石野卓球さんがTBSラジオ『たまむすび』にゲスト出演。いままで共演したおもしろい人としてSUGIURUMNさん、宇川直宏さん、そしてピエール瀧さんの話をしていました。
(外山惠理)おもしろい大人、ゲストは電気グルーヴの石野卓球さんです。はじめまして、こんにちは!
(石野卓球)はじめまして、どうも! はじめましてですね、外山さん。
(ピエール瀧)電気グルーヴです。
(外山惠理)ねえ!
(石野卓球)どうも。おもしろい顔の大人です。
(外山・瀧)フハハハハッ!
(ピエール瀧)たしかに、それはそうですよ。
(外山惠理)そんなこと、ないですよ(笑)。いま、おもしろい顔をわざとしてますけども(笑)。いま、ひょっとこみたいになっていました。
(石野卓球)これ、ラジオじゃ伝わらないのがね、テクノロジーの限界ですね。
(ピエール瀧)フフフ(笑)。「テクノロジーの限界」っていうか、それを招致でやってっから。こっちは。
(石野卓球)そういうのがラジオだもんね。
(ピエール瀧)だからラジオなんだよ。ねえ。ということで、本日のスペシャルゲスト……スペシャルウィークのゲストですからね。
(外山惠理)そうですよ。今週、スペシャルウィークなんで。
(ピエール瀧)「数字、持っているぜ」ってことになっているという。
(石野卓球)っていうかさ、さんざん「危ない、危ない」って言ってなかった?
(ピエール瀧)言ってた。
(石野卓球)俺、何千回ラジオに出てると思ってるの?っていうかさ。危ない人、呼ぶなっていう話なんですけど。
(ピエール瀧)そりゃそうでしょうね。はい(笑)。
(石野卓球)「あぶない刑事」じゃなくて、「あぶない人」でしょう?
(外山惠理)そうです。あぶない人です。
(石野卓球)あぶ人。
(ピエール瀧)危人(あぶんちゅ)。
(石野卓球)あぶさんですよ、あぶさんです。通称あぶさん。
(ピエール瀧)通称あぶさん(笑)。
(石野卓球)あぶない人であぶさんです。
あぶない人→あぶさん
(外山惠理)あの、卓球さんの宣材写真みたいなので、黄色いマニキュアを……いっつも塗ってらっしゃるんですか?
(石野卓球)最近、塗るようにしているんですけど。これ、髪の毛を染めるのと変わらないと思うんですよ。男性のマニキュアの地位向上のために僕、これをやっているんですね。で、フェミってないぞ!っていう。赤とかピンクとかだと、あれじゃないですか。で、黄色とか緑とかがいいんじゃないかってことで。それと、俺これ流行ると思うんですよね。
(ピエール瀧)ああ、最近さ、サラリーマンの人とかでもさ、ツヤツヤさせたりするの、あるじゃん?
(石野卓球)飲食とかはダメだけど、もっとやっていいんじゃないか?って。髪の毛を染めるぐらいの感じで行こうじゃないかっていう風に言っているところです。
(外山惠理)へー。で、いまは黄色なんですね。
(石野卓球)そうです。シャネル。イチョウさんにもらったの、これ。イチョウさん、俺のこと好きだから。あ、瀧のマネージャーのね。
(ピエール瀧)俺のマネージャーね。
(外山惠理)ああ、イチョウさんね。
(ピエール瀧)俺のマネージャーの女性の。
(石野卓球)そう。僕のこと、狙ってるんです。
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(外山惠理)なに言ってるんですか(笑)。
(ピエール瀧)「卓球さんはなにをラジオで言っているんだろう?」っていう(笑)。
(石野卓球)瀧を踏み台にして俺に近づこうとしているっていう。
(ピエール瀧)ああ、なるほど。本来の獲物はお前だと。
(石野卓球)そうそうそう。すっごい目がうるんでいるもん。俺を見る時に。
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(石野卓球)ホットドッグ・プレスに書いてあった。「彼女、その気だよ」っていう。髪の毛いじってたし。
(ピエール瀧)フフフ(笑)。こうやっているとすぐに時間がなくなりますので。
(石野卓球)あっという間ですよ。ラジオは。
(ピエール瀧)生放送ですからね。ということで……。
(外山惠理)卓球さん、卒業したいこととか、最近卒業したいこととかありますか?
(石野卓球)卒業っていうのはないんですけど、今日このテーマでスカトロビデオで『人間卒業』っていうタイトルがあって。「いいタイトルだな~」って思って。
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(石野卓球)っていうのを思っていたんですけども。
(ピエール瀧)最近、すっごい見てるんですよ。
(外山惠理)へー!
(石野卓球)それ、昼間のラジオで言う? 僕はそういう趣味とか、楽しんで見ているってあんまり言わない方がいいかと……。
(ピエール瀧)まあ、そうね。研究家ですからね。
(石野卓球)研究家。そうそう。
(外山惠理)なんとなく、どういうものなのかな?っていう興味ですか?
(石野卓球)「人間の極限はどういうものなのかな?」っていうのを知りたくて。
(ピエール瀧)だから、エロ目線じゃないんですよ。エクストリームなものっていうので見ていて。
(石野卓球)好奇心です。「Curiosity killed the cat(好奇心は猫を殺す)」っていうかね。
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(石野卓球)いま、言いたかっただけです。
(ピエール瀧)そうでしょう。いましかチャンスが無いっていう。
(石野卓球)いま、キョトーン!ってしていますけど。まあ、こういうのが続きます。
(外山惠理)わかりました(笑)。
(石野卓球)全部を理解しようとすると、無理なんで。瀧も理解しているの、半分ぐらいだよね?
(ピエール瀧)そうね。
(石野卓球)だから、続いているんです。
(外山惠理)長いですもんね。
(ピエール瀧)もう……付き合いは35年ぐらいになりますかね。
(石野卓球)35年。
(外山惠理)へー。だって瀧さんが『ゴロウ・デラックス』にデニーズ……。
(ピエール瀧)ああ、はいはい。初台のデニーズね。
(石野卓球)そこで結成したんです。
(外山惠理)っていう話を聞いてちょっと……。
(石野卓球)えっ、初台はなにか?
初台のデニーズで電気グルーヴ結成
(ピエール瀧)それはね、一緒にロケに行ったの。初台を歩いていて、「ああ、ここが電気グルーヴを結成したデニーズだよ」って。
(石野卓球)そうなんですよ。横のテニスをやっているのを見ながらね。
(ピエール瀧)そうそうそう。
(石野卓球)いやらしい目で。
(外山・瀧)フハハハハッ!
(石野卓球)いやらしい目でテニスを見ながら結成したんですよ。気もそぞろ、心ここにあらずで。
(外山惠理)いま、いい話だったのに(笑)。
(ピエール瀧)全員、窓の外を眺めながら。「じゃあ、バンドでもやるか」って。
(石野卓球)その時、5人いたんですよ。
(ピエール瀧)ああ、そうね。最初ね。
(石野卓球)で、次の週にリハーサルをやったら4人しかいなかったんです。
(ピエール瀧)で、ライブ当日には3人になったっていう(笑)。
(石野卓球)1人、交通事故で。だから、幻のメンバー、ゴトウくんっていうのがいて。打ち合わせだけ来たドラムのゴトウくんっていうのがいるんですけど、彼はまだ「辞める」って言っていないんで、まだメンバーなんですよ。
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(石野卓球)いま、電気グルーヴは3人組なんですよ。
(ピエール瀧)一応、籍はあるっていう。
(石野卓球)ピエール、卓球、ゴトウの。
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(石野卓球)「辞める」って言っていないから。
(ピエール瀧)そうね(笑)。
(外山惠理)今日のゲスト、石野卓球さんなんですが、これまで35年の間に手掛けた曲を収録した『Takkyu Ishino Works 1983~2017』。1983年から2017年までっていうことですけども。現在発売中なんですよね。完全生産限定盤でCDが8枚組で100曲以上収録されているという。それぐらい、いままでね。
(ピエール瀧)人のために書いた曲というかね。
(石野卓球)「君は人のために死ねるか」ですよ。
(ピエール瀧)「死ねるか」(笑)。
(石野卓球)「昨日、ひとりの男が死んだ」って。まあ、毎日死んでるけどね。
(ピエール瀧)どんどんスルーしていっていいですよ。
(外山惠理)いや、なんかスルーしたくなくなっちゃう(笑)。それで多くのアーティストの方と関わってきたということで、今日はその『Takkyu Ishino Works 1983~2017』の中で特におもしろかった人たちというのをテーマに話してくださるということで。
(石野卓球)はい。僕がコラボレートした人たちで印象に残った人たち。
(ピエール瀧)じゃあ、まず1人目。
SUGIURUMN
(石野卓球)まずはSUGIURUMNくんっていう、これはDJの、DJ SUGIURUMNくん。で、彼のリミックスを僕がやったんですけど、まあそれが収録されてまして。彼が、非常に仲のいいDJの友達なんですけど、非常に天然と言いますか。
(ピエール瀧)まあ、すごいいいやつで。人懐っこいんですけど、たまに「えっ?」っていうところがあるという。
(石野卓球)びっくりするようなのがあって。高校生の時に都内で電車通学だったらしいんですね。で、ずーっと通っていて、友達とかと「俺、こっちの路線だから。じゃあね!」って別れていて。高校2年生までずっと、同じ駅の友達と違う方向で帰っていたっていう。
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(外山惠理)なんで!?(笑)。
(石野卓球)高2まで。1年半。
(ピエール瀧)それ、杉浦が遠回りしていたってこと?
(石野卓球)そう。で、なんの疑問も持たずに「じゃあね!」って途中で別れていたっていう。
(外山惠理)同じ駅に住んでいるっていうことは知らなかったんですか? その時は。
(石野卓球)知っていたみたい。
(外山惠理)知っていたのに?
(石野卓球)でも、それとこれとは話は別っていう。
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(石野卓球)物事をパッキリと分けるっていう。
(外山惠理)へー! 面白い!
(石野卓球)で、彼が最近なんですけど……2年ぐらい前かな? ちょっとお金の実入りが悪いということで。そういう時に「これは神頼みだ!」って、金運の神社に行ってお守りを買ったんです。
(ピエール瀧)それぐらいやるかと。
(石野卓球)で、お守りを買って、「よーし、これで心機一転、頑張るぞ!」って車のバックミラーのところにつけようとしたら、なかなかつかなくて。ゴン!って押したら、パリーン!ってフロントガラスが割れて。金運のお守りを買いに行って、20万のフロントガラスが割れたっていう。
(ピエール瀧)フロントガラスごと割れたっていう(笑)。
(外山惠理)ええーっ? なにやってんですか?(笑)。
(石野卓球)で、その後に僕の家に来たんですよ。で、僕の家に車で来ていてね。僕は知らなかったんですけど、別の友達がパッと来たら、「ねえねえ、杉ちゃんの車、フロントガラス割れてるよ!」って。「ええっ? そりゃ大変だ!」ってなったら、「いやいや、最初から割れていた」っていう(笑)。「割れたまま乗ってるの!?」って。
(外山惠理)そのまま?
(石野卓球)そのまま来たそうです。でも、その後にさらにお金が入ったから。
(ピエール瀧)ああ、それを買ったことによりかな?
(石野卓球)そうそう。彼は運がいいんですよ。
(ピエール瀧)まあまあ、ねえ。
(石野卓球)そういう変わった運の持ち主ね。
(外山惠理)へー! 大人になってもそういう面白いことがある人なんですね。
(石野卓球)大人っていうかね、中身が子供なんですよ。
(外山惠理)ああ、変わっていないのか。へー!
(石野卓球)そう。小学40年生ぐらい?
(ピエール瀧)それぐらいでしょうね。まあ、47才ですね。杉浦ね。
(外山惠理)へー! SUGIURUMNさん。まだいるんですか?
(ピエール瀧)2人目、行きますか。
宇川直宏
(石野卓球)宇川直宏くんっていう、この『Takkyu Ishino Works 1983~2017』のジャケットをやってくれたんです。まあ、僕の他のアルバムのジャケットとかをやってくれている現代アーティスト。芸術家の方なんですけど、彼ですね。で、彼の究極の寝言っていうのがあって。一緒にいた時に。
(外山惠理)へー! なんですか?
(石野卓球)「眠い!」っていう。
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(外山惠理)寝てるのに?(笑)。
(石野卓球)はい。これ以上の寝言はないんじゃないかな?っていう。
(ピエール瀧)寝ながら「眠い!」って(笑)。「寝てるじゃん!」っていう(笑)。
(石野卓球)そうそう(笑)。これ、究極ですよね。で、最近またね、ウスイくんっていう友達がいて、それも同じことを言っていた。2人目。僕の友達で2人、寝言で「眠い」っていっているんです。……どうだ!
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(石野卓球)どうだ! ひどいだろ! みんな40代(笑)。
(ピエール瀧)フフフ(笑)。まあ、でもこの宇川くんはなんですかね? 本当に頭の中がグルグルグルグル1人で高速回転しているような人なんで。
(石野卓球)天才ですよ。Dommuneをやっているね。
(ピエール瀧)っていうアーティストの人なんですけどね。
(石野卓球)で、彼と一緒に昔、新幹線に乗っていたんです。隣の席で。で、ずーっと話していて、いまはもうないですけど、車掌さんが来て。「チケットを拝見します」って。で、僕が出したら宇川くんが立ち上がって、「ない、ない!」って言っているんですよ。でも、(チケットが)下に落ちていたんですね。で、僕は黙っていたんですけど。
(外山・瀧)フハハハハッ!
(石野卓球)で、「ない、ない、ない!」っつっていて。車掌さんに「すいません! なしっていうのは、ありっすか?」って(笑)。
(外山・瀧)フハハハハッ!
(石野卓球)俺、びっくりして。それはバカボンのパパの「賛成の反対なのだ」っていうか。もう車掌さんの仕事を根底から覆す……「あなた、いらなくないですか?」っていう。
(ピエール瀧)そうね。「電車に乗る」というその行為も、「なしっていうのは、ありっすか?」って(笑)。
(石野卓球)だからクラブとかのゲストのリストと同じ感じですよ。すごいですよ。
(ピエール瀧)そうかそうか。だから「僕、入って乗れて、ここに座われているわけだから、もう(チケットを)持っているのと一緒でしょう?」っていう。
(石野卓球)「なしっていうのは、ありっすか?」って、「ありっていうのは、なしっすか?」ですよね。「賛成の反対なのだ!」っていう。「この黒いの、白いですか?」みたいな感じですよ。ねえ!
(外山惠理)面白い!(笑)。
(石野卓球)おそらく、「電気グルーヴの瀧さんっていうのは、卓球さんですか?」みたいな。……今日もまた、ちっちゃな老眼鏡をかけてらっしゃって。顔が大きくお見えになられますね、瀧さん!
(ピエール瀧)はい。おばさん用の老眼鏡を。
(外山惠理)かわいいですよね、この老眼鏡。お花の。
(石野卓球)なんかそれかけるとピコ太郎に似てるよね。
(ピエール瀧)あ、これをかけると? 本当に?
(石野卓球)……そうでもなかった。
(ピエール瀧)そうでしょう(笑)。
(外山惠理)アハハハハッ!
(石野卓球)ごめんなさい。
(ピエール瀧)「ピコ太郎に似てる」って、そんなにうれしくないっていう(笑)。
(石野卓球)別に喜ばせようと思って言ってないから。
(ピエール瀧)なにかに似ているっていったら、ピコ太郎っていうこと?
(石野卓球)そうそう。前回は女性器……じゃなくて男性器に似てるって。
(ピエール瀧)男性器に似てる。女性器に似てるって、いないよ、お前!
(石野卓球)それ、ヒャクメルゲ。バロム1のね。
(ピエール瀧)そうでしょう。怪人だもん、それ。
(外山惠理)いっつも卓球さんとこういう話ししているんですか?
(石野卓球)こういう話しかしません。
(外山惠理)へー! すごいですね!
(ピエール瀧)はい。いつも話している内容はこれ以下です。今日はまだまともな話の方ですよ。
(石野卓球)まだオンエアーに乗せられる。
(外山惠理)ずーっとですか?
(石野卓球)30何年間、ずーっと。そして今後も。永遠(とわ)に。
(外山惠理)なんで仲良くなったんですか?
(ピエール瀧)なんで仲良くなった?
(石野卓球)最初は殴り合いだよね?
(ピエール瀧)そうですね。
(石野卓球)少年院で。
(外山惠理)ちょっと!
(ピエール瀧)狼と同じだから。
ピエール瀧との出会い
(石野卓球)まず、最初にモメないとね。でも、友達の友達が紹介したんですね。彼は野球部で。僕は帰宅部だったんで。で、学校も違うし、接点もないじゃないですか。それを、友達が紹介してくれて。それは、音楽ですね。
(ピエール瀧)だから野球部に入った時に、こいつの中学から来ているやつが一緒の部活になって。で、音楽の話をしているうちに、僕は当時ニューウェーブみたいなやつとか、そういうのが好きだったんで。「こういうのが好きだ」って話をしたら、「俺の友達に詳しいやつがいるから、今度行ってみよう」っていうことで行ったのがきっかけで。
(石野卓球)で、それはイトウくんっていうんですけど、そのイトウくんは俺に「うちの野球部に……」って。あ、中学の時にオキくんっていうすごくバカにされていたやつがいたんですけど。「……東高のオキみたいな瀧っていうのがいるから、連れて行く」って。それで来たんですよ。
(ピエール瀧)フフフ(笑)。
(石野卓球)だから僕、最初すごい色眼鏡で見ていたんですね。彼のことをね。
(ピエール瀧)ああ、もうヤバいやつスタートだもんね。
(石野卓球)ヤバいやつっていうか、ナメてた。今より。
(ピエール瀧)フハハハハッ! いまより。そう。なるほどね。
(石野卓球)いや、でもいまはナメていない。役者としてね、いろんなところでタヌキ芝居で。賞をとったり、だまくらかして。
(ピエール瀧)そうそう。劇をやってね(笑)。
(石野卓球)で、「本職じゃないです」って言い訳をしながらね。本気でやっている役者さんにどれだけ失礼だ?って話ですよ。「僕、腰掛けなんで!」って言って、賞をとっちゃっているんですよ?
(外山惠理)ねえ。またとられましたからね(笑)。
(ピエール瀧)東スポ映画賞、いただきましたからね。
(石野卓球)すごいですよ。僕の自慢の瀧くんです。
(ピエール瀧)フフフ(笑)。だから、そこからなんです。そこで、行ったら卓球くんの家には当時、僕が知らないいろんな外国のニューウェーブの……。
(石野卓球)カラヤンとかね!
(ピエール瀧)カラヤン(笑)。
(石野卓球)外国の人。カラヤンとかチャン・グンソクとかいろいろ、外国の音楽がいっぱいあったんで。はい。
(外山惠理)ちょっと! どこまでが本当かわからなくなっちゃう!(笑)。
(石野卓球)全部嘘です。
(ピエール瀧)だから話半分でいいって言ってるじゃん!
(石野卓球)カラヤンは本当です。
(外山惠理)カラヤンはクラシックの指揮者ですよね?
(石野卓球)じゃあ「カラ」は本当で「ヤン」は嘘です。どっちだ?
(ピエール瀧)アハハハハッ! カラヤンが外国の人までは本当だけど、別にカラヤンを聞いていたわけじゃないから(笑)。
(外山惠理)なんだー!(笑)。
(石野卓球)聞いていたのは「おてもやん」です。
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(外山惠理)フフフ(笑)。もうチャン・グンソクでわかりましたけども(笑)。
(石野卓球)結構、いいね(笑)。
(ピエール瀧)それで、僕が知らない新しい音楽がいっぱいあったんで、足繁く通うようになって、そこからいままで続いている感じですね。
(石野卓球)もう兄弟とかよりも付き合いが長いんじゃないかな?
(ピエール瀧)特殊な関係です。代わりがいないというか。
(石野卓球)危険な関係です。
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(石野卓球)余計なことをいっぱい言います(笑)。
(外山惠理)それで、卓球さんの……その3人目というのは瀧さんでいいんですか?
(ピエール瀧)ああ、俺が3人目?
(石野卓球)これに参加しているんで。
(外山惠理)瀧さん、面白いなと思って。毎週ね。
(石野卓球)顔がでしょう?
(外山惠理)違う!
(石野卓球)「大きいなー!」って。
(ピエール瀧)たしかに、顔はでっかいです。
(石野卓球)でっかいどう、北海道ですんね。でっかいどう、北海道、一風堂ですよ!
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(石野卓球)『すみれ September Love』ですね。SHAZNA。IZAMとドザム。
(ピエール瀧)フハハハハッ!
(外山惠理)それでずーっと、だから30年以上にわたって……。
(石野卓球)しかも、いまやビジネスパートナーですからね。
(ピエール瀧)最初はそうじゃなくて、地元のツレみたいな感じだったのが、ビジネスパートナーになるわけですからね。
(石野卓球)で、瀧くんは楽器とかをやっていなかったんで。まさか、一緒に30年後も音楽を2人でやっているなんて、夢にも思わなかったね。
(ピエール瀧)そうだねー。本当にそうですよ。
(外山惠理)へー!
(石野卓球)でも、瀧くんあっての僕ですし、僕あっての瀧くんですから。……俺が声をかけてなかったら、お前のいまはないからな! 本当に。これ、ガチですよ!
(ピエール瀧)フフフ(笑)。最近、そのフレーズをよく言うんですよ。「だからお前、俺に感謝しろよ!」っていう。
(石野卓球)この前、報知映画祭だっけ? 送られてきたじゃん。坂本龍一、北野武、ピエール瀧っていう(テーブルの)並びのあれを見た時、「それ、俺が好きだったやつじゃねえかよ!」って言ったんだよ。「なに、お前そこにちゃっかりいるんだよ!」って言う。
(ピエール瀧)「俺のなのに!」っていう(笑)。
(石野卓球)「中学の時に好きだったの、俺なのに。なに、お前がちゃっかり!」っていう。そういうね。しかも、音楽じゃなくて。
(ピエール瀧)音楽じゃなくてね(笑)。たしかにね。
<書き起こしおわり>
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