高橋芳朗 ディスコなポール・マッカートニー特集

高橋芳朗 ディスコなポール・マッカートニー特集 ジェーン・スー 生活は踊る

高橋芳朗さんがTBSラジオ『ジェーン・スー生活は踊る』でポール・マッカートニーのベストアルバム『Pure McCartney』を紹介。ディスコなポール・マッカートニー楽曲を特集していました。

(ジェーン・スー)というわけで、そろそろ今日のテーマ、お願いしちゃおうかな?

(高橋芳朗)今日のテーマはこちらです。ポール・マッカートニー(Paul McCartney)のベストアルバム『Pure McCartney』は、いままでよりも踊れます!

(ジェーン・スー)さあ、何枚目のベストなんですかね?

(高橋芳朗)あの、4枚目です(笑)。来週金曜日、6月10日に4枚目の。ウィングス(Wings)時代も含めて4枚目のベストアルバム『Pure McCartney』がリリースされるんですけども。金曜日の『生活は踊る』って番組全体がディスコ選曲じゃないですか。しかも、いまポップミュージック界が割とディスコブームになっているところもありますので。今日はちょっとディスコなポール・マッカートニーを紹介したいと思います。

(ジェーン・スー)へー!

(高橋芳朗)あんまりディスコとポール・マッカートニーって相性がよくないというかね。そういうイメージ、ないと思うんですけども。

(ジェーン・スー)あんまりないですね。そういうの。

(高橋芳朗)うんうん。で、今回の『Pure McCartney』はまあ4枚目のベストアルバムなんで。同じような曲が入っているっちゃあ入っているんですけども。

(ジェーン・スー)と、思っちゃうよね。

(高橋芳朗)でも、若干……若干ですけども、ディスコのトレンドを意識したような選曲もあるというところで。まず、その『Pure McCartney』の収録曲から3曲ほどディスコなポール・マッカートニーをダイジェストで聞いていただきたいと思います。まずはこちら。ウィングスで『Silly Love Songs』。

Wings『Silly Love Songs』

(高橋芳朗)はい。ポール・マッカートニーのウィングスで『Silly Love Songs』。こちらは1976年のリリースで、日本語タイトルは『心のラヴ・ソング』。で、全米チャート一位と。

(堀井美香)ポール・マッカートニーだったんですか、これ。

(高橋芳朗)あ、聞き覚えはありますよね。

(ジェーン・スー)聞いたことはありますよね。

(高橋芳朗)タイトルは「バカげた恋の歌」という意味ですけども。これ、評論家からポール・マッカートニーが「ポールはくだらない陳腐なラブソングしか書けないんじゃねーの?」みたいなことを言われて、そのアンサーとして作った曲なんです。

(ジェーン・スー)あ、そうなんだ。へー。

(高橋芳朗)という背景があったりします。続いては、こちら。ウィングスで『Goodnight Tonight』。

Paul McCartney & Wings『Goodnight Tonight』

(ジェーン・スー)これは結構……

(高橋芳朗)これ、全然いま行けますよね。ポール・マッカートニー率いるウィングスの1979年のリリースですね。こちら、全米チャート五位で。ポールのベースがビンビンに跳ねまくって。疾走感があって非常にかっこいい曲でございます。はい。じゃあ、続いてはこちらです。こちらもウィングスで『Arrow Through Me』

Paul McCartney & Wings『Arrow Through Me』

(高橋芳朗)ポール・マッカートニー率いるウィングス、1979年の作品『Arrow Through Me』。これがね、ベストアルバム初収録になっていて。

(ジェーン・スー)結構ブリブリですね。

(高橋芳朗)ディスコっぽいし、あとちょっとスティーリー・ダン(Steely Dan)っぽいっていうね。AORっぽさもあると思うんですけども。この曲、実はですね、2010年にR&Bシンガーのエリカ・バドゥ(Erykah Badu)という方がいるんですけども。彼女がサンプリングして再評価された曲なんです。

(ジェーン・スー)そうなんだ!

(高橋芳朗)それをこのタイミングでベスト盤に入れてくるっていうのは、なかなか気が利いているかなっていう感じもしますけども。

(ジェーン・スー)「わかっているよ」っていう?

(高橋芳朗)そうそうそう。あと、この他ね、ポール・マッカートニーのマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)とのデュエットで『Say Say Say』っていう大ヒット曲、あるじゃないですか。あれの新バージョンが入っていて。それがまたディスコ調のアレンジが施されていたり。

(ジェーン・スー)あ、そうなんですね。

(高橋芳朗)だから割とトレンドを意識したような痕跡もうかがえるなという感じなんですけども……もしね、ディスコに寄せるなら、なんでこの曲を入れなかったんですか!? この曲を入れてほしかったなという曲をCMの後に紹介したいと思います。

(ジェーン・スー)お願いします。

(中略)

(高橋芳朗)

(ジェーン・スー)今日は来週発売のポール・マッカートニーのベストアルバム『Pure McCartney』。いままでのベストと何が違う? というテーマでお送りしています。今回のベスト盤は踊れる曲が多いというお話をね、うかがいましたが。ただ、高橋芳朗さん的には「これ、入ってないのはどうなのか?」というね。

(高橋芳朗)ですね。これを入れておいてほしかったなという曲があるんですけども。その曲とはですね、『What’s That You’re Doing』という曲で。1982年の作品なんですけど。これ、スティービー・ワンダー(Stevie Wonder)とのデュエットになります。で、ポール・マッカートニーとスティービー・ワンダーっていうと同じ1982年に出た『Ebony and Ivory』が。

(ジェーン・スー)そうですね。そっちのイメージの方が強いですね。

(高橋芳朗)有名ですけども。まあ、いまだったらこっちを抑えておきたい。こっちを推しておきたいという気がいたしますので。ちょっと聞いてもらいましょう。ポール・マッカートニー with スティービー・ワンダーで『What’s That You’re Doing』です。

Paul McCartney『What’s That You’re Doing』

(高橋芳朗)ポール・マッカートニーとスティービー・ワンダーのデュエットで1982年の作品です。『What’s That You’re Doing』を聞いていただきました。もう思いっきりスティービー・ワンダーに寄せた曲ですけども。

(ジェーン・スー)そうですね。ちょっと注意してないと、どこにポールが出てきたかわからなくなるという……

(高橋芳朗)(笑)。ポールの歌い方もいつもよりちょっとワイルドだしね。どうですか? はじめね、「ポール・マッカートニーかー」とあんまり乗り気じゃなかったスーさん。

(ジェーン・スー)まあ、オンエアー外のところで、「えー、ポール・マッカートニー? 興味ねえなー」って始まる前に思わずポロッと。

(高橋芳朗)でも、ちょっとディスコに寄せたんです。だから、そうやってちょっと興味を持ってもらおうと思ってやっているわけですから。こっちは。

(ジェーン・スー)食わず嫌いでした。こういうね、ポール・マッカートニーもあるよということで。

(高橋芳朗)ビートルズ(The Beatles)とか、聞きます?

(ジェーン・スー)全然。

(高橋芳朗)全然聞かない(笑)。

(ジェーン・スー)家にレコードがあったんで。それはちょっと聞いていたりしましたけど。

(高橋芳朗)堀井さんも聞かないですか?

(堀井美香)い、イマジン……『Imagine』。

(高橋芳朗)(笑)。『Imagine』はビートルズじゃないって! 『Imagine』はジョン・レノン(John Lennon)ですから。

(ジェーン・スー)じゃあちょっと、聞こう。聞こう。堀井さんの知っているビートルズの曲、教えて。

(堀井美香)へっ!? 『Imagine』と……

(高橋芳朗)だから『Imagine』はジョン・レノンだって!

(ジェーン・スー)はい。置いておいて。あとは?

(堀井美香)えっ? 『ピース・オブ・ラブ』。

(高橋芳朗)……『ピース・オブ・ラブ』? なにそれ!?(爆笑)。

(ジェーン・スー)適当に言ったでしょ?(笑)。

(堀井美香)あ、『Yellow Submarine』! ね?

(ジェーン・スー)ビンゴ!

(高橋芳朗)はい。『ピース・オブ・ラブ』って何だ?

(ジェーン・スー)すっごい気になる(笑)。

(堀井美香)こういうの、あるかな?って……言ってみました。

(高橋芳朗)(笑)

(ジェーン・スー)びっくりした、いま(笑)。

(高橋芳朗)『All You Need Is Love』と間違えたんですかね? まあ、『Love』しか当たってないけど(笑)。

(堀井美香)言ってみた(笑)。

(高橋芳朗)というわけで、本日は来週金曜日発売のポール・マッカートニーのベストアルバム『Pure McCartney』を切り口にディスコなポールを聞いていただきました。

(ジェーン・スー)ありがとうございます。来週とか再来週とかはどんな感じですか?

(高橋芳朗)来週はたぶん父の日にちなんだ曲をやろうかな? 再来週は……スペシャルウィークです。ウェディングソング?

(ジェーン・スー)そうそう。メールが来てるんですよ。三重県の45才の男性。「今週のミュージックプレゼントはジューンブライド特集ですが、以前『トップ5』シーズン5で結婚式にぴったりの曲として紹介されたLeon & Mary Russellの『Rainbow In Your Eyes』がいい感じの曲だったので、音楽配信サイトで購入してしまいました」ということで。

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(高橋芳朗)おっ、ありがとうございます!

(ジェーン・スー)いるよ、こういう方も。ちょっと楽しみです。

(高橋芳朗)ウェディングソング、紹介したいと思います。でも、堀井さんが紹介するビートルズっていうのもちょっとやってみたいですけどもね(笑)。

(ジェーン・スー)「それでは、聞いてください。ビートルズで『ピース・オブ・ラブ』!」。

(高橋芳朗)(爆笑)

(堀井美香)ごめんなさい。さっきの『イエロー・サブマリン』も金沢明子さんの方です。

(高橋芳朗)(爆笑)。『(イエロー・サブマリン)音頭』の方ですね!

(堀井美香)音頭の方でした。ごめんなさい(笑)。

(高橋芳朗)たぶんメンバー全員、言えないと思いますよ。

(ジェーン・スー)言ってみよう。言ってみよう!

(堀井美香)ちょっと、やめてよ(笑)。

(ジェーン・スー)お願い、お願い。お願い!

(堀井美香)ポール……

(ジェーン・スー)ポール。

(堀井美香)……あと、なんだっけなー? わかんない!

(ジェーン・高橋)(爆笑)

(堀井美香)誰? 誰?

(ジェーン・スー)ポールと、あとは……? 『Imagine』を歌っていたのは?

(堀井美香)本当、わかんないんです。いま。ちょっと待って。ちょっと待って!

(ジェーン・スー)じゃあ思ったのでいいから教えて。

(堀井美香)じょ、ジョン・レノン。ジョン・レノン!

(ジェーン・スー)ポール、ジョン。あとは?

(堀井美香)あと、リンゴ・スター(Ringo Starr)!

(高橋芳朗)あと1人!

(堀井美香)あと1人……ジョージ、マイケル?

(ジェーン・高橋)(爆笑)

(ジェーン・スー)ありがとうございました!

(高橋芳朗)ありがとうございました! さようならー!

(堀井美香)た、『高橋芳朗のミュージックプレゼント』、この番組は太田胃散、過払い金の無料診断 司法書士法人 新宿事務所ほか、各社の提供でお送りしました。

(中略)

番組エンディングトーク

(ジェーン・スー)さあ、練馬区の35才男性の方です。(メールを読む)「堀井さん、スーさん、こんにちは。『Yesterday』、『Let It Be』などいくらでも有名な曲がある中、とっさに『ピース・オブ・ラブ』という架空の楽曲をでっち上げた堀井さんのセンスに感動しました。ビートルズフリークの私でさえ、『どのアルバムだったかな?』と探してしまうほどで……」(笑)。

(堀井美香)(笑)

(ジェーン・スー)「……妙なリアルさがありました」(笑)。みなさん、いいですか? ビートルズの名曲……『ピース・オブ・ラブ』!

(堀井美香)「ピース・オブ・ラーブ♪」

(ジェーン・スー)「ピース・オブ・ラーブ♪」

(堀井美香)「ピース・オブ・ラブ♪」(笑)。

(ジェーン・スー)はい、これ以上ふざけると怒れるのでやめておきましょう(笑)。いやー、汗かいちゃった。

<書き起こしおわり>

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