カルロス矢吹さんが文化放送『くにまるジャパン極』にゲスト出演。クラブの街として有名なドイツ・ベルリンがなぜそうなったのか? についてえのきどいちろうさんと話していました。
(えのきどいちろう)あと、矢吹くんと付き合うようになって割と面白いなと思ったのは、ベルリンの街の話をしたことがあるよね。あれもすごく面白かったね。
(カルロス矢吹)はいはい。
(えのきどいちろう)ベルリン、変人ばっかりいる。変わり者が多いっていう話で。
(鈴木純子)へー!
変わり者が多い街・ベルリン
(カルロス矢吹)まず、なぜこの話になったか?っていうと、ベルリンの壁が崩壊した直後、なんの雑誌でしたっけ? 『03(ゼロサン)』っていうもうなくなっちゃった雑誌ででえのきどさんがベルリンの壁の崩壊直後がどんなだったかっていう風な取材に行かれていたんですね。で、ベルリンの壁が崩壊して25周年を記念して出た本があって。いま、ベルリンってクラブの街になっているんですよ。ダンスミュージックの。で、なんでそうやってクラブがいっぱいできたのか?っていうののきっかけがベルリンの壁崩壊だったんですよね。
(えのきどいちろう)うん。
(カルロス矢吹)それを調べている時に、えのきどさんの記事に出会ってえのきどさんとこの話になったんですけども。なぜ、ベルリンがいま、クラブの街になっているのか? もともと旧共産圏の東ベルリンに囲まれた西ベルリンは戦争をしている国境になるから、西ベルリンに住む人がいなかったらしいんですよね。なので、外国人でもいいから、ゴーストタウンになるよりマシだから、とにかく住んでくれれば福祉。福利厚生をあげるという。「月にいくらかあげるから……」っていうので、ろくでもない人たちばっかり住んでいたんですよ。
(えのきどいちろう)「ろくでもない」っていうとなんなんだけど、でも本当に……たとえばアーティストとか割と経済的な優遇もあるし。だからつまり、カルチャータウンみたいにどんどんどんどんなっていくわけですよ。変わったもの、何か違うものを持っているみたいな人がどんどん集まる街になっていって。だから、僕が取材に行ったずいぶん前の段階でも、つまり壁がなくなる前後ぐらいの段階でも、ベルリンって変人ばっかりいる街で、最高に面白かったんですね。
(鈴木純子)へー! ただ壁崩壊のニュースとか、壁崩壊から○年っていうニュースでは全然伝わってこないことですね。
(カルロス矢吹)そうなんですよ。で、壁が崩壊した時、そういう風なろくでもない人たちが何をやりたいか?っていうと、いままで行っちゃいけなかったところで遊びたいわけですよ。壁が崩壊したら。それはつまり、東ドイツにある水道局とか軍事施設とかが国境沿いになるんですね。「そういうところでパーティーをやろう!」っていうことで、西ドイツの人たちは音楽を持っていき、東ドイツの人たちはその場を提供し……っていうんで、みんなでゲリラ的にやっていたんですよ。その跡地が全部いま、クラブになっているんですよね。
(鈴木純子)はー!
(えのきどいちろう)だから、歴史遺産ですよね。歴史遺産の中で遊ぶみたいなことになっていて。だから割とそういう……。
(鈴木純子)じゃあそういうところにも取材に行かれてっていうことなんですよね。
<書き起こしおわり>