が左から、その先輩は右から来ていて、私がその真ん中に挟まれて。もう逃げたくても逃げられないみたいな感じでちょうど松永さんの目の前に来てしまっていて。もうその時にはわからないままテンパってしまっていて。

それでみんな「世界一、おめでとうございます!」「ああ、ありがとうございます」みたいになっていて。「ええと、何の世界一なんですか? DJの世界一?」みたいな感じで聞いて。もうさっぱりわからなくて。とはいえ、どんなことで世界一になったのか、ちゃんと知りたい、理解したいと思って「あんまりわからないんですけど……世界一ってどうやって決めるんですか?」みたいなことを聞いていたら、店長とかが「お前、そんなことも知らねえのかよ?」みたいに言ってきて。まあ、店長はラップファンなんで。そんな感じでチャチャ入れられて、全然話が進まなくて。

なので結果的に私が「世界一」って連呼するみたいな感じになってしまっていて。「それはどういう仕組で……?」みたいな感じで聞いていても、店長にチャチャ入れられたりするみたいなのが何度も続いていたらなんか周りの人が笑ってくれていて。「なんにも知らないんだね」「いや、そうなんですよ」みたいな。それで、そんな状況が続いて。もう全然私のほしい情報が得られなくて。「全然わからない……」って思って。そしたら、隣にもう1人、別の後輩の女の子がついていて。「どうしよう?」って思って。「ヒプマイしかわかんないんだけど……」みたいに後輩の子に話していて。

それでその後輩の子が「そういえば、ヒプマイもラップですよね?」みたいな感じで助け舟を出してくれて。そしたら、その単語にお客さんたちが反応してくれて。「ヒプマイ?」みたいな。「えっ、ヒプマイ、知ってるんですか?」みたいに私もなって。私からすると、そもそもヒプマイを知っている成人男性ってなかなかいないっていう印象で。

(みやーん)ああ、なるほど。

(ぱや)まずもう、「ヒプマイを知っている」っていう時点で「ああっ、ヒプマイの話ができる!」っていうことでテンションが上がるんですよ。そしたら「えっ、ヒプマイの曲、作っているよ?」って言われて。もうそこで「あ、いや、えっ、あの……」みたいな感じで語彙力を失うみたいな(笑)。

(みやーん)なるほど。そももそヒプマイを知っている成人男性自体があまりいないと思っていたところで、知っている方が来た。さらにプラスアルファでついていたものがすごかった、みたいな?(笑)。

(ぱや)そう(笑)。「そのプラス要素、ヤバくない?」みたいになって。それがちょうど、私がハマってしまった『あゝオオサカdreamin’ night』を作った方だったっていうことで。他の曲も好きだし、他のディビジョンもみんな好きなんですけども。でも最近ハマっていたのがオオサカなんで。そしてそのきっかけになったのがあの曲だっていうのもあって。「えええーっ!」ってなって。

(みやーん)それはもう、高まりますよね(笑)。

(ぱや)高まって。高まったんですけど……私としては基本的に割といつも通りっていうか(笑)。

(みやーん)ああ、なるほど。自分としては平常運転だったっていう?

自分としては平常運転のトークだった

(ぱや)そう。平常運転で。前にも、ヒプマイ関係の方ではないんですけども、ヒプマイを知っているっていうお客さんがいらした時があって。「マジっすか! えっ、歌いましょう、歌いましょう!」っていう感じになって(笑)。「ラップバトル、しましょうよ!」みたいな感じになって(笑)。

(みやーん)フハハハハハハハッ! まあ、ヒプマイはバトル、できますからね(笑)。

(ぱや)バトルの歌詞が決まっているから、初心者にも優しいラップバトルみたいな感じなんで。でもその時もあの松永さんが話されていたようなテンションでいたんで。なので、ヒプマイの話になるとだいたいあんな感じのテンションになるっていう(笑)。

(みやーん)なるほど。ヒプマイの話になると普通に入るギアが入っただけなんですね(笑)。

(ぱや)そう。普通に通常運転でギアが入っただけなんですけども。

(みやーん)まあ、多少松永さんが話を盛られていたのかもしれないですけども、それでも一般的に見たらだいぶすごいギアが入っていたんでしょうね(笑)。

(ぱや)きっと入っていたんでしょうね。自分のしゃべりとかって改めて聞くことなんて、ないじゃないですか。あとは、それを書き起こしてもらうなんてこともないじゃないですか。だからそれを改めて聞いたり読んだりしてみると、自分でも「ヤベえな、この女……」って思ってしまって(笑)。松永さん、お会いした時はそんなにしゃべられない感じだったんで。たぶん気を許していない人にはあんまりしゃべらないみたいな感じの方だったんで。だからあの松永さんのトークを聞いて「ああ、私の話をそんなに聞いてたんだ……(感動)」って思って。

(みやーん)ああ、たぶん落ち着いて話しながらも、ラジオのエピソードトーク用にいろいろと脳内にメモっているみたいなことを松永さんはされているのかもしれないですね(笑)。

DJ松永さんが話していた内容はほぼ合っている

(ぱや)いやー、でのあのお話は面白かったですね(笑)。話されていた内容も8割は合っていましたよ。店長に「(サインしてもらったSUICAを)ラミネートしろ!」みたいに強く言ったりは正直、していないですよ(笑)。「(サインが消えちゃうから)ラミネートしたい」とは言っていたんですけども。そもそも私、店長のことはリスペクトしていますし(笑)。トークの冒頭で強めの言葉を言うキャラにされていたから、それを押し通されたりした結果なのかなって。私、基本的にザコザコの人見知りの陰キャなんで(笑)。中学の時からのオタクだし(笑)。

(みやーん)ああ、なるほど(笑)。

(ぱや)そんな強めギャルみたいな感じじゃ全然ないんですよ。もしかしたらクルクルのつけまバチバチのギャルみたいな感じで連想されているかもしれないけど……こんな陰キャなのがバレたら死ぬ……みたいな感じなんで(笑)。でも、お話されていた中身はほぼ、合っていました(笑)。

(みやーん)そうですか(笑)。

(ぱや)あの松永さんがやられていた「ギャーッ!」っていうテンションとかも、超似てました(笑)。あれを聞いた友達がゲラゲラ笑っていて。「お前、これやるよね? まんまじゃん!」って(笑)。Creepy Nutsとかを知らない友達とかもラジオを聞いてくれて。「この人、お前のモノマネ、超上手くない?」みたいな(笑)。

(みやーん)なるほど。かなりの再現度だったんですね(笑)。

(ぱや)再現度はすごかったですよ(笑)。「えっ、ええーっ!? ああーっ! 好きーっ!」とかって言っていたのも全然間違いじゃないんで。でもあれ、オタクとしては頻出単語なんですよ。「あっ、あっ、ああっ……好きですっ!」みたいなのって(笑)。そういう風になるのは割と私は普通だと思っていたんですけども。でも、傍から見たら狂っていたんだろうなっていう(笑)。

(みやーん)よく見かける「語彙力…」とか「(語彙力)」みたいな感じの部分なんだろうなとは思っていました(笑)。

(ぱや)そう。その「語彙力…」っていう部分が「ああ、好きーっ!」ってなってしまっていて(笑)。あとはその歌う時に「はあ……もうダメ! もう、歌います!」みたいな(笑)。あれがその後の放送でもリスナーさんのネタにされていたじゃないですか。あれもめっちゃ笑っちゃって(笑)。

(みやーん)ああ、あそこはめっちゃ面白かったですよね(笑)。

(ぱや)でもあのラジオ自体、別にヒプマイの話題じゃなくて面白いなって思って。もともと全然私はラジオを聞かない人だったんですけどね。

(みやーん)なるほど。ちなみに、もともとラップとかヒップホップとかは聞かれていたんですか?

(ぱや)それも全然聞いてないです。

(みやーん)ダンスはずっとやられていたんですか?

(ぱや)ダンスも基本的にはプレイヤーとしては全然やっていなくて。ちっちゃい頃にクラシックバレエをちょっとやって。いろいろあって大学で演劇とかを始めて。それでダンスの授業とかもあって、それが楽しくて。その時にいまの相方と出会ってダンスカンパニー(水中めがね∞)を立ち上げたっていう感じなんですね。

(みやーん)なるほど。なんとなく、勝手に思っていたんですけども。『あゝオオサカdreamin’ night』とかってめっちゃ難しいじゃないですか。あれ、僕は「歌ってみろ」って言われても歌えないんですよ。ラップとかヒップホップってすごい昔から好きで聞いていたけど。でもあの曲って3人、ラッパーがいてそれぞれでフロウも違うし、掛け合いもすごいし……超ムズいんですよ。正直。

(ぱや)ねえ。Rさんが放送で「俺、仕事なくなるやん」みたいなことをおっしゃっていて。「えっ、いや、たぶんヒプマイのオタクならできると思いますけど……」っていう(笑)。

(みやーん)まあたしかに、僕はヒプマイのオタクの方々がどれだけラップが上手いのかっていうのは僕、あまりよくわかっていなくて。実際にお会いしてカラオケとかに行ったこともないので(笑)。

(ぱや)だってみんな、歌詞も見ずに歌っていますよ(笑)。

(みやーん)なるほど。歌詞を見ないで歌えるっていうところまでは行けるかもしれないですけども、その歌い方とか歌い分けとか……。それで松永さん、ラジオで「歌いながら『ここが好きで……』って解説をしていた」みたいなお話までされていて。「歌うだけでもムズいのに……めっちゃ器用だな!」って思って(笑)。なので僕がなんとなく思ったのは、ダンスとかの下地があって音の取り方とかリズム感とか、ある程度は素養があったのかな? なんて勝手に想像したりはしていたんですけどもね。

(ぱや)2歳ぐらいからクラシックバレエはやっていたので、ダンスが体に入っているっていうのは多少あるかもしれないですけどね。あんまり踊るのは上手くないんですが……いまの水中めがね∞という団体でもプレイヤーではなくて、裏の演出とかをしている感じなんで。でもお仕事でReolさんというアーティストの方の『ゆーれいずみー』という曲のMVの振り付けや企業CMの振り付けなどを担当していたりするので。曲の構造とかを把握することはできているのかもしれないですね。

ダンサー・振り付け師としてのベース

(みやーん)なるほど。たしかにかなり精力的に活動をされているようですね。海外公演なんかもされていたようですし。

(ぱや)そうですね。招聘していただいて公演したりしています。

(みやーん)プロとしてダンスに関わっているのに、女性限定アニクラには普通にお客さんとして行ってるんですか?(笑)。

(ぱや)そうなんですよ(笑)。ゲストダンサーとかでオファーいただけると超嬉しいです!(笑)。

(みやーん)じゃあ、ちょっと曲の話に戻って……僕はあの『あゝオオサカdreamin’ night』って「歌うのは難しい曲だ」と思っているんですね。R-指定さんのラップ自体、かなりテクニカルで難しいと思っています。

(ぱや)でも、あの曲は他とは一線を画しているっていうか、「違うな!」っていうところはありましたね。木村昴さんとかがイケブクロ・ディビジョンのリーダーでやられていて。あの曲もさすが、上手いのはわかるんですよ。「ああ、めちゃめちゃ慣れているな」みたいな。そういうので「すごいな」って思うのはあったんですけども、曲で「おおっ!」ってなったのはオオサカが初めてで。松永さんのトークで話されていた中で「ええっ! もしかして……『あゝオオサカdreamin’night』を作っている人ですか?」って言われていたところ。あそこ、実際には溜めがもっとあったんですよ。

「俺、ヒプマイの曲、作っているよ。オオサカのを作っているよ」っていうのの後の尺があれの倍ぐらいはあって。「待ってください……『あゝ……オオサカdreamin’night』を作っている人ですか?」みたいな(笑)。そんな感じで実際にはめちゃめちゃ溜めていて(笑)。もっと熱量が入っていたっていう(笑)。『あゝ』のところをめっちゃ溜めて、きちんと正式名称の感じで言うっていう(笑)。

(みやーん)『あゝ』を溜めて表現したという(笑)。

『あゝオオサカdreamin’night』の好きな歌詞

(ぱや)あ、ちなみに「歌詞のここが好き!」って言ったところは盧笙のパートで。(携帯を取り出して実際の歌詞を見ながら歌詞解説をスタート)「あ、ヤバい、どうしよ……ああぁ……」っていう風にしゃべれなくなるところで。そこに「へい! ティーチャー WISDOM 一言いいっすか?」って白膠木簓が入ってくるところで思わず「かわいい……」ってなるし。その、人のターンで入ってくる簓さんっていう(笑)。

携帯を取り出して実際の歌詞を見ながら歌詞解説をスタート

(みやーん)ああ、そういうところなんですね(笑)。元相方として……。

(ぱや)そうそう。助けるみたいなところ。漫才とかでもよくあるじゃないですか。ネタが飛んじゃったのをフォローするみたいな。そういう失敗談みたいなのが割と大好きで。そうやって入ってくるところが超良くて。で、その後の盧笙が立ち直った後の「トップブリーダー!」って締めるまでの歌詞が大好きなんですけども。マジでもう、あそこは最初から大好き。「マジかよ!」みたいな。

(みやーん)たしかにあそこはいいですよね。

(ぱや)感動の瞬間で。もうヤバいですよ(笑)。この「おぉ苦しいか? まだ降伏しない?」っていう煽りからの……この煽りも超かっこいい! 簓って普段はこんな(ちゃらんぽらんな)感じなのに、ここではめっちゃオスじゃん? オスみ、出てきた! みたいな。そこで超かっこいいってなった後のこの「人間以下動物未満のヘイター しつけるトップブリーダー!」がもう好きすぎて! この一節……もう「Rさんッッ!」っていう感じで(笑)。でもやっぱりこの何回も出てくるサビも最高なんですよね。いちばん最後の「よ~く言われまっせ めっさシブい」のところで簓が笑うんですよ。それももう最高にかわいいんですよ。

(みやーん)うんうん。

(ぱや)「インダビルディング」っていうのも……最初、ヒプマイにハマった時に「インザハウス」とか「インダビルディング」とかも訳がわからなくて。

(みやーん)まあ、わからないっすよね(笑)。

(ぱや)「なんで急に建物の中にいるの?」とか「えっ、家にいるの?」みたいな(笑)。それで調べてみたらラップの用語みたいなのが出てきて。「なるほどね」って。

(みやーん)昔は「インザハウス」だったんですよね。

(ぱや)「インザハウス」って『ハイスクール・ミュージカル』で出てきていて。英語劇で私もやったことがあって。あれでその歌詞でラップの部分で「In the house」っていうのが出てきていて。「なんか遠い過去にインザハウスって言ったことがあるな……?」みたいな(笑)。その当時は特には調べていなかったんですけども、今回調べてみて。「ああ、そういうことなんだな」って。「In The ◯◯」って流行りがあるんですね?

(みやーん)「インザハウス」っていうのがもともとあって、そこから、ラップの人たちって自分たちをデカく見せたいっていうのもあるから。「お前の家は一軒家かもしんねえけど、うちはビルだからよ!」みたいな、そんなカマしで「インダビルディング」になったんですよね、たしか。

(ぱや)ああ、なるほど! じゃあ、次は地球とか宇宙とかになるのかな? でも「イン・ザ・ワールド」とかになるとちょっとダサいか(笑)。

(みやーん)「まあ、そりゃそうだよね」ってなるだけですよね。「ビルディング」後はあんまり拡張はされてないと思いますけどね(笑)。あれ? このSUICAってもしかして、松永さんがサインしたやつですか?

(ぱや)そうです!(SUICAを取り出す)。

DJ松永サイン入りSUICA

DJ松永さんサイン入りSUICA

(みやーん)おお、これが! すごい! いやー、でもいろいろと貴重なお話を教えていただいて、ありがとうございます。いやー、でもあのトークってすごいパンチライン連発でしたよね。「聞くと体調不良が治る」とか「どうやったら貢げますか?」とか……(笑)。

(ぱや)あの記事でも、見出しで太字で「どうやって貢いだらいいですか?」みたいになっていて。あれ、めっちゃ面白くて(笑)。でもうちらオタクからしたら、「どうやって貢いだらいいですか?」っていうのはそれこそ「インダビルディング」と同じぐらいの業界用語的なことだったんで(笑)。

(みやーん)いやー、でも尊いですよ。ちゃんと好きなものに対して課金するっていうことは。

(ぱや)やっぱり基本的にオタクってお金を払うので。「CDを買え」と言われれば買いますし。

(みやーん)同じのを何枚も積んだり。配ったりされますもんね。

(ぱや)初回限定盤とかは保存用と聞く用と友人に布教する用と……って買ったりしますからね。

(みやーん)僕もたまに友人のアイドルオタからCDもらったりしますもんね(笑)。いやー、本当にすごい尊いなって。たぶんそのあたりが共感ポイントだったんじゃないかなって思ったんですよね。でも僕、結構昔からラップとかヒップホップとかがヒプマイきっかけでいろんなところに届いてるっていうことが、本当にすごいなって思っていて。どんどんと聞く人の数が増えて、ラップとかヒップホップに馴染みがある人が増えていくっていうことは、ここからまたどんどんと、もしかしたらすごいラッパーとかが生まれてくるんじゃないかな?っていう期待もあって。10年後とかにいま蒔かれた種が花開いたりするんだろうな、楽しみだなって思ったりしているんですよね。

(ぱや)でもあの反響を見ていると、どっちもいらしたじゃないですか。「もともとCreepy Nutsさんが好きでヒプマイを聞いてみよう」っていう方と、「もともとヒプマイが好きでCreepy Nutsさんってなんだろう? 聞いてみよう」っていう方とどっちもいらしたから。それを見ていて「すごいな!」って(笑)。

(みやーん)いや、本当にすごいですよね。いろんなところに届いて(笑)。

(ぱや)でもこういう風に私のエピソードをラジオで話していただいたり、ヒプマイファンの方もCreepy Nutsファンの方もその他の方もあれこれ盛り上がってくださったりしているっていうのが本当に嬉しくて。本当にそれは感謝ですね。

(みやーん)いや、本当に素晴らしいですよね!

(ぱや)そういえば、松永さんたちが帰られる時、「握手していただいてもいいですか?」ってお願いしたらなぜか松永さんまでテンパっていたみたいで。それで2人ともおしぼりで30秒ぐらい手を拭きまくってからガシッと握手させていただいて。それでお互いを称え合うという……(笑)。

(みやーん)それ、めっちゃ目に浮かびますね(笑)。松永さん、潔癖症だからなー。

(ぱや)それでいつも、お客さんがお帰りになられる時にはカウンターからずっと「ありがとうございました!」って声をかけるんですが、その日は『あゝオオサカdreamin’ night』のリリック「やかましいぐらいがちょうどエエわ!」っていうのを締めで最後に叫んだんですよね。そしたら松永さんが「ドゥフッ!」って吹いているのが聞こえて(笑)。

(みやーん)フフフ(笑)。

同席していた後輩の証言

(ここで実際にDJ松永さんたちが来店した際に同席していた後輩の方が登場。松永さんが『あゝオオサカdreamin night』作曲者であることが判明した瞬間のぱやさんの反応について証言してくれました)

(みやーん)松永さんが『あゝオオサカdreamin night』を作ったと判明した時、ぱやさんはどんな感じでした?

(後輩)えっ、めっちゃキモかったですよ? 急に拝みだして……「あ、すいません。頭が高いですよね……」ってしゃがんで拝みだして。それで今度は「あ、ああ……歌います!」って歌いだして。正直、めっちゃキモかったです(笑)。

(ぱや)(爆笑)

<インタビューおわり>

ということで、ガールズバーの女オタク店員・ぱやさんからいろいろと貴重なお話をうかがうことができました。実際にお会いしてお話をしてみましたが、とてもわかりやすく丁寧に状況などをお教えいただくことができました。『あゝオオサカdreamin night』の好きな歌詞を解説してもらうところで急にギアがグッと入ったような感じになったのがまた印象的でしたね(笑)。

その後で僕のもとに入った情報によると、どうやらDJ松永さんはエゴサでぱやさんのSNSアカウントや言動までも把握されている模様。さすが「趣味:エゴサ」の松永さん、ハンパねえです!

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