マキタスポーツが語る『別れても好きな人』のけしからん魅力

マキタスポーツが語る『別れても好きな人』のけしからん魅力 東京ポッド許可局

マキタスポーツさんがTBSラジオ『東京ポッド許可局』の中で、ロス・インディオス&シルヴィアを『別れても好きな人』かけ、そのけしからん魅力について語っていました。

(サンキュータツオ)ここで1曲。今週はマキタ局員の選曲です。

(マキタスポーツ)はい、あの、いろいろ昔の曲を懐かしみながら流しておりますけども。ええと、やっぱいまの時代、本当に聞けなくなったひとつのジャンルみたいなもんだと思います。で、その風情を込みで聞いていただきたいと思います。ロス・インディオス&シルヴィアで『別れても好きな人』。

(マキタスポーツ)どうでしょうかね?この風情。

(プチ鹿島)マキタさんね、いまこの時間も、どっかのスナックで歌っています。

(マキタスポーツ)(笑)。『ぅわかれてもぉーーー♪』の・・・

(鹿島・タツオ)(笑)

(マキタスポーツ)あそこがやっぱり真似したくなりますよね。子ども心にね。

(プチ鹿島)中毒性ですよ。

(マキタスポーツ)そう。僕ね、子ども心にね、これ歌ってましたよ。『ぅわかれてもぉーーー♪』っていう。

(プチ鹿島)ちょっと鼻をきかせてね。銭湯で歌いたいです。これ。

(マキタスポーツ)そうなんですよ。あの感じ。あと、シルヴィアさんっていう・・・銭湯で歌いたい(笑)。

(プチ鹿島)銭湯で歌いたいです。子どもの頃。はい。

(マキタスポーツ)このシルヴィアさんっていう謎の女性だったんですよ。子ども心にね。

(プチ鹿島)シルヴィア、いたなー。

(マキタスポーツ)で、非常にあの、なんて言うのかな?目が三日月形というか。

(サンキュータツオ)かわいらしい。

(マキタスポーツ)感じなんですけど、魔性の女感がね、子ども心に見てわかるんですよ。

(サンキュータツオ)尋常じゃないです。

(マキタスポーツ)しかも名前が無国籍。シルヴィアですよ?

(プチ鹿島)だからもう、夜だなっていうのがわかったですよ。だって、そういうところにしかいない人だったですよ。イメージとして。いやいや、そんなのいないですよ。

(マキタスポーツ)で、そのさ、『別れても好きな人』って。リズムでもって覚えちゃってたから。だけど、『別れても好きな人』なんてこれ、けしからんこと歌っているわけですよ。やっぱりその、別れた人への未練みたいなものとかね。大人の社交場とかで、グラスを傾けながら、『ダメよ 弱いから』みたいなことを言いながら。

(サンキュータツオ)(笑)

(プチ鹿島)すごいですよ。『別れた人に会った』って、その時点でダメじゃないですか!『別れてた人に会った』って。ダメダメダメ!古典的な漫才みたいな。

(マキタスポーツ)渋谷、青山、赤坂とかって言ってるんだけど。高輪とか。

(プチ鹿島)いろいろ行ってるんだ、こいつら。

(マキタスポーツ)こいつ、ホテルに近づいてませんか?みたいな。

(プチ鹿島)背中まで45分(笑)。

(マキタスポーツ)それは別の人が歌っている(笑)。後ろから前からどうぞ!っつって(笑)。いや、だから昭和っていうのはけしからん曲っていうのが・・・

(鹿島・タツオ)(笑)

(マキタスポーツ)非常に異物混入のようにですね、あれなんですよ。いまの時代のように整理整頓されてませんから。

(プチ鹿島)コンプライアンスとかない。ノーコンプライアンスです。

(サンキュータツオ)電話もね、携帯とかなかった時代ですよ。

(マキタスポーツ)そうなんですよ。

(プチ鹿島)ノーコンプライアンス、ノーライフです。

(マキタスポーツ)(笑)。ノーコンプライアンス、ノーライフ。

(サンキュータツオ)そのTシャツ、作るんですか?ノーコンプライアンス、ノーライフ(笑)。

(マキタスポーツ)で、やっぱね、このけしからんさと、あと、大人のダンディズムとか、マナーみたいなものもなんとなくここにあるんですよ。

(プチ鹿島)そうなんですね。

(マキタスポーツ)なんですよ。なんかね、会いたくてついにあなたの家まで来ちゃったみたいなこととかも、一方であると思うんですけど。このなんか、行間ですよ。PKさんが言う。

(プチ鹿島)いや、本当そうですよ。本当、そうです。大人の、わかった上でのやり取りというかね。

(マキタスポーツ)そうそうそう。人間くさい感じのものがやっぱりね。これはやっぱりいまの時代、ないなと思いましてね。

(サンキュータツオ)いろいろな経験をしていくと染みてくる曲なんだよね。みんな歌いたくなっちゃうんだよね。だから、齢を取ると。

(マキタスポーツ)で、僕の勝手な妄想ですけど。昔のこのムード歌謡コーラスの人たちっていうのは、そこはかとなくDV臭がするんですよ(笑)。

(サンキュータツオ)(笑)

(マキタスポーツ)そこはかとないDV臭が。これは完全に妄想ですよ。

(サンキュータツオ)わかるわかる。

(プチ鹿島)妄想ですよ。

(サンキュータツオ)妄想DV臭、あるね。やっぱ、男が強い時代の曲だよね。

(マキタスポーツ)そうなんですよ。それが『ぅわかれてもぉーーー♪』って歌っているあの感じとかがこれ、たまらないんです。

(プチ鹿島)そうそう。顔が怖いんだよ。だいたい。

<書き起こしおわり>

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