高野政所さんが『アシパン学園 ジャスティスナイト』の中で自身の作った楽曲『節子』がリリースから2年を経過してなぜかTikTok上で謎のブレイクを果たした件について話していました。
(高野政所)いやー、あれなんですけど。今日、昼間ぐらいからまた……もうやめたいんだけどもTwitterとかでやっちゃうんですよ。「Twitter離れをしたい」なんて思いながらもついついやってしまう中で、「嫌だ嫌だ」と言いながらもTwitterに力が入ってしまっている自分がめちゃくちゃ嫌なんですけども。「ダサさ」について語ってみたりとかして。で、その「ダサさ」にもいろいろと反響があって。で、この高野政所のアカウントってあるじゃないですか。それって僕のアカウントなので僕の作品の宣伝ってするわけじゃないですか。イベント告知とか作品の告知をするのって当たり前じゃないですか。
(アボカズヒロ)自分のですからね(笑)。
(高野政所)それで自分の作品の告知とかをすると、フォロワーがちょっとずつ減るっていう現象があって。お前ら、YouTubeだってCMが入る時代なのに俺のTwitterに自分の作品のことを書いたって……。
(アボカズヒロ)まあ「スキップされてしまった」っていうことですよね?(笑)。
(高野政所)自分の作品のCMを入れるぐらい、いいじゃないか?っていう話で。世知辛いなって思って。なんか無料コンテンツのひとつで、CMが入るとムカつくみたいな感じになっていると思うんですよね。でもせっかく僕、何人かフォロワーがいるので。その自分の告知をツイートするとフォロワーが減るっていうので「求めているものが違うんだろうな」とかいろいろ思った中で……。
でもあんなのはよく考えたらそれって一応自分の持っているメディアみたいなものじゃないですか。だから別にそこで何の宣伝をしようが、いいんじゃね? 自分のアカウントなんだしっていうことで、ちょっと宣伝をがんばろうかなって。それでいろいろと最近、僕の中では「来るかな?」って思っていて。次の陽の当たるところに行く兆しかな?って思ったことが、あのYouTuberのヒカキンさんが僕の作った(贅沢ホリデイズの)『節子』っていう曲を使った動画をTikTokに上げたんですね。
ヒカキンがTikTokで『節子』を使用
(高野政所)その『節子』自体も贅沢ホリデイズのアルバムを配信に乗せる上でTuneCoreっていう仲介する会社があるんですけども。そこにお願いした時に「いま、ちょうどTikTokのキャンペーンみたいなのをやっていて、いま曲を出すとそのピックアップのところに載せられる」みたいなことで。「別にお金もかからないので上げてみましょうか」ってなったら、なぜかまずインド人たちがそれに気づいたらしくて。『節子』っていう曲を。
(アボカズヒロ)おおーっ! 人口、多いですよ!
まず、インドで受ける
(高野政所)よくわかんないけど、インドですげえ超イケメンみたいなやつが『節子』に乗せてひたすらかっこつけているみたいな動画が最初に上がっていて。最初は「不思議だな……なんでインドで受けてるのかな?」って思っていたら、あれよあれよと言う間に……いまは日本人が主になんですけども、聞いてくれたりとか、その動画を使ってくれたりとかして。もう『節子』を使っている動画の数が2万5000を超したんですよ。
贅沢ホリデイズ『節子』使用動画、TikTokで2万5000を突破。ヒカキンも使っていて割とすげえ。https://t.co/2ZhW6LXvz6 pic.twitter.com/atqLa9gqgA
— みやーんZZ (@miyearnzz) August 23, 2019
(アボカズヒロ)うんうん。
2万5000個の動画が作られた
(高野政所)「2万5000回再生された」ではなくて「2万5000個の動画が作られた」っていうことを考えると、ちょっと能動的なアクションなので結構すごいことだなって思ったんですけど……全然メディアとかってそういうのを取り上げてくれないなって。そういえば俺、逮捕されて以降、メディアにそういう音楽の件で取り上げてもらったことねえなと思って、ちょっと今日全体的にやさぐれていたんですよ(笑)。「メディアの野郎!」みたいな感じになっていて。で、ヒカキンさんがせっかく曲を使ってくれて。これをたとえば「TikTokで2万5000個も動画が作られている謎の曲『節子』とは?」みたいなネットニュースぐらい、誰か載せてくれよ!っていうね(笑)。
(アボカズヒロ)1個記事を書いて5円ぐらいもらえるやつですよね?(笑)。
(高野政所)フフフ(笑)。
(アボカズヒロ)「恋人は? 出身大学は? 調べてみました……実はよくわかっていません!」みたいな。「時間返せ!」っていう(笑)。
(高野政所)ああいうのでもいいから、載りたいなっていう(笑)。
(アボカズヒロ)でも、それを書いてみるっていう手はあるんじゃないですか?
(高野政所)あれを書く?
(アボカズヒロ)書くバイトを募集して(笑)。ああいうのってたぶんいちばん安いライター仕事じゃないですか。でもあれ、好きに書いていいんだったら面白くないですか?(笑)。
(高野政所)じゃあアシパン学園で「バイト募集」って書いてもらおうか? 「提灯記事、お願いします」って(笑)。でもまあ、それは流行らせるっていう意味では面白いかもしれないよね。「目につく」ってすごいデカいから。でも、あれなんですよ。自分の宣伝力って全然ねえなっていうのが……告知したらフォロワーがいなくなるってよくわかんねえよっていう(笑)。俺のやっている番組みたいなんだけども、CMはいらないっていうか。でもその求められている俺像っていうのは「Twitterでいろいろ書いている」っていうことであって、「音楽」は別に求められていないのかな?って。
(アボカズヒロ)でも、音楽の方が主なんですけどね。
(高野政所)そうなんですけどね。だからそこで久々なんですよ。音楽で話題になっているって。TikTokで。でも、これも取り上げられないんだっていう。なので、このいま話している内容はみやーんさんに書き起こししてもらうことが決まっているんで。で、そもそもなんでこの『節子』っていう曲が生まれたのか?っていうと、あの曲は俺の中では「ナードコア・テクノ」なんですよね。
贅沢ホリデイズ『節子』
これを聞いてくれている方は曲も聞いてくれていると思うんですけども。あの曲は演歌のパートからテクノになって、また演歌になってテクノになって……みたいな。まあふざけを自分の中でも結構やりきったのかなって思うぐらい、自分では「すごく面白いじゃん、これ!」って思っていたんだけども、意外とリリースした時は反応がなくて。それがいまになってTikTokで!っていうところで。これは「行けそうかな?」って思ってなかなか行けないという因縁の曲なので。
なのでこれから提灯記事を……(笑)。まあこの書き起こしをしてくれるみやーんさんには「シールをいっぱいあげる」って約束をしたので。第一号の提灯記事はこの書き起こしです! みなさん、『節子』をよろしくお願いします!っていうことです。はい。
<書き起こしおわり>