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高橋芳朗・渡辺志保・DJ YANATAKE ギャングスタラップ名盤を語る

高橋芳朗・渡辺志保・DJ YANATAKE 90年代ヒップホップ名盤を語る INSIDE OUT
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高橋芳朗さんがblock.fm『INSIDE OUT』にゲスト出演。高橋さんが選盤・監修して2016年に再発されたN.W.A.・ギャングスタラップ関連の名盤について、渡辺志保さん、DJ YANATAKEさんとそれぞれ1枚ずつチョイスして話していました。

(渡辺志保)じゃあ、どんどん『G』な香りが漂ってまいりましたけども。前半はジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)の来日を記念したクラシック作品。R&B作品なんかも含めました再発曲にスポットを当てましたけども。後半はつい先日ですよね。1月6日発売になりましたN.W.A.の『ストレイト・アウタ・コンプトン』の公開を記念しましたギャングスタラップ再発企画!から、また1曲ずつ、各々。

(高橋芳朗)こちらね、全50タイトル。

(渡辺志保)こちらは50タイトル。

(DJ YANATAKE)全部通った?

(高橋芳朗)大丈夫です。全部通りました(笑)。で、N.W.A.の関連作。ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)とか50セント(50 Cent)とかゲーム(The Game)も入ってますけども。を、主体に、あと、西海岸のギャングスタラップを中心に組んでみました。

(DJ YANATAKE)じゃあ、さらにD.O.Cとかもあるし。映画を見た人は買わなきゃ・・・

(高橋芳朗)まあ、これは大変なことになっています。

(渡辺志保)あとは、今回新たに編纂されたコンピレーションアルバムも?

(高橋芳朗)そうですね。このキャンペーンのサンプラー的なコンピレーション。私が選曲したのがあるんですけど。これは後で、私の順番になったら紹介したいと思います。

(DJ YANATAKE)ちょっと時間が押してきたので、ヤナタケのギャングスタラップセレクションは、これだ!アイス・キューブ(Ice Cube)のファーストアルバム『AmeriKKKa’s Most Wanted』!イエーッ!

(渡辺志保)イエーッ!

(DJ YANATAKE)これはですね、高校生ぐらいかな?か、卒業したぐらいで。とにかくやっぱりパブリック・エナミー(Public Enemy)が大好きだったんですよ。でも、あんまり情報って、インターネットもなかったし、雑誌もなかったし。リアルタイム感としては、映画を見てわかったんだけど、やっぱり抜けてからソロデビューしたりしてるんで。たぶんね、それすらもあんまりよくわかんなかったの。

(渡辺志保)なるほど、なるほど。

(DJ YANATAKE)ただ、アイス・キューブのラップはすごい好きで。N.W.A.ももちろん好きだったから。が、ソロデビューして、それをね、パブリック・エナミーのプロデューサー、ボム・スクワッド(The Bomb Squad)がやっているっていうだけでも大興奮なわけですよ。

(渡辺志保)たぎったわけですね。

(DJ YANATAKE)もうたぎる系なんですよ。で、しかもこれ、『AmeriKKKa’s Most Wanted』って。『KKK』ってね、『クー・クラックス・クラン』の略なんですけど。まあ詳しくはね、グーグル先生の方で調べていただいてですね。まあ、しゃべったりすると問題があるようなこともあるのであれなんですけど。それ、でも同じように思ったわけですよ。『なんで「AmeriKKKa’s Most Wanted」なのか?』って。調べるわけじゃないですか。でも、そういうことでやっぱり勉強したっていうか。

(渡辺志保)うん。

(DJ YANATAKE)で、やっぱりロス暴動みたいなこともあったり。映画でも触れてますけど。ただギャングスタラップって言っても、いまのヒップホップの方がよっぽど悪い、ドンパチ的なことを言っているっていうか。割とすごい政治的なメッセージの内容のことが多かったりすることに、なんかヒップホップを聞いて本当に勉強してたみたいな感じがすごいしてて。そういうのが、僕が最初にヒップホップを好きになったきっかけだったし。

(渡辺志保)はい。

(高橋芳朗)で、アイス・キューブもいわゆる『ウエッサイー!』とか言ってからのアイス・キューブの方は語られているけど、なんかあんまり日本ってこのファーストアルバムを語られないじゃないですか。

(高橋芳朗)最強なんですけどね。

(DJ YANATAKE)ねえ。本当。これがね、俺の大好きなアイス・キューブなんだ!ってことをね、あんまり語られないので。ちょっといい機会なんで。本当はね、もう1曲。『Endangered Species』っていうね、パブリック・エナミーのチャック・D(Chuck D)をフィーチャリングしている曲をかけたかったんです。

(高橋芳朗)ああー、いいですね。

(DJ YANATAKE)『Endangered Species(絶滅危惧種)』。それを若い黒人にたとえているんですよね。絶滅危惧種だと。それを、警察からの暴力がどうの・・・みたいなことに訴えているんですけど。要するに、ケンドリック・ラマーが言っているようなことだったりとかとすごくかぶったりするわけで。それをね、アイス・キューブとか、90年代から言ってですね。で、『Fight The Power』の翌年に出たアルバムですから。ボム・スクワッド大全盛期なわけですよ。

(高橋芳朗)うん。

(DJ YANATAKE)『Fear of a Black Planet』の次に聞くのはこのアルバムだったっていうわけでですね、1曲・・・ああ!思いをしゃべれてよかった!

(高橋・渡辺)(笑)

(DJ YANATAKE)というわけで、行きたいと思います。アイス・キューブで『AmeriKKKa’s Most Wanted』。ソロデビュー曲です。

Ice Cube『AmeriKKKa’s Most Wanted』

(DJ YANATAKE)本当はね、この『Endangered Species』。リミックスバージョンが『Kill At Will』っていうのに入っていたりするんですよ。その歌詞をね、Rap Geniusを見ていたんですよ。広島に行っていたんで、新幹線で。したら、『Straight Outta Compton』の曲でアイス・キューブが自分で歌っていた歌詞をすごい引用していたりするの。

(渡辺志保)へー!

(DJ YANATAKE)だから結構続きっていうか。そういう曲でもあったりしてですね。なかなか映画を見た人も・・・じゃあ、D.O.Cの次に買うのは『AmeriKKKa’s Most Wanted』じゃないかな?っていうことで。

(渡辺志保)これだ!ということで。なるほどね。

(DJ YANATAKE)もう大丈夫。やった!いっぱいしゃべれてよかった!

(高橋芳朗)かっこいい!

(渡辺志保)もうね、銃声が鳴り響き始めましたけども(笑)。

(DJ YANATAKE)じゃあ次に行きますかね?

(渡辺志保)はい。ありがとうございました。ヤナタケさんが選んだのは、アイス・キューブで『AmeriKKKa’s Most Wanted』というところでございました。続いて、では私の思い出シット。こちらでございます。

(高橋芳朗)なんだろう?

(渡辺志保)はい。世代ですね。私もね、ちょっとお二方とはちょっと若い世代ですよっていうのをアピールしようと思って50セントの記念すべきデビュー・アルバム。こちらからね、選んだんですけど。今日、ウィキペディアとか見ていたら、これも13年前のアルバムだから・・・(笑)。

(高橋芳朗)そんな前なんですね。

(渡辺志保)そんな、ぜんぜん若くないじゃん、俺!みたいな感じでね、愕然としたんですけども。私が選んだのは2003年の50セントのデビュー・アルバム『Get Rich or Die Tryin’』から。イントロのね、カチャッ!からすでにこの曲が始まるんですけども。『What Up Gangsta』!

(高橋芳朗)(笑)。怖いよー!

(渡辺志保)いまだにこれね、クラブでDJの方も起爆剤としてね、かけること多いし。これをかけて、50セントメドレーからのディプセット(Dipset)みたいな感じで流す方も多いなと思っておりまして。で、やっぱりこの2003年。N.W.A.というかDr.ドレ(Dr.Dre)的なあれで言うと、99年ぐらいにエミネム(Eminem)が華々しくバーッ!とデビューして。で、次にドレとエミネムが送り出すのがこの超マッチョな50セントだった!っていうね。そこのストーリーもすごくドラマチックでございますけども。やっぱりその、当時のDMXとかジャ・ルール(Ja Rule)とかもそうですけど。ザ・マッチョみたいな。ヒップホップのマチズモ全盛期みたいなところも、私はすごいたぎるポイントで。

(高橋芳朗)ああ。キーワード『たぎる』。

(渡辺志保)たぎる。はい。しぶきがほとばしるみたいな感じの。

(高橋芳朗)(笑)。汚いですね!

(渡辺志保)ツバが散りそうな。スピットみたいなね、感じがやっぱりすごいセクシーだなという風に思ったんですけども(笑)。まあ、そんな中、結構ね、50セントはでも『Wanksta』にしようか『What Up Gangsta』にしようか迷ったんですけど。

(渡辺志保)やっぱり、ビーフをまたさらに・・・もちろんね、昔からヒップホップのビーフってありましたけど。それをさらに、商業ベースに乗せたっていうのはまた50セントとファット・ジョー(Fat Joe)のやり合いなんかもあったりしまして。またそこで私もヒップホップ。リスナーの立場でまたひとつ面白いな!と思ったきっかけにもなりましたし。結構このアルバムに教え・・・別にさっきのすごい真面目ないい話じゃないですけど(笑)。

(高橋芳朗)(笑)

(渡辺志保)ぜんぜん180度違いますけど、このアルバムから教えられたことはたくさんあったなという・・・

(高橋芳朗)なにを教わったんだ?っていうのはありますけど(笑)。

(渡辺志保)マッチョなヒップホップワールドを教わったなという感じがしますので。ぜひぜひここで聞いていただきたいと思います。まだまだ現役で、みなさんもフロアで聞くことが多いと思いますが。私の思い出チューンでございます。聞いてください。50セントで『What Up Gangsta』。

50 Cent『What Up Gangsta』

(渡辺志保)はい。というわけでいまお送りしておりますのは、私が選ぶ思い出のGシット。50セントのデビュー・アルバム・・・

(高橋芳朗)『思い出』と『Gシット』の相性の悪さ(笑)。

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