吉田豪さんがニッポン放送『上柳昌彦・松本秀夫 今夜もオトパラ!』に出演。福山雅治さんの人たらしぶりや、超信頼できる男っぷりを話していました。
(上柳昌彦)今日はまあ、ご当地ソング的なリクエストをいただいております。4時間20分世界一周ということで、今日は吉田豪さんのテーマもですね、なんかこう、地名にかかわるような曲を歌っている方の何かということでお願いをしたいと思いますが。選んでいただいたのは?
(吉田豪)はいはい。『桜坂』の福山雅治さんですね。
(上柳昌彦)福山さんにもインタビューしてますか。
(吉田豪)何度もしてますね。一緒にキャバクラも行ってますよ。
(上柳昌彦)あっ、そうなんですか?
(松本秀夫)お仕事で?
(吉田豪)お仕事の後で。
(松本秀夫)アフターで。へー!
(吉田豪)その話もできますよ。
(上柳昌彦)福山さんぐらいになると、ちょっとやそっとじゃインタビューできないですよ。きっと。
(吉田豪)意外と厳しいって聞きますけど。
(上柳昌彦)あそこの事務所もね、厳しくて。インタビュアーはこの人じゃあダメとかっていうのがすごくあるところだと思います。
(吉田豪)そうなんです。すごいあります。
(上柳昌彦)じゃあ、もう白羽の矢というか。
(吉田豪)そうなんですよ。向こうの指名だったんですよ。
(上柳昌彦)なんでですか?
(吉田豪)あの人、プロレスとか好きで。僕がやっていたプロレス雑誌をずっと読んでいて。それで、リリーさんと福山さんって親友なんですよ。で、ずっと仲良くしてて、『リリーさんを初めて尊敬したのが、リリーさんが豪さんの師匠だってわかった時ですよ』みたいな。
(上柳昌彦)へー!
(吉田豪)『会わせてくださいよ』とかって言ってて。
(松本秀夫)向こうからですか?
会った人が好きになるしかない福山雅治の魅力
(吉田豪)伏線があっての。本当、だから福山さんっていうのはなんだろう?上手いっていうか、ズルいっていうか。あの、僕、SPA!の男が選ぶ男のランキングの座談会みたいなのにいちばん出てるんですけど。ずーっと福山さんが一位を独走してるんですよ。会った人が好きになるしかないような、そういうものがあるんですよね。それをやられたら、もうね、そりゃ好きになりますよっていう。
(上柳昌彦)そうですか。
(松本秀夫)キャバクラなんか行ったら、女の子じゅうが・・・(笑)。
(上柳昌彦)その話は追い追い聞いて行きましょう。
(吉田豪)後ほど。
(上柳昌彦)さあ、ということで、今年で福山さんもデビュー25周年ですよ。ねえ。もう46才ですよ。で、『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル 魂のラジオ 魂ラジ』は、もういよいよ来月いっぱいで。大変でしょうね。卒業の日。この有楽町界隈は、もうファンの方々で大変なことになると思うんですけども。さあ、それじゃあ吉田豪さんに福山雅治さんの素顔をうかがってまいりましょう。お知らせの後です。
(CM明け)
(福山雅治『東京にもあったんだ』が流れる)
(松本秀夫)それではさっそくインタビューの・・・
(上柳昌彦)せっかくいい曲かかるのに、しゃべるんだ。
(吉田豪)歌、入る前に(笑)。
(松本秀夫)キューが出たからしゃべるんでしょう!
(上柳昌彦)俺にはできない。
(吉田豪)(笑)
(松本秀夫)じゃあ、黙ってますよ!っていう気持ちになるね。はい。福山雅治さんの『東京にもあったんだ』を恐れ多くもBGにしゃべらせていただいておりますが。今日は吉田豪さんに福山雅治さんの素顔を語っていただこうということです。
(吉田豪)いまCM中に福山さんの人たらしぶりを話していて。
(上柳昌彦)まあ、『ニッポン放送を、長崎から出てきて。トラックの運転のアルバイトをしながらよく聞いていて。高田先生のラジオビバリー昼ズとか、のってけラジオの上ちゃん聞いてましたよ』って言われたらもうね・・・
(吉田豪)コロッといっちゃいますよね。
(上柳昌彦)もうお腹出して、なんでもしてください!ってなりますよ。
(松本秀夫)『聞いてますよ』って我々にとっては殺し文句ですからね。
(上柳昌彦)殺し文句ですよ。本当に。
(吉田豪)本人も言ってるんですよ。本当にもともとアングラ志向で。だってデビュー直後に最初に出た映画が漫画家のいしかわじゅんさんと一緒だったんですよ。いしかわじゅんさんの大ファンで、いしかわじゅんさんと共演できるのがうれしくて、みたいな。そういう側なんですよ。
(上柳昌彦)なるほど、なるほど。
(吉田豪)『だから、豪さんとかそういう方に僕は興味が行くんです』って。
(上柳昌彦)なるほど。
(吉田豪)っていう人です(笑)。
(上柳昌彦)いわゆる、いまで言うサブカルに造詣の深い人なんですね。
(吉田豪)だから、いま格闘技好きなんですよ。福山さん。UFCとかも好きで。
(上柳昌彦)自分でもう体鍛えてますしね。
(吉田豪)で、当然格闘技好きからは最初叩かれるわけですよ。『なんだよ、あんなチャラチャラして格闘技好きとか言って』っていったら、本気で好きなことがわかってみんな折れるっていうのが繰り返され。
(上柳昌彦)知識とかもね、調べたりとかも好きなんでしょ?あの人。
(吉田豪)死ぬほど雑誌見て。『豪さんのこの前のラジオのポッドキャストも聞きましたよ』って(笑)。もうね、ズルいんですよ。あの人(笑)。
(上柳昌彦)いつ、どんな状況で聞いたりするんでしょうね?どんな部屋で。どんな時間に。なにを食べながら。
(松本秀夫)時間があるとも、本当に思えないですしね。
(吉田豪)で、面倒くさいのが、男が選ぶ男ランキングの座談会で僕がその、『福山さんというのはこういう人なんです』って言うたびに、『吉田豪は丸め込まれた』とか言われて。丸め込まれたわけでもないんですよ。しょうがないんですよっていう。
(上柳昌彦)本当にそうなんだからと。
(吉田豪)そういう人なんですよっていう。で、僕が福山さんの指名で取材したじゃないですか。その時の僕の担当編集がいたんですよ。本とかを出していて。で、いまライターもやってるんですけど。そいつにすごい吊るしあげられたんですよ。『最近の豪さんは変わりました。福山雅治に指名されて浮かれて。僕の知ってる豪さんはそんなじゃなかった』とか、酔っ払ってすごい絡まれて。ところが、福山雅治っていうのはすごいのが、その直後ですよ。SPA!でインタビュアーにそいつを指名したんですよ(笑)。
(上柳・松本)ほー!
(松本秀夫)で、その後はどうなんですか?
(吉田豪)もう、そいつに絡みましたもん。僕。『ねえ。指名されて。言ってたよね?』って(笑)。
(上柳・松本)(爆笑)
(吉田豪)『どう?』って(笑)。
(松本秀夫)返す言葉、ないでしょうね。
(吉田豪)すいませんでした!って(笑)。
(上柳昌彦)そういうこともあるんだ。
(吉田豪)そういう人なんですよ。嗅覚、すごいんですよ。
(上柳昌彦)いやー、すごいね。プロデューサー能力が長けてますね。
(吉田豪)『この人の取材を受けたい』みたいなのが。サブカルアンテナですよ。
(松本秀夫)面白くなっていく。話が転がっていくぞみたいな。
(吉田豪)そうです。そうです。最初の取材の時はリリーさんとの対談だったんですよ。すっごいやり方で。リリーさんのフリーペーパーだったんですけどね。取材費が異常だったんですよ。なんか、福山さんの地方のライブの前日のリハーサルの時に・・・だから地方まで行って、すごい高級なバーを借りきって。そこでなんか、すごい高い酒を買って飲んでの取材。数十万飛ぶような取材をやって。フリーペーパーで(笑)。
(上柳・松本)(笑)
(吉田豪)どうなってるんだろう?っていう(笑)。
(上柳昌彦)どこで利益が出てるんだ?っていう。
(吉田豪)で、『もう1軒行きましょう』ってなって、それでキャバクラへ行ったんですよ。
(上柳昌彦)それは、福山さんも『ああ、いいっすね』ってなるんですか?
(吉田豪)そう。福山さん側のスタッフと、リリーさんと、僕とかで。総勢10人ぐらいで行って。僕、リリーさんとキャバクラは地方で行ったことがあって。リリーさん、東京では行かないですけど、地方だとみんなと行くことがあって。リリーさんとキャバクラ行った時も、みんな、『キャー!リリーさん!』になって、サイン攻めとかになって。すごいんですよ。
(上柳昌彦)キャバクラ嬢の人に、リリーさん、モテそうですよね。
(吉田豪)地方でね。で、似顔絵書いたりになるじゃないですか。すごいんですよ。それが、福山さんが来たらもう本当に、すごいなんてもんじゃないですよ。
(松本秀夫)そりゃあ!ちょっと想像を絶する状況でしょうね。
(吉田豪)ついてる女子もみんな福山さん見てるし、ついてない女子も全部福山さん見てるしで。もうね・・・
(上柳昌彦)吉田豪の立場はなんだったんだ?っていう話ですよね。
(吉田豪)あの、だからドラえもんの石ころ帽子っていう、かぶるだけで石ころになれる帽子あるんですけど。完全に気持ちはそれなんですよ。
(上柳・松本)(爆笑)
(吉田豪)俺はいま、完全に路傍の石だぞっていう。誰も、なんの興味ももってないのがはっきりわかるという。
(上柳昌彦)転がっているぞ、俺はと(笑)。
(松本秀夫)でも、男のお客さんでも『福山雅治さん来てる』って言ったら、そっち見ますよね?
(吉田豪)それでもう、あがくだけ無駄じゃないですか。サポートですよ。もう。福山さんがなんのために来たのか?とか、ずーっと説明をするだけの。
(上柳昌彦)『もうね、東京からわざわざ・・・』って。
(吉田豪)そうです。『ぜんぜん僕のことは気にしないでいいです。ああ、どうぞ、どうぞ!』って。
(上柳昌彦)いわゆる太鼓持ち的な感じの役割ですよね。
(吉田豪)しょうがないっていう。
(上柳昌彦)そりゃしょうがないですよね。しょうがないよなー。
(吉田豪)当たり前ですよ。
(松本秀夫)またそういう時の女の子との会話も、福山さん上手いんでしょうね。
(吉田豪)僕、結構席が離れてたんで。僕、福山さん側のスタッフと一緒だったんですけど。福山さん側のコンサートのスタッフで、ちょっと1人、あれな人がいて。『俺、ちょっと福山のスタッフだから。チケット、なんとかなるよ』的な。あのね、この場でそれ言っても無駄だよ!っていう(笑)。
(上柳昌彦)うわー!
(松本秀夫)本人いるんだから。
(吉田豪)いちばん効果ないよ、それ!っていう(笑)。いない時だったらそれ、モテるかもしれないけど。いちばん言っちゃいけないやつ。それ!っていう(笑)。
(上柳昌彦)なんとかしたかったんでしょうね。
(吉田豪)振り向かせたい!っていう(笑)。
(上柳昌彦)なんとかしたかったんだね。
(吉田豪)いちばんダメなあがきをしてて。ダメだよ!ここは石に徹しないと!みたいな(笑)。
(上柳昌彦)いいねー!すごい空間ですね。それね。
(吉田豪)一生モンの体験ですよね。その後、なんかマジックバーにも行ってみてね。
(松本秀夫)マジックバーって?
(吉田豪)なんか手品をやるところで。福山さんと並んで、その手品のタネを当てるようなの、やってましたよ(笑)。みんなで。
(上柳昌彦)そういうところ、行くんですね。
(吉田豪)で、その後に指名で取材。オリコンスタイルで取材して、さらにGQ JAPANっていうおしゃれ雑誌で取材して。
(上柳昌彦)すごいすごい。
(吉田豪)GQ JAPANもすごかったですよ。僕、人生で初めてですよ。行ったら、編集長が外人さんなんですよ。で、すごいみんなが高そうな服を着て、外人さんとかとなんかデザインの打ち合わせとかを英語でしたりしてるんですよ。場違い感が尋常じゃなくて。僕だけなんか入れなくて、1人、まだ当時やっていた笑っていいともを見てて(笑)。
(上柳昌彦)(笑)
(吉田豪)これは居心地悪いなと思って。それを福山さんにボヤいたら、『わかります。僕もですよ』って(笑)。上手いんですよ。いちいち(笑)。
(上柳昌彦)へー!いやいや。
(松本秀夫)キャバクラ行きましたか。
(吉田豪)取材すれば下ネタばっかりだし。基本、やっぱ信用できるような話しかしない人で。本人も言ってたんですけどね、メリットのない下ネタを言うんですよ。
(松本秀夫)メリットのない下ネタ?
(吉田豪)下ネタは基本自虐っていうのがテーマで。
(上柳昌彦)下ネタは自虐?
(吉田豪)だからね、『女やった自慢みたいな下ネタがいちばん間違っている』っていうんで。基本、恥ずかしい話をしているんですよ。
(上柳昌彦)自分の恥ずかしい話を。
(吉田豪)『だからね、こうやってCMとかもやっているような人間がね、短小包茎の話とかしてね、メリットなんかあるわけないんですよ。でもね、しなきゃいけないんですよ!』みたいな(笑)。変な使命感があるんですよ。
(松本秀夫)しなきゃいけないんですよ!と。
(吉田豪)そう。でも、それによって僕らの信用も得てるんですから(笑)。なんなんだろう、この人は?って。
(上柳昌彦)はー。
(松本秀夫)たしかにメリットはないですね。
(吉田豪)そんなことしたってね、そういう手術のCMが来るかぐらいでね。それを受けるわけにもいかないじゃないですか。
(上柳昌彦)いかない。福山さんが、ねえ。タートルネックをこうやって。ヨルタモリでやっているやつみたいに、こんなことをやるわけいかないんだよ。それは。たしかにメリットないよ。コマーシャルは来ないよ。あ、それじゃあ、『桜坂』。行きましょうかね。
<書き起こしおわり>