DJ YANATAKE マンブルラップとHit Dem Folksを語る

DJ YANATAKE マンブルラップとHit Dem Folksを語る INSIDE OUT

DJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でヒップホップキーワードを紹介。「マンブルラップ」「Hit Dem Folks」について紹介・解説をしていました。

(DJ YANATAKE)さっきのさ、曲とかアーティストの紹介とかもさ、毎週やっているけど全部を紹介できるわけじゃないじゃない? で、逃していて「いつ紹介しようかな?」って思っていることに曲とかアーティストだけじゃなくて、事柄っていうか、そういうのもあって。そういうのを追っかけながら……そんなの、当たり前に知っているわい!っていう人もいるかもしれないけど、いまさら人に聞けないヒップホップキーワードみたいな。

(Elle Teresa)ああ、それめっちゃやってほしいです!

(DJ YANATAKE)みたいなのがあって。そのへんをやっていきたいんですけど。最近、よく聞くワードが、「マンブルラップ(Mumble Rap)」。みなさん、マンブルラップとは何か、ご存知でしょうか? マンブルラップ、知ってる人? (Twitterのタイムラインを見て)あ、意外とあんまりいないんですね。俺もね、最初はなんか誰かにフッと言われた時に「えっ、それなんですか?」って言っちゃって、そこから調べて「ああ、その言葉、聞いたことあったわ」って思ったんですけど。

Mumble Rap

とにかく、ブツブツしゃべるラップ。いま、流行っているじゃないですか。ゴモゴモゴモゴモするラップ、流行っているじゃないですか。あれがまあ、マンブルラップって言うんですけど。要するに、Wikipediaを見ると、ウィズ・カリファが最初にその言葉を言ったみたいなことが書いてあるんですけど、ゴモゴモゴモゴモしたラップ、最初誰かな?って思ったら、俺は結構リル・ウェインとかがいちばんわかりやすいんじゃないかなと。

(Elle Teresa)ああー、たしかにそうかもしれないですね。

(DJ YANATAKE)って思ったのと、「マンブルラップ」っていう言葉があったのかないのかわかんないけど、いちばんはっきりと思ったのはヤング・サグが出てきた時。ヤング・サグのラップを聞いた時に、外人も何を言っているか聞き取れないって聞いたのよ。

(Elle Teresa)ああ、そうなんですね。

(DJ YANATAKE)そうそう。外人の人もあいつ、なんてラップしてるのかわかんない。で、彼がなんてラップしているのかを当てるクイズみたいなのとかもあったりとか。それがさらにRap Geniusを盛り上げたりとか。あん時にマンブルラップっていう言い方はしていなかったけど、そういう外人でも聞き取りにくいラップが流行っている時代になったんだと。聞き取りやすいみたいなのとはちょっと真逆のところにあるのかもしれないけど、でも、でもなんか聞こえとかそういうのの面白さがあるのかな、みたいな風に思ったりして。とりあえずマンブルラップっていうワードは覚えておいた方がいいと思います。で、ヤング・サグとかデザイナーとかもそういう風に言われてますね。マンブルラップって。

(Elle Teresa)そうかもしれないですね。

(DJ YANATAKE)そして、それを完全に確立したのはフューチャー。

Want let u down. 4am #solo #fanpic

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(Yuskey Carter)大好き!

(DJ YANATAKE)だということに一応なっております。なのでみなさん、いまさら人に聞けないヒップホップキーワード1、マンブルラップっていうのを覚えておいてもらって。俺が言っていることは全部正しいかどうかはわからないけど、一応なんとなくの俺の認識ではそんな風になっております。そして今日、エルちゃんもいるからちょっと話したいダンスのムーブ。いろいろあるじゃないですか。

(Elle Teresa)はい。

(DJ YANATAKE)この『INSIDE OUT』でもいろいろと紹介してきたし、ダンスのムーブが「○○Challenge」になって流行るとその曲がめちゃくちゃ流行るみたいな図式はこの番組でも何度も紹介してきましたけど。「ネイネイ(Nae Nae)」とかさ。ネイネイっていうのは右手を上に上げて、手を開いて横にクネクネする動きですね。

(Elle Teresa)そうですね。肩を。肩をつけます。

(DJ YANATAKE)肩を。ありがとうございます。エルちゃん、もともとダンスもしていたんで、教えてもらいながら。それがネイネイだし、「ウィップ(Whip)」。手を前に、空手の正拳突きみたいな感じですかね。で、それを混ぜたりした曲がサイレントの『Watch Me』だったりしたじゃないですか。

Silentó『Watch Me』

(Elle Teresa)はいはい。

(DJ YANATAKE)で、最近……実は2年前ぐらいから流行っているんだけど。「ヒット・デム・フォークス(Hit Dem Folks)」……あ、いま眉をひそめた(笑)。ヒット・デム・フォークスっていうダンスのムーブ、ご存知でしょうか? 右手を上に上げて、左手をちょっと下向きで。左足を上げるのと同時に手を「U」の字にしてグッと真ん中に。

(Elle Teresa)あ、これですね。そういって言うんですね! 知らなかった。

(DJ YANATAKE)そうそうそう。俺も最近実は教えてもらったんですけど。まあ、ダブとかを入れるタイミングで入れる感じですよね。そうそうそう。それがヒット・デム・フォークスといいます。で、これもみなさん、覚えておいてください。とにかくいま、いちばん流行っている踊りはヒット・デム・フォークスかもしれないっていうぐらい……。

(Elle Teresa)でも、最近あんまやっている人……。

(DJ YANATAKE)最近はいなくなってきたのかな?

(Elle Teresa)そうですね。ちょっと前は結構流行っていたけど。

(DJ YANATAKE)でも、事あるごとにあれが入っていて。で、エイヨー&テオ。『Rolex』っていう曲があったじゃないですか。彼らが、フューチャーの『Wicked』のビデオの中で結構がっつりとやって。それもまあ流行ったきっかけになったらしくてですね。とりあえずヒット・デム・フォークスっていう踊りを……みんな、絶対に見たら知っているんだけど。手を上で「U」の字にしてね、グッと力を入れるみたいな感じで。それを結構バスケの選手とかアメフトの選手が点を入れた後とかにやったポーズが発祥らしくて。発祥なのか、そこでダンスを流行らせたのかわからないけど。まあ、サッカーのカズダンスみたいなもんですね。

(Elle Teresa)ああ、なるほど。

(DJ YANATAKE)ああいうスポーツ選手が決めポーズとして使ったこともダンスのムーブとして流行ったきっかけになったそうなんですね。というわけで、そのきっかけになった曲を聞いてみましょうかね。ビデオを見てもらったらわかると思います。フューチャーの、ちょっと暗い感じでかっこよく映しているんであれなんですけども。フューチャーの『Wicked』のビデオを見ると、エイヨー&テオってフューチャーのバックダンサーもやっているのかな? そこでそのヒット・デム・フォークスのムーブをやっておりますので。みなさん、チェックしてください。ということで、フューチャーで『Wicked』。

Future『Wicked』

(DJ YANATAKE)はい。聞いていただいておりますのはフューチャーの『Wicked』。まあ、マンブルラップとヒット・デム・フォークスが両方入っていたんでこの曲をかけさせていただきました。なんかね、ちょっと後追いの情報なのかもしれないけど、知らなかった人は知っておいて損がないようなキーワードだったんじゃないでしょうか。で、この間、SHOW GUNっていう日本語ラップの踊るダンサーのSONNYくんっているんですけど。SONNYくんと話している時に、要するに「○○Challenge」から曲が流行ったりすることってすごいあるじゃん? それをいち早く、「○○Challenge」が流行っているのをどうやって情報としてゲットしたらいいんだろう?って。

(Elle Teresa)うーん……でも、とにかくなんかイケてたら外タレもリポストするじゃないですか。だから、インスタか、私はいまあんまチェックしてないんですけど、musical.lyか……。

(DJ YANATAKE)エルちゃんのmusical.ly、最高ですけどね。曲に合わせて振り付けとかしてインスタとかにアップしているの、超好きなんですけども。

(Elle Teresa)またやりまーす。

(DJ YANATAKE)ぜひお願いします。で、どうやったら「○○Challenge」をいち早くチェキれるのか?っていうのをそのSONNYくんに聞いたんですよ。そしたらやっぱり、「いま人気があるイケてるダンサーのインスタをフォローすることだ」って言われました。そしたらやっぱりイケてるやつらがいち早くそのムーブを作るから、それをハッシュタグでインスタにつけてやっているから、それをチェックするのがいちばん早いと言われました。たしかにそうですね。

(Yuskey Carter)たしかに。

(DJ YANATAKE)そんな感じで、次の話題にも行ってみようかな? これもキーワードでもなんでもないですけど、とりあえずXXXテンタシオン。これ、ニュース的な話ですかね。今週、JP THE WAVYとXXXテンタシオンの話ばっかりでしたね。みんな。とりあえず、なにがいま起きているか?っていうと、この人とにかく全方位にケンカ売りまくりで名前を上げるスタイルっていう感じなのかな? でも久々に本当に悪い子が出てきちゃったなっていう感じだよね。

(Yuskey Carter)ヤンチャっすね(笑)。

(Elle Teresa)私、タメなんですけど。それぐらいやりたいですね(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)。とにかくいろんなところに突っかかっててさ。で、仲間のスランプ・ザ・ゴッドっていう子がロブ・ストーンっていうラッパーたちとちょっとモメたんだよね。そこで、2人はケンカしたんだけど仲直りしようかな……みたいなところに、話し合いの場を持つはずがテンタシオンが入ってきて、またそこで新しいビーフが生まれちゃったみたいなことらしくて、結構面倒くさいんですけど。で、XXXテンタシオンがそのロブ・ストーンチームと要するにモメていたと。で、ロブ・ストーンの地元がサンディエゴ。で、そこにライブしに行った時にステージ上でぶっ飛ばされちゃったよという動画がいまめちゃくちゃバズってて。で、ディス曲なんかも出したりしていますけども。なんか、ロブ・ストーンの仲間たちがぶっ飛ばしたっていう説が流れていたんですけどどうやら違うみたいで。それは誰だかわからないっていうのがロブ・ストーン側の言い分らしいです。

(Elle Teresa)ああ、そうなんですね。

(DJ YANATAKE)FNMNLの記事で載っていました。

(Yuskey Carter)あれ、すごかったっすね。

(DJ YANATAKE)なんだけど、でもこういうすげーモメている時によく相手の地元でライブをやるよなみたいな。久々にそんぐらいバチバチな……。

(Yuskey Carter)ロブ・ストーンはテンタシオンの地元には来なかったんすよね?

(DJ YANATAKE)ああ、そうそうそう。来なかったみたいですね。でも、とりあえずXXXテンタシオン、正直一発屋かなと思っていたんですけど、リリースもバッと出していて、すごく盛り上がっているんで。やっぱりこの人、今年注目の人なんでみなさん、欠かさずチェックした方がいいんじゃないですかね。で、ロブ・ストーンのディス曲をかけようと思ったんだけど、ちょっと変えます。マーラっていう人の『Changes』っていう曲を一瞬かけたいんですけど。これ、いま裏でかかっているXXXテンタシオン『Look At Me』の元ネタなんです。


(DJ YANATAKE)結構こんなまんまだったんだっていうのを発見したんで、かけさせていただきました。

(Yuskey Carter)これ、ヤバいっすね。

(DJ YANATAKE)とりあえず、こんな感じでちょっとゆるく話す回があってもいいかなと(笑)。

<書き起こしおわり>

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