玉袋筋太郎さんがMXテレビ『バラいろダンディ』の中でかつて全日本女子プロレスで極悪レフェリーとして大活躍した阿部四郎さんを追悼していました。
(蝶野正洋)さあ、今夜は寝れナイン。いよいよベスト3の発表にまいりましょう。
(阿部哲子)第3位はこちらです。
(蝶野正洋)第3位、東京スポーツ「極悪レフェリー、逝く」。
(阿部哲子)全日本女子プロレスなどで極悪レフェリーとして名を馳せた阿部四郎さんが一昨日、肺炎のため亡くなりました。76才でした。阿部さんは1980年代の全日本女子プロレスでダンプ松本さん率いる極悪同盟などの肩入れをして、当時大人気だったクラッシュギャルズに対して不公平なジャッジを連発し、一躍時の人となりました。しかし本業はプロレス興行や歌手の公演を手がけるプロモーターで、演歌の大御所、北島三郎さんからもかわいがられる存在でした。
(蝶野正洋)玉さん、どうですか? 極悪レフェリー。
(玉袋筋太郎)そうですよね。蝶野さんはどうだったんですか?
(蝶野正洋)自分はね、全く接点がなかったんですよ。
(玉袋筋太郎)ああ、なかったですか。
(蝶野正洋)ただやっぱり、この全日本女子はそうですけど、興行師として、すごい有名でしたよ。
興行師として有名
(玉袋筋太郎)そうですよね。まあいろんな……僕、立川に行って3時間ぐらい一緒にお酒を飲んで取材したんですけど。そうですよね。この世界に入るきっかけとかそういうのもすごく面白かったし。うん。まあ、女子プロレス第一号の小畑千代さんに紹介されて入ったとかね。
(蝶野正洋)あ、そうなんですか。
(玉袋筋太郎)そうなんですよ。で、やっぱり数々の興行を打ってますからね。その興行で当たる興行もありゃあ、失敗する興行もありの……。で、昭和の興行ですからね、やっぱりそういった人たちとのいろんなやり取りがあり……。
(宇多丸)無茶なみなさんとの、いろんな。風雲児が。
(玉袋筋太郎)まあ面白え3時間でさ。もう、いい話をたくさん聞いたんだけど。いちばんよかった話は、クラッシュギャルズ全盛期。極悪同盟のレフェリーをやっていたじゃないですか。もうそれを見て全員客がヒートするわけですよ。「ワーッ!」っつって。で、当時全日本女子プロレスのコミッショナーでデイリースポーツの植田さんっていう人がいたんだけど。
(蝶野正洋)ああ、いましたね。はい。
極悪すぎて給料カットされる
(玉袋筋太郎)その人が、あまりにも阿部四郎さんが極悪だから、給料をカットしたっていうね(笑)。
(一同)ええっ!?(笑)。
(玉袋筋太郎)コミッショナーがわかってなかったっていう(笑)。
(宇多丸)ガチだと思って?(笑)。
(玉袋筋太郎)コミッショナーが(笑)。それ、ずっと怒ってたよ(笑)。
(宇多丸)そんなこと、ある!?(笑)。
(玉袋筋太郎)そう(笑)。「なんだよ、コミッショナー、知らねえの?」って(笑)。
(蝶野正洋)まあでも、なんか本当に悪そうな感じの人ですもんね。
(玉袋筋太郎)でもまあ、会うと本当に優しい人で。
(蝶野正洋)本当に素晴らしいプロモーターだったということで。
(玉袋筋太郎)ねえ。プロだった!
(阿部哲子)ご冥福をお祈りします。
<書き起こしおわり>