宇多田ヒカルのディレクターとして知られる沖田英宣さんがblock.fm『SUMMITimes』に出演。SUMMITの増田さんやPUNPEEさんらとともにアルバム『Fantome』について話していました。
ありがとうございました。 pic.twitter.com/dNI1bpCkt6
— SUMMIT (@SUMMIT_info) 2016年12月12日
(増田岳哉)でも今年出た『Fantome』でもすごいなと思う曲がいっぱいあるんで。
(沖田英宣)ありがとうございます! PUNPEEさんから聞いた『Fantome』の感想って聞きたいですけどね。
(PUNPEE)ああ、でも……強かったっすね。
(沖田英宣)おうおう、強い?
『Fantome』の強さ
(PUNPEE)やっぱり、自分の中では本当かはわからないですけど、自由奔放な宇多田さんっていうイメージ……自由奔放に「私は私のことをやるよ」っていうイメージが人間活動をする前には。自分も年齢が同じぐらいなんで、そういう風に感じていて。でも、人間活動やご出産だったり、いろんなものを経て出てきた時に、ちょっと自分が親近感を感じていた方とは、少し強いものを感じてしまったんですよ。
(沖田英宣)ああ。
(PUNPEE)なんだろう? 責任感とは違う、なんかそこにポッてさらに人間的に強くなっているっていうのがあって。それがアルバムにもすごい出ていた気がして。少しだけ……ちょっと最初、すごい素晴らしい言葉とかも入ってくるアルバムなんですけど、ちょっと俺の中で構えちゃったんですよ。
(沖田英宣)なるほどね。
(増田岳哉)「先に行ってしまった」みたいな感じ?
(PUNPEE)というか、ちょっと「あっ!」みたいな。自分のダメな部分を指摘しているわけじゃないけど、自然に自分がそう感じちゃっているみたいなのを感じて。自分が宙ぶらりんな感じとか。それを「あっ!」って……はじめて最初に身構えてしまうというアルバムでした。
(沖田英宣)すごく、理解できます。コンパスってあるじゃないですか。円を描く。丸を描く。あれの針の方をとりあえずまず、バン!って刺したっていう感じがすごくしたのね。このアルバムって。で、この後にそこを中心軸として大きな円を描いてくよっていう感じがすごくして。「ああ、面白いな、この人は」っていうのがレコーディングにずっと一緒にいて、ずっと思っていましたね。
(増田岳哉)そうですか。
(沖田英宣)「面白い人だな、この人は」みたいな感じでしたよ(笑)。
(増田岳哉)でも、そうやって18年一緒にやられていても……デモから入れたら19年ぐらいかもしれないですけど。それだけ20年近く一緒にやられていても、やっぱり改めてアーティストの魅力に気づけるっていう。すごい幸せなことですよね。
(沖田英宣)幸せなことだし、でも、アーティストってみんなそうだと思います。常に驚かせてくれなきゃアーティストじゃないと思いますよ。
(増田岳哉)で、それに気づけないとディレクターじゃないというか。ある意味で。
(沖田英宣)いやいや、だからもう、ピカソみたいなもんですよ。だから、いろんな時代があってね。
(増田岳哉)ピカソ、売っていきましょう。沖田さんにも(笑)。
(沖田英宣)(笑)
(増田岳哉)ウチにもピカソ、いっぱいいるんですよ。本当にもう。クソインディーなんですけども。
(沖田英宣)いやいや、SUMMIT、すごいじゃないですか。もう。
(増田岳哉)覚えておいてください。もう、ウチにもピカソ、いるんですよ。名前だけでも覚えていってもらったら……
(沖田英宣)いや、SIMI LABさんとかすごいじゃないですか。
(増田岳哉)ありがとうございます!
<書き起こしおわり>