厚切りジェイソン 日本で芸人を目指したきっかけを語る

厚切りジェイソン 日本で芸人を目指したきっかけを語る たまむすび

厚切りジェイソンさんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。日本で芸人になろうと考えたきっかけや日本語学習、漢字ネタ、ビジネス、日米の働き方の違いなどについて話していました。

(赤江珠緒)厚切りジェイソンさんのプロフィール、ご紹介させていただきます。厚切りジェイソンさんは1986年、アメリカはミシガン州の出身です。ミシガン州立大学に17才で飛び級入学されてまして、その後、イリノイ大学大学院に進学されます。2005年、仕事の関係で来日。1年間滞在している間に日本のお笑い番組にハマり、日本語の勉強のため、いろんな芸人さんのネタを見まくります。その後、アメリカに戻られますが、日本でお笑い芸人をやりたい熱意が高まり、厚切りジェイソンさんが勤める会社が日本に進出するのをきっかけに再来日。

晴れて日本でお笑い芸人となります。そして2015年。ピン芸人の日本一を決めるR-1グランプリに外国人として初めて、しかも芸歴たったの4ヶ月というスピードで決勝に進出。漢字を使って『Why? Japanese People! Why!?』を叫ぶネタで大ブレイク中。現在はIT企業の役員とお笑い芸人の二刀流芸人として奮闘中。厚切りジェイソンさんです!ということで。

(厚切りジェイソン)よろしくお願いします!はい。

(ピエール瀧)すごいですね。肩書が。

(赤江珠緒)やっぱり経歴が面白いですね。

(厚切りジェイソン)全部、あってました。ありがとうございます。

(赤江珠緒)(笑)。あってましたか。いや、でももともと、じゃあお仕事の関係で日本に来られて?

(厚切りジェイソン)そうですね。軽く大学の途中で研究しに来ました。1回。1週間だけ。

(赤江珠緒)なんの研究です?

(厚切りジェイソン)音声認識ソフトウェアのアルゴリズムですけど。たとえばiPhoneで『こういうものです』とか言って、それを自動的に認識する。そういう仕組み。僕は英語担当で、それが日本で開発されてたソフト。

(ピエール瀧)あ、じゃあその音声認識ソフトは当時日本が割と先を行っていたってことなんですか?

(厚切りジェイソン)そうですね。まあ、その研究所は割と進んでたと思います。

(赤江・瀧)へー!

(赤江珠緒)で、その時、来日された時っていうのは日本語はどのぐらいの?

(厚切りジェイソン)まあ、強制的に外国語として2年間勉強したんですけど。まだぜんぜん会話できないレベルだったのがちょっと悔しかったですね。

お笑い番組との出会い

(赤江珠緒)で、お笑い番組をご覧になって?

(厚切りジェイソン)見て。で、なんかテロップとか、ネタをやりながらテロップが出たり。なにを言ってるのか、わからないままとりあえず見続けてたんですね。で、そこから単語帳を作ったりしてて。そっから拡大していったんですね。

(ピエール瀧)はー、なるほど。当時見ていた芸人さんで、面白いな!と思ってた人は?

(厚切りジェイソン)たとえば、アクセルホッパーさん。

(赤江珠緒)アクセルホッパーさん(笑)。

(厚切りジェイソン)小梅太夫さんとか。デッカチャンさん。オリエンタルラジオさん。

(赤江珠緒)あー!

(ピエール瀧)割とじゃあ、短めなネタでリズミカルだったりするので、何度も繰り返したりするようなものっていうものが。

(赤江珠緒)レッドカーペットとかご覧になっていたのかな?

(厚切りジェイソン)そういう、そっち系ですね。リズム系が結構頭に残りますよね。だからわからなくても、一応音が再生できて。その後、単語帳を見ながら、ああ、こういうことだったんですね!と。

(赤江珠緒)じゃあ小梅太夫の『チックショー!』とか。

(厚切りジェイソン)『チックショー!』。はい。それを単語帳に書いたのを覚えています。チクショーの正しい使い方。『チャンチャチャチャンチャン・・・』から。

(赤江珠緒)(笑)

(ピエール瀧)ああー、なるほど。そこも書いて。

(厚切りジェイソン)そこも書いて。『チャンチャチャチャンチャン・・・チックショー!』っていうような。

(ピエール瀧)それがいまのテンションの元かもしれないですけどね。

(赤江珠緒)日常会話ではなかなか使えないですけど(笑)。へー、そうですか。で、戻られて、再来日されて。でも、もうお仕事としてね、安定したお仕事をされているわけですけど。お笑い芸人をやりたいと。

(厚切りジェイソン)そうですね。まあ、楽しそうだったから、ちょっとずっとやってみたかったなと。で、後からやらない方が、後で後悔するのが怖かったんですね。だからまあ、いま日本にいるし、じゃあやるしかない!と思ってやりましたね。

(赤江珠緒)へー。

(ピエール瀧)あの、やっぱりそういうね、外国からいらっしゃった方で、『日本のお笑い芸人さんが好きで日本語を勉強しました』っていう人って、たとえば春香クリスティーンちゃんとかも、その入り口だったような記憶があるんですけども。そういう、来日する外国の方で、たとえばそういう、お笑いに関する情報交換するようなSNSみたいなやつとかサイトみたいなのってあるんですか?独学でみなさん、調べるんですか?それって。

(厚切りジェイソン)いやー、情報交換は特になかったんですけど。当時、常にテレビに出まくってたから。つけたら、そのままギャグをやっていた人がいて。それが割と・・・なんだろう?ドラマだと30分まるごとわかるのは、なかなかハードル高いじゃないですか。でも、ネタの2分だけだったらがんばって・・・

(ピエール瀧)そうか。なるほど。

(厚切りジェイソン)短めな。

(赤江珠緒)勉強としては、そうですね。

(厚切りジェイソン)ちょうどいい教材なんですよ。

師匠はザブングル加藤

(赤江珠緒)なるほど。で、日本で芸人さんになろうっていう時に、どうやってまず?誰かの弟子になるとかですか?どういう風に?

(厚切りジェイソン)あの、ザブングル加藤さんです。

(ピエール瀧)『カッチカチやぞ!』の。

(厚切りジェイソン)カッチカチの方の。はい。

(ピエール瀧)『悔しいです!』の。

(厚切りジェイソン)もう大好きでしたんですよ。加藤さん。本当に大好きで、ずーっと見ていて。で、どれほど大好きか?というと、当時使っていた個人メールアドレスは『kuyashiidesu@』。

(赤江・瀧)(爆笑)

(ピエール瀧)なるほど。

(厚切りジェイソン)本っ当に大好きで。で、ライブが近くにやっていたから、家族を連れてそれを見に行ったんですよ。で、一般人も参加できるコーナーがあって。『おー、ぜひぜひ!』と僕は選ばれまして。舞台で加藤さんと腕相撲をするきっかけに参加して。で、僕は倒しましたんですけど。『悔しいです!』と言われて、代わりに名刺をあげました。『メールをくださいね』と。

(赤江珠緒)へー!

(ピエール瀧)会社の(笑)。

(厚切りジェイソン)で、本当に連絡くれて。飲むことになって。そっから、加藤もワタナベ(エンターテインメント)なんですけど。ワタナベ系列のワタナベコメディスクールを紹介いただきまして、じゃあ入ろうじゃないかと。

(赤江珠緒)そういうきっかけだったんですか!

(厚切りジェイソン)加藤さんのおかげですね。

(赤江珠緒)ライブに行かれたことが。

(ピエール瀧)そうか。じゃあ師匠は加藤さん・・・

(厚切りジェイソン)加藤師匠!加藤師匠、はい。

(赤江珠緒)クリスティーンさんも加藤さん、お好きでしたもんね。

(ピエール瀧)カッチカチやぞ!をドイツ語とかで言ってましたもんね。

(赤江珠緒)ねえ。あのリズムはやっぱり響くものがあるかもしれないですね。

(厚切りジェイソン)そういう意味だと、加藤さんは海外のリーチが長いですね。なんででしょうね。

(赤江珠緒)ねえ。

(ピエール瀧)その、やっぱ固いっていう、カッチカチっていう、なんつーの?オノマトペ?なんかそのカッチカチっていう表現とかも、ちょっとポップ・・・っていうのもあるんでしょうかね?

(厚切りジェイソン)あと、顔。印象的な顔ですよね。

(赤江珠緒)万国共通の面白さね。

(ピエール瀧)なんじゃ、この顔?って思うんだろうね。やっぱりね。

(厚切りジェイソン)それ、実はアメリカでも流行っていたんですよ。加藤さんの顔が。

(ピエール瀧)(笑)

(赤江珠緒)ええーっ?

(厚切りジェイソン)本当に、インターネット上で『impossibru man』と。『それ、無理だろ?』という意味で。なんだかんだの理由で、使われてましたね。インターネット上で。

(ピエール瀧)わさおと同じ扱いだったってこと?ブサかわ犬の。

(赤江珠緒)加藤さんはいま、ジェイソンさんのご活躍をなんとおっしゃってるんですか?

(厚切りジェイソン)いや、あの、いつもネタとかの相談をやろうとするんですけど、『ジェイソン面白いから大丈夫だよ』としか言わないですね。

(赤江珠緒)あ、そうですか。

(厚切りジェイソン)それじゃなくて、より経済とか、国際の法律とかの話にどうしてもなっちゃうんですね。

(赤江珠緒)あ、そういうお話をされてるんですね(笑)。お二人で。

(厚切りジェイソン)加藤さん。なんか意外と深いんですよ。

(ピエール瀧)ああ、はいはい。あの顔で(笑)。

(厚切りジェイソン)はい。あの顔で。

漢字ネタ作り

(赤江珠緒)そうか。へー。でもね、この漢字が難しいとか。漢字っていうのはちょっと、やっぱり・・・

(厚切りジェイソン)難しいよね!おかしいだろ?全部が。

(赤江珠緒)でも、言われてみて日本人はやっと目から鱗っていうか。ああ、そう言われれば・・・みたいなことがあったんですけど。

(厚切りジェイソン)なんで気づかないんだ!?明らかに矛盾してるばっかりだから!

(赤江珠緒)これはご自身が学ぶ過程で、『えっ?』とか思ったことを?

(厚切りジェイソン)そう。『ええっ?』とずっと思ってました。最初のきっかけは、たしか金属の『銅』でしたんですね。

(赤江珠緒)銅?

(厚切りジェイソン)『金』と『同』じ。ちょっと待って下さい・・・同じじゃないだろ?

(赤江・瀧)(笑)

(ピエール瀧)そうね。

(厚切りジェイソン)これ、相当矛盾してるよ!と。

(ピエール瀧)そうだね。あと、それで言ったら、金属界の頂点、金だからね。あれ、一発になっているから。そこらへんもね、あるだろうしね。

(赤江珠緒)そうね。

(ピエール瀧)なるほど。でも、大変じゃないですか?その、漢字を系統立てて覚えていくのって?

(厚切りジェイソン)まあ、そうですね。うーん、大変というか、ずーっと10年くらい漢字を勉強していて。勉強しているうちに、これ、ちょっと面白いなと。なんか突っ込めるところを覚えるのも勉強になるし。相乗効果もあって。

(赤江珠緒)はー。やっぱりその、勉強をするっていうこと自体はジェイソンさん、お好きなんですね?ちっちゃい時から、だってもう学業も飛び級だし。なんか単語帳を作ったり。

(厚切りジェイソン)ここに書いてないですけど、17才飛び級で大学に入ったんですけど、それは大学の単位を取ってあったから2年生として入ったんですけどね。

(赤江珠緒)ええーっ?

(ピエール瀧)さらに?

(厚切りジェイソン)でも、勉強はあんまり好きじゃないですよ。ただただなんか、効率よく時間を使いたかっただけで。

(ピエール瀧)なんの勉強をしてたんですか?その頃、飛び級は入れたのは。なんの専門分野とか?

(厚切りジェイソン)いや、専門分野とかはなかったんですね。

(ピエール瀧)日本でいう理系文系とか・・・

(厚切りジェイソン)大学に入ってから理系になったんですけど。高校とかはそういうのはなかったですね。

(ピエール瀧)効率よく・・・

(厚切りジェイソン)効率よく時間を使おうとしてただけで。そんなに特別なことをやってないで。宿題とかも大してやってなかったんですね。もう全部帰る前に終わらせようと、パーッとやって。

(赤江珠緒)そうか。

(ピエール瀧)でもそういう、アメリカとかで飛び級の話とかを聞いても、『Why?アメリカンピープル?』だよね。

(赤江珠緒)そうそう。

(ピエール瀧)『飛び級で入ったら部活入れないだろー!?』っていう。

(赤江珠緒)どうなんです?

(厚切りジェイソン)でも、結構優れた胸を持っていましたので。それでもアメフトはスターターになりました。

(ピエール瀧)えっ、マジで!?

(赤江珠緒)飛び級で?

(厚切りジェイソン)飛び級で。

(ピエール瀧)上級生ばっかりのところで、スターターで出れたの?じゃあ。すげーじゃん!じゃあ。

(厚切りジェイソン)あの、まあみんなよりも1才年下だったんだけど、それでも全校で3番目に強い男でしたね。

(ピエール瀧)ええっ?マジで?

(赤江珠緒)文武両道にも程があるね。

(ピエール瀧)穴ないね。

(厚切りジェイソン)だから、その監督にちょっと怒られましたけど。『飛び級さえやらなかったら、すごいことになってたんだろうね!』と。

(赤江珠緒)あ、そうね。

(厚切りジェイソン)『なんで飛び級しやがったんだ?』みたいな。

(ピエール瀧)ああ、そうか。ちゃんと階段を順番よく上がってきてくれたら、ちょうどいい時にピークで。

(厚切りジェイソン)それだったらもう、プロとか目指せたのにって。

(赤江珠緒)えっ、ジェイソンさんはフーターズとかは行ってたの?

(厚切りジェイソン)急にフーターズの話!?

(ピエール瀧)(笑)。ねえ、そうでしょう?

(厚切りジェイソン)急にフーターズ!?

(ピエール瀧)俺もなんでかなと思って。いま。

(赤江珠緒)いや、だってこう、アメリカで、やっぱり。

(厚切りジェイソン)行かないですよ(笑)。

(赤江珠緒)あ、行かない。そうですか。

(厚切りジェイソン)日本フーターズですか?いや、行ったことないです。存在は知ってますけど。

(ピエール瀧)ねえ。またフーターズでケガして終わりっていう。

(厚切りジェイソン)いつもフーターズを出題するんですか?

(赤江珠緒)いや、今日ちょっとね、フーターズさんから中継とかしたもんですから。

(厚切りジェイソン)ああ、そうですか。

(ピエール瀧)オープニングでフーターズから中継したんです。で、そこでなんかね、まあ上手く行かなかったから・・・

(赤江珠緒)いや、違う!違う!気にしてないよ、そんな(笑)。まあまあまあ。

(ピエール瀧)これ、でもね僕、外国の方が漢字をね、ものすごい種類もあるじゃないですか。で、まあ日本人の僕らでも読めなかったりわからない漢字もいっぱいあるんですよ。で、よくね、子どもの頃に学んだのは、漢字はもともと絵からきている。ピクチャーが変化して漢字になったんだよっていう話があったりとかして、なるほどなって思ってるんですけど。やっぱりそういう観点で覚えたりするんですか?やっぱり。

(厚切りジェイソン)あの、たまにはそういうのもあるんですけどね。

(ピエール瀧)『川』っていう字だったら、『なるほど、これは川だな』って?

(厚切りジェイソン)『川』は見えるんですけど。なんかある時、この漢字ネタをやってから専門家と相談したことがあるんですけど。『犬』も絵から来ているらしいんですね。なんか、大きいに点。『この点はなんですか?』『いや、これは犬の絵で。この点は犬の耳なんですよ』と言われて。

(赤江・瀧)うん。

(厚切りジェイソン)どこがーっ!?

(赤江・瀧)(笑)

(厚切りジェイソン)違うだろ!?何が!?絵じゃないだろっ!?

(ピエール瀧)そうだよね。

(厚切りジェイソン)冷静的に説明されても・・・

(ピエール瀧)百歩譲って耳だとしたら・・・

(厚切りジェイソン)離れているヨーッ!?

(ピエール瀧)あと、犬を前から見たら、両方ないとおかしくない?っていう。

(赤江珠緒)そうね。そうね。

(厚切りジェイソン)なんですかね。

(赤江珠緒)たしかに、そうか。そうね。

(厚切りジェイソン)全部が絵からきているらしいんですね。その専門家が。

(ピエール瀧)ってね、聞きますけどね。

(赤江珠緒)じゃあジェイソンさんの好きな漢字ってあるんですか?これ、気に入っているっていう。

(厚切りジェイソン)『一』。

(赤江珠緒)(笑)

(厚切りジェイソン)『一』が誤解がないですよ。『一』、素晴らしい。

(ピエール瀧)ワンの『一』?

(厚切りジェイソン)ワンの『一』。

(ピエール瀧)(笑)

(厚切りジェイソン)明確!OK!数えても。

(ピエール瀧)じゃあ、『三』まで大丈夫じゃん。

(厚切りジェイソン)『三』まで大丈夫。一、二、三。パターン、パターンと、思わせておいて・・・いきなり、四。ホワーイ!ジャパニーズピーポーッ!?『四』、おかしいだろっ!?わざとだろ、この罠!

(赤江・瀧)(笑)

(ピエール瀧)そうだよね。うん。

(赤江珠緒)そうね。いやー、すごいわ。

ビジネスマン厚切りジェイソン

(赤江珠緒)さあ、そんな二刀流で大活躍中の厚切りジェイソンさんですが、なんでもね、Twitterで悩みを相談してくる人に対して、アドバイスが素晴らしいということでも話題になっていると。

(厚切りジェイソン)いやー、そうですね。ある日突然、なんか問い合わせが来ましたんですね。なんか、こういう状況ですけど、どうしたらいいんですか?見たいな。

(赤江珠緒)たとえばね、『仕事をしている上で小さなミスがとても多くて、上司や同僚にとても迷惑をかけている』と悩む若者に対してジェイソンさんは、『ミスった時はノートに次のように書いて。「日付、ミス、理由、改善策」。同じミスを数回やっちゃった時、目印をつけたりして定期的にノートを見てみてもいいかもね』という的確なアドバイス。

(ピエール瀧)すげえ。トヨタばりのアドバイス。カイゼンじゃないですか。カイゼン。

(赤江珠緒)あとはね、『やる気のない新人にどうやって仕事を教えていいかわからない』という悩みに対しては、『仕事は教えなくていい。やる気を与えるのが先輩の仕事。そしたら新人は自分から動く』。

(ピエール瀧)すげえ。名監督。

(厚切りジェイソン)ま、まあ。はい。いや、時間が空いている時になんか、思いついたことで返事してるだけですけどね。

(赤江珠緒)いや、こちらはもうスーパービジネスマンとしての顔でお答えになっているんですね。

(厚切りジェイソン)スーパーは・・・

(赤江珠緒)いや、でもそうでしょう。だって、ジェイソンさんいま、役員?

(厚切りジェイソン)そうですね。あの、本社が日本側なんですけど、僕はそのアメリカ法人を担当しているわけなんですね。

(ピエール瀧)ああー。そうか。じゃあ、アメリカはジェイソンさんが束ねていると。

(厚切りジェイソン)束ねている?

(ピエール瀧)束ねている。ギュッと。

(赤江珠緒)まとめている。

(厚切りジェイソン)束ねている?いるんですか?

(赤江珠緒)いるんですよ。

(厚切りジェイソン)いま初耳だよーっ!

(ピエール瀧)ああ、『束ねている』。

(厚切りジェイソン)束ねているよーっ!

(ピエール瀧)会社を束ねている。花束じゃないんだから・・・っていうことだよね。

(厚切りジェイソン)一応、見ております。

日本人の働き方にWHY?

(赤江珠緒)そうか。どうですか?ジェイソンさんからご覧になって、日本人の働き方とかで、ホワイ?と思うところはあるんですか?

(厚切りジェイソン)ほー。ありますよ。

(ピエール瀧)あるでしょうね。

(厚切りジェイソン)結構ありますね。まあ、たとえばいちばんちょっとイラッとするのは、別にやることがなくても残業する人が多いんですね。なんか上司がまだ帰ってないだけで、帰るわけにはいかないねとか言っている人。帰ればいいじゃん。やることないから。『いや、でも上司の前に帰るのはね・・・』とか言っていて。

(赤江珠緒)ああ、あるねー。

(厚切りジェイソン)しょうがなく、そのまま椅子でなにもやってないのに。効率悪いんですよ。

(赤江珠緒)そのへんは合理的な考えなんだね。

(厚切りジェイソン)しかも、なんか日本の法律だと、ある程度残業したら残業代とかも出るんじゃないですか。だから効率悪くした人に残業代を与えて。ご褒美をあげてるんですよ。できるだけ悪く仕事しようぜ、みたいなインセンティブなんですよ。

(ピエール瀧)お前はこの時間以内に仕事ができなかったんだから、残ってやる分は、そりゃそうだろ?みたいな。まあ、経営側の理論だとそうなっていく。

(厚切りジェイソン)そうなるんですけど。いやあ、ちゃんとできなかったから、じゃあもうちょっとお金あげるね、みたいな。ホワーイ!ジャパニーズピーポー!?

(赤江珠緒)そうね。まあ、そりゃ一理あるね。たしかに。

(ピエール瀧)そうね。僕、でもジェイソンさん、外国式の会社でしょうから。アメリカもそうかもしれないですけど。夏って丸々一月休んだりするじゃないですか。平気で。そういうのとかって、休むんですか?ジェイソンさんも

(厚切りジェイソン)はい。

(ピエール瀧)あ、やっぱり休むんだ。

(厚切りジェイソン)まあ休日が使わないのは逆に、ホワイ?だと思うんですけどね。ちゃんと休んでリフレッシュして、また会社に戻ったらその分、充実した働き方が出来るはず。

(赤江珠緒)えっ?じゃあやっぱり2ヶ月ぐらいはザラに休むって感じですか?

(厚切りジェイソン)あの、年末だと2ヶ月休む人はいるかもしれないね。

(赤江珠緒)ほー!そうか。

(厚切りジェイソン)なんか6週間とか。そんなに珍しくはない。サンクスギビングは11月末にあって。まあ、お正月までずーっと休む人は、はい。

(赤江珠緒)へー!久しぶりに会社に出る時、ちょっと緊張するとかないですか?それだけ休むと。

(厚切りジェイソン)なんで緊張しないといけないんですか?

(赤江・瀧)(笑)

(ピエール瀧)そうね。その考え方自体、おかしいね。

(赤江珠緒)そう言われれば、そうね。なんかテンポつかめるかな?みたいなね。悩まない?

(厚切りジェイソン)いや、もうその休日は、自分のものだったから使っただけで。うん。別になんの罪悪感もなく。はい。

(赤江珠緒)そうか。そうですね。

(ピエール瀧)お子さんがいらっしゃる?

(厚切りジェイソン)まあ、2人も。はい。『今日、オラフに会ってきますよ』と自慢しました。

(赤江・瀧)(笑)

(ピエール瀧)ねー。ものすごいいま、そのギャップ感に戸惑ってます(笑)。あるでしょうけどもね。

(赤江珠緒)いやー、面白いな。

<書き起こしおわり>

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