吉田豪 浅草マルベル堂プロマイド販売システムを語る

吉田豪 浅草マルベル堂プロマイド販売システムを語る 上柳昌彦・松本秀夫 今夜もオトパラ!

吉田豪さんがニッポン放送『上柳昌彦・松本秀夫 今夜もオトパラ!』に出演。浅草マルベル堂のプロマイド販売システム等について話していました。

(上柳昌彦)メールが来てましてね。

(吉田豪)はいはい。

(上柳昌彦)(メールを読む)『先日、浅草のマルベル堂の前を通りかかった時・・・』。いわゆるブロマイド専門店の老舗ですよね。

(吉田豪)正確には『プロマイド』って言うんですね。

(上柳・松本)プロマイド。

(吉田豪)マルベル堂のみは『プロマイド』だそうですね。

(松本秀夫)そうなんですね。マルベル堂のみが、プロマイドなんだ。

(上柳昌彦)本当はどっちなんですか?語源とかいろいろ調べると・・・

(松本秀夫)後で聞いてみましょう。

(吉田豪)(笑)

(上柳昌彦)(メールを読む)『大きなポスターに、大きな文字で、斜めで「吉田豪」と書いてありました。マルベル堂なので、同名のタレントさんのプロマイドの宣伝だと思っていたら、一回り小さな字で「魅惑なインタビュアー」と書いてありました。ん?あれはなんなのかを吉田豪さんに聞いてもらえますかね。インタビュアーでも、プロマイドを作って買ってくれる人がたくさんいるんでしょうか?』。これ、要するに吉田豪さんのデカいポスターがあるってことですか?

プロマイド制作の経緯

(吉田豪)売られてるんですよ、これ。事情があるんですよ。あのですね、僕がネットのアイドル番組の審査員をやっていた時に、そこの番組でデビューしたアイドルの子たちが、マルベル堂に行ってプロマイドを撮るみたいな企画があって。

(上柳昌彦)あー、なるほど。なるほど。

(吉田豪)で、そこに行って昔のアイドルとかの話をしてほしいっていうオファーがあって。僕、それがその番組の初登場だったんですけど、行ったんですよ。行ったら、『その子たちと一緒にあなたも撮りませんか?』ってその場で言われて、NOって言うのもあれなんで、一切なにも聞いてない状態のまま、しかも僕、その日、ものすごい体調不良で。熱40度くらいある状態で、フラッフラの時に撮られて。そしたら、そのアイドルの子たちがそんなに活動しないままいなくなっちゃって。結果的に僕の写真だけが売られているという(笑)。

(上柳・松本)(笑)

(吉田豪)で、しかも、これあんまり世間に知られてないんですけど、マルベル堂のシステムって結構ひどくてっていうか。昔はだから、プロマイドの売上が人気を左右するって。

(松本秀夫)言われてましたよ。順位、ありました。

(吉田豪)プロマイドチャートがあって。あれがなんで、ねえ。いま、みんなやらなくなったか?って言うと、要はギャラが払われていないシステムなんですよ。たぶん、何掛けかで買って、自分で買えばお金になるんですけど。あそこでいくら売れても、ぜんぜん入らないような契約のシステムになってて。

(上柳昌彦)ほー。

(吉田豪)僕の段階はそれで行われていて。僕、別に物販で売りもしないから。僕、本当にただ番組で行って、ただ撮られて売られ続けている状態だったわけですよ。

(上柳昌彦)はー。

(松本秀夫)じゃあ、吉田さん、なんにも・・・

(吉田豪)で、ボヤいていたら、僕のがそこそこ売れたもんで、サブカルシリーズっていうのが始まって(笑)。

(上柳昌彦)(笑)

(吉田豪)掟ポルシェとか杉作J太郎が撮って。で、その時に多少交渉したと思うんですよ。ちょっとギャラが出るようになって(笑)。

(上柳昌彦)なるほど。

(吉田豪)で、僕にもなんかプロマイドがもらえたりするようになって。売ったらお金になりますよ、みたいな(笑)。

(上柳昌彦)はー。

(松本秀夫)そういうシステムなんですか!

(吉田豪)そうなんです。だから、各事務所が勝手に売るようになったんですよ。生写真とかの販売の方にシフトしたんですね。ここにたよる必要は無いわって。

(上柳昌彦)なるほど、なるほど。

(松本秀夫)メリット無いっていうことで。

(吉田豪)そうです、そうです(笑)。

(上柳昌彦)いろんなことがわかりますね。

(吉田豪)わかりますよ。あの、撮られてみると、わかりますよ(笑)。中に入ると。

(上柳昌彦)なんかよく、取材でアナウンサーなんかが行って、『プロマイドを作りました。マルベル堂にあります』とかってやってるんだけど、ありゃあ、お金を払って撮ってもらっているってことなんすかね?

(吉田豪)多分だから、ノーギャラで、そのまま権利も向こうに預けちゃうみたいな。

(上柳昌彦)あー。

(松本秀夫)それがいくら売れても、あなたのところには入りませんよと。

(吉田豪)そうです、そうです。っていう、恐ろしいシステム(笑)。

(上柳昌彦)そういうシステムで。

(吉田豪)プラス、その名物のカメラマンの方がいて。もう亡くなっちゃったんですけど。やけになんか、脱がすんですよ。人のことを。男性カメラマンなんですけど。

(松本秀夫)それ、男女かかわらずですか?

(吉田豪)よくわかんないですけど、僕の時も、風邪ひいてるんですよ?『ちょっと上着、脱いでみようか?』って(笑)。なんか変なポーズをさせるんですよ。ちょっとゲイゲイしい感じのポーズを。『ちょっと腰をくねらせてみようか?』とか。なんでここにくねりが入るんだろう?と思いながら。

(松本秀夫)(笑)

(上柳昌彦)しかも、40度の発熱の中(笑)。

(吉田豪)そう。

(松本秀夫)で、言われるがまま。

(吉田豪)僕の時はまだそれで済んだんですけど。掟ポルシェ、杉作J太郎の時は、完全に脱がされてましたよ。

(上柳・松本)(笑)

(吉田豪)完全に全裸ですよ。全裸で・・・

(上柳昌彦)誰が見たいの?(笑)。

(吉田豪)全裸バージョンは店頭には出してないんですよ。あの、ほしそうに見てた人には、『こういう写真もあるよ』って言われて。裏ビデオ屋みたいなシステムになってるんですよ(笑)。

(上柳・松本)(笑)

(吉田豪)奥から出してくるっていう(笑)。

(上柳昌彦)ええっ?なんかマルベル堂のイメージって・・・昔のアイドルのを売っていた時と・・・

(吉田豪)ずいぶん脱がせ屋ですよ、あいつら(笑)。

(上柳昌彦)はー、なるほね。なにを聞いても、面白いエピソードが次から次から出てくる人です。本当に。

<書き起こしおわり>

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