Mummy-Dが語る カラオケでラップを上手に歌うコツ

Mummy-Dが語る カラオケでラップを上手に歌うコツ ジェーン・スー 相談は踊る

ライムスターのMummy-DさんがTBSラジオ『ジェーン・スー相談は踊る』に出演。リスナーからの『カラオケでラップが上手く歌えない』という相談に対し、上手に歌うコツを回答していました。

(Mummy-D)メール、読むんだよね?

(ジェーン・スー)ちょっと、疲れが見えますけど、大丈夫ですか?

(Mummy-D)ちょっと大変なんだけど。マジで(笑)。

(ジェーン・スー)次から次へと。自分の相談して。人の相談して。

(Mummy-D)自分を晒し・・・

(ジェーン・スー)人の相談に乗り。

(Mummy-D)知るか!人の相談なんか!

(ジェーン・スー)(笑)。よろしくお願いします!

(Mummy-D)お願いします!50代女性。(相談メールを読む)『スーさん、Dさん、こんばんは。相談したいのは、私はラップが歌えません。どうしたら歌えるようになれますか?です。普通の歌なら普通に歌える程度の上手くも下手でもない歌唱力は持っていると思います。ところが、ラップになると一体どこから声を出したらいいのか全くわからず、しゃべるでもない、歌うでもない、なんだか変な事になってしまい、声すら出せず、あわわわわ・・・となって撃沈します。ライムスターをカラオケでかっこ良く歌いたいです。そもそもラップは歌うものなのかどうかもわかりません。どうかこんな私に日本語ラップのアドバイスをお願いします』と。

(ジェーン・スー)すっごいわかります!この気持ち。カラオケでラップでみんなで盛り上がろう!と思って入れる。オケがショボかったりとか、あとやっぱり、ラップってぜんぜん歌と違うじゃないですか。

(Mummy-D)違うんですよ。これがね。

ラップと歌はぜんぜん違う

(ジェーン・スー)どれぐらい声を張っていいかもわかんないし。もうとにかく、みっともないことになって。

(Mummy-D)なるね。

(ジェーン・スー)こう、シューン・・・とみんな、なるんですけど。この方になんと電話がつながっているそうなので。相談者さん、こんばんは。

(相談者)こんばんは。

(ジェーン・スー)よろしくお願いします。

(相談者)よろしくお願いします。

(Mummy-D)お願いします。

(ジェーン・スー)なんと、Dさんが目の前にいらっしゃいますので、ちゃんとラップの相談に乗ってくれると思いますよ。

(相談者)ありがとうございます。

(Mummy-D)(笑)

(ジェーン・スー)カラオケではどんなの、チャレンジするんですか?

(相談者)いや、そんなにラップに詳しいわけじゃないですけど。ライムスターさんのアルバムを聞きこんでいたので挑戦してみたんですけど。いや、いまスーさんがおっしゃったように、もうすごい残念なことになってしまって。なんでだろう?と。どうしたら歌えるんだろう?と思った次第です。

(Mummy-D)なるほどねー。これね、これ、どっから話そうかな?

(ジェーン・スー)Dさんは初めてリリックを書いて、自分でラップをやってみようと思った時に、書いたリリックを上手く読めました?

(Mummy-D)上手くっていうか、下手だったよ。ぜんぜん。

(ジェーン・スー)それは自分で聞いてみて、結構びっくりする感じ?あっ、思ったようにはできないっていう。

(Mummy-D)あ、声の出し方、わかんなかったね。

(ジェーン・スー)あ、やっぱり同じなんですね。声の出し方が。そう。歌とぜんぜん違うんですよね。歌と同じようにやると、みっともないし。じゃあ、おしゃべりでやると、本当おしゃべりラップみたいになっちゃうし。

(Mummy-D)そうなんだよね。これ、あの、相談者さん。これね、しょうがねーんだよ。これ。

(ジェーン・スー)おっ?

(相談者)えっ?しょうがない?(笑)。

(Mummy-D)これ、よく聞かれるんだけども。たとえばね、スガシカオさんからこれを聞いたんだけど。俺がね、リハーサルで来れなくていない時、フューチャリングのMummy-D部分のラップをやってみるんだけど、あんなボーカリストでもぜんぜんできないらしいの。

(ジェーン・スー)えっ?

(相談者)あ、そうなんだ!

(ジェーン・スー)じゃあやっぱ、違うんですね。

(Mummy-D)で、スガさんが言うには、『使っている筋肉が違う』っていうわけ。

(相談者)ああー!なんかわかるような気がします。

歌とラップは使っている筋肉が違う

(Mummy-D)なんかわかるでしょ?たぶんね、普通の歌っていうのは、たぶんメロディーというガイドがあるんだよ。

(ジェーン・スー)うんうん。

(相談者)そうなんですよ。

(Mummy-D)だからたぶんオートマなんだ。歌は。オートマ車なんだよ。でも、ラップはそのメロディーっていうガイドがないから、かっこよくするためには、自分でここを強く言うとか、こう、メロディーではない、フロウっていうんだけど。こういう上げ下げをつけるとか。ラッパーはそこでみんなカラーが出るんだけど。そういう、ちょっと難しいガイドというか、自分の歌い方を自分でゲットしてからでないと難しいと思うんだよね。

(相談者)なるほど。すごい納得します。

(ジェーン・スー)あの、相談者さん。ちなみにライムスターの曲でどの曲を歌えるようになりたいんですか?

(相談者)ええとね、気持ちに響くのはやっぱり『Hands』で。でも『Hands』、すごい難しいの、聞いただけでもわかるんで。

(Mummy-D)『Hands』はでもさ、俺のラップの中ではむちゃくちゃ譜割りがゆっくりで簡単なラップのはずなんだけど。あれでも難しい?

(相談者)えっ?難しいというか。あの結局、メロディーじゃないんです。そのフロウっていうやつですけども。それが、なんて言うのかな?それこそ旋律にならないというか、楽譜にならないじゃないですか。うん。

(ジェーン・スー)早い方が逆にね、やりやすいかもしれないですね。

(相談者)もしかすると。それか、あと、『ちょうどいい』ぐらいの。あれだったら参加できるかな?と思ったんですけど。

(Mummy-D)ちょっとメロっぽいのがついてるもんね。

(相談者)そうなんです。そうなんです。その方が、とりあえず初心者にはいいのかな?と思ったんですけど。でも、気持ち的には本当はね、あの・・・なんだっけ?名前を忘れちゃった。あの・・・

(ジェーン・スー)どの曲ですか?どれに入っている?

(相談者)『もし!』って。

(ジェーン・スー)あ、『ラストヴァース』だ。

(Mummy-D)『ラストヴァース』?

(相談者)あ、そう。『ラストヴァース』。それです。

(ジェーン・スー)すごいですね。『もし!』ってカラオケでやりたいんですか?

(Mummy-D)あれはね、エモーションでもう、バーン!と行けばいいんだけど。だから俺のね、提案はね、ケツメイシを歌えばいいと思うよ。

(ジェーン・スー)ああー、ケツメはたしかに。

(Mummy-D)ケツメイシを歌うべきなんだよ(笑)。

(ジェーン・スー)カラオケではケツメイシを歌うべき?

(相談者)そうですか。わかりました。

(Mummy-D)あのね、まず、ケツメイシじゃなくてもいいんだよ。誰でもいいんだけど、ちょっとメロがわかりやすく付いている方が、最初としてはやりやすいから。んで、オートマ運転に慣れてから、マニュアル車に乗ってみるみたいなところですかね?(笑)。どうなの、これ?これ、答えになってんのかな?

(ジェーン・スー)練習するのにね、私からはリップスライムの曲をおすすめします。PESくんのフロウがやっぱりすごいメロが。

(Mummy-D)PES。そうだ。PESを歌え。

(ジェーン・スー)PESを歌う。

(相談者)わかりました。がんばります。

(ジェーン・スー)『STEPPER’S DELIGHT』、すごいやりやすいですよ。

(相談者)あ、そうですか。わかりました。

(ジェーン・スー)で、それから、最終的には『ラストヴァース』で。『もし!』って。

(Mummy-D)そう。でも、ライムスターが歌えた時は、もう自分のラップの仕方ができあがってるってことだから、もうラッパーです。もう、そうなると。

(ジェーン・スー)キング・オブ・ステージ!

(相談者)わかりました。がんばります。

(ジェーン・スー)ぜひ、歌ってください。ラジオを聞きながら。お願いします。

(Mummy-D)がんばって。

(ジェーン・スー)ありがとうございます。

(相談者)はい。どうもー。

(RHYMESTER『ラストヴァース』が流れる)

<書き起こしおわり>

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