ジェーン・スーが語る 中年ストレスの4つの特徴と解消法

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TBSラジオ『たまむすび』で中年をテーマに話すジェーン・スーさん。今回は中年ならではのストレスの4つの特徴と、その解消法について語っていました。

(赤江珠緒)で、今週のテーマが・・・

(ジェーン・スー)カブトムシじゃないですよ。『中年とカブトムシ』ではないです。

(赤江珠緒)そろそろかな?と思ったんですけど。ないですか?

(ジェーン・スー)はい。今日はですね、『中年とストレス』というテーマでお話させていただきます。

(赤江珠緒)中年ならではのストレス。

(ジェーン・スー)中年ならではのストレス、ありますよね。あのね、30代後半。このへんから私、中年だなと思ってるんですけど。自意識に足を取られてばかりだった20代。そこからですね、自分自身っていうのにだんだん折り合いがついてきて。すごく幸せなね、毎日になるなと思いつつ、自分自身と折り合いがつくということは、他人の気持ちもわかるようになる。人もこういう事情があるんだなと。結果的に、いままでにないタイプのストレスにさらされるということが・・・

(博多大吉)あれ、いいことのようでちょっと悪い・・・

(赤江珠緒)なんかね、人の幅が広がったみたいで、いい感じですけど。

(ジェーン・スー)思ったんですけど、広がるのは体の幅だけということで、中年ならではのストレスをまた半径5メートルで調べてまいりました。いままでにもそれなりのストレス、感じてましたよね?『この支配からの卒業!』みたいな。そういう。

(赤江珠緒)たしかに。生きるっていうことはね。

(ジェーン・スー)ですが、中年ならではのストレス。これ、4つありました。

(博多大吉)4つも?中年ならでは。

(ジェーン・スー)中年ならでは。まず1つめ。『体力低下によるストレス』。

(赤江珠緒)ああ、これね。

(ジェーン・スー)ありますよね。仕事、たとえば家事。それぞれに長く従事しているので効率は上がっています。しかし、いままで頑張れていたことが頑張れない。眠いとか、疲れたとか。集中力が切れちゃうとか。それがもう、本当にストレス。なんか、根気が体力と一緒に低下するそうですね。あともうちょっとやればどうにかなるのになと思いながら、踏ん張れない。

(赤江珠緒)これ、体力が低下してるのかん。

(ジェーン・スー)えっ、なんだと思ってたんですか?

(赤江珠緒)根気が。

(ジェーン・スー)そうです。根気が低下しているのは体力の低下と比例してるということが非常に多かったですね。あとですね、仕事ざかりなのに体がついていかないとか。『頑張りたいのに頑張れない』って広告、どっかにあったじゃないですか。

(博多大吉)ありましたね。

(ジェーン・スー)完全に人事ではなくなってきたと。そういう声がありましたね。体力低下。

(赤江珠緒)これは先生も、お感じでしょう?

(博多大吉)体力。まあ、体力ないのは諦めている面、ありますけど。ちょっとこの後出てくるかもしれないですけど、たとえばお酒が弱くなる。お酒が抜けなくなる。次の日。あれ、いままでなら平気だったのに。もっと言えば、ウコンさえ飲めば大丈夫だったのに。俺が昨日飲んだあれは本当にウコンだったのかしら?っていうぐらい、次の日グッタリしてるのは、ストレスというか。そういうの、ありますね。

(赤江珠緒)ありますね。始めた掃除が、ちょっと全部模様替えしてキレイにしようかと思ったけど、もうやりきれない。

(ジェーン・スー)あ、わかる!

(赤江珠緒)もう中にしまうのは来週にしようって。

(ジェーン・スー)そうですね。で、そのまま、また汚れていく。

(赤江珠緒)そのまま汚れていって。

(博多大吉)だから最後まで突き抜けることがなくなりましたね。

(ジェーン・スー)それです、それです。

(赤江珠緒)ゴールしきれないってこと、ありますよね。仕事でね。

(ジェーン・スー)もっと手前に設定しておかないと、なにも終わらないっていうのはありますね。

(博多大吉)で、変に経験があるから。ちょっと途中でやめてもいいぐらい。

(赤江・ジェーン)そうそう。

(博多大吉)ちょっと繕うことはできちゃう。

(ジェーン・スー)ありますよね。それがストレスになると。結構ね、動ける人だった人が、それとか飲める人。だった人があるみたいですね。あんなにできたのに!っていうのがストレスになるみたいです。そして2番目。今度は『役割ストレス』。俗にいう中間管理職ストレス、ありますよね。板挟みのやつ。あとですね、母親の顔をしなくちゃいけない。妻の顔をしなきゃいけない。あと、夫の顔をしなきゃいけない。その役割ごとにストレスがかかってくると。で、求められる立場の振る舞いっていうのが、なかなかやっぱり中年以降ヘビーになってきて。様々な立場の人の気持ちがわかるってさっき言いましたよね。オープニングで。まさにですね、上と下からの苦情、子どもと旦那からの苦情とか、嫁と子どもからのリクエスト。こういったものに、それぞれの顔で応えなきゃいけないっていう。

(赤江珠緒)サンドされる状態であると。挟まれるか、そうか。

(ジェーン・スー)で、挟まれて。中間管理職って、根本的な改善を図れるほどの意思決定権力はないじゃないですか。

(博多大吉)ない。

(ジェーン・スー)ないですよね。『まあまあ』って間をとったり、『うんうん』って話を聞いたりすることしかできない。その歯がゆさ。あとですね、『じゃあ一体、私の話は誰が聞いてくれるんだ!?』と。その魂の叫びをどこにもぶつけられないっていう憤りがストレスになっているそうですね。やっぱりその、与えられた役割っていうのは、中間管理職になってまだ日も浅いじゃないですか。で、日は浅いから、アマチュアなんですよ。中間管理職アマチュアなんだけれども、『アマチュアです』って言えないじゃないですか。中間管理職で。なので、仕事では形だけの上長だけども、給料はね、現場とは大して変わらない。日も浅い。なのに、もう完全にその役割をこなせ!っていう期待感がうわっ!と来るっていう。

(赤江珠緒)たしかに。同期とかと飲みに行くと、絶対こういう話になりますね。

(ジェーン・スー)そうなんですか。やっぱり。

(赤江珠緒)間に板挟みっていうね。

(ジェーン・スー)上は好き勝手言ってきますからね。で、下の言ってることはよくわかるんですね。自分がやってきた道だから。でも、上に楯突くわけにもいかないし。ショックアブソーバーですよ。まさに。ショックアブソーバーストレス。

(赤江珠緒)そっか。それを聞いている、このフリーの私は、それはそれでなにも属していない自分に不安を感じたりしますけどね。

(ジェーン・スー)あ、不安ストレスですね。それは。

(赤江珠緒)あ、それはまた不安ストレス。

(ジェーン・スー)いや、いま思いついたから言っただけなんですけども(笑)。ちょっと、私医者じゃないんで、あんまり信用しないでくださいね。

(赤江珠緒)そう。挟まれているっていうのは、なんかそれはそれで。ほーっていうね。

(ジェーン・スー)あれですか?組織にいるからこそのストレスと安心感っていうのは、背中合わせっていうことですね。

(赤江珠緒)そうでしょうね。

(ジェーン・スー)大吉さん、なんか上の先輩と下の後輩からの中間的なのはないんですか?

(博多大吉)まあ、逆に役割的にはそうなんでしょうけど。まあ一応芸人の世界なんで。そこまでの板挟みはないですけど。ただ、コンビ間ではありますよ。やっぱり。

(ジェーン・スー)コンビ間で?どっちが中間管理職なんですか?

(博多大吉)いや、わからないですけど。いつごろからか、ネタを作るの僕の方になっていて。で、毎月、いま新ネタを作ってるんですけど。そろそろ思う時もありますよね。なんで俺、作ってるんだろう?って。

(赤江珠緒)えっ?それって2人で申し合わせたこととかなく、なんとなくの流れで?

(博多大吉)なんとなくの流れで。完全に僕になって。で、僕、あだ名が『大吉先生』って呼ばれだしてから、華丸さんが鬼の首を取ったように『先生、今月もよろしくお願いします!じゃあ私、ゴルフの方に・・・』って言って。まあ、別にいいんですけど。で、なんか仕事もいっぱい入ってて。『あれ?なんか俺、役割多くね?』みたいなのはありますね。

(ジェーン・スー)超中間管理職ですね!

(博多大吉)そうです。マネージャーさんと華丸さんの間を行ったり来たりする。これはストレスと言われたら、ストレスかもしれないですね。

(ジェーン・スー)なくはないストレスと。なんかね、結構『我慢損だ』っていう声がありましたね。結局、そんなに対価が入るわけじゃないし。いきなり評価されるわけでもないんだけど。まあ、ここはいま、我慢の時期っていう。我慢損だよって。

(赤江珠緒)そうですね。

(ジェーン・スー)あと、やっぱりお母さんとか妻の方も、もう喉元まで『面倒くさい』っていうのが出かけてるんだけど、子どもに向かって『面倒くさい』とは言えないんで、お母さんの顔をちゃんとやるとか。

(赤江珠緒)そうね。で、そこに嫁とかいうのが絡んできたり。役割、増えましたね。たしかに。

(ジェーン・スー)ねえ。

(博多大吉)で、こういう仕事をしているんで、やっぱりイメージでしゃべりかけられるでしょ?いろんなスタッフさんから。これ、ちょっとストレスじゃないですか?

(ジェーン・スー)あ、こういうことをやってくれる人だと。っていうの、ありますよね。

(博多大吉)僕だと、中学イケてない芸人。アメトーークでいちばん有名なんで。いまだにその当時のアダ名『捕虜』だと思って来る方、いるんですよ。

(ジェーン・スー)あ、なるほど。

(博多大吉)で、さすがに捕虜じゃないんですよね。

(ジェーン・スー)さすがに捕虜じゃないですよね(笑)。

(赤江珠緒)どれだけ囚われてるんだ?っていうね。

(博多大吉)それはそれでいい思い出だったんですけど。もっとわかりやすく言うと、僕、いじめられっ子だと思われてるんですよ。元々。でも、違うんですよ。それとは違うのに、そういう仕事が来るんですよ。『いま、そういう立場にいる方に一言、アドバイスを』って。

(ジェーン・スー)ああ、そういうのか。

(博多大吉)だから『申し訳ないんですけど、僕、その気持ちがわからないんで。安易に答えることができません』って。断るのもこれ、ストレスじゃないですか?

(ジェーン・スー)これ、完全に役割ですよね。期待される役割と、自分との乖離っていうところでね。やっぱりストレスを感じるっていう。ありますよね。で、3つめ。『終わらないどころか、バリエーションが増える格差ストレス』。学生時代をみなさん、思いだしてください。勉強ができるかできないか、モテるかモテないか、顔がいい・悪い、家が金持ち・貧乏。まあ、こんなもんですよ。学生時代の格差って。

(赤江珠緒)カテゴリーとしてはね。

(ジェーン・スー)中年になるとですね、『私は私、人は人って思うべき』って言われてるんですけども、やっぱりいろいろ出てくる格差ストレス。あの、世帯収入格差なんかよりも厳しいなと思ったのは、私未婚で子どももいないんでヘラヘラ生きてますけど、『同じ時期に生まれた他の子どもより、うちの子の発育が遅い』とか。そんなことがストレス!超大変じゃないですか?

(赤江珠緒)たしかに!しかも、まだちっちゃい時でしょ?発育っていうからには。

(ジェーン・スー)そうなんですよ。うちの子はちょっとしゃべりが遅いとか、あと髪の毛が薄いから、ちゃんと生えてくるのか?とか。いまSNSがあるんで。同じ月に生まれた子とかが一発でバーッと出てきたりするらしいんですよ。コミュニティーがあったりとか。で、自分ちの子がちょっと遅いんじゃないか?とか。あと、遅くに産んだ自分が悪いんじゃないかしら?みたいな。

(赤江珠緒)あー、そうか。

(ジェーン・スー)もうね、格差と多様性の違いがわかんなくなっちゃっているみたいですね。そこはあくまで多様性。いろんな人が違っていいんだよっていうのと、これは格差であって追いついていないことがマズいみたいな。これ、でも本当1人で抱え込むの、無茶すぎますよね。そのへんの。

(博多大吉)だってネットで調べて、他所のあの子はもう漢字書けるけど、うちは書けないとか。

(ジェーン・スー)それそれ。

(博多大吉)そもそも、誰と比べてるんだ?っていう。どこの子どもだ?っていう。『おたく、どこの子ね?』って言って。尋ねるないかん子と比べてそうなるのは、バカらしいはバカらしいですけどね。

(赤江珠緒)そんなんだったんですかね?我々の親たちも。

(ジェーン・スー)でもここまで、見ず知らずの人とは比べられなかったんじゃないですか?

(赤江珠緒)あ、『近所の○○ちゃん、自転車乗れるってよ。あんたも乗りなさい』ぐらいだったのかな?

(ジェーン・スー)そうですね。いまになると、検索一発で、グーグル先生がブワーッと教えてくれちゃうので。

(赤江珠緒)そうか。数が多すぎると。比較する数が。

(ジェーン・スー)まあ、あのですね。なんの足しにもならないかもしれないですけど、私、母親が41才の時の子どもですけど。大病1つせず、よくしゃべり、元気ですのね。もし、これを聞いてらっしゃるそういうお母さん、いらっしゃいましたら。もうなんの心配もないですよ!

(赤江珠緒)丈夫そのものであると。

(ジェーン・スー)本当に。

(博多大吉)こういうストレス、あるんですね。

(ジェーン・スー)ねえ。やっぱり、大人になったから、それが言えないんですって。あんまり人に。これがストレスだ、あれがストレスだって。やっぱり格差ストレスなんかは、いちばん言いづらいみたいですね。

(赤江珠緒)たしかに、言いづらいでしょう。

(ジェーン・スー)そうですよね。あと、4番目。『大人ストレス』。もうこれ、ざっくりしすぎてるんですけど。別名、見た目と心の乖離ストレス。見た目は中年なのだから、中年として振る舞うべきです。つまり、大人の対応が必要です。自分が大人であることは十分頭ではわかってるんですけど、まだまだ完全に大人然とした振る舞いはできませんと。そういう場面に多々遭遇して、自分にがっかりするストレス。なんかですね、いろいろみなさんの話を聞いていると、社会全体に対して長男・長女として振る舞わなければならない期待っていうのを中年はみなさん感じているようで。

(赤江珠緒)えっ?長男・長女でもないのに?

(ジェーン・スー)お兄ちゃんだから我慢しなさいとか。お姉ちゃんだから我慢しないさい。お兄ちゃんだからできるでしょ?お姉ちゃんだったらこれ、面倒みれるでしょ?っていう。その社会の長女みたいな。で、友達が言っていてすごくおかしかったのが、『若い子に仕事でチャンスを譲り、老人に席を譲り、子どもにチャンネルを譲り。譲ってばかりでもう疲れた』と。誰も俺になにも譲ってくれない。そういう、譲りストレスもあるみたいですね。

(赤江珠緒)譲りストレス(笑)。

(博多大吉)まあでもね、いい大人なんで。まあ、他人を優先させなきゃいけないだろうなっていう感覚はありますよね。

(赤江珠緒)一番働き盛りみたいに言われる世代でね。でも、体力的には20代とかの方があったわけですもんね。そうだよなー。

(ジェーン・スー)そもそも、そんなことをブツブツ言っている自分がなさけないっていうことで。だから、ダブルストレスになるみたいですけどね。で、たぶん聞いてらっしゃる方も、『そりゃもうそんなこと言ったって、大人なんだから当たり前だよ』って思いながら、本当に?どこかにそう思っている自分もいませんか?って。問いかけたいんですけどね。

(赤江珠緒)うーん、そうか。

(ジェーン・スー)その4つが結構大きいストレスの種類。

(赤江珠緒)大人として振る舞わなければならない。

(ジェーン・スー)赤江さんはなにか感じてらっしゃいますか?

(赤江珠緒)ありますよ。うちの父親・母親がすごく孫をかわいがった時に、私もすごいかわいいんですよ。甥っ子、姪っ子。かわいいんですけど、あまりにもかわいがった時に、『娘・珠緒はどうした?』って。そこでカチン!と来た時があって。それ、さすがに大人としては許されないことだなって反省しました。

(ジェーン・スー)でも、ちょっとわかります。それ。娘より、孫なんだ・・・っていうね。

(赤江珠緒)こんなにもう、手下のようにじいちゃん・ばあちゃんは言うことを聞いてあげて。あれ?娘の時、そんなでもなかったじゃん?っていうのはね。カチンと来て。

(ジェーン・スー)かといってね、3才・4才の子と自分を比べるわけにもいかない。

(赤江珠緒)そうなんです!そうそうそう。大人げないなと思って。

(ジェーン・スー)そういうの、ありますよね。

(赤江珠緒)大人なのにね。

(ジェーン・スー)そう。大人なのにね、っていう言葉が自分の首を結構締めているというか。あとですね、番外編。これ、特例だと思うんですけど。『道端でなにもできないストレス』っていうのがあるそうです。

(博多大吉)なんでしょう?

(ジェーン・スー)女性の方だったんですけど、中年が道端でイチャイチャしてたり、座っていたり、買い食いしていたりすると、心がザワザワすると。

(赤江珠緒)中年が?

(ジェーン・スー)中年が。で、私も実はやりたいと。道端に座りたいし、買い食いもしたいけども、人を見てザワザワするのであれば、私がやったら人はもっとザワザワするだろうと。

(赤江珠緒)たしかに。

(博多大吉)前ね、新幹線のグリーン車で、50ぐらいの男性の方が、40ぐらいの女性の方と、めちゃくちゃイチャイチャしながら京都に向かっていたんですよ。僕、それを斜め後ろの席から見ていて。見てられなかったです。

(ジェーン・スー)そうみたいですね。やっぱり。

(博多大吉)あれが20代同士とかだったら、『あ、楽しく京都いってらっしゃい。そうだ、京都行こう』ってね。おっしゃる通り!って思うけど。なんかもう、ちょっと見てられなかったですね。

(ジェーン・スー)なんなんですかね?あれは。

(博多大吉)世代的なもんでしょうね。

(赤江珠緒)絵面が厳しいですよね。

(ジェーン・スー)それ、ちょっと悪者になりますけど、汚い感じがありますよね。

(赤江珠緒)なんかね。でも、かと言って、もう一世代上だったら、これ。70ぐらいだったら・・・どうですか?キレイになるんじゃないですか?

(ジェーン・スー)70才くらいの老夫婦が手をつないで歩いていたり。たとえば、グリーン車でみかんをむいて渡してあげたりしてたら、微笑ましいですよね。なんでダメなんだろう。中年は?

(博多大吉)だからあれを見て、自分はやることはないけど、やっちゃいけないんだ、こういうことはと。

(ジェーン・スー)なんでしょう?中年のアクですかね?

(赤江珠緒)なにか・・・そうですね。ちょっとベタベタ感、ギラギラ感みたいなのがあるのかな?

(博多大吉)やっぱり洋服もその時、女性の肩が着られていたのがね、完全に肩パッドが入った、本当にバブルを引きずった形の洋服だったんで。余計、なにかワッ!と思っちゃったのかもしれないですけど。

(ジェーン・スー)イントゥ・ザ・ナイトな感じの肩パッドだったんですね。

(博多大吉)男性もちょっとヒゲをはやしていたりとか。

(赤江・ジェーン)あー!

(博多大吉)おっ、そう来ましたかと。その2人が毛布をこうかけてね。なんかイチャイチャ・・・

(ジェーン・スー)うわうわうわっ!

(赤江珠緒)いや、いいんですよ。もしかしたら新婚さんかもしれないし。

(博多大吉)しれないですけども。さすがに見てられなかった。

(ジェーン・スー)2人で1枚の毛布をかけているんですか?

(博多大吉)なんか、下で手でも握ってたりしてたんじゃないですか?

(ジェーン・スー)あー!なるほど。

(博多大吉)そんな感じで。

(ジェーン・スー)結構ヘビーですね。

(博多大吉)なかなかですね。

(ジェーン・スー)そうやって人の目を気にして、自分が周りから見て何才に見えるのか?っていうのを考えて行動するって言ってましたね。で、道端でなにもできないストレスとかそういうのもいろいろ考えると、中年ストレスはもしかしたら青春ストレスの真逆なのではないか?と。

(博多大吉)青春ストレスの真逆?

(ジェーン・スー)たとえば、青春ストレス。体力はバッチリあるんだけども、精神力と経験が足りないということで、俺、がんばれるのに!やり方をしらないんだよ!っていうのが青年ストレスだったのが、中年になったら経験もある、精神力もある。でも体力が低下して、もうできない。で、たとえば『大人はわかってくれないんだ!』っていうのが青年のストレスだとしたら、『ああ・・・大人の言うこともわかるし、下の子どもの言うこともわかるし・・・』っていう板挟み。全部わかっちゃって、ストレス。そして、ひとつひとつが重い少数の格差ストレスだったじゃないですか。顔とかモテとか身長とか。

(赤江珠緒)子どもの時はね。

(ジェーン・スー)それが、バリエーションが多くて、格差が多くて、ストレスがレイヤーになっていて。もうなにがストレスレイヤーかわかんないっていう。

(赤江珠緒)ああ、どれが結局響いているのか、自分にもね。

(ジェーン・スー)自分でもよくわからない。そして、青年のストレスといえば、やっぱり大人として扱ってもらえない。まだまだ子どもなんだからと。一人前として扱ってもらえないのがストレスだったのが、今度は大人になれない自分がストレスっていう。大人としてばっかり扱われて、自分自身のさっきのね、赤江さんの。思わず孫に嫉妬っていうことが起ってしまうと。ちょっと切ない話なんですけど、中年のストレスっていうのは失った寂しさと背中合わせと。AとBが揃ったら鬼に金棒!と思っていたのに、Bが手に入ったら気がついたらAがなくなっていたと。

(赤江珠緒)いや、そうですよね。お金はね、子どものころからしたら、あるじゃないですか。だからマンガとかも大人買いできるんですよ。で、これを一気に呼んだろ!と思ってるんですけど。で、面白いから読んでるんですけど、体力が・・・首が痛くなってきたとか、目が疲れてきたからこれ以上読めないなとか。

(ジェーン・スー)あとね、恐ろしいのが、5巻以上のものを読むと、1巻を覚えてないんですよ。もう。本当。

(赤江・大吉)(笑)

(赤江珠緒)そうですね。

(博多大吉)もう一気読み、無理ですね。

(赤江珠緒)一気読み、できなくなったんですよね。本当に。

(ジェーン・スー)何度読んでも新鮮。マンガが。まあだから、中年期とはそういうもので、世代的にも社会的にも長男長女を求めるものだから、孤独や失ったものを親和性の高い世代なんだということを、もうみんなそうなんだと思えば、まあストレスが軽減することはないですけども、まあ自分だけじゃないなということで。

(博多大吉)みんな一緒だと。この世代は。

(ジェーン・スー)盲腸を散らす感じでいけたらいいなと。あとですね、聞いた言葉で非常に印象的だったのが、『アラフォーの人たちっていうのは、中年っていうのを幼稚園にたとえるならば、アラフォーは年少さんだ』と。だから中年の年少さん。まだニューカマーなんで、いろいろ中年として上手くやれなくても当然なんじゃないの?というですね、大人の方のご意見がありました。

(赤江珠緒)あ、中年を幼稚園と考えれば。

(ジェーン・スー)中年前期・中期・後期みたいな。

(赤江珠緒)40、50、やっぱり60ぐらいまで中年ってことですか?

(ジェーン・スー)50代中盤ぐらいまでは中年じゃないですかね?

(赤江珠緒)なるほど。なるほど。

(ジェーン・スー)まあ、ストレスありますよと。じゃあ解消方法はどうするんですか?という話を聞いたらですね、ちょっとゾッとするぐらいみなさん同じ回答でした。

(博多大吉)えっ、なんだろう?

(ジェーン・スー)内容がですね、『ダラダラする』。

(赤江珠緒)(笑)。もう甘えちゃっていい。体は。

(博多大吉)なにもしない系ですか?

(ジェーン・スー)20代、30代半ばまではストレスを感じたら、過剰なことをする。たとえば男性だったら、パーッと飲みに行く、女性だったら、うわーっ!と買い物をしに行く、カラオケでバーッと歌うといったものがメインだったのに、気心の知れた人とダラダラお茶かな?とか、一日寝てるかな?とか、家飲みかな?1人で外出するなど、省エネスタイルに完全にシフトしています。

(博多大吉)うーん、そうか・・・

(赤江珠緒)そうですね。

(ジェーン・スー)どうやってストレス解消してますか?

(赤江珠緒)そう言われたら、これ全部やってますね。

(ジェーン・スー)家でダラダラとか。

(赤江珠緒)ダラダラとか、これで解消されてますね。たしかに。

(ジェーン・スー)されますよね。疲れが原因なんでしょうかね。精神的なものよりも。やっぱりね、自分を大きく見せることで自分にハッパをかけるような気付け薬。それが20代のストレス解消方法だったと思うんですね。その、自分を大きく見せるようにお金を使うとか。やりたいことをやる。それがですね、ありのままの自分を出せる場所がないっていうことが中年ストレスの根源にあるらしいので。それよりも、非日常へのジャンプよりも、自分のほしい日常を取り戻すと。とりもろす!日常をとりもろす感じのストレス解消と。

(博多大吉)とりもろす。

(赤江珠緒)とりもろす!安倍さんですか?

(ジェーン・スー)いや、鳩山さんです。違う違う。安倍さんだ。とりもろす!は安倍さんだ。ちょっと間違えましたけど。で、結局はですね、自分のことを誰も知らない場所へのひとり旅なんかもいいんだよ。1泊でもいいから、いいんだよって。で、なにか?っていうとですね、自分探しの旅ではなくて、役割を取っ払って自分を社会から切り離す、自分隠しの旅。

(赤江珠緒)はー!

(ジェーン・スー)中年は自分探しから、自分隠し。もう雲隠れですよ。

(博多大吉)気持ち、わかる!(笑)。気持ち、わかる。俺、いちばんいまやりたい事、雲隠れ!

(赤江珠緒)えーっ!?そうですか?

(博多大吉)まあまあ、がんばりますけど、もうどっか遠く行きたいな!って。ひとりで。ドーン!って行きたいっていう。こういうことか。

(ジェーン・スー)自分隠しの旅っていうのをおすすめするというか。

(博多大吉)そうか。だから、『遠くへ行きたい』なんだ。永六輔さんも。

(ジェーン・スー)あ、『ターララーラーラーラララーラ♪』

(博多大吉)知らない町を。

(赤江珠緒)中年ってこれ以上刺激とか揺さぶり、いらないんですね。もう、凪。凪がほしいんですね。

(ジェーン・スー)自分を社会に紛れさせて、役割を捨てるというのがいちばんいい。で、やっぱりね、パートナーにこういう一日をプレゼントするのがいいのかな?と。ちょっと。

(赤江珠緒)あ、それがプレゼントになるわけですね。

(ジェーン・スー)おせっかいながらも思います。

(赤江珠緒)なるほど。なるほど。ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

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