DJ YANATAKE ストリーミング時代のアルバム像を語る

DJ YANATAKE・渡辺志保 Kanye West『Ye』の第一印象を語る INSIDE OUT

DJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でカニエ・ウェストの『Ye』やプシャ・T『Daytona』など、短めのアルバムの流行の兆しについてトーク。ストリーミング時代の音楽アルバム像について話していました。

(DJ YANATAKE)(ツイートを読む)「プシャ・Tもカニエも7曲で『アルバム』と言っていて今後これぐらいのボリュームでリリースのスパンを短くするのが主流になってくるのかな? と思いました」ということなんですけども……そうですね。そう思いますよ。やっぱりね、本当にストリーミングサービスの……なんて言うのかな? ハードが変われば音楽を聞くスタイルも変わるというのは本当にあると思うので。うん。なるほどね。

(中略)

ハードが変われば音楽を聞くスタイルも変わる

CDを買う/買わないとかストリーミング○○問題とかいろいろとありますけど、やっぱりどうしても「物として持っていたい」とか「音をよく聞きたい」とかね、そういうのはよく聞く話だと思うんですけど、僕はあんまりそこに対するこだわりは実は全然なくて。みんな、なんで「CDを買ってくれ!」って言っていたかっていうともちろんこだわってアートワークとか作ったりしているから、そういう部分まで見てほしいっていうのはもちろんあったと思うんですけど。これもいつも言う話なんですけど、でもCDばっかり売っていても未来はないというか。

いま、子供部屋にCDプレイヤーがあることは想像できないわけで。新しいパソコン、マックを買ってもCD入れるところはついてないじゃないですか。要するに、ハードがないところにソフトを売るっていうのはもう非常に難しいことなんで。未来はそこには無いんですよね。でも、なんで「CDを買ってくれ!」って言っているのかっていうと、どうしても利益率がいちばん高いからっていうのは本当にあると思う。いちばんだって、それが儲かるから。なんだけど……それもどんどん変わってきていて。

で、じゃあストリーミングは儲からない。1回聞いたら0.何円の世界。「ストリーミングは儲からない=悪」みたいな捉え方をされていたと思うんですけど、それって1回だけしか再生されない時の話をするからお金が少ない感じがするんですけど、とにかくカタログを増やしたり、ある程度の曲数をちゃんとストリーミングサービスに置いておくことによって実はいま、世界中で音楽を聞いてくれている人って多くて。

ストリーミングサービスのメリット

逆にストリーミング音楽が作ったことでいちばんいいなと思うのは、違法ダウンロードみたいなものが結構なくなってきたような感じがするんですよね。それすらも潰すアイデアだったというのがストリーミングサービスのいいところ。で、ストリーミングサービスでちゃんとカタログをあげて、曲数をいっぱい置いてあげると意外とそれも塵も積もれば山となるというか。

いま、意外とみんな毎月、ちゃんとしたお金が各レーベルに落ちるようになってきた。日本でも、ついに。なので、毎月決まったお金が入ってくると会社の運営もしやすくなるっていうことで、逆にどんどんストリーミングサービスで聞いてあげてくださいという。毎月1000円の有料会員になろうぜっていう。それで音楽業界がいろいろと変わっていくかなという風に思っておりますね。

<書き起こしおわり>

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