ピエール瀧 男気じゃんけんで買った31万円の熟成肉(12kg)を語る

ピエール瀧 男気じゃんけんで買った31万円の熟成肉(12kg)を語る たまむすび

ピエール瀧さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、『とんねるずのみなさんのおかげでした』男気じゃんけんで購入した31万円の熟成肉(12キロ)について話していました。

(外山惠理)瀧さん、テレビ見ました。男気じゃんけん。

(ピエール瀧)ああ、男気じゃんけん。ありがとうございます。

(外山惠理)銀座にスーツを着て行ってらっしゃいました。『アウトレイジ』のチームで。たけしさんと。

(ピエール瀧)たけしさんと僕と大森(南朋)さんと松重(豊)さんで。

アウトレイジ軍団・男気じゃんけん参戦

(外山惠理)私には(井之頭)五郎さんにしか見えないんですけど。松重さんは。『孤独のグルメ』の(笑)。

(ピエール瀧)黙ってメシ食っているっていう(笑)。

(外山惠理)そう(笑)。びっくりしちゃった。髪の色が五郎さんは変わっていて。

(ピエール瀧)そうですね。はいはい。

(外山惠理)で、なんと瀧さん、大変でしたね。男気がある!

(ピエール瀧)「男気がある」っていうか、僕じゃんけん強いんすよ(笑)。

(外山惠理)(笑)

(ピエール瀧)本当に。じゃんけん、まあまあ自信があるんです。で、まさかあそこでねー。はい。

(外山惠理)見たことがない方のためにね、男気じゃんけんって結構な値段のものをじゃんけんで……普通は負けた人が買うんだけど、勝った人が買わざるをえないっていうね。

(ピエール瀧)「買いたくてしょうがねえ! 買わせろ、買わせろ、俺に買わせろ!」っていう、マハラジャ的な感じの前提で。そのやつなんですよね。

(外山惠理)出費をね。お肉?

(ピエール瀧)お肉です。

(外山惠理)お肉、食べたんですか?

(ピエール瀧)お肉が、昨日? 一昨日かな? 家に送られてきまして。あの塊でもらってもしょうがないじゃないですか。

(外山惠理)へー! なんだ。今日、持ってきてくれるかと思った(笑)。

(ピエール瀧)ああ、持ってくればよかったっすね。そうだね。……っていうか、なんで人の買ったものをほしがるわけ?

(外山惠理)(笑)。だって、美味しそうだったんだもん!

(ピエール瀧)いや、俺が賞とか、そういう副賞みたいなものとかさ。クイズの番組でちょっともらったとかさ。そういうのだったらいいですけど。

(外山惠理)いただいたものだったらね。

(ピエール瀧)そうですよ。俺、買ったもんじゃん。そうでしょう? 外山さん、俺の買った車に「ちょっと乗らせて」って言う?

(外山惠理)たしかにね(笑)。

(ピエール瀧)そうでしょう? ほしがるなよ!って思って。

(外山惠理)それはちょっと図々しいかもしれない(笑)。でも、あんな食べないでしょう? 31キロでしょ?

(ピエール瀧)ええと、12キロ。31万円です。

(外山惠理)そうだそうだ(笑)。

(ピエール瀧)はい。肉に払った金ナンバーワンです(笑)。

(外山惠理)そうね。一生分払っちゃったっていう感じがするけど。

肉に払った金ナンバーワン

(ピエール瀧)そうなんですよね。で、あの塊のさ。枕ぐらいの大きさの肉なんて。それ、家に来られても困るじゃないですか。

(外山惠理)そのまま来たんですか?

(ピエール瀧)だからもう、お店の人に言って、「500グラムずつにカットしてください」って。で、シュリンク……キュッとパックするやつ、あるじゃん? あれにしてもらって。それで送ってもらって。

(外山惠理)500グラムずつだったら結構ありますね。

(ピエール瀧)500グラムずつでも、あれ熟成肉ですから。周りとかちょっと食べれない部分もあるから……。

(外山惠理)えっ? それを入れて計るんですか?

(ピエール瀧)そうなんじゃないですか? わからないですけど。

(外山惠理)それ、抜いて計ってくれないとね。

(ピエール瀧)でも、どこまでかは切ってみないとわかんないじゃん。

(外山惠理)じゃあカットする時に、切ってみてからのを計ってくれないと。

(ピエール瀧)そういうことになるかな?

(外山惠理)だってキロ単位でいくらで売っているのか知らないですけど。そんな高い肉買ったことないから。でも、「1キロほしいです」って言ったら、その時に1キロ分買って、カットするじゃないですか。「はい、これ1キロです」って、その後にカットした時に500グラム。半分しか(食べれるところが)なかったりしたらさ、なんか損した気になりません?

(ピエール瀧)まあ、食べられる部分の値段っていうことになるんですかね? でも最近さ、その熟成肉ってよく聞くじゃないですか。

(外山惠理)聞きます。聞きます。

(ピエール瀧)で、ずっと熟成させるんで……。

(外山惠理)「熟成」って結局は腐らせているっていうことなんですか?

(ピエール瀧)腐らせているというよりかは、しばらく置いていくんですよね。お肉は腐る直前がいちばん美味いみたいなことを言うじゃないですか。だからしばらく……さばきたてだったりとか、しめたてだったりするとそんなにまだ旨味成分がないので。魚とかもそうですけど、ちょっと置いておくと中で旨味成分……アミノ酸っていうの? それがちょっと増えていったりするのかな? わかんねーけど。で、それをやると、美味しさが増しますぜってことでしょう?

(外山惠理)だから、置いておかなくちゃいけないの?

(ピエール瀧)僕、去年バルセロナに旅行に行った時に、バルセロナもやっぱり熟成肉のお店があるんですよ。で、すごい有名店だっていうから行ってみようって、行ってみたんですけども。ほら、この間の男気じゃんけんで出たやつはさ、熟成肉って言ってるけど、一応お肉屋さんで売っている肉のデカい版みたいな感じで、塊でドンだったでしょう。

(外山惠理)うん。

(ピエール瀧)だけどもうバルセロナの熟成肉は、ほら。牛を真っ二つにしたやつとか、あるじゃん? 全部さばいて、牛を背骨のところでバコーン!って真っ二つにして、冷凍室に吊るしてある感じのやつ。サンドバッグ代わりに殴るやつ。あの感じのやつがお店の入り口のところにぶら下がっているんです。バルセロナのお店ね。

(外山惠理)はいはい。

(ピエール瀧)なんですけど、もうね、ほぼ腐っている以上の……「納屋から持ってきた?」っていう感じの。

(外山惠理)色が、もう?

(ピエール瀧)カビとか全部付いちゃっていて、熟年ゾンビみたいな感じ。

(外山惠理)(笑)。なんか想像できる!

(ピエール瀧)はい。ゾンビ歴、長いね!って感じの。

(外山惠理)なんかシワシワになっちゃっている感じのね。

熟年ゾンビのようなバルセロナの熟成肉

(ピエール瀧)シワシワになって黒っぽくなっちゃっている。糸状のものが出ちゃったりしている感じの。「これ、食えるの?」っていう感じのやつ、あるじゃないですか。あの感じのやつが出てくるんですよね。

(外山惠理)でも、中は普通の肉でしょう?

(ピエール瀧)もちろん、その外のゾンビゾーンは食べれないんで、ゾンビゾーンは切っているんですよね。で、その真ん中の方にあるお肉を食べるんですけど。その真ん中のは空気に触れてないから雑菌も付かないし。そこはお肉のまんま旨味が増しているぜっていう感じのやつ。

(外山惠理)本当に!? 実はそうやってみんな思い込んでいるだけで、そこの中までは行ってないんじゃないですか? 大丈夫なのかな?

(ピエール瀧)旨味が? もう「熟成肉」っていう単語に引っ張られちゃっていて。

(外山惠理)そう。思い込んで。なんか……でも、色は一緒でしょう?

(ピエール瀧)色は一緒です。はい。

(外山惠理)だからなんかちょっと半信半疑。

(ピエール瀧)外山さん、あの本当に俺が31万も出して買ったものにケチをつけるの、やめてもらっていいっすか? マジで(笑)。「本当にそれ、熟成肉なの? 31万とか言ってるけど、食べれるところは31万もないんじゃないの?」って、なんでケチつけるわけ?

(外山惠理)(笑)。いや、食べてみないとわかんないんだもん!

(ピエール瀧)俺も望んで払ったわけじゃないけど……望んで払った額ではないけども、買ったんだから美味しく、気持ちよく食べたいんです。

(外山惠理)瀧さんの方は、だから見た目もお肉だったから美味しそうだなって思ったんですよ。お肉。で、その周りが干されたような状態になっていたら、その周り……それってもしかして、もうちょっと早く食べれば生ハムみたいだったんじゃないの?って思っちゃうんですね。なんか。そんな緑になっちゃって、そこが絶対に食べれなくなる前に食べれば、美味しく食べれたんじゃない?

(ピエール瀧)でも、生ハムって塩を塗り込んでいるでしょうから。塩の塩分で、たぶん雑菌を殺す的なやつもあるでしょう。でも、それはないから。もう本当に「ヤバッ!」って感じの肉が吊り下がっているんですよ。バルセロナとかに行くとね。だからその感じもあるんで。熟成系はね。魚とかでもあるんでしょう。なんか。

(外山惠理)とれたてよりも置いておいた方が美味しいって。

(ピエール瀧)マグロとかもしばらくずっとサクで置いておいて。しばらく置いて、ギリのところで外側だけ避けて、真ん中だけ食べると美味いぜっていうのがあるんでね。

(外山惠理)とったらすぐ食べたい感じがしますけどね。

(ピエール瀧)なんかだからね、激ロング干物みたいなもんなんですかね? わかんないけど(笑)。干物もさ、一夜干しとかするとさ、なんか旨味が増すんでしょう? あれは太陽の光なの? それともいろんな細菌とかバクテリアで美味しくなるの? わかんねえけど。

(外山惠理)なんなんでしょう。 野菜も干したりしますもんね。

(ピエール瀧)野菜も干す?

(外山惠理)そうそう。野菜も干したりする。野菜も干したり、旨味が凝縮されるって言いますもんね。

(ピエール瀧)ああ、そうなのか。だから水分が多いとさ、薄まっているわけじゃん。要は。

(外山惠理)そうか。なんでもやっぱり熟成させた方がいいんだ。

(ピエール瀧)水分をちょっと抜くことによって……だからカルピスを作っておいて、2、3日置いておくと蒸発して濃くなるじゃん?

(外山惠理)それはやめて!

(ピエール瀧)いや、たとえ話!(笑)。

(外山惠理)たとえ話って、見たことないもん。そんな2日も置いたカルピス(笑)。

(ピエール瀧)いま言った野菜もね、お肉も魚の身もさ、水分と旨味のバランスで。考えると水分を抜いた方が濃くなる感じが。えっ、じゃあ旨味の量は変わってねえのかな? わかんないね。

(外山惠理)結局中の方に入るから、中身が……でも、肉は周りを削ぐっていうか、切るでしょう?

(ピエール瀧)まあ、空気に触れているところはそうなのかな?

(外山惠理)だけど野菜はそのまま食べるし。

(ピエール瀧)野菜はたぶん、水分をちょっと抜くと味が濃く感じるのかな? どうなんでしょうね?

(外山惠理)じゃあ人間もやっぱりね、熟成した方がいいんですよ。きっと。

(ピエール瀧)ああ、そうね。そうかもしれないです。だから、ジジイ・ババアの方が美味いかもしれないです(笑)。

(外山惠理)食べないけどね!(笑)。

(ピエール瀧)本当に。そういうことでしょう。

(外山惠理)ちょっと食べてください。食べて報告してください。

(ピエール瀧)だからそれを、食べる気満々で。あと、今日は持ってこなかったですけど、ご近所には配りました。肉を。

(外山惠理)ちょっと、瀧さん。ここだって近所みたいなもんなのに(笑)。

(ピエール瀧)ここはだってダベりに来る喫茶店みたいなもんでしょう?(笑)。

(外山惠理)たしかにね。まあ、そうですね。

(ピエール瀧)そうでしょう。ご近所の人にはちょっとお世話になっているんで。「いつもお騒がせしております。これ、男気肉です」って配ったり。みなさん、喜んでくださりましたよ。

(外山惠理)ちょっとじゃあ、食べたらどんなもんだったのか、教えてくださいね。

(ピエール瀧)そうですね。味だけ教えてあげます。

(外山惠理)たださ、やっぱり比べないとわからないじゃないですか?

(ピエール瀧)そうね。だから、同じ牛の……あれはお尻のあたりの部位だって言っていたんですけどね。だから、右側は直ですぐ食おう。左側は熟成してみようって……でも、直で食ってから熟成まで、どう待つ?(笑)。並べては食えないよね。

(外山惠理)たしかにね。

(ピエール瀧)それをさ、やっぱりしたくなるよね。って言っているけどさ、なんもわかってないね。熟成肉のことに対して。

(外山惠理)熟成肉、わかんない(笑)。

(ピエール瀧)「熟成肉」って言われても、わかんねえけど美味えんだろうなってっ食べちゃっているけど。なぜ美味いとか、そういうのは全くわからないまま。

(外山惠理)だって熟成されていない新鮮なお肉も、美味しいものは美味しいじゃないですか。たとえばそれを買ってきて、しばらく家で熟成させてできるものなのか……それはただの腐ったお肉になっちゃうでしょう。きっと。

(ピエール瀧)そうでしょうね。温度・湿度管理なんじゃない? ワインセラーの中に入れておくのは? 丸く細長く切って(笑)。

(外山惠理)すっごい塊で真ん中だけ食べれるとかでしょう? 細ければ細いほど食べれるところも少なくなるわけですよね。きっと。

(ピエール瀧)だからうどんみたいになっちゃうんですね。

(外山惠理)(笑)

(ピエール瀧)肉、ツルツルッ!って。あと、ほっしゃんが鼻から出す感じ(笑)。

(外山惠理)「僕、肉で生まれたのに……」って思ってますよ。その肉は(笑)。

(中略)

(外山惠理)……だからあれ、計った方がいいですよ。

(ピエール瀧)ずーっと俺の肉にさ、ケチつけているよね。いまの曲中もさ、ずーっと。「瀧さん、どこが12キロなわけ?」って。

(外山惠理)心配なの!

(ピエール瀧)心配なの?

(外山惠理)全部でもしかして12キロじゃないかもしれないから、来たものを計ってみないと。

(ピエール瀧)ああ、送られてきたものを?

(外山惠理)だって、その肉の塊を買ったことに瀧さんがなったら、周りを削いだ分さ……怒られちゃうかもしれないけど。GINZA SIXの人にさ。

(ピエール瀧)なるほど、なるほど。

(外山惠理)すいませんね。貧乏人で買ったことがないもので(笑)。

(ピエール瀧)まあ、でもそこの食べられる部分であの値段なんじゃないの?

(外山惠理)それで12キロですよね。そうですよね。そんなこと、しないですよね。GINZA SIXのお肉屋さん、すいません。ちゃんと送ってきているに違いない。

(ピエール瀧)そうでしょう? テレビであそこでごまかしはしないと思うな。

(外山惠理)あの塊だけかと思った。

(ピエール瀧)でも丁寧な封書の中に1枚、入っていた。「このたびはありがとうございました」って。

(外山惠理)高級なだけ、ありますよね。

(ピエール瀧)ですからね。はい。

<書き起こしおわり>

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