ジェーン・スーが発見!お年頃の女性の悩みの共通点トップ5

ジェーン・スーが発見!お年頃の女性の悩みの共通点トップ5 ザ・トップ5

お年頃の女性からの悩み相談を受けることが多いジェーン・スーさん。彼女が発見した、悩みに共通するポイント5点をTBSラジオ『ザ・トップ5』で話していました。

(堀井美香)お年頃の女性の悩みに共通するトップ5。

第五位:とにかく自分に自信がない
第四位:傲慢でなくなれば解決する問題も多い
第三位:相手の問題と自分の問題がごっちゃになっている
第二位:自分で自分を裁いてダメ出しをしている
第一位:最終的には悩みとは離れた自分の話になる

(中略)

(堀井美香)さあ、スーさんですが、お年頃の女性からの悩み相談を受ける機会が多いということですけど。

(ジェーン・スー)そうなんですよ。私ですね、AMという女性の恋愛ポータルサイトで、『ジェーン・スー相談室』っていうのをしばらくやってるんですけども。こちら、だいたいですね、1回2・3時間、女性の、20代前半から30代前半ぐらいまでの女性のいろんな悩みごとをですね、スカイプチャットで聞くっていうのをやってるんですが。これ、10人以上やっていたらだんだん傾向が見えてまいりまして。

(堀井美香)おっと。

(ジェーン・スー)ぜひ、よかったらみなさん、一度ネットで検索してみていただきたいんですけど。AMって。結構びっくりするような、センセーショナルな記事も他の方の連載であるんで。そこで『おっ!』っとびっくりしないでですね、なんとかジェーン・スーを探していただきたいんですけど。とにかくですね、相談に来ている時点で悩んでいる人なので。これを言ったらおしまいよ、かもしれないですけど。とにかく自分に自身がないんですよ、みなさん。

(堀井美香)うん。

(ジェーン・スー)だいたいがチャットで聞くので、相手の方の見た目とかはわからないじゃないですか。『すごく私、自信がなくて』ってことをおっしゃる方もいるし。言わないんだけども、話の節々にそういうことがね、散見されるような・・・

(堀井美香)でも自信があったら、相談しませんもんね。

(ジェーン・スー)そうですよね。ちょっとね、その度合が想定を超えていて。四位の、たとえば『傲慢でなくなれば解決する問題も多い』って書いたんですけども。じゃあ、なんで傲慢なの?自信がない人が?って思うんですけど。

(堀井美香)うん。

(ジェーン・スー)自信がなくて、自分でどうにかできると思わないから、会社だったり、付き合っている相手だったりがなんとかするべき!っていう風に思っているんですよ。で、会社がどうであれ、男がどうであれ、自分のことをどうにかできると思っていれば解決できることがすごい多いのに、『私をこういう風に邪険に扱うってことはつまり私にその価値がないからで・・・』って。いやいや、邪険じゃなくてそれ、普通じゃね?っていうようなことがあったりとか。で、三位。『相手の問題と自分の問題がごっちゃになっている』。これ、たとえばどういうことかって言うと・・・

(堀井美香)うん。

(ジェーン・スー)まあ、極端な話、相手の方が抱えている悩みっていうのはお付き合いしている人であれ、自分には関係なかったりするわけですよ。あと、会社が抱えている悩み。会社、人手が足りなくて。でも一生懸命頑張んなくちゃいけない!って。わかる。おっしゃっていることはわかる。『その状態、何年続いていますか?』『1年半です』『それ、会社わかってやってますから』っていう話で。会社が抱えている問題と、あなた自身が抱えている問題っていうのは別なんですよっていうのとか。あなたが彼に対して思っている、『彼のこういうところが問題なんです』っていうのは、ぜんぜん彼にとっては問題のない話で。

(堀井美香)うん。

(ジェーン・スー)たとえば、『彼が正規雇用ではなくて。正規雇用になるって言ってるのに、ぜんぜん約束を守らない』って。話をよくよく聞いていくと、彼はいまの生活でぜんぜん満足しているのに、そこで正規雇用になるって約束を無理やりさせているのが女の方だったりとかね。だからその自分の問題と相手の問題。相手がじゃあ正規雇用になったら、なんで君が幸せになるの?っていう。ようわからん・・・みたいなことが多かったりとか。

(堀井美香)はい。

(ジェーン・スー)あとこれね、私もすごい見に覚えがあるので、大きな声では言えないんですけども。第二位。『自分の思い込みで自分を裁いてダメ出しをしている』。『だって女の子は若くてかわいくて従順で、こういう子じゃないとダメじゃないですかー』って。『えっ?いや例外もあると思いますけど?』。『いや、でも私、そうじゃないんで・・・』って。自分で世間を斬って、その返す刀で自分がブワーッて返り血を浴びて。

(堀井美香)被害妄想的なね。

(ジェーン・スー)に、なっちゃってたりとか。あと、自分でね、『会社にいる30代の女性が楽しそうに見えない。やっぱり結婚して子供を産んで家に入ったほうが女として幸せだと思うんですよ』。『いま、おいくつですか?』。『32才。会社で働いてます』。おいおい!その価値観持っていたら、あなた自分で自分の首を絞めまくっちゃうけど、大丈夫!?っていう。

(堀井美香)(笑)

(ジェーン・スー)『周りの人は幸せだって言うんですけど、そうは思えません』って。話を突き詰めていくと、それは会社の人の話じゃなくて、君の話じゃね?みたいなことだったりとか。あと、やっぱりあれですよ。第一位。『最終的には、悩みとはかけ離れた自分の話になる』。まさにこれで。悩みはね、いろんなところから来るんです。たとえば、いま、最新ので上がっているのは、『いまの彼より元々彼の方が良かったんじゃないか?』っていう人。

(堀井美香)うん。

(ジェーン・スー)なんですけど。元彼じゃなくて、なんで元々彼なの?っていう話を突き詰めていくと、元々彼と付き合っている時は周りにものすごく祝福されたと。で、みんなから良かったね!って言われている。『あの時に、私さえ我慢すれば私の幸せが手に入ったのに・・・』って。もう、何を言ってるの!?っていうような矛盾になっちゃっているわけ。で、今彼っていうのは別に不安なことがあるわけではないんですけど。好きで。『じゃあ何が不安なの?』って言ったら、『友達があんまり賛成してくれなくて・・・』『なんでですか?』『いや、たぶん私がこういう話し方をしてるから・・・』。ぜんぶ自分じゃん!みたいな話で。

(堀井美香)うんうん。

(ジェーン・スー)面白いんですよ。

(堀井美香)で、スーさんはどういうアドバイスをするんですか?

(ジェーン・スー)アドバイス、しないです。話をただ聞いているだけ。

(堀井美香)聞いてあげるだけ。

(ジェーン・スー)で、なんか勝手に整理を自分でしていく。人の悩み相談なんておこがましいと思って、ビクビクしながら始めたんですけど。まあ、『ソープに行け』的なことを言わずにも、人の話をやっぱり聞いてほしいんですよね。

(堀井美香)ああ、そうですよね。心理学者の人とか、よく言うけど。なんか相談してくる人って、もうセミみたいなもんで。ちょっとおしっこをひっかけて、飛んでいけばもうサッパリするんですって。だから、なんかアドバイスを与えるとかじゃなくて、もうひっかけられてそれで終わりっていうのがいちばんベストなやり方なんですよ、って人もいましたし。ねえ、老人ホームなんかで働いている人も、とにかく話を聞く。なにも言わないっていうね。それで納得しちゃうっていう。

(ジェーン・スー)ねえ。堀井さんといえば、やっぱり『久米宏ラジオなんですけど』でも、かなり聞く力をね。竹中(直人)さんの番組でも、相当な聞く力を発揮してるじゃないですか。

(堀井美香)えっ?『聞く力』じゃなくて、『引く力』でしょ?若干、距離引いてますから(笑)。

(ジェーン・スー)いや、『聞いているふりの力』っつーの?

(堀井美香)あ、聞いているふりの力。

(ジェーン・スー)すごいですよ。

(堀井美香)ありがとうございます。それはもう、小学生の時から感じてました。

(ジェーン・スー)たまにね、私も聞いてるんですけど。ヒヤヒヤします。『堀井さん、違う違う!そういう意味じゃない!久米さん、そういう意味で言ってない!違う違う違う!』みたいな。ヒヤヒヤするんですけど。あれも聞いてる力っていう。どうですか?ご自身は、相談とかされる方ですか?人から。

(堀井美香)相談はあまりされない方です。

(ジェーン・スー)してきました?自分は。

(堀井美香)相談もしない方です。

(ジェーン・スー)相談をしないのは、なぜ?

(堀井美香)えっ?なんか割と自分でちょっと刹那的なところがあって。ま、いっかとか。なんかそういう感じですかね。あと、悲しい時とか、ショックなことがあると、たとえば一日家に籠っていたりとか、だんだん時間が解決するっていう、もうそれだけですね。

(ジェーン・スー)そうですよね。

(堀井美香)もう時間が解決するんだっていう。人に言ってもしょうもないっていう。あと、唯一のパートナーの旦那さんがですね、昔から私がウジウジウジウジ悩んでいて、こうこうこうなんだけど・・・っていうと、割と、『それで?』っていう返し方をするんですよ。

(ジェーン・スー)あー、なるほど。

(堀井美香)そうすると、もうそこで終わっちゃって。悩みがもうそこでストップして、もうその次の日には忘れてしまって。だからそれがきっと優しい旦那さんだったら、こうした方がいいんじゃない?って2人でグジグジ悩むんだけど。そういう人が周りにいたんで、あんまり悩んだってことをしてこなかったですね。

(ジェーン・スー)なるほどー。

(堀井美香)落ち込むことはありましたけどね。

(ジェーン・スー)落ち込むことはね。ストレス解消って、どうやってやってるんですか?

(堀井美香)えっ?私ですか?まず、ストレスがあんまりたまらないですね。あと、なんか自分の好きなものを何個か見つけて。それもね、高い価値のあるものを好きになっちゃうと、人と競ってそれを手に入れようとしたりとか、なんか頑張ったりするので。それは嫌なんですよ。なんか自分で人があんまり好きじゃないものを見つけて、その普通の中から普遍性というか、いいものを見つけていく努力を最近しますね。

(ジェーン・スー)それはやっぱり、そのふわっとした、モテそうなニットとかそういうことなんですか?

(堀井美香)ちょっと・・・(笑)。どうでしょうね?これは好きで着てるんですけど。

(ジェーン・スー)なんですか?たとえば。

(堀井美香)だから本でもさ、流行っているものとか、こういう仕事って割といま話題のものに飛びついて、それをしっかりみなさんに伝えるっていう仕事じゃないですか。だけど、そこじゃなくって、なんか違う。もっと埋もれているものに小さな幸せを見つけるっていう。そこですね。あんまり焦んない。

(ジェーン・スー)たしかに、問題をすぐ解決するのって、たぶんほとんど無理じゃないですか。ほぼ無理。ただ、問題がどこにあるとか、これは誰の問題なのか?とかっていうのを把握するのはすごい大事だと思うんですよ。私は。で、それをした後、じゃあどうやってすぐ解決しないものを乗り切っていくか?っていうと、本当、おっしゃる通り。堀井さんの。なんかで気をそらすっていうのが、いちばんいいんですよね。

(堀井美香)そうですよね。

(ジェーン・スー)やっぱり相手あってのことだったり、会社あってのことだったりすると、チョイス的では絶対解決できないから。

(堀井美香)でも本当に、スーさんもいろいろ経験されていると思いますけど。私もほら、すごいどん底まで落ち込む時とか、時々あるじゃないですか。でもまあ、本当にどん底まで行くと、割と平気ですよね。

(ジェーン・スー)上がるしかないと言いますか。

(堀井美香)そうですよね。

(ジェーン・スー)まああの、これ、経験ですよね。どんなにヤバいことがあっても、意外と大丈夫だったっていうのが経験値としてあると、まあ今回も大丈夫だろうっていうのがありますよね。でも、自分が20代前半とかさ、30ぐらいのこと考えたらさ、これで終わって死んでしまうかもしれないみたいなことってあったわけじゃないですか。

(堀井美香)ありましたありました。

(ジェーン・スー)やっぱりね、そうなると中年婦人会としては、お話を聞いて差し上げることしかできませんけども。それでよければということで。今日、リスナーのみなさん、なにかお悩み事があったら・・・ズバッと堀井さん、答えますよ!

(堀井美香)ちょっと待って下さい(笑)。だから私、相談されないんだって!

(ジェーン・スー)そんなされない堀井さんの腕を見たいじゃないですか。

(堀井美香)ぜんぜんされたことないんですって(笑)。信用ゼロだから。

<書き起こしおわり>

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