吉田豪とプー・ルイ コショージメグミを語る

吉田豪とプー・ルイ BiS『nerve』のアンセム化を語る SHOWROOM

プー・ルイさんが『猫舌SHOWROOM』火曜日『豪の部屋』の中で吉田豪さんとコショージメグミさんについて話していました。

(吉田豪)まあ、ちょっと話を戻すとすごい大変でも横浜アリーナまで行けばよかったなっていうような一言でその時は終わったわけじゃないですか。で、それぞれにいろんな道が提示されて……あれも面白かったですけどね。

(プー・ルイ)ああ、本当ですか?

(吉田豪)あそこでバラバラの道を提示して。うん。誰が成功するかとか全然わからないあの段階で。

(プー・ルイ)誰も成功しなかったです(笑)。

(吉田豪)フフフ、そんなこともないですよ(笑)。ああ、そうだ。あと僕がよく言っているのが、コショージさんの加入って本当にデカいと思っていて。

(プー・ルイ)本当ですか? なんでですか?

(吉田豪)だって本当にギスギスしていたBiSを最終的にハッピーエンドにしたのはコショージさんだと僕、思っていて。

(プー・ルイ)ああー、たしかに。コショージは本当に人たらし。

(吉田豪)ですよね。人間関係のモンスターっていうか。本当にあの人がなにかすごいっていうのはそんなに感じないんですけど、1人いるだけでなにかが変わるっていうか。

(プー・ルイ)たぶんソロじゃやれないんですよね。持っている特殊性質的に人と関わるのが上手ですね。なんか。

(吉田豪)だってアイドルで「いちばん仲がいいのはコショージ」っていう率の異常な高さ。

(プー・ルイ)ああ、そうなんですか? じゃあ、言わないようにしよーっと。

(吉田豪)フハハハハハッ!

(プー・ルイ)なんかその他の女みたいになっちゃうから。

(吉田豪)いやいや、当然ここの信頼関係とかもそりゃあ高いでしょうけど。いろんなところで出ますよ。そして、その人たちがみんな言うのが「あの人の対人能力はヤバい」っていう。

(プー・ルイ)でも実は最初、BiSに入った時にコショージはめっちゃ嫌われていたんですよ。

(吉田豪)そうなんですか? まあ、遅刻問題も……ああ、そうだ。僕がその対談で会った時点ではそうでした。「こいつはひどい」みたいなのでみんなが吊るし上げるぐらいの。

(プー・ルイ)まだどういう人かもわからないし、いいところもわからない状態でただただ遅刻をする新メンバーっていう(笑)。

(吉田豪)フハハハハハッ! 緊張感のない。

(プー・ルイ)で、みんな結構大人も「このままじゃあダメだよ」みたいなピリピリしていて。うちらも結構ケツを叩かれていたんですよ。「変わらないとダメだよ」みたいな。その時に新メンバーで入ってきたやつが、いちばん最初のアー写撮影であいつ、2時間遅刻してきて。

(吉田豪)らしいですね。

(プー・ルイ)いちばん最初のアー写撮影ですよ。誰よりも早く来るじゃないですか。普通は。緊張とかもあって。なのに2時間ぐらい遅刻してきて。「すげえな!」って。

(吉田豪)で、申し訳ない感じも全然出てないですよね。

(プー・ルイ)出てないし、あいつ、1個だけ対人関係においてあの人のダメなところは謝らないんですよ、絶対に(笑)。

(吉田豪)フハハハハハッ! えっ?

(プー・ルイ)絶対に謝らないんですよ、あの人は。遅刻をしても。なんか「おはよー」って来るんですよ。楽しそうに。で、「えっ、いま集合時間だっけ?」みたいな感じで来るから。だからもう、怒られないんですけど。あの時はやっぱり入ってすぐだし怒られるじゃないですか。

(吉田豪)そう。怒られているのは見ました。「ひどいんですよ」って。それがなんでああいう状況になるんですか?

(プー・ルイ)なんか1回、『primal.2』のミュージックビデオの撮影があって。あれ、家で1人ずつ1台のパソコンでなんか自分の思いをしゃべって撮らないと行けなかったんですよ。カメラに向かってしゃべるみたいなので「このパソコンで撮ってください」っていうのが1個あって。で、期日も決まっていて、たぶんメンバーが6人だったんで6日間で全部撮らないといけなかったから。誰も忘れちゃいけない。毎日リレーで渡していかないといけないのに、コショージが持ってくるのを忘れたんですよね。

(吉田豪)フフフ、おお。

(プー・ルイ)で、私が最後で。たぶんコショージが5人目でプー・ルイが6人目で。ギリギリ間に合うみたいな時だったんですけども。朝、忘れてきて。で、1回家に帰れる日だったんですよ。朝に会って、夜にみんなでご飯食べようっていう話の時で。で、「お前、取ってこいよ」っつって。

(吉田豪)そうなりますよね。

(プー・ルイ)そうなるじゃないですか。で、食事会の時間になっても音信不通なんですよ、コショージ。で、「なにしてるの?」っつったら、「寝てた」ってなって。「はあ? 撮ったの?」ってなって、「撮ってない」って。で、「まだ化粧もしていない。撮らないといけない」っていうので。それで私、埼玉の実家に住んでいて終電もあるから、どうするの?ってなって。マネージャーのタブチさんが終電でうちに来て。終電で来るから、帰れないんですよ。だからなんか「泊めてください」みたいになって。

(吉田豪)実家に?(笑)。

(プー・ルイ)実家に。急にですよ! だからなんか、謎でした。本当に。あいつのせいでうちにタブチさんを泊めないと行けないし。で、次の日にタブチさん、朝イチでそれを持って出ないといけないから。だから私だけすっぴんで撮ったんですよ。あいつは化粧ばっちりしてるんですよ。私だけ時間の関係ですっぴんで撮らないといけなくて。最悪でした。それがあったから、マジ切れしたんですよ。メンバーで。ありえなくない?って。

(吉田豪)いい加減にしろ!って。

(プー・ルイ)それはさすがにありえないってなって。遅刻もずっと毎日していたんで。そう。懐かしい。でもなんか、そんな悪い空気のまま車中泊に行ったのかな? それでなんかずっと一緒にいてみんなイライラしてく中で「こいつにイライラするの、もったいないな」っていう。

(吉田豪)1人だけ呑気なやつがいるから。

「こいつにイライラするの、もったいないな」

(プー・ルイ)っていう方にだんだんシフトしていった感じで。最初はみんな「はあ?」っていう感じで。

(吉田豪)呑気すぎて。そしたらだんだん、その呑気さに引っ張られる感じになっていったんですかね。ちょっとずつ。

(プー・ルイ)そう……ですね。

(吉田豪)ピリピリしていた人たちが。

(プー・ルイ)お風呂に入っていたんですよ。銭湯にみんなで入っていて、全裸じゃないですか。で、なんかコショージがいきなり「コショージ、ホントBiS大好きなんスよ!」とか言い出して。

(吉田豪)熱いことを全裸で(笑)。

(プー・ルイ)なんか全裸で。で、なんかみんな好きですけど。BiSのこと大好きだし人生をかけてやっているけど、なんか辛すぎて好きって言えないぐらいな時期だったんですよ。みんな。お金とかもないし。そういう時期で。

(吉田豪)それで好きが高じてグループに入れた人としてはもう熱いわけですよね。

(プー・ルイ)で、みんなの裸が見れて。

(吉田豪)「推しの裸、見たーっ!」みたいな(笑)。

(プー・ルイ)推しの裸を見て、自分も裸でこうやって。いきなりなんかマッパで、なんかヤンキーの下っ端みたいな口調で(笑)。

(吉田豪)「自分、大好きなんスよ!」って(笑)。

(プー・ルイ)「BiS、大好きなんスよ!」みたいな感じで言ってきた日から、結構ガラッと変わりましたね。「こいつ、ダメだ!」って(笑)。

(吉田豪)「バカだ!」って(笑)。

(プー・ルイ)「こいつ、バカだ。本物だ!」っていうのでみんな気づいて。そこから「コショたん」っていうキャラクターに変化しました。

(吉田豪)怒ってもしょうがない人として。

(プー・ルイ)この人は怒ってもこっちが疲れるだけっていう。

(吉田豪)で、気がついたらBiSの空気がなんかよくなっていたじゃないですか。

(プー・ルイ)そうですね(笑)。まあ、さすがにめちゃめちゃ怒られてちょっと遅刻も減ったというのもあって。

(吉田豪)そうか。それもあって。あと、そのいい部分というか呑気が残っていて。なんとなくみんな、ボロボロになっていたのがちょっとずつ癒やされて。

(プー・ルイ)はい。

(吉田豪)そう。よく言っていたんですよ。本当に、あのBiSをこうやってハッピーエンドに導いたコショージがいれば、でんぱ組も本当に最上もがと1回チェンジすべきだったって……遠目に見たら、わかんないから!っていう(笑)。

(プー・ルイ)アハハハハハッ! あの時期に最上さんが入っていたら、こっち側が崩れていたかもしれない(笑)。

(吉田豪)フハハハハハッ! そう。でんぱがきちんと一丸となって、みたいな。よく言っていたんですよ、これ。

(プー・ルイ)たしかに。ピンキーと仲がいいし。

(吉田豪)そうそう。ちょうどいいでしょう?っていう。

(プー・ルイ)たしかに(笑)。でも、ビリー・アイドルのモモセモモかコショージだった。で、なんなら2人とも入れるか?っていう話だったんですけども……逆にモモセが入っていたらヤバかったかもしれないです。持つ性質的に。どっちかって言うと、神経質なタイプなんで。コショージみたいなアホじゃないから(笑)。

(吉田豪)アホの力って絶対にあると思いますよ。サクライケンタさんとかもね、いちばんヤバい時期に一緒に仕事をするようになって、本当に元気じゃないですか。いろんな人を癒やしていく力があると思うんですよ。

(プー・ルイ)しかも私、あれかも。BiSが終わってからずっとコショージと一緒にいたんですよ。

(吉田豪)みたいですね。

(プー・ルイ)なんか知らず知らずのうちに癒やされていたのかも。ズタズタに傷ついた心を癒やすための期間だったのかも、あれ。コショージの家に泊まり込みみたいになっていました。

(吉田豪)なにかがある気がしますよ、あの人。

(プー・ルイ)たしかに。

(吉田豪)ところが、本人に何を聞いても全然出てこないっていう。それほど深い話は(笑)。

(プー・ルイ)「なんなんすかねー」しか言わないですからね、自分からは(笑)。

(吉田豪)そうそうそう(笑)。コショージさんもでも、BiSの引きずり方異常でしたよね。好きすぎたから。

(プー・ルイ)たしかに。言わないんですけどね。あんまり表に……。

(吉田豪)ブログとかで何度か書いたことがあったり、あとは歌詞にしたりとか。

(プー・ルイ)懐かしいな。でもいまではポンコツだったコショージも立派にやっていて。「おいお前、ダンス覚えられるじゃん!」っていう感じですよね。

(吉田豪)そのレベルで。いまはちゃんとキレッキレですよ。

(プー・ルイ)なんであんなBiSの簡単なダンスを覚えないで……。1回、なんかノンちゃんにライブ中に殴られてますからね。

(吉田豪)ええーっ? ひどすぎて?

(プー・ルイ)コショージがなんか歌詞を飛ばしたんですよ。『nerve』の。で、ノンちゃんがたしかブチ切れた日だったんですよね。地方でライブ中に。猪木のものまねをさせられて。マイクを破壊した日のアンコールが多分『nerve』だったんですけど。コショージが自分の歌のパートを飛ばして。当時、生歌だったんでスコッと抜けるじゃないですか。で、ノンちゃんは『nerve』、歌割りがなかったんですよ。だから「あたしは歌割りがないのに、なんでテメーが忘れんだよ!」って言って殴ったんですよ(笑)。

(吉田豪)フハハハハハッ!

(プー・ルイ)コショージのことを(笑)。あれ、かっこよかったですね、本当に!

(吉田豪)そういう風にまたなってほしいわけですね(笑)。また切れてほしいっていう(笑)。

(プー・ルイ)また。あそこまでは行かなくてもいいんですけど。もうなんか、たとえば演技でもいいんですよ。YouTubeの中でそういうキャッチーなノンちゃんを見たいなっていう気持ちはありますよね。

(吉田豪)そんな平和そうな2人がそんなバトルをね。

(プー・ルイ)コショージはバトルになんないんで。「イテッ! のぞ氏、イテッ!」で終わるから、ノンちゃんも他の人に怒りが向いていく感じ。

(吉田豪)本当、それぐらいまで追い込まれていた時期だったんでしょうね。

(プー・ルイ)うん。そうでした。懐かしい。

<書き起こしおわり>

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