松岡茉優と宇多丸 モーニング娘。を語る

松岡茉優と宇多丸 モーニング娘。を語る アフター6ジャンクション

(宇多丸)いやいや、いま松岡さんがいらっしゃって、「うん?」って首をかしげてこっちを見ていますけども。「いや、見るなよ!」っていうところ、ありますからね(笑)。

(松岡茉優)フフフ、本当に?(笑)。

(日比麻音子)あの、がんばってます。いま。あ、ごめんなさい(笑)。おかしくなっている(笑)。ヤバい、ヤバい……。

(宇多丸)日比さん、松岡さんがいらっしゃるって聞いた瞬間に「私はもうその日は来ない!」って最初に言い出して。同じ反応です。

(松岡茉優)モーニングと一緒だ(笑)。

(日比麻音子)3Dで確認する怖さというのをちょっと……。

(松岡茉優)「3Dで確認する」(笑)。

(日比麻音子)すいません、本当になんか……「あ、本当に動いている」って。

(宇多丸)一生懸命我々2人とも、歯を磨き、風呂に入り……というね。

(日比麻音子)服を新調し。

(松岡茉優)「服を新調し」(笑)。でもね、世間の皆さんにとってモーニングがそんな存在になったら、平和だよ。

(宇多丸)松岡さんにとってのモーニング級のあれを。

(松岡茉優)そう。そしたら最高だよ。だしね、助けてもらってほしい。モーニングに。

(宇多丸)やっぱり幸せな気持ちになれるという。先ほどの『バースデー・ワンダーランド』も見に行って通院してほしいっておっしゃってましたけども。

(松岡茉優)もうね、それぞれのメンバーが素晴らしいからね。

(宇多丸)鞘師さんから入ったけども、やっぱり?

(松岡茉優)そうなんですよ。私、鞘師しか見えなかった時期もそれはあったんですけど、どんどんやっぱりみんなが素晴らしって。やっぱりモーニングって卒業と加入を繰り返すグループですから、どんどんメンバーが入っちゃ出て、入っちゃ出て……ってするんですよ。だから最初は、やっぱり子供だし。ダンスも歌もこれからなんだけど、やっぱりどんどん「私です! 私が来た!」みたいになるわけですよ。

(宇多丸)だんだんと主張が強くなってくる?

(松岡茉優)そうなの。それがそれぞれのメンバー、個性を見つけながらやっていくなんて。しかもこの10代の大事な時期をね、アイドルに捧げてくれてるんですよ!

(宇多丸)特にアイドルの中でもハロプロは特に規律の取れた……。

(松岡茉優)老舗よ!

(宇多丸)老舗だし、本当に規律が……。この番組にもちょいちょい来ていただくと、やっぱり規律の取れ方が半端じゃないんですよ。

(松岡茉優)そうですよね。ちゃんとしているんですよ。

(宇多丸)ビシッとしていますよ。

(松岡茉優)私の今日、やらなくちゃいけないミッションはですね、宇多丸さんをもう一度、モーニングの熱烈オタにするということです。

(宇多丸)ちゃんとそのメンバーのところまで。もちろん楽曲はね、拝聴しておりますが。

(松岡茉優)だけど熱烈オタはみっつぃーで終わっているんでしょう?

(宇多丸)うーん、やっぱりもうちょっと手前かもしんないですけども。楽曲がいまだに『笑顔YESヌード』が好きでね。

(松岡茉優)うん。そりゃそうね。

(宇多丸)あそこのなんか光井さんの登場ポイントっていうところで。「なんて幸福な登場の仕方をする新規メンバーなんだ!」って思っていたんですけども。まあ、ちょっとたしかに私も正直、スタミナ切れと。あとはPerfumeとかもいますんで。

(松岡茉優)オイコラッ! 別だろ、別!

(宇多丸)そりゃあ別だけど……(笑)。

(松岡茉優)だけど現メンの『笑顔YESヌード』、ヤベえっすよ!

(宇多丸)現メン? じゃあ、ちょっと現メンを教えてくださいよ。

(松岡茉優)現メンをなぞる時間、ある? 行くの? 全員は無理だから逆に、宇多丸さんが推していたメンバーを教えてくれたら私、処方箋みたいにいまの現メン、出す。

(宇多丸)なるほど。僕はあのね、実は歌手としては矢口さんがいちばん好きだったんですよね。歌手としては、ハロプロ全体を通して矢口さんがいちばん好き。ただ、「1人選べ」っていうなら、やはり後藤真希さんですか。

(松岡茉優)なるほど! ムムム! なるほどね。やっぱり、後藤さんですね。となるとね、そしたら3人ばかりご紹介したい!

(宇多丸)はい。

後藤真希好きだった宇多丸に勧めたい3人

(松岡茉優)たとえば、後藤さんの「華」の部分で行きましょう。本当に見ているだけで幸せ。「どういうこと? 中学生で金髪って?」っていうね。まあ、金髪のメンバーは現在いないんですが、ただ圧倒的なルックスで言うと、唯一少年誌、青年誌でソロ表紙をよくパンパンと飾っております、牧野真莉愛ちゃん18歳。18歳と思えない出来上がったルックス。そしてもうスタイルがですね、「なんてこったい!」というスタイルなわけですよ。本当に後藤さんを彷彿とさせる早熟な魅力がございます。

(宇多丸)ふんふん。

(松岡茉優)そしてダンスもですね、全力なんですよね。たぶんね、ライブ中、それぞれその消費量ってあると思うんですけど、真莉愛はね、みんなの2倍ぐらい動いていると思う。長い手足を生かして、千切れそうになるぐらい踊っているです。だから真莉愛のがんばりやさんなところとか、そこに注目をしつつも、やっぱり圧倒的なルックスでハマッてほしいな。あ、これ、いま流れている『イマココカラ』がね、私のいちばん好きな真莉愛なんですよ。最初、12期が入ってはじめてのPVなのに、もうね、たぶん2カット目かなんかが真莉愛なんですけども。そのPVの真莉愛がね、「えっ、もう持っていっちゃったじゃん! あなた、新人でしょう?」って。なんか伸びみたいなのをするの。それで真莉愛しか見えなくなるの。

(宇多丸)伸びで持っていく?

(松岡茉優)「ああ、真莉愛!」ってなった。見てください。

(宇多丸)へー!

(松岡茉優)それでね、後藤さんのカリスマ性で行きましょうか。カリスマ性で行くと、佐藤優樹ちゃんですね。佐藤優樹ちゃんは最初はですね、あの天然系と言うか。(甲高い声で)「さとうまさきでーす!」みたいな感じで入ってきて。なんていうか、古きよきモーニング娘。によくいるキャラクターの系譜を継いでいるのかな? なんて思っていたの。そしたらね、彼女がまあ鞘師の卒業前後ですかね。化けていくわけですよ。誰かが卒業するたびに悪魔と契約を結んで帰ってくるんですよ。

(宇多丸)へー! というぐらい、ちょっと魅力をどんどんどんどん?

(松岡茉優)たぶんね、血の契を交わしていると思う。なにかと。

(宇多丸)これはでも「悪魔」っていうと後藤さんのソロ曲の『うわさのSEXY GUY』っていうのがあって。この時もちょっと悪魔チックな感じで、最初のライブ1曲目で降臨するんですよ。ちょっとそれを……「悪魔」っていうワードは僕、かなり来ますね!

(松岡茉優)悪魔的魅力が最近、ございます。しかもそのまーちゃんに関しては、もうリズムとか音とかの取り方がですね、本当にカリスマ的。天才的。だからその後藤さんのカリスマ性はちょっと佐藤まーちゃんで見てほしいかなと。

(宇多丸)なるほど。佐藤優樹さん。

(松岡茉優)佐藤まーちゃんね。19歳。そして後藤さんのキュートな部分。屈託のないというか。

(宇多丸)いわゆるごっちゃんの部分。

(松岡茉優)初期の後藤さんかな? もうビューティーすぎてさ、目も合わせられない……まあ、目も合わせられないんだけどさ。もうPV越しでも目を合わせられないみたいになっていくじゃないですか。だんだん後藤さんって。じゃなくて、初期のニタッて笑うみたいな後藤さん。

(宇多丸)まだ少女の頃のね。

(松岡茉優)それが見たいとしたら、横山玲奈です。横山玲奈18歳はですね、大型新人・加賀楓とともに来たメンバーでして。これ、もし追える時間があったら、この加賀は4年か5年、ハロプロエッグにいるんですよ。まあ下積みですよね。なんですけど、横山はいままでなにも芸能活動したことありませんの状態で入ってきて。それが同期で入ってきてるんですよ。13期。この2人のドラマもぜひ見てほしい!

(宇多丸)非常に対照的な2人?

(松岡茉優)この2人のドラマ、最高です。それも見てほしいんだけど、ただいま紹介したのは横山で。横山の屈託のなさ。そして何て言うのかな? ちょっと語弊があるよ。語弊がけど……ちょっとずる賢い感じ?

(宇多丸)ああー、お利口なわけですかね?

(松岡茉優)お利口さんなのよ。で、わかっているし。で、かわいいし。だけどちゃんとコンプレックスもあって。なんかね、たまんないっすよ。モーニング娘。っぽい!

(宇多丸)「モーニング娘。っぽい」? ああ、もともとたしかにコンプレックスを抱えた集団としてのモーニング娘。っていうのはありますからね。

(松岡茉優)もともとオーディションに落ちてからのグループっていうのもあるし、みんなそれぞれ女の子はコンプレックスがあるじゃないか。そえrを乗り越えて、最後はそれを好きになっていくとか、みんなに受け入れてもらっていくとか、そういう大河のようなドラマがありますね。そんな中で横山はそんな感じがする。なんか古き良きハロプロの系譜を継いでいる感じがしますし、その屈託のなさとか、なんかニコニコッてする感じ。「横山玲奈です」って感じ、よくよく見てください。

(宇多丸)でも、その13期のドラマっていうのもいいですね。

(松岡茉優)いいですよ! でね、いまの現状のメンバーが上から。譜久村聖ちゃんと生田衣梨奈ちゃんが鞘師と同じ9期メンバーで。

(宇多丸)譜久村さんはだって、最長リーダー?

(松岡茉優)そうですよ。なんだかんだで最長リーダーになって。ほら、これを見て。この写真。これがさっき言った13期。ドラマの2人。加賀と横山。もう本当にね、対照的なんですよ。

13期・加賀楓&横山玲奈

(松岡茉優)でね、加賀のダンスがいいのよ! でね、でね、聞いて聞いて! 私ね、モーニング娘。にはメンバーのイメージカラーがあります。メンバーのカラーで鞘師は赤だったんです。で、その赤を加賀が継いだんです。それで、みんな心配するでしょう? 「えっ、鞘師の赤をまだ振れるの?」って思うでしょう? 振れるのよ。もうね、加賀の赤なのよ。私にとっては、もう。だからこんなに大好きだったら鞘師が卒業して、赤なんか振れると思わないじゃない? だから私ももう赤は一生振らないんだと思ってたら、会場に行ってさ、加賀のダンス見たらさ、赤を振ってたよ! 

(宇多丸)いまの松岡さんの説明の仕方、俺がすごい好きだった時の好き感の感じに近い! 要するにキャプテンが辞めて……ちばあきおの『キャプテン』ですよ。キャプテンが辞めて、こんなの継げるのかよ? 継げたじゃん! みたいなのとかさ。しかも、違う形の黄金期を作れるんじゃない? このチーム全体が。

(松岡茉優)そうなの! そうなのよ! で、いまのモーニング娘。はもう全員リレーっていうかね。鞘師がエースだった時代はやっぱり鞘師が引っ張ってるっていう印象が強かったんだけど、なんかだんだん「あれ? これ、もしかして当時の鞘師とみんな、戦えるんじゃないか?」ってなってきたの。でも鞘師不在だからそれは確認できないじゃない? なんだけど、『ひなフェス』に参加したら……私の思った通りじゃない!って思ったもん。

(宇多丸)鞘師さんソロとモーニング娘。現行っていうのが。

(松岡茉優)もうかつては一強だったのが、全員がレベルが上がってたから。嬉しかった!

(宇多丸)これはだからプラチナ期とかの、辛い時ほどメンバーの実力が全体に上がるっていうのにちょっと近いような。

(松岡茉優)鞘師が卒業してからみんなの伸びっぷりがとんでもないし。やっぱり1人1人のメンバーを追ってほしいんだけども、まあ後藤さん好きだったと聞くとその3人をいま、処方箋で。

(宇多丸)僕はでも、エースを中心としたそのチームがどう回っていくか?っていうところがいちばん好きなんで。

(松岡茉優)それでいうとね、いま一強のエースはいないんですよ。だからたとえば、前向きに捉えるならば、いま応援すればあなたのエースが本当のエースになるかもよ?っていう。

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