ピエール瀧 NHK『ファミリーヒストリー』出演を語る

ピエール瀧 NHK『ファミリーヒストリー』出演を語る たまむすび

ピエール瀧さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、瀧家がNHK『ファミリーヒストリー』の取材を受けた話をしていました。

(赤江珠緒)瀧さんはどうされたんです?お正月は。

(ピエール瀧)お正月はですね、元旦にリキッドルームで毎年恒例のお餅つきを。スチャダラANIくんと篠原ともえと一緒にやりまして。

(赤江珠緒)やっちまったな。

(ピエール瀧)そこから・・・

(赤江珠緒)あれ?クールポコさんはいじってくれないんですか?(笑)。

(ピエール瀧)あ、クールポコさんね。赤江さん、もっと本イキでやってくんないと。『やっちまったな・・・』っていうのを、『やっちまったなぁー!』『んなぁーにぃーー!?』くらい来てくれないと。

(赤江珠緒)(笑)。ちょっとお互い、正月ボケしているところがありますね(笑)。

(ピエール瀧)正月ボケしてますね。で、それ終わって、卓球くんと昼過ぎまで痛飲し。リキッドルームで。

(赤江珠緒)えっ?昼まで?そっから、卓球さんと?あ、飲んで?

(ピエール瀧)飲んで。で、そこから静岡に帰って。3日までですかね?丸1日半ぐらいですかね。休みましたけども。

ピエール瀧のお正月

(赤江珠緒)ああー、なるほど。じゃあ楽しい幕開けですね。そういう意味ではね。勢いのある幕開けですね。

(ピエール瀧)勢い、あるんですかね?僕、例年通りですけどね。そこ感じは。

(赤江珠緒)ああ、毎年されてますもんね。お餅つきはね。

(ピエール瀧)そうです。で、それで、実家に帰っておりましたところ・・・まあ、お正月なんで、親戚衆がね、ちょっとね、『顔を見に行くわ』なんて来てくれたりするんです。

(赤江珠緒)あのいとこのお兄ちゃんは、またマジックを?

(ピエール瀧)マジックの、はい。お兄ちゃんもまたやって来て。

(赤江珠緒)『正則、見るか?』と(笑)。やってくれました?

(ピエール瀧)ゆういっちゃんでしょ?ゆういっちゃんがまたやって来て。で、うちのエリザベスに『ジャジャーン!』なんて、お年玉、ポチ袋を見せて。『行くぞ!』なんて、パッと最初に見たら、何も入っていない。中を見て何も入っていないんです。『1、2、3、パーン!』ってやると、中から金が出てくるっていう(笑)。

(赤江珠緒)すごいよ!相当なマジックだよ!そんなの親戚レベルで見れるマジックじゃないよ(笑)。

(ピエール瀧)ってやつをカマして、エリザベスが『ワーッ!』って。『うれしい!』なんて言いながら。

(赤江珠緒)うれしいね。それはすごいですね。

(ピエール瀧)で、それで来てくれたんですけども。僕ね、NHKさんの方で、『ファミリーヒストリー』ってあるじゃないですか。

(赤江珠緒)ああ、はいはい。祖先をたどっていく。

(ピエール瀧)祖先まではいかないですけども。まあ、おじいちゃん・おばあちゃん、ひいおじいちゃん・おばあちゃんだったり。そのまた曽祖父だったりっていうところを調べてくれる番組なんですけども。あれで調べられておりまして。

(赤江珠緒)わあ、すごい!えっ?

(ピエール瀧)僕(笑)。

(赤江珠緒)(笑)。ええっ、たどっちゃう?

(ピエール瀧)たどられちゃうんです。もう、どんぐらいだろう?半年ぐらい前からなのかな?そのNHKのスタッフさんが最初の取材というか、話を聞いてから延々動いてくれてるんですよ。

(赤江珠緒)はいはい。だって、あれってだいたいご本人も全く知らないようなところまで行き着くでしょ?

(ピエール瀧)最初に、『誰を調べたいですか?』って聞かれるんです。『じゃあ、この人がいいです。こんな感じのが気になるんですよね』なんて話をした後、『瀧さん、いいですか?今日この打ち合わせが終わったこの瞬間から、自分のルーツに関してのことを自分で一切調べないでください。あと、聞かないでください!』って言われて。

(赤江珠緒)へー!

(ピエール瀧)もうシャットアウト状態で。その報告まで待つんです。

(赤江珠緒)うわー!すごいですね。

(ピエール瀧)で、やっぱりそういうものになると、いまいる人たちからの証言が必要になるわけですから。やっぱりうちの・・・

(赤江珠緒)やっぱり手がかりは親戚ですよね。

(ピエール瀧)親戚衆だったり、そのへんを全部行くわけです。NHKのスタッフの人が。それでもう、半年ぐらい前から水面下ではうちの両親だったりとか、それこそさっき言った親戚のね、ゆういっちゃんもそうですよ。そのへん、みんなもう何べんもNHKの人が来て取材をカマしているわけですから・・・

(赤江珠緒)へー!もうすでに始まっているからね。うんうん。

(ピエール瀧)だから正月もう、会った瞬間からうちの両親から、家に来た親戚衆まで全員ニヤニヤしてるんですよ。

(赤江珠緒)(笑)。うわー!どんなことがわかったんだろうね?楽しみですね。

(ピエール瀧)っていうのがありましてね。

(赤江珠緒)ああ、そうですか。ルーツをたどるって、楽しいな。ちょっと知りたいところもあるけど、怖いか?

(ピエール瀧)そうでしょう?だからそれで、僕ね、最初にその話が来た時に、親戚衆とかさ、家族がテレビに出ることになるわけじゃないですか。だから嫌だろうなと。そういうのって。

(赤江珠緒)そうですね。

ファミリーヒストリー出演の経緯

(ピエール瀧)で、最初に来た時に、『断ろうかな?』って思っていたんです。『やっぱりうちの親戚、そんなの出る感じじゃねえしな・・・』なんて思っていたところ、ある日、うちの姉ちゃんから電話がかかってきまして。『あんた、元気?』『ああ、まあ元気にやってるよ』なんて言ったら、『そういえばあんた、いろいろ最近仕事やってっけど、「ファミリーヒストリー」とか話、ないわけ?』とか言うんだよね(笑)。

(赤江珠緒)ええっ!?

(ピエール瀧)姉ちゃんが。うちの。で、『えっ!?』『いや、あれあったらさ、ちょっとうちも調べたいこと、いろいろあるじゃない?』なんつって。

(赤江珠緒)ああ、そうなんですね?

(ピエール瀧)『いや、ちょうどそれ、来てるんだ。話が』と。

(赤江珠緒)おお、すごい。渡りに船。きゃー!

(ピエール瀧)『なんだけど、いや、うちの親戚衆を見てみろ?あのお調子者軍団を。あれ、テレビに、ねえ・・・っていうのもあるし。そもそも出たくねえんじゃねえの?』みたいな話をしたら、いやいや、うちの両親も年取ってきてるし、なんかうちら世代にしてみたら、知っておきたいことは知っておきたいじゃん。ねえ。

(赤江珠緒)そうね。うんうん。それはある。だんだんわからなくなっていくから。

(ピエール瀧)で、関係者の口頭による伝承じゃなくて、第三者によって、『こうです』って知りたいじゃないですか。で、姉ちゃんも知りたいらしくて。『あんた、それ引き受けろ!』って(笑)。

(赤江珠緒)うわー(笑)。すごい!姉直々の。『受けろ、この仕事は』みたいな。

(ピエール瀧)ミッションで。『やんなさい』ってことになって。『わかりました』っていうことで(笑)。

(赤江珠緒)ああ、そう?あ、でもよかった。そんだけ周りも知りたいっていうんであれば、いいじゃないですか。

(ピエール瀧)やることになったんですけども、まあそれをやったらうちの親戚連中・・・基本、シャイな連中が多いんですけども、シャイなくせにお調子者なんです。

(赤江珠緒)いやー、わかるー!(笑)。なんかそれ、わかる!

(ピエール瀧)基本(笑)。だからもうその連中がそのNHKがね、バンバン家にカメラを携えて取材に来るもんですから、テンション激上がりなわけですよ。要するに(笑)。

(赤江珠緒)(笑)。そうですね、いやー・・・

(ピエール瀧)それで、『取材に来てるから』っていって、ニヤニヤニヤニヤニヤニヤしてて。で、うちの父親とか、全部言っちゃう系なんですよ。映画の話をしてると、映画のストーリーを全部言っちゃうんです(笑)。

(赤江珠緒)(笑)。黙ってられないんだ。

(ピエール瀧)で、みんなが『全部言っちゃってない?もう』っつって。っていうような父親なんですけども、そこを釘刺しているから。喉まで出かかっては飲み込んで、飲み込んでっていう。

(赤江珠緒)そうか。ちょうどね、私も去年の年末にそれがあったんですよ。『ファミリーヒストリー』ぐらいそんな大々的なものじゃないですけど。ちょっと私の過去を第三者の人に語ってもらうっていう。

(ピエール瀧)ああー、なるほど。

(赤江珠緒)どんな子供時代だったか?とか、小学校の時の同級生とかに。もう20年、30年会っていない同級生に話を聞くとか。そういう番組が実は関西の方でありまして。

(ピエール瀧)はいはいはい。

(赤江珠緒)それでね、結構いろんな人に、それこそうちもテレビ局の方が話を聞きに行ってくれたらして。で、親戚はしゃべれるいとこがいるからっていうことで、いとこだったら言ってるれるかな?みたいな。そうしたところ、『うちもそんなに出るのが恥ずかしがり屋の家族だから無理ですよ』って言っていたんですけど。出たところね、そのいとこからおじちゃん、おばちゃんに話が広がって。『出るらしいわね』みたいな感じで。ワーッ!って親戚に広がって。

(ピエール瀧)ええ。

(赤江珠緒)それで、もうなんかものすごく楽しみにしていると。

(ピエール瀧)ねえ。そうなるみたいね。

(赤江珠緒)みたいで。『ええっ!?』ってなって。そしたら、結局子供時代の部分は割とカットされていて。

(ピエール瀧)ああ、なるほど。

(赤江珠緒)放送で使われないと。

(ピエール瀧)そうなんだよね。あれね。取材された側からすると、びっくりするぐらい切られるんだよね。

(赤江珠緒)そうそうそう。でね、これに関しては私、全くノータッチだから。それこそサプライズで言われることは、誰にどう話を聞いているかも知らないし。でも、すごい楽しみにしているというのだけはみんなから聞いていて。それで、『カットになりました』みたいに言われた時に、『どっひゃー・・・』と思って。

(ピエール瀧)はいはいはい。

(赤江珠緒)もうしょうがないから、『すいません。ごめんね』って謝って。『どうやらカットになりそうなんだけど』って言うと、『まあ、まあまあ、いいよ』みたいな感じなんですけど、明らかに落胆している感じが親戚にもあって。ちょっとね、それはいたたまれなかった。

(ピエール瀧)赤江さん、その時はどうだったんですか?自分のオンエアーを見て。みんなが言ってるのを見て。赤江さんは嫌いじゃないもんね。それね。みんなから褒めてもらう感じのやつね。

(赤江珠緒)いや、褒めてもらうというよりもね、だいたい言われていることは普段、自分も思っているようなことと似ていたんで。特にあれだったんだけど。小学校5年生の時の近所のクラスメイト。だからもう30年は会ってないですよ。の、男の子が喋ってくれていて。もうね、そのエピソードも懐かしいんだけど、その男の子自体が小学校の時でイメージ止まっているじゃないですか。

(ピエール瀧)そうですね。はい。

(赤江珠緒)その子を映像で初めて見た時に、『うわー!こんなしっかりした大人になっている!』みたいなのが、まずいちばん衝撃でしたね。

(ピエール瀧)禿げちゃってるじゃん!みたいな?

(赤江珠緒)いやいや、禿げてない(笑)。

(ピエール瀧)途中、ごっそりないじゃん!みたいな?

(赤江珠緒)いやいや、そこまでうちは老けてなかったですけど。

(ピエール瀧)ああ、そうですか。

(赤江珠緒)そういうのがね、自分のイメージで止まっちゃっている人たちに次々出会えるっていうのが面白かった。

(ピエール瀧)ああー、まあそうでしょう。あと、自分が思っていた歴史と違っていたりするでしょう?ちょっと。

(赤江珠緒)違ってた。違ってた(笑)。

(ピエール瀧)あれっ!?っていう(笑)。そういうのがあったりとかしてね。いや、だからうちもそれで、だからねー、みんな、楽しんじゃって、楽しんじゃって。

(赤江珠緒)いやー、いいですね。それは、まだ放送じゃないんだね。

(ピエール瀧)22日に放送される。

(赤江珠緒)ああ、今月の。

(ピエール瀧)いや、うちね、祖父方のことを調べてもらったんです。うちの父方の祖父。絵描きなんですよ。実は。日本画の。

(赤江珠緒)へー!

(ピエール瀧)だからもう、うちの父親が11才ぐらいの頃に亡くなっちゃっているんで、僕も顔も見たことないんですけど。もちろん。そこがどうなのか?みたいなやつを調べてくださいって行ったら・・・途中から、母方のおばさん連中から、『正則、NHKがなんか取材にきたばい!』みたいな。

(赤江珠緒)ええっ!?母方まで?

(ピエール瀧)はい。佐賀とか九州にいるんですけども。

(赤江珠緒)母方、いる?

(ピエール瀧)なんで?なんで母方のおばさん連中から?『正則、NHKが来てねえ』っていう感じで(笑)。『たっぷり取材してったばい』みたいな感じのメールがバーン!って入ってきて。『はっ、怖い!どうなってるの、これ?怖い怖い怖い怖い!』っていう状態なんですけども。真相はなかなか聞けずと。

(赤江珠緒)そうですね。まあ、ご本人自体もわからないまま、オンエアーを迎えると。

(ピエール瀧)で、昨日、実はその完成形を見てきたんですけども(笑)。もう、ねえ。一言で言うと、『そんなものにそんな時間をかけてくださって、申し訳ない』っていう(笑)。

(赤江珠緒)(笑)。ああ、そういう結果なのね?

(ピエール瀧)はい(笑)。

(赤江珠緒)わかりました(笑)。

<書き起こしおわり>

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