菊地成孔が語る BeauTV VOCE 道端ジェシカ卒業と道端三姉妹の魅力

菊地成孔が道端三姉妹『ボクらの時代』を見て思ったこと 菊地成孔の粋な夜電波

菊地成孔さんがTBSラジオ『粋な夜電波』の中でTV番組『BeauTV VOCE』から卒業することになった道端ジェシカさんについてこのように語っていました。

(菊地成孔)まあ、ラジオ番組でですね、しかも他局の、しかもテレビ番組の話をするのは気がひけるんですけども。私が初回から一度も欠かさず見ている番組っていうのは、もう滅多にないんですけども。ひとつだけありまして。それが『BeauTV VOCE』っていう番組なんですね。これがですね、この4月でですね、道端ジェシカさんがMCを卒業されます。まあ、AMっていうのはつまるところ3年やってわかりましたけども、まあどんなにいろんなことをやったところで、AMラジオっていうのは基本的に少年ジャンプなので。聞いている方々はですね、『BeauTV VOCE』に興味があるか、ないかで言えば、ないと思いますけども。このまま話を続けますけども。

道端ジェシカさんの前はね、平子理沙さんが2年間務められたんですよ。で、私はもう初回から見てますから。平子時代も当然見てました。で、ある時道端ジェシカさんに変わったんですね。それはいつかというと、私が夜電波を始めた11年の4月から道端ジェシカさんも『BeauTV VOCE』のMCに着任したわけですね。まあ、以来3年間ですね。これはまあ、むちゃくちゃな話ですけどね、一方的に自分は道端ジェシカと共に歩んできたというような気分ですね(笑)。まあ・・・あの、今回の卒業、非常に寂しいですね。やはり11年の4月からのプログラムにMCとして着任した人間っていうのは何人か、何千人もいるでしょうけど。やはり同じような気持ちを持って着任したと思いますので。共有感というものがね、ひとしおだったわけですね。

なので、非常に寂しく思っております。しかしですね、私の方は・・・まあ道端さん、おそらくね、ジェイソン・バトンさんとのご結婚を控えておられるので、まあお忙しくなられるということなんでしょうけども。えー、私、特にそういう予定もございませんので、ここで番組から大切なお知らせがございます。菊地成孔の粋な夜電波は4月以降の番組継続が決定しておりまして、シーズン7に突入します。みなさまのお陰であります。ありがとうございます。

(中略)

道端三姉妹がいちばん好き

(菊地成孔)まあ、それにしてもね、道端さんのMC勇退は非常に寂しいです。『ジェシカ MC卒業』っていう回はですね、4回見てしまいました。泣きながら(笑)。まあ、それに際する道端ジェシカさんのラストメッセージっていう、いちばん泣けるところのメッセージがあるんですけど、そのメッセージの始まりがですね、『BeauTV VOCEをご覧のみなさん、ああ、しまった、すいません。BeauTV VOCEをご覧のみなさま・・・』って言い換えたっていう(笑)。これはね、道端クオリティーなんですよ。実は。ちゃんと見ている方にはわかると思うんですけどね。あの、豪快に笑う方ですからね。いちばん、いまテレビに出ている有名人で誰が好き?って言われたら、いちばん好きかもしれないです。三姉妹が。

道端三姉妹は本当に、心の底から文句がつけようがないですね。誰が彼がっていうんじゃなくてね、本当に。叶姉妹っていうユニットの毒気をきれいに払った三姉妹だと思いますよ(笑)。たぶん。あの、前者は姉妹っていうのはユニット名だってことはみなさん、知ってると思いますけども。毒気が悪というわけじゃないですが。まあね、完全に払った、健康的なパワーに満ちた三姉妹ですよね。はい。道端ジェシカさんのね、今後の活躍を期待しますけども。

(中略)

(菊地成孔)まあ、ね。ジェシカさんが好きだって言ってもですね(笑)。お前、まさか今日、その話で全部通す気じゃないだろうな?っていう意見がね、このイヤホン越しに聞こえてくるんですけど。あの、特にね、こうハーフの感じが好きだとかね、スタイルがよろしいとかね、そういうことじゃないんですよ。それももちろん含みますけども。ぜんぜん違うんですよ。やっぱりね、魂が好きなんですよね。あの三姉妹の。なんていうか、私に1回も突き刺さったことがないんですよ。あの、誰でもいまや、突き刺し突き刺し、突き刺し師ですよね。突き刺し師といえば、最近私30年ぶりで話が戻っちゃいますけども。突き刺し人っていうか、突き刺してナンボの世の中じゃないですか。

グッときた、いま、刺さったっていう。刺さったか、刺さんないかが価値になっているね。実際、グラスが割れたりして小さいガラスの破片なんかが指先に刺さった日にはね、刺さったか刺さってないかで言えば、刺さってない方がいいと思いますよ。みなさん、誰でも。にもかかわらずですね、刺さった刺さらないなんていうことが、いろんなところで問題に・・・っていうか価値化して、黄金化しててですね。たとえば男性が女性を好き、女性が男性を好きなんていう時には、『あの瞬間、突き刺さったんだよね』っていうのを論拠に、よって好きなのであるという風な三段論法に・・・三段、いま言ってないですね。論法になったりしてるわけですけど。

道端ジェシカさんは、たとえば私に突き刺さった。あの瞬間のジェシカがヤバかったんだよねっていうのが1回もないんですよ。いままで。それは三姉妹を通して1回もないんですよ。ぜんぜん突き刺さんないの。1回も刺さんなかったってことが、この刺さり刺さりの世の中でですね、非常に私の中で価値化してるっていうか。ああ、この三姉妹は自分に突き刺さるようなことがまったくないんだなって思っていると、だんだん好きになってきてですね。なにか心の中に小さな花が咲いたような・・・(笑)。ですな、気分になってたんですけどね(笑)。

なんかバーン!って比較的露出面積の大きい水着で番組に登場されたりとかですね。あと、いきなりレセプションパーティーで、長いロンググローブ付きのモードメイク、モード系でバーン!って現れたり、いろんな姿で現れるんですけど。別になんにも突き刺さらないんですよ。ああ、ジェシカが今日も頑張っているって思うんですよね。そこがいいといったような感じですけどもね。はい。

<書き起こしおわり>

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