ジェーン・スー 中年女性の手土産の心得を語る

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ジェーン・スーさんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、中年と手土産というテーマでトーク。特に中年女性がこだわりを見せる手土産とその心得について話していました。


(赤江珠緒)それでは作詞家、コラムニストのジェーン・スーさんでーす。こんにちはー。

(ジェーン・スー)こんにちはー。よろしくお願いします。

(博多大吉)お願いします。

(ジェーン・スー)いいお天気でございますね。台風一過でございます。もう、お元気でらっしゃいますか?

(赤江珠緒)ちょっと体調いまひとつだったんですけど、いま、上り調子で。

(ジェーン・スー)あ、これ、もしよろしかったら。お口汚しかもしれないですけど。

(赤江珠緒)あらー!

(ジェーン・スー)せっかくね、月に1度、お二人にお会いできると思ったんで。

(赤江珠緒)かえって気を遣わせちゃってごめんなさいね。

(ジェーン・スー)すいませんね。ちょっとお口汚しですけど。

(赤江珠緒)いいんでしょうか?あら!あら、ちょっと素敵な。えっ?

(博多大吉)ごめんなさい。なんの小芝居?これ。

(赤江珠緒)西光亭のですよ。

(ジェーン・スー)今日はですね、『中年と手土産』でございます。本日、やりますのが。そこでちょっとね、手土産として西光亭のクッキーというのを持ってきたんですが。まあまあ、これがどういうものか?っていうのはおいおいお話させていただきましょう。


(博多大吉)うん。

(ジェーン・スー)今回ですね、私、この『中年と○○』シリーズ、もっともディープインパクトを受けました。

(赤江珠緒)えっ?

(ジェーン・スー)あのですね、熱い意見が多くて。この、熱量にちょっとやられております。本日。少しずつご紹介させていただきたいと思います。

(博多大吉)だからそんだけ、みんな手土産は持っていくってこと?

(ジェーン・スー)ヤバかったですよ!もうね、手土産病。重篤な手土産病ですよ、みんな。

(赤江珠緒)やっぱり中年って言われるぐらいのね、いわゆる本当に大人ど真ん中だと、これもできないと・・・っていう年頃ですよね。

(博多大吉)赤江さんは結構手土産とかする方だと思うんですよ。スーさんは?

(ジェーン・スー)あのね、私、ちょっとそこで買ってきたクッキーみたいな(笑)。そういう、あと、コンビニの・・・みたいなことをやっていたんですよ。

(博多大吉)僕とスーさんはそっち派だと思うんですよね。僕も行って、たとえばバーベキューとかやっていて。バーベキューに手土産ってのもおかしな話ですけど。もう持っていかずに、『もういい!お金出すよ、じゃあ!』みたいな。

(ジェーン・スー)ああ、なるほどね。ちょっと多めに出すよと。

(博多大吉)そっち派なんで。

(ジェーン・スー)わかる!違うみたい。

(博多大吉)どうやら?

(赤江珠緒)違いますわよ。世間様はそんなことでは。

(ジェーン・スー)あっ!来た!

(赤江珠緒)通りませんわよ。

(ジェーン・スー)手土産大臣からの叱責が早くも。

(赤江珠緒)(笑)

(博多大吉)怒られよう。じゃあ。

(ジェーン・スー)というわけでまずはじめに、人間関係の潤滑油として、仕事でもプライベートでも有効に機能するもの。それが、手土産。『おもたせ』なんていうね、上品な言い方もありますね。で、20代の頃よりも、確実に中年になってから周囲の手土産熱。ヒートアップしてるんですよ。

(赤江珠緒)はい。

(ジェーン・スー)何かっちゃあ、みんな交換してるんですよ。サッカーの試合の後のTシャツみたいに。みんな、何かっていうと交換してるんで。何だろう、これは?と思って、中年と手土産について半径5メートル以内で調べて参りました。

(赤江珠緒)うん。

(ジェーン・スー)まず、手土産と私ということで、みなさん、自分と手土産の距離感というのをですね、結構がっちりもってらっしゃいました。簡単なアンケートを取りました。『どんな手土産を持っていきますか?』とか、『どんなシチュエーションがありますか?』とか。だいたいいつも一行ぐらいで帰ってきたりとか。メールとかLINEで聞いてもね。

(赤江珠緒)うん、うん。

(ジェーン・スー)今回ですね、もうみんな、LINEで言ったらもう、3スクロール、4スクロールしても終わらないぐらいの。

(赤江珠緒)『あ、そうそう。思い出した』みたいな感じで。

(ジェーン・スー)そうなんですよ!で、反響、非常に大きく。だいたい回答者がですね、まあ10人集めて20人集めてっていうのがなかなか必死でやっているんですけど。今回、一晩で20人ぐらい集まりまして。もういいです!締め切ります!みたいな感じだったんですけど。

(赤江珠緒)ええ。

(ジェーン・スー)アンケートに答えてくれた女性の多く、そして一部の男性もです。こういう時はこれ!っていうオススメの手土産、完全に決まっておりました。しかもですね、たとえば私、聞いた時に『お菓子を持っていく』とか『アルコールを持っていく』とか。そういう漠然とした答えが返ってくると思っていたんですが。まあ明確に、『ここのこれ』っていうのがありまして。

(赤江珠緒)ああ!はいはい。

(ジェーン・スー)何を言ってるのかわからないのがありまして。『ツッカベッカライ・カヤヌマのブフテルン』とかですね。

[関連リンク]ツッカベッカライ・カヤヌマのブフテルン

(赤江珠緒)(笑)

(ジェーン・スー)『ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベのバウムクーヘンを持っていく』とか。呪文ですね。

[関連リンク]ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベのバウムクーヘン

(赤江珠緒)はー!

(ジェーン・スー)なんだかよくわからない。で、みなさんのこれをね、本にまとめて。そしたら一攫千金で儲かるかな?と思ったんですけども。悪い考えもちょっと頭をよぎったんですが。

(赤江珠緒)(笑)。また出そうとしましたか?

(ジェーン・スー)なんでも本にしろっていうね。よく考えたらですね、手土産ベスト100みたいな。ベスト10とかベスト100とか。女性誌で結構定期的に組まれてるんですよね。あと、お取り寄せとか。

(赤江珠緒)これなら間違いない!みたいなのとかね。

(ジェーン・スー)そうなんです。だから結局、大人が嗜みとしてある程度、自分のスタイル。手土産スタイルっていうのを確立してないと、これはちょっと恥ずかしいことなのでは?という風に、まず私は焦りました。

(赤江珠緒)うん。

(ジェーン・スー)あとですね、非常に心に残っているのが、もらってうれしかった手土産と、それをくれた人っていうのは絶対に忘れない。

(赤江珠緒)はー!

(ジェーン・スー)『どんなに小さい業者さんの人でも、大きい取引があった人よりも手土産が毎回凝っていて、あの人のことは忘れないわ』っていうようなことをおっしゃってた一般事務の方もいて。

(赤江珠緒)そのあたりね、露骨ですね。人というのは。

(ジェーン・スー)そうですね。人というのは露骨でございます。

(博多大吉)僕ね、ある先輩。ずいぶん上の方の番組にね、呼ばれる時に、毎回、『明太子は?』って言われてて。冗談だと思っていたんですよ。

(ジェーン・スー)『またまたー』みたいなことですよね。

(博多大吉)したら、番組にリアルに呼ばれなくなったんです。

(赤江珠緒)うわーっ!?

(ジェーン・スー)本当に明太子が・・・

(博多大吉)だからそういうのって、なんかもう賄賂みたいなイメージ、あるでしょ?

(赤江珠緒)ええ、ええ。わかる、わかる。

(ジェーン・スー)明太子という賄賂ね。

(博多大吉)だから、『またまたー』とか言ってて。でも、ようよう聞いたら、結構みんな他の芸人は持っていったぞみたいなのを聞いて。『あ、マジだったんだ!』と思って。

(赤江珠緒)仕事はね、たしかに持って行くとちょっとなんか賄賂的な感じになるんだよね。なるから、あんまり、ちょっとね。

(博多大吉)あんまりやらないようにしてたんですけど。これは、大事なもんなんだ。手土産っていうのは。まさに潤滑油なんだ!っていう。もちろんね、明太子を持ってこなかったからが理由じゃないと思いますけど。そう、僕は信じてますけど。

(ジェーン・スー)無きにしもあらずと思わざるを得ない。

(博多大吉)ただ、番組では結構笑いを取っていたのに・・・という自信はありますけどね。

(赤江珠緒)(笑)

(ジェーン・スー)完全に明太子のせいじゃないですか、それ!

(博多大吉)手土産を持って行ってないからっていうね。

(ジェーン・スー)でも、その手土産をね、じゃあどういうシチュエーションで持っていくのか?いま、大吉さんがおっしゃったような。楽屋にご挨拶とかってありますよね。いちばん一般のみなさんに聞いたところで多かったのが、『お家に呼ばれた時』。

(赤江珠緒)そうですね。これはね。

(ジェーン・スー)たとえばその、新築祝いとか、あと引っ越しとか。家でちょっとホームパーティーをしなさいよとか。赤江さん、そういう時、何を持っていくんですか?

(赤江珠緒)あのね、お家にお呼ばれした場合、私の場合は友達がまあ、独身の女性っていうのが多いっていうのもあるんですけど。そうなると、ファミリー向けの物を持っていっても喜ばれないんですよ。

(ジェーン・スー)わかる。それね、ありますよね。

(赤江珠緒)そういう時にいちばん喜ばれるのは、化粧品ね。

(ジェーン・スー)ああー、なるほど。たとえば?

(赤江珠緒)『これがすごいおすすめの化粧筆なんだけど・・・』とか言って、持っていって家に泊めてもらうみたいな(笑)。

(ジェーン・スー)(笑)。賄賂じゃないですか。まああの、消えものじゃない方が。あえて、いいよということなんですね。それでなんか、ホームパーティーにはご家族の場合には、ワインやシャンパンなどのアルコール。これだったら間違いないなとか。あと、次点がですね、スイーツとかしょっぱいものとか、消えもの。すぐ無くなる食べられるもの。

(赤江珠緒)はい。

(ジェーン・スー)で、少数でしたけども、『お花を持っていきます』という方も。お花ってもらったこと、ありますか?手土産で。

(赤江珠緒)これね、お花はね、持っていく場合はちゃんとカゴに入ったものじゃないとダメです。

(ジェーン・スー)おっ、手土産大臣。これはどういうことでしょう?

(赤江珠緒)これはですね、お相手の方が花瓶を用意しなきゃいけなくて。準備しなきゃいけないので。できれば、カゴにしてください。

(ジェーン・スー)これね、話が前後しますけど、もらって困った手土産シリーズっていうのがいろいろこの後、出てくるんですけど。そのうちの1つにありました。結構豪華な切り花を台所仕事の忙しい時にもらうと、一時作業を中断しなきゃいけないから、これはちょっと困るのよねって。さすがだね!

(赤江珠緒)ええ、ええ。もちろん。

(ジェーン・スー)カゴに入ったものを持っていくと。

(博多大吉)行き届いてるねー。

(ジェーン・スー)もうぜんぜん冷めてるでしょ?大吉さん、めっちゃ冷めてるでしょ?まあ一応ね、対岸の火事かもしれないですけど、一応聞いてください。

(赤江珠緒)そうですよ。火の粉は飛んできますよ。

(ジェーン・スー)いずれ、どうなるかわかりません。あとね、次に多かったシチュエーションが、お礼なんですけど。これが、いわゆるやっぱりママ友系。うちの子どもを車に乗せてもらったとか。ちょっと預かってもらった時間があった、どこどこで何をしてもらった、手伝いをしてもらったとか。そういうちっちゃなやり取りの後のお礼として、やっぱり簡単な手土産っていうのを持っていくっていう人、多かったです。

(赤江珠緒)ああー!なるほどね。『ちょっと気持ちです』みたいな。これは消えもんとかでいいんじゃないですか?

(ジェーン・スー)そうですね。で、この時にすごいなと思ったのが、やっぱり高いものを贈らないんですよ。高いものだと相手にプレッシャーをかけたりとか、みんなの和が崩れるから、千円、2千円台でちょっと気の利いたものって、どうやって探すの?そんなもん!

(赤江珠緒)『家の庭で採れた文旦です』とか言ってね。

(ジェーン・スー)うわうわうわっ!ええっ?それ、ちょっと嫌味っぽくないですか?

(赤江珠緒)(笑)。たしかに。どんな豪華な家だ?って(笑)。

(博多大吉)まあ、だから難しいですよね。あげるやつもね。

(ジェーン・スー)あの、大吉さんも私も、『多めに金、出しゃいいんだろ?』みたいな。この、金で解決か!?っていうね。

(博多大吉)いや、だってわかんないもん。

(赤江珠緒)おっさん体質は。おっさんは!

(博多大吉)『ほしいの、買いなよ。この2千円で』みたいなね。

(ジェーン・スー)『ちょっと多めに出すから、それでいいでしょ?』って考えたり、心を砕いたりするよりも、こう、通貨で解決しようとするんですよね。

(赤江珠緒)まあ通貨はね、たしかに全てに流通しますけども。そこにちょっとした気持ちね。

(ジェーン・スー)そう。それがね、ある種、手土産が通貨みたいになっているんですよ。このママ友たちのみなさんの話を聞くと。で、あとですね、お詫びの印としてね、手土産を持っていきますっていうことも。手土産っていうか、お詫びの印ですよ。この時はですね、やっぱり定番。虎屋の羊羹。

(赤江珠緒)そうですね!お詫びは虎屋ですね。やっぱり(笑)。

(ジェーン・スー)なんなんですかね?その、がっつり腑に落ちたみたいな顔!?

(赤江珠緒)うん。わかるわかる。これは間違いないね。

(ジェーン・スー)なんでなんですか?虎屋の羊羹。

(赤江珠緒)あの重量感。

(ジェーン・スー)そう。『重さ』って言ってました。

(赤江珠緒)あの箱のきちんとした感。

(ジェーン・スー)でも、謝る気持ちを土産物の重さに託すのはどうかな?って思うんですけど。

(赤江珠緒)なんかこう、隙のない、詰まった感じ。もう本当に申し訳ございません!っていう。

(ジェーン・スー)あの羊羹の黒さとかね。全てが申し訳ない!っていう。あとね、日持ちがするものじゃないと、お詫びの時はダメって言われました。手をつけるまで時間がかかるんでしょうかね?よくわかんないんですけども。あと、いちばん難かしいのは、お付き合いしているお相手のご家族とか。中年になってもそのときに、何を持っていくかっていうのは結構迷うねって話は出ていました。

(赤江珠緒)うん、うん。

(ジェーン・スー)ということで、みなさんものすごい気遣いをしてるわけですよ。手土産、それは気遣いの証ということで。まあ、基本原則としては、渡す人のことを喜ばせる。で、そのために丁寧に考えるってことなんですけど。本当にね、聞いていて、ちょっと大吉さんがまたここでテンションが落ちる可能性もいろいろあるんですけども。

(博多大吉)いえいえ、とんでもない。

(ジェーン・スー)すごいですよ。その基本原則の応用が。渡す人の家族構成、好みを考えて変えます。その場で食べられるものと、後で家主が帰ってきた時に食べられるものの2種類とかを持っていったりするんですよっていうので。

(赤江珠緒)2種類ですか!

(ジェーン・スー)いわゆるだから、お母さんたちで集まって、みんなでワッと食べるもの。でも、お家を貸してくれたのは旦那様だから、旦那様が後から帰ってきた時に食べられるものとか。

(赤江珠緒)行き届いてる!

(ジェーン・スー)かゆいところ、ない!

(博多大吉)言ったら、ケーキとお煎餅みたいな?

(ジェーン・スー)そうそうそう。そうです。

(博多大吉)そんぐらいの勢いなんでしょうね。きっと。

(ジェーン・スー)なんですって。もうね、さっき大吉先生のせいにしましたけど、私のテンションが少し下がってしまいました。失礼しました。

(赤江・大吉)(笑)

(ジェーン・スー)ごめんなさい。やっぱり、あと、心がけているのは、相手が恐縮するような大げさなものは持っていかない。あと、持ち帰ったりする時に、渡す場所が外だったりする時ね。やっぱり楽なもの、簡単なものっていうのも考えてますっていう。

(赤江珠緒)はいはいはい。

(ジェーン・スー)あとですね、こういう方もいらっしゃいました。チェーン展開していない、帰る場所が限定されるお菓子と決めていますっていう。

(赤江珠緒)ほー!

(ジェーン・スー)つまり、どこどこでも、あそこでも売っている、じゃなくて。ここじゃなきゃ買えないっていうものを、並んだりすることで、やっぱりちょっとプラスアルファをそこに乗っけるっていうような声もありまして。

(赤江珠緒)へー!

(ジェーン・スー)あとですね、これもすごいなと思ったんですけど。どんな種類のお茶が出ても対応できるスイーツっていう。

(赤江珠緒)(笑)。そんなの、あります?

(ジェーン・スー)なんかこの後ね、ご紹介するんですけど。日本茶でも、コーヒーでも、紅茶でも、どんなお茶を出されても合うスイーツっていうのがですね。

(赤江珠緒)そんなオールマイティーなスイーツ、ありましたっけ?

(ジェーン・スー)後半、いろいろリストを作ったんですけど。そのうちの1つを先にご紹介しましょう。ぎんざ空也の『空いろ』というですね、クッキーにあんこをつけて食べるようなお菓子があるらしいんですよ。


(赤江珠緒)はー!ああ、ああ。見たことある、これ。

(ジェーン・スー)さすがですね!私、こんなもの見たことなかったですよ!

(赤江珠緒)これ、ある。ある。

(ジェーン・スー)これは日本茶でもコーヒーでも紅茶でも合うんで。持っていった先の奥様の気持ちをかき乱さないで済む。日本人らしいこの細やかさといいますか。ありますよね。

(博多大吉)クッキーは別売り。だからあとはクッキーを持っていけば。

(ジェーン・スー)そうです。とか、いろいろあるんですって。

(赤江珠緒)余ったらもう、トーストとかに塗って下さいとか。

(ジェーン・スー)そうですね。そう、だからその後のことまで。どこまで考える?ゆりかごから墓場までみたいな手土産ばっかりですよ!

(赤江珠緒)考えてるな、本当(笑)。

(博多大吉)わざわざ銀座でっていうのもね、ちょっとなんかありがたいっていう感じしますね。

(ジェーン・スー)あとですね、食べ物じゃなくて他のものはないんですか?って聞いたところ、イニシャルハンカチとか。そういうのをちょっとお礼で渡す。

(赤江珠緒)これは使えますよ。

(ジェーン・スー)そうなんですか?大臣、ちょっと説明をお願いします。

(赤江珠緒)できれば、もう真っ白のハンカチとかって、意外とお高いんですよ。

(ジェーン・スー)ああ、なるほど。

(赤江珠緒)真っ白の。でも、なんか結婚式とか、お葬式とか。意外に柄があるやつ、使えないみたいな。白こそ必要って時、ありますから。

(ジェーン・スー)じゃあ白にワンポイントとかで、ちょっと、そういう時、冠婚葬祭に使って下さいっていうようなね、そういう心持ち、あるんですね。本当とにかく、そのへんでお菓子買っていけばいいでしょ?っていうのを私、ずーっとやっていたので。こういう声は他に誰からも聞けずですね。かなりの気遣いをしているみなさんに目頭が熱くなり。とは言え、手土産のプロみたいな人が言っていましたよ。

(赤江珠緒)うん。

(ジェーン・スー)『万能の手土産はないんです』と。

(赤江珠緒)ほー!

(博多大吉)あら?さっきのスイーツじゃダメなのかしら?

(ジェーン・スー)ダメなんです。やっぱり『羊羹で』って言っても、甘いものが苦手な人もいるし。『お煎餅で』って言っても、ちょっと歯がいま弱くてね、とか。万能の手土産はない。だからこそ、心を砕いて考えるのだ!

(赤江珠緒)ほー!奥が深い話ですね、これは。

(ジェーン・スー)っていうかね、だんだんこれで私、ちょっと『ん!?』って思ってきたんですけど。『これ、もしや、もらう方のことよりも、あげるのが楽しいのでは?』っていう。

(博多大吉)うん、うん。

(ジェーン・スー)これね、30代以降になりますとですね、女同士の集まり。女子会とは言いませんよ。女同士の集いにですね、なんでもないただの集いなのに、ちょっとしたお土産を持ってくるのがね、一気に増えるんですよ!あれ、なんなんですか?

(赤江珠緒)ある!あるー!

(ジェーン・スー)20代の頃、なかったですよね?あんなの。本当に、たとえば『ちょっとこの間行ってきたところで買ってきたクッキー』とか。『駅前で美味しそうなお芋のスイートポテト買ってきた』とか。

(赤江珠緒)女子旅行とかすると、ちょっとずつみんななんか持ってきていて。『この間行ったお店、ちょっとよかった。ハンカチが・・・』とかね。

(ジェーン・スー)旅行先にお土産持っていくんですよ。意味がわかんないですよね。

(赤江珠緒)で、それでそれを配ったりして。『ヤバッ!手ぶらで来てしまった!』みたいなの、ありますよね。

(博多大吉)えっ、それ、男性も?

(ジェーン・スー)いや、女性だけなんです。

(博多大吉)でしょう?男性で手土産がどうのって盛り上がっているのとか、僕の半径5メートル以内、いないですね。

(ジェーン・スー)あのね、やっぱりこれ、女性だけでした。あったのは。で、聞いたら、やっぱり30代中盤以降からなんですって。で、よくよく考えたら、この番組のディレクターさんもね、母親がそういうことをよくやっていて。『何をやっているんだ?あいつらは?大して理由もないのに物を渡しあったりして』っていうのが、自分が齢をとってきたら、だんだん、『あれ?これ、ちょっと持ってきたくなってきたな・・・』と。

(博多大吉)へー。

(赤江珠緒)あー!

(ジェーン・スー)なんか、自分が人にあげたいって。

(赤江珠緒)ねえ。で、『このお菓子、美味しかったから、ちょっと食べて』みたいな。

(ジェーン・スー)そうそうそう!

(赤江珠緒)そうですね。

(ジェーン・スー)『いいでしょう?どう?』みたいな。あと、やっぱり旅行に行ったりした時に、誰にあげると決めずに、500円、600円くらいのものをいっぱい買っておいて・・・

(赤江珠緒)何なんでしょうね?本当に。

(ジェーン・スー)あれ、何なんですか?

(赤江珠緒)サンタクロースになろうとしてるんですか?本当にね(笑)。

(ジェーン・スー)ねえ。ちょっとした慈善家なのかしら?で、『美味しい!これ、いいわ!』って言って。『次、私これ使うわ!』っておんなじ手土産をグルングルン回ってるんですよ。

(赤江珠緒)いや、本当だ。

(ジェーン・スー)本当、恐ろしいですよ。で、まあそんな手土産の中でもですね、スーパー手配師というのがいました。やはり。どこの世界にも、スーパーなプロがいます。これですね、やっぱりプロにはプロの仕事がということで、議員秘書の方。あと、社長秘書の方。

(赤江珠緒)うわっ!それはすごそう。

(ジェーン・スー)このお二人にアンケートに答えていただいたところ、まあ来たのがデータベースですよ、これ。

(赤江珠緒)(笑)

(ジェーン・スー)スーパーコンピューターのデータベースみたいなのが来まして。渡す相手との関係性、相手の性格、好み、そして渡すシチュエーション。手土産を口にするであろう日から逆算した日持ち。

(赤江珠緒)はー!

(ジェーン・スー)考えぬかれたリストをもってらっしゃいました。で、『何か気をつけていること、あるんですか?』って言ったら、これ、知ってました?こんなの。『新築祝い、引っ越し祝いなどは火事を連想するものは持って行きません。たとえばキャンドル、灰皿、赤いもの。結婚や交際相手のご両親に会う時には、やはり虎屋の羊羹。なぜなら、羊羹は細く長く幸せなお付き合いを意味するから』。

(赤江・大吉)ほー!

(ジェーン・スー)『会社の創立記念パーティーなどは、食べ物はもちろんですが、ティファニーのペーパーナイフなど。こちらは会社の未来を「切り開く」といった意味が込められています』。

(赤江珠緒)あっ、いいんだ。ペーパーナイフ。

(ジェーン・スー)ナイフは切り開くっていう意味になるんですって。

(赤江珠緒)へー!

(ジェーン・スー)『このように手土産には、物に想いを重ねることができる素晴らしいツールだと思います』ってもうね、普通のメールなのに原稿みたいになって返ってきたんですよ。で、そんなパーフェクトな手配師にちょっと意地悪な質問をしてみました。『さっきから、アルコールとか甘いものとか言ってるけど、お酒飲めない人もいるし、甘いものが苦手っていう人もいるでしょう?どうするの?』って言ったら・・・

(赤江珠緒)うん。

(ジェーン・スー)どんどん出てきましたね。ええと、和久傳というところにある、『ご飯のお供』っていうのが2、30種類ありまして。ちょっとこう、しらすと山椒が混ざったものとか。貝柱とイカが混ざったものとか。漬物とか。

(赤江珠緒)ツマミにもなりそうな。ええ、ええ。

(ジェーン・スー)ご飯のお供みたいなもの。あとはですね、永田町。すごいですね。議員さんっぽいんですけど。永田町黒澤の梅干し。

(赤江珠緒)なんかすごそうよ。たしかに。

(ジェーン・スー)1個1個包装さえた、そこまで酸っぱくもない梅干し。非常にパッケージも端正で。こちらでも、12個で3千円台なんですって。

[関連リンク]永田町黒澤の梅干し

(博多大吉)おお、結構しますよ。

(ジェーン・スー)まあ、でもお菓子だとそれぐらいしちゃうものもあるので。

(赤江珠緒)で、自分では買わないけども。『クエン酸をとってください』ってね。疲れを取るという、梅干しはいいです。

(ジェーン・スー)で、自分では絶対に12個3千円の梅干しは買わないですよね。だからこっちの財布もそんなに傷まずに、向こうにありがたがってもらえるっていうところで。あと、やっぱりね、肌触りがよいタオルとかね。いろんなのがありましたね。

(赤江珠緒)へー。

(ジェーン・スー)びっくりしました。あと、『他の国はどうなっているのよ?日本だけじゃないの?こんなことやっているのは?』と聞いたら、フランス人とお仕事をすることが多いという方、いらっしゃいました。フランス人が催すホームパーティーでは、ワインやスイーツのお土産はNG。

(赤江珠緒)えっ?そうなの?

(ジェーン・スー)なぜならですね、アルコールやスイーツは主催者がその日のメニューに合わせて考えてるんですって。だからそれを壊しちゃ行けないと。

(赤江珠緒)そうか。じゃあ、なにを持っていきます?

(ジェーン・スー)あの、チョコレートとお花ですって。チョコレートは後日、食べられる。お花はやっぱりテーブルに飾れるってことで。そういう風に脇役としてのプレゼントを考えろと。

(赤江珠緒)ほー!

(ジェーン・スー)イタリアに住んでいたことがある人からも聞きました。お家に呼ばれたら、ワインかスイーツ、チーズなどを持っていくのが定番ということで。

(赤江珠緒)イタリアはいいんだ。

(ジェーン・スー)これはね、日本とそんなに変わらない。さすがアメリカです。合理的な国。全員が手土産を持参することで成立するパーティーっていうのがあるそうです。

(赤江珠緒)(笑)

(ジェーン・スー)ええと、持ち寄りパーティー。ポットラックパーティー。すごいですよね。そこに何もないんですよ。とりあえず、全員が持ち寄って、フタを開けると。遠足みたいな。こういうパーティーもあると。ただ、やっぱり花束を持参するのが一般的ですねと言われたんで。

(赤江珠緒)へー!

(博多大吉)お花、好きなんだ。みんな。

(ジェーン・スー)家に呼ばれた時にお花ってそんなね、持っていく印象ないですけど。お花が好きみたいですね。まあ、邪魔しないってことなのかもしれないですね。

(赤江珠緒)そうですね。そうですね。まあ、そんなに嫌がる人もいないだろうと。お花はね。

(ジェーン・スー)そして、思わず戸惑った手土産エピソードというのがありまして。もらってうれしいもの、人それぞれなんですけども。しかし、なぜそれを?と聞いている私もいぶかしくなった手土産もございました。いちばん驚いたのが、金魚。

(赤江珠緒)(笑)

(博多大吉)生き物かー。

(ジェーン・スー)この、ギリギリのライン、なんですかね?ハムスター、絶対にダメじゃないですか。

(博多大吉)まあ、絶対にダメ。

(ジェーン・スー)犬、絶対にダメじゃないですか。金魚・・・

(赤江珠緒)うーん・・・一見、粋な感じもしますしね。

(ジェーン・スー)飼えなくもないし・・・

(博多大吉)まあ、アリっちゃアリなんすよね。金魚は。

(赤江珠緒)金魚、ちょっとうれしいような気もするな。私は。でも・・・でも、嫌がられる場合もあるな。これはね。

(ジェーン・スー)相手の家に水槽がなかったら、どうするつもりなんだ?って感じですよね。

(赤江珠緒)いや、本当ですよね。金魚。お土産に。

(ジェーン・スー)この、お土産になるギリギリの生き物としての最前線に金魚はいます。

(赤江珠緒)ただ、新築だった場合、赤ですから。やっぱり黒の金魚をね。地味に持っていく(笑)。

(ジェーン・スー)なにかもらって困った手土産とか、大吉さん、ありますか?

(博多大吉)うーん・・・やっぱね、あの、大きい物、量が多いものとか。

(ジェーン・スー)そうですよね。

(博多大吉)なんかロケで知り合った農家の方が、本当、段ボール一箱分のタケノコを送ってくれたりするんですけど。いや、食べられないじゃないですか。だからそれを、また、ね。劇場に持っていったりとか。

(ジェーン・スー)そうですよね。

(博多大吉)ありがたいけど、ちょっと量がな・・・っていうのは、多々ありますね。

(ジェーン・スー)たしかに。量が多いとか、賞味期限までに食べきれない。後ですね、大量のアイスクリーム、これは困りますと。冷凍庫に入らない。そういうのもありましたね。

(赤江珠緒)はー、ええ。

(ジェーン・スー)で、やっぱりいろいろあるんですけど、赤江さんはいつも手土産、たくさんいろんな人にあげているって話を聞いたことがあるんですが。

(赤江珠緒)いや、そんなにね、あげてはいないんですけど。

(ジェーン・スー)どんなことを気をつけてらっしゃるんですか?

(赤江珠緒)いや、だからその、友達と会う時とかね。ちょっと持っていこうみたいな感じで。

(ジェーン・スー)何を持っていくんですか?

(赤江珠緒)えっ、だからさっきも言ったように、自分が使ってよかったものですね。で、これが美味しかったとか。

(ジェーン・スー)(笑)。完全におばちゃんスタイル。

(赤江珠緒)燻製のこの肉が美味しかったら、ちょっとあげておこうと思って。集めていたりとか。

(ジェーン・スー)特に理由はなく?

(赤江珠緒)特に理由はないですね。

(ジェーン・スー)えっ、お土産というか、手土産になるものをストックする場所が家にあるってことですか?

(赤江珠緒)いや、もう行く前に、行くのが決まった段階で、『○○さんに久しぶりに会うから、何か用意しよう』みたいな。

(博多大吉)あれを買っておこう、買いに行こうっつって。で、わざわざ時間かけるわけでしょう?

(ジェーン・スー)そうですよね。

(博多大吉)僕とスーさん、そこがまた信じられないっていうか。

(赤江珠緒)そうかー。

(ジェーン・スー)あのね、行きしなに買えるものじゃないと(笑)。

(博多大吉)そうそう。もう、真っ直ぐ行こうよっていう。早く始めようよ、パーティーをっていう方なんで。

(赤江珠緒)なるほど、なるほど。

(ジェーン・スー)まあしかし、これ本当ね、これだけで特番できるっていうぐらい、まだまだまだまだ、いっぱい情報があったんですけど。そろそろお時間ということでですね。私、いろいろ考えました。手土産。それは中年のあふれる愛。相手に対する思いやりを具現化した愛の結晶。その愛の交換。ほとばしる情熱を小さな一品に託し、相手の喜ぶ顔を見ることで、自分も幸せになれるWIN-WINの関係性を築くものだと痛感しました。

(赤江珠緒)うん。

(ジェーン・スー)と、同時に、たぶんまったく無頓着な人もいます。もちろん中年なので失礼のない範囲での手土産というのは誰もがそこそこできるといいなと思いますけども、そこまでこだわる人がいるということは、もうね、趣味としました。

(赤江珠緒)ああ、そうですね。

(ジェーン・スー)『手土産は中年の趣味』ということで、今回は締めさせていただきたいと思います。

(赤江珠緒)(笑)。なるほど。うん。なかなかまとまりましたね。いいですねー。

(ジェーン・スー)ということで、西光亭さんのクッキーも持ってきましたので。

(赤江珠緒)いや、これもうパッケージね、箱がすごいかわいい。有名な。ありがとうございます。スーさん、それではまた来月の2週目。6月10日水曜日ということになります。
(ジェーン・スー)はい。よろしくお願いします。

(赤江珠緒)どうもどうも、ありがとうございました。

(博多大吉)ありがとうございました

(ジェーン・スー)ありがとうございました。

(赤江珠緒)素晴らしい手土産も、ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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