玉袋筋太郎 高倉健とビートたけしの関係を語る

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玉袋筋太郎さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、亡くなったばかりの高倉健さんとビートたけしさんの関係などについて語っていました。たけしさんが構想していた高倉健主演映画についても話しています。

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(玉袋筋太郎)健さんとお会いしたのはね、1回きりだからね、俺ね。昔。20年ぐらい前。番組のスタッフと『ちょっとメシでも食いに行こう』っつったら、そこのプロデューサーの人が『じゃあ面白い店、行ってみよう』っつって。『原宿にあるお店にね、高倉健さんがよく来るお店があるんだよお好み焼き屋で』って。

(小林悠)ええっ!?

(玉袋筋太郎)『お好み焼き、健さん食べてんの?』って言ったら、『いや、そこお好み焼きも美味しいんだけど、エスプレッソもすごい美味しいところで』って。

(小林悠)あ、コーヒー好きなんですってね。

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原宿のお好み焼き屋で

(玉袋筋太郎)そう!『コーヒー好きだから。そこ、健さん毎日来るらしいんだよ』って。で、行ってみたんだよ。話半分で。で、お好み焼き食って、お酒飲んでいて。ワイワイやってたらさ、ドアがガッと開いたら、本当に高倉健さんが入ってきちゃってさ。『わっ!本物来た!』っつって。俺と博士、もう直立不動ですよ。で、挨拶。もう目が合ったからさ。『あっ、あのビートたけし師匠のところで修行してます、浅草キッドです』っつったら、『あ、どうも。高倉です』って挨拶してもらっちゃって。そう。で、健さんはいつも決まった席に座って。そこで常連のおじさんたちとね、コーヒー飲んで帰るって。

(小林悠)お一人でいらして、常連さんと話して、帰ると。

(玉袋筋太郎)そんな出会いなんか、偶然の出会いなんか、トップクラスでしょ?高倉健さんなんか会うの。もう、家に帰って興奮しちゃって、カミさんにさ、もう『健さんに会った』っていうのももったいねーから。『おう、今日よ、俺、誰と会ったと思う?』ってクイズ出したわけよ。『3人まで言っていいから』っつって。

(小林悠)これ、誰って言ったんでしょう?奥さん。

(玉袋筋太郎)したらカミさんがさ、なんかちょっと機嫌悪くて。その日。『いや、わかんない』って。ぜんぜん乗ってこない。いや、もう言いてえんだよ。『高倉健さんに会ったからよ!』って。で、もったいぶって。『だから有名人。有名人!』『スポーツ選手?』『いや、違う違う違う!俳優さん、俳優さん!すごい、日本を代表する人!』『わかんない』って。

(小林悠)ああ、もう・・・機嫌がよろしくない。

(玉袋筋太郎)もうね。普通だったら、やっぱり何人か例が出てくりゃあいいじゃないですか。

(小林悠)たとえば森繁(久彌)さんとかね。

(玉袋筋太郎)そのころ、森繁さん死んでましたから(笑)。

(小林悠)あ、そうですか。あらま、失礼しました。

(玉袋筋太郎)あ、森繁さんも会ったことあるんだよ、俺。新幹線の中で。森繁さん、新幹線のグリーン車で会ったんだよ。で、森繁さんが、上りの新幹線だよね。名古屋あたりで立ち上がったんだよ。真ん中あたりにいて。名古屋あたりで立ち上がって、ゆったりゆったり歩いて。トイレに行くのかな?と思ったら、ちょうど森繁さんがドアをガッと開いたところで東京駅に着いたっていう・・・

(小林悠)ええっ!?(笑)。

(玉袋筋太郎)それぐらいの間をもって歩いてたんだよ。

(小林悠)そんなの!?

(玉袋筋太郎)そんなゆっくり。いやいや、それで健さん。ね。カミさんが何にも言わねーから。『バカヤロー!』って俺、ブチギレちゃって。『高倉健さんにあったんだよーっ!』って。それを言ったの。したら、『あ、そう』って言われて。こっからもう、大喧嘩ですよ。カミさんと。『お前は本当にわからねーやつだな!俺がどれだけ憧れている人に会ったと思ってんだ!?』なんつって。で、取っ組み合いですよ。

(小林悠)まあ、奥さんもちょっとたぶん玉さんについて怒っていたことが別にあったんですかね?

(玉袋筋太郎)なのかな?そういった思い出がありますよね。でもさ、ほら、なんつっても健さんはうちの師匠とさ、昔『夜叉』っていう映画で共演したわけじゃないですか。そん時からね、うちの師匠のオールナイトニッポンで。やっぱり高倉健さんってベールに包まれてる人だから。殿が健さんとの映画のエピソードをラジオでしゃべってくれるわけよ。

(小林悠)ええ。

(玉袋筋太郎)それが結構面白くてね。

(小林悠)意外と結構健さんもね、陽気な方だったんですか?

(玉袋筋太郎)そうそう。だからうちの師匠が要するにお笑いの漫才師が俳優として出てくる。それが演技が上手いってことで。『じゃあ俳優としても負けてられない。俳優が漫才をやらなきゃいけない』って健さんが言い出したらしくて。田中邦衛さんと漫才のネタを作ったらしいんだよね。

(小林悠)ええーっ!?

(玉袋筋太郎)そうしたらね、2人とも口下手で、ぜんぜん漫才にならなかったって。

(小林悠)(笑)。間が大事ですからね。

(玉袋筋太郎)いや、だけどね、そん時の出会いからってあるんだよね。だから当時、映画を福井県で撮ってたんだけど。夜叉って。そん時に行ってた料亭の板前さんっつーのとうちの師匠が仲良くなって、その板前さんを東京に呼んで、割烹料理屋を。北野屋っていうのをオープンしたのは、夜叉との出会いなんですよ。

(小林悠)あ、そういうことなんですか。はー。

(玉袋筋太郎)それからね、まあ最後遺作になった『あなたへ』。

(小林悠)私も見ました。映画館で。

(玉袋筋太郎)あれ、うちの師匠も出てるでしょ?まあ健さんのロードムービーですよ。ね。亡くした奥さんの遺骨をちょっとまきに行くっていう映画ですけども。そん時に、うちの師匠と健さん、つながりがあるからさ。ちょうどその頃ね、あれだったんだ。浅草キッドで年に1回、うちの師匠に食事をおごる社長会ってあるじゃない。

(小林悠)あ、浅草キッドが『社長』と呼ばれてしまうという。

(玉袋筋太郎)で、殿をおごるっていう。『北野くん、がんばれ。たけちゃん、がんばれ』って。『あ、いただきます』っていう会。そん時にさ、うちの師匠はね、携帯なんかは普段持ってねーんだけど。なんか俺たちに携帯を見せびらかしてんの。『これ、携帯。すげーんだよ』なんつって。

(小林悠)なにがすごいのかしら?

(玉袋筋太郎)ね。iPhone、出したの。『ちょっとこれ、聞いてみろ』っつって。ピポパって押して聞かせてくれたの。したら、留守番電話だったの。その留守番電話に『高倉健です』っつって入ってるの!殿はね、やっぱうれしかったらしくって。弟子の俺たちにまで自慢してんの。『ほら、聞いてみろ。健さんの声だよ、お前』なんつって。

(小林悠)たけしさんが自慢するって、相当なことですよね。

(玉袋筋太郎)いや、だからね、もう2人とも俺、大ファンっていうか。まあ、師匠なんだけど。1人は。で、うちの師匠がさ、映画監督やってるじゃない。で、うちの師匠はやっぱり健さんと映画撮りたかったって夢があったんだよね。この話がね、もし実現したらすげー面白い映画だったと思うよ。

(小林悠)それがもう叶わないわけですからね・・・

(玉袋筋太郎)高倉健とロバート・デ・ニーロを共演させるっつーんだよ。で、北野武とマーチン・スコセッシ共同脚本。南の島でリタイアしたマフィアのロバート・デ・ニーロがいて。リタイアしたヤクザの健さんがいると。それが2人がプールサイドで会って、昔を懐かしむ話っていう映画を撮るっていう話だったらしいんだけどなー!見たかったなー!ご冥福をお祈りします。

(小林悠)本当に、ねえ。残念極まりないですけども。

<書き起こしおわり>

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