安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で、かつて訪れたカンボジアのホテルでホテルマンからすすめられて行ったすごく美味しいお菓子屋さんについて話していました。
(安住紳一郎)あと私、カンボジアに行った時、「すごく美味しいお菓子屋さんができた」って言われて。ホテルの人に。「ぜひそこは行ってみた方がいいよ、ミスター・アズミ」なんて言われて。「そうですか」なんて思って地図をもらって。で、タクシーに乗って結構行ったんですよ。山奥の方に。
(中澤有美子)へー!
(安住紳一郎)そしたら、タイとカンボジアとベトナムの国境かなんかだったかな? ちょっとまあ……。
(中澤有美子)すごいですね。それは結構な……。
(安住紳一郎)ちょっと違法な薬物の取引とかをしていそうな感じの街なんだけど、とにかくその3つの国が重なっているんで、そういう貿易的なものがすごく盛んで、ちょっと国内では手に入らないような美味しいものが手に入るって言われていて。で、ちょっとね、身の危険を感じながらも「それはそれは興味ぶかい」って思って行ったんですね。あれはどこだっけな? タイの方から行ったんだっけな? ちょっと怖い思いをして行ったんですね。
(中澤有美子)ええ、ええ。
(安住紳一郎)そしたら本当にちょっとイリーガルな感じの村が突如現れまして。それぞれの国から持ってきたいいものをちょっと違う値段で売っているというような。で、ちょっとそういうね、普段日本では真面目に生きている人間なので。そういうイリーガルな感じに……無意味にサングラスとかをかけてみたりしながら。
(中澤有美子)フハハハハハッ! 「ちょっと見てみたい」みたいな?
(安住紳一郎)「ちょっと見てみよう」みたいな感じになりましたよね。もちろん、そこで悪いことをするつもりはないんですけどね。そして、そのホテルマンが教えてくれた異常に美味しいお菓子屋さんにたどり着くんですね。
(中澤有美子)へー!
(安住紳一郎)そこで売っていたものがなんと!
(中澤有美子)なんと!
(安住紳一郎)なんと、森永のエンゼルパイだったんです(笑)。
(中澤有美子)フハハハハハッ!
(安住紳一郎)「ワオッ!」って思って。
(中澤有美子)ウッソーッ!?
(安住紳一郎)いや、そうなんです。箱から出されて、袋から並んでいるんですね。マカロンみたいに並んでいるんですけども。だから最初、「おおう……」って思って。
(中澤有美子)ああ、剥いてあるの?
(安住紳一郎)剥いてあるの。剥いてあって並んでいるから、最初は気づかなかったのね。それで食べたら、「うん。たしかに美味い」って思ったんだけど、「ちょっと待てよ……?」って思って。「これはどこかで食べた味。しかも、なんでこんなにこなれた味なんだ?」って思って冷静に考えたら、どう見ても森永のエンゼルパイを剥いて売ってるんだよね。
(中澤有美子)フハハハハハッ!
包装を剥いたエンゼルパイを売っている
(安住紳一郎)当然、日本のお菓子美味しいから。向こうの人にとってみたら、食べたこともないような安定感のある美味しさなんだろうね。きっとね。「なんでこんなに品質がブレてないんだ?」っていう。たぶんね。
(中澤有美子)傷みにくいし。
(安住紳一郎)それが並んで売っていて。結構な値段で売っているんですよね。まあ、だから地元のホテルマンは「本当に美味しい。世界一美味しいお菓子屋ができたから行ってごらん」って言っていて、行ったんですよね。そしたら案の定、包装を剥いたハイチュウとかそういうものがね、たくさん。ルマンド的なものが並んでましたね。まあたしかに、ねえ。ルマンドとか、なんでしたっけ? ブルボンの藤色の包装紙に包まれた……。
(中澤有美子)ルマンドですね。大好き!
(安住紳一郎)ああ、ルマンドとかがね、並んでいて。包装がとかれていると、たしかにここのお菓子屋さんはよくできているなって思いますよね。
(中澤有美子)思いますよね! まあ! 何年前ぐらいですか?
(安住紳一郎)16年前。まだあるかな? あのお菓子屋さん。また行ってみたいわー!
(中澤有美子)本当ですね!
「ミスター・アズミ、どうだった?」
(安住紳一郎)そう。それで帰ってきてホテルマンに「ミスター・アズミ、どうだった?」って言われたから「イッツ・ファイン!(素晴らしい!)」って言いましたね。
(中澤有美子)フフフ、細かいことは言わない。
(安住紳一郎)細かいことは言わない。そう。向こうの人だって親切で教えてくれたので。「いやー、あれは日本のお菓子で、日本ではすぐ手に入るものの包装紙を剥いて売っているだけですよ」なんていうことは言う必要ありません。誰得なんだ?っていう話になりますからね。まだあるかな? あのお菓子屋さん。
(中澤有美子)そうですね!
(安住紳一郎)行ってみたいなー。フフフ、また新たな製品がどんどんどんどん加わっているかもしれませんね。
(中澤有美子)そうですね(笑)。
<書き起こしおわり>