サイプレス上野さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の中で、日本語ラップ初心者の外山惠理さんに推薦曲を紹介。NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』について解説していました。
(サイプレス上野)さて、このランキングの締めくくりは恒例のこちらのコーナー。『日本語ラップKILLA☆2016(3月なのに仮)』。このコーナーは私、サイプレス上野が惠理ちゃんに日本語ラップの名作を聞かせ、日本語ラップを好きになってもらうチャレンジ企画です。いまやこのコーナーが始まった途端、眼つきがバトルMCのようになるEri The MCにおすすめのラップを聞いてもらいます。
(外山惠理)なってないわ!(笑)。
(サイプレス上野)いや、もうなんか同業者の曲を聞く目になっているんで。鋭いっすよ。
(外山惠理)そんなことないですよ(笑)。
(サイプレス上野)レディ・ファイッ!っていう感じで。かませ!みたいな感じでなっています。
(外山惠理)なってないよ(笑)。で、今夜は何を聞かせていただけるんですか?
(サイプレス上野)今夜はNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDで『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』という曲でございます。
(外山惠理)へー。
(サイプレス上野)1998年、東京渋谷で活躍する8人のソロラッパーが集まって結成されたNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDです。通称ニトロなんですけども。メンバーはGORE-TEXさん、DELIさん、BIGZAMさん、XBSさん、SUIKENさん、DABOさん、MACKA-CHINさん、S-WORDさん。
(外山惠理)8人。
(サイプレス上野)8人っすね。しかも、全員ラッパーです。一応、MACKA-CHINさんとかもトラックを作ったりするんですけど。現役の8人。特に98年の時にはイケイケな、『さんぴんCAMP』とかでMUROさんとかの後ろにいた人たちなんですよ。
(外山惠理)へー。
(サイプレス上野)後ろにいた人たち。で、イケイケな若手で。その時、テープとかも渋谷で売ってたりとかして。俺も速攻買いに行ってるような。もう・・・流通にはぜんぜん乗っかってないんですけど、服屋とかで売っていたり。レコード屋にたまっている兄ちゃんたち。かつ、ちょっと近いっていう。歳もちょっと近いから、憧れる先輩。話しかけられないですよ。怖くて。けど、すっごいそばで。たとえば、MUROさんの服屋さんでGORE-TEXさんが働いていたりとかしたんで。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)だから俺とか、『少年』って呼ばれていたんですよ。『少年』って言われて。で、いま俺、DELIさんに『お前、本当若い頃のGORE-TEXに似てるな』とかすごい言われるっていう。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)っていうような感じのお兄ちゃんみたいな感じでいたんですけど。そういう人たちが本当に、オールスターというか。若手オールスターみたいな感じで結成されたのがこのニトロなんですよ。で、ちなみにメンバーのDELIさんは2014年11月から千葉県松戸市で市議会議員を務めております。
(外山惠理)ええーっ!?
(サイプレス上野)かなり衝撃的なニュースだったんですけど。本当に。
(外山惠理)それ、びっくりだね。
(サイプレス上野)DELIさん、マジで!?みたいな感じで。まあみんなで応援、もちろんしてましたけど。すごいっすよ。で、この曲、2000年12月発売のアルバム『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』に収録されているんですよ。で、この曲自体がPVもすごい、めちゃめちゃかっこいいんすよ。最初、MPCっていうサンプラーっていう機械。音を作る。そこの映像から。『カチャ、カチャカチャカチャ・・・』っていう音から入るんですよ。
(外山惠理)うん。
(サイプレス上野)その、『トン、トントン・・・』みたいな。作っている映像から入って、そっからラップが入るんですけど、もう一発目のその声でこの曲、もう百点満点なんで。GORE-TEXさんのスタートからして、『この曲、かっけー!』って思わせるんですけど。なんて言うんだろう?俺、ちょっとこの曲に対しては好きだけど、憎しみみたいなのがるんですよ。愛憎。なんでか?って言ったら、めちゃくちゃ売れたから。この曲が。
(外山惠理)そうなんだ。
(サイプレス上野)俺たちのニトロが・・・みたいになっちゃった。
(外山惠理)あ、そうか!すごく身近な存在だったんだ。お兄ちゃんっていう。
(サイプレス上野)レコード屋とかでも会える人で。『いつもマジ、聞いてます』みたいな感じで。『あ、ありがとね。いっつもな』みたいな感じで言ってくれたりとかしてて。けど、この曲が出て、一気に世界が変わっていったんですよ。本当。この人たちの世代の。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)で、全員メジャーデビューしてますから。その後には。っていう、もうめちゃくちゃな集団なんですよ。全員メジャーデビューしたような。
(外山惠理)いまはこの8人で一緒にはやっていない?
(サイプレス上野)いまはもうやっていなくて。東京弐拾五時っていう、また形をちょっと変えて。メンバーも編成も変わったりとかして。一応、その後の形はやっているんですけども。奇跡のメンバーなんすよ。だから、普段から仲いい人たちだけど、やっぱたまにモメたりもするっていう。仲よすぎて、みたいな。集まってやっているんで。本当にその出だしからだけでも、本当に百点満点な曲なんで。ぜひ聞いていただきたいと思います。
(外山惠理)聞きたーい!
(サイプレス上野)じゃあ行ってみましょう。NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDで『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』。
NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDで『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』
(サイプレス上野)さあ、お送りしてる曲はNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDで『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』です。なにせちょっとね、長いマイクリレーなんで途中になってしまいましたが。
(外山惠理)そっか。だから8人全員は聞けなかったんだ。
(サイプレス上野)そうですね。
(外山惠理)でも、いままで聞いてた人たち、声質が違うからさ。
(サイプレス上野)それなんですよ!そこがもう、すごく。さすが!もう完全なMC。もう。ヤバい!Eri The MC。
(外山惠理)(笑)
(サイプレス上野)そうなんです。全員違うんですよ、もう。ハイトーンの人もいたり、超渋い声の人もいたりとかして。聞いていて、飽きない上に、だからこれずっとサビってほぼないんですよ。もう、途中1回しかないのに。それが続いても飽きないっていう曲なんですよね。
(外山惠理)うん。
(サイプレス上野)普通だったらこんだけの人数いてこの長さだったら、DJとかも途中でやっぱり切り替えたりする可能性があるんですけど。これはほぼ、フルでかかりますね。
(外山惠理)いや、聞きたかった。全部。
(サイプレス上野)本当に、これ、ちょっとあれですね。集団MCの作った、ポッセカットっていうんですけど。ポッセカットの中で本当、輝き続ける1曲。かつ、俺を惑わせた1曲っすね。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)大学の後輩とかが『NITRO』って書いてあるTシャツとか着始めてるんですよ。『お前、ぜってー知らねえだろ!?』っていう。
(外山惠理)(笑)
(サイプレス上野)『ふざけんじゃねー!俺のニトロに対して、何やってんだよ!?』みたいな感じになって。『いやー、この間の渋谷クアトロ、行ってきましたよ』みたいに自慢気に言われて。もう俺のもんじゃなくなったっていう風になった経験があるんですよ。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)いまはもう、すごい仲良くさせてもらっていますけども。それぐらい、ショックを受けるぐらい売れた人たちですよ。最初はインディーズで出したんですけど、その後、メジャーで出てるんですよ。もう1回。PV、めちゃめちゃかっこいいっす!
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)ビッグスクーターに乗って、駐車場を走っているところがあるんですけど。それで大学生の時にビッグスクーターを買うやつ、めちゃくちゃ増えたんですから。
(外山惠理)そうなんだ。
(サイプレス上野)それがかっこいい!っていうことで。はい。そういう曲なんで、ぜひ、時間がある時、PVもぜひ見てみてください。
(外山惠理)見てみたい。
(サイプレス上野)さあ、これで日本語ラップが気になった人は、私も出演していますテレビ番組『フリースタイルダンジョン』をチェックしてみてください。今夜、テレビ朝日で1時26分から。明日にはYouTubeでも配信されます。ということで、『サイプレス上野の日本語ラップKILLA☆2016(3月なのに仮)』でした!
<書き起こしおわり>
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