ジェーン・スーが語る『実録!中年女のメンテナンス費用』

たまむすび

ジェーン・スーさんがTBSラジオ『赤江珠緒たまむすび』に出演。赤江珠緒さん、博多大吉さんと、中年女性が美容にかける費用や労力について語っていました。

(BGM ランバダが流れる)

(赤江珠緒)それでは作詞家・コラムニストのジェーン・スーさんです。こんにちは!

(ジェーン・スー)こんちには。よろしくお願いいたします。

(博多大吉)お願いします。ちょっとランバダって、いま聞くと笑っちゃいますね。条件反射でね(笑)。

(ジェーン・スー)ランバダ、最高ですよ。どんな難しいこと考えてても、一瞬でどうでも良くなりますからね。

(赤江珠緒)たしかにね。グッと雰囲気が変わりました。いいですねー。さあ、『スー刊現代』、さっそくですがジェーン・スーさん、今週はどんなお話で?

(ジェーン・スー)今週はですね、『実録!中年女のメンテナンス費用』ということで。

(赤江珠緒)中年女。ズバッと。

(博多大吉)実録で。

(ジェーン・スー)いまちょっと、『仲間にするぞ』っていう目で。いま赤江さんには申し訳ないですけど。

(赤江珠緒)『お前もだぞ』って感じ、来ました。わかりました。メンテナンス費用・・・

(ジェーン・スー)結局なにかと言いますと、最近『美魔女』って言ったりね、『私がオバさんになっても』って言っていた森高(千里)さんが全然オバさんにならないとか、そういう・・・

(博多大吉)あれは特殊だと思いますけども。

(ジェーン・スー)そういういろいろなことが起こっているんですけども。実際になにが老けるのか?ということを、男性の方はよくわかってないんじゃないかな?と思いまして。

(博多大吉)ただなんとなく、女の人って大変だな、お金かかるんだなっていうのはわかりますけど。具体的にいくらというのは、わからないですね。

(ジェーン・スー)あと女性の方も、隣はなにをする人ぞで、結構ピンキリだと思うんですよね。

(赤江珠緒)しかもいろんな商品、いろんなメンテナンス出てきてますからね。

(ジェーン・スー)思いっきり騙されそうな顔してますね、赤江さん(笑)。全部信じそうな。

(赤江珠緒)割とね、いいって聞くと試してみたりしますけどね。

(ジェーン・スー)なるほど。なにかやってらっしゃいました?

(赤江珠緒)ただ、続いてなかったりね。

(ジェーン・スー)継続は力なりって言いますけどね。

(赤江珠緒)やりすぎてどれが効いているのか、わかんなくなっちゃったり。

(ジェーン・スー)あー、いちばんダメなパターンですね。

(博多大吉)一気にね、サプリ飲み過ぎてなんだかっていう人もたくさんいらっしゃいますから。

(赤江珠緒)『このクリームいいよ』とか言われてね、使ってみたりとかね。

(ジェーン・スー)なにが効いているのかわからないけど、効いてるっていう。結局なにが問題になるかっていうと、もちろん20代から女性はメンテナンスにお金がかかるんですよ。たとえば美容院。1ヶ月とか2ヶ月に1度。まあ、20代だったら2ヶ月に1度ぐらいですかね。パーマをかけると、やっぱり6000円ぐらい。

(博多大吉)あ、そんなもんですか?

(ジェーン・スー)そんなもんですね。6000円ぐらい。で、ネイル代っていうのを行く人は月に5000円ぐらい。1ヶ月1回だと。で、化粧水とかそういうので3000円ぐらいで、あとは新しいメイク道具っていうのを半年に1回ぐらい。アイシャドウを買ったりとかね、いろいろ。みたいな感じで。まつげエクステやったりとかして、少ない人で月に5000円ぐらいで、多い人で1万5000円ぐらいかな?っていうのが20代だと思うんですが。

(博多大吉)一般的な。

(ジェーン・スー)一般的に。赤江さん、いま38ぐらいですよね?まあ30代中盤ぐらいからですね、こんなことをやっていたら何も解決しなくなるわけですよ。

(博多大吉)基本料金だけでは間に合わない。

(赤江珠緒)なるほどね。確かに1万5000円で済んでるとは思えないな。

(ジェーン・スー)思えないですよね。30代中盤以降のアンチエイジングっていうのと、いわゆる20代のキレイになりたいの違いは何かな?って思ったら、やっぱり30中盤以降から、モグラたたきですよね。出てくるモグラが頭の上に『老け』っていうハチマキをつけてくるんで。それをピコピコピコピコ、バンバンバンバン。

(赤江珠緒)(笑)。ああ、出たらね。

(ジェーン・スー)そうです。すぐそこで芽をつんでいく。不良の芽をつむようにですね、老けの芽をつんでいくんですけども。

(博多大吉)20代は、よりキレイになる。

(ジェーン・スー)そうです。盛る方ですね。

(博多大吉)盛るけども、こっちからは減らす作業。

(ジェーン・スー)減らす方。ピコピコピコピコやらないと。1個の腐ったミカンが大変なことになりますから。本当に。もう、加藤!ですよ。自分の中の加藤をどんどん潰していくっていう作業が必要になるんですけども。

(博多大吉)それはなかなか大変でしょう。でも。

(ジェーン・スー)なにが増えるかっていうと、まず白髪染めですよ。

(赤江珠緒)ああー!

(ジェーン・スー)私、たまたま親も白髪がないんで染めないで済んでるんですけど、まあ周りのお友達を見ていると、30代から一気に白髪が増えるんですね。私もよく知らなかったんですけど、普通のカラーリングと白髪染めって違うんですって。染料が。

(博多大吉)ほー。実は僕もほとんど白髪ないんで。

(赤江珠緒)私も髪の毛に関しては大丈夫ですけど。

(博多大吉)ただ、同年代の芸人さんはね、ほぼ真っ白ですね。だからメイク室で、黒いの塗ってますもん。

(ジェーン・スー)そうでうすよね。ちょっとずつ。あれ、大真面目に2週間に1回ぐらい行きはじめたら、白髪染めだけで1万2000円とか。染めるだけだったら、たぶん6000円。で、カットも入れてとかやっていくと、美容院代だけで2万円ぐらいになったりとか。

(赤江珠緒)あとね、スーさん。美容院でシャンプーの途中で急にですよ、『あの、いいトリートメントが・・・』とかね。『炭酸の◯◯にしませんか?』とか。

(ジェーン・スー)最近のおそろしい言葉。『ヘッドスパ』。なんだそれ?頭に温泉あったっけ?って話なんですけど。

(赤江珠緒)『して行かれますか?』って言われると、シャンプーしている状態ですから、『じゃあ時間もありますし、それも・・・』みたいな。

(博多大吉)それは別料金?

(赤江珠緒)別料金です。

(ジェーン・スー)で、残念ながら気持ちがいいんですよ。だから、払っただけの代償がもらえちゃうんで。

(博多大吉)ああ、だから次から断ろうとはならない。できればやりたいという風に。

(ジェーン・スー)で、白髪でかかるじゃないですか。で、パーマかけたら2万近くなって。20代前半の時って、『美容師さん、もうちょっと腕のいい人がいいな』みたいな。なっていくと・・・

(赤江珠緒)そうですね。チーフクラスがいいかな?みたいな感じになりますね。

(ジェーン・スー)トップスタイリストとか言われるとね。

(博多大吉)あ、だから20代は6000円ぐらいで済む。

(赤江珠緒)値段が違うんですよ。

(ジェーン・スー)全然違うんですよ。本当に。

(博多大吉)えっ?一律じゃないの?床屋さんって。

(ジェーン・スー)違うんですよ!床屋さんじゃないんですよ!

(赤江珠緒)美容院さんですよ。しかもその美容師さんから、ハガキが来たりして。『出世しました』みたいなので。『あ、おめでとう』って思っていたら、『それに伴いまして、料金が上がります』っていう。

(博多大吉)えっ?言ったら、指名制?で、同じ美容院の中でも、人によって値段が違う。時価みたいな感じですか?

(ジェーン・スー)そうです。全然違います。

(博多大吉)へー。知らなかった。

(ジェーン・スー)完全指名制ですよね。たしかにそれって美容院行かない男性はわからないかもしれないですけど。完全指名制なんですよ。それで、あとは化粧品代っていうのがそれまでは化粧水と乳液つけて顔を洗ってって言ってたのが、これがですね、事細かにメーカーさんがジャンルをわけてくださいまして。

(赤江珠緒)そうそう。

(ジェーン・スー)シミにはこれ、シワにはこれ、くすみにはこれ、美容液はこれ、パックはこれ、朝はこれ、夜はこれ、って。

(赤江珠緒)(笑)。そうですね。

(ジェーン・スー)気づくとね、化粧台の前がお店みたいになって。

(博多大吉)全種類揃えると。一気に効くのってないんですね。やっぱり。

(ジェーン・スー)一気に効くのが、一瞬流行ったんです。もうこれ1本でいいよって。

(博多大吉)なんか見ますよ。そういうの。

(ジェーン・スー)これだけで済むわけがないっていうことなんですよ。

(博多大吉)まあまあ、済まない人が多いと。ごくまれに済む人もいるんでしょうけど。

(赤江珠緒)1本とは言え、そこでシミに効くとかいうのが出てくると、『これに足したろかいな』って気分になって。

(博多大吉)これはおいくらぐらい?

(ジェーン・スー)これがですね、化粧水がだいたい月に3000円だったのが5000円ぐらいになりますね。

(博多大吉)あ、やっぱり上がっちゃうんだ。

(ジェーン・スー)美容液は1本1万円から、高いもので13万円ぐらいまであります。

(赤江珠緒)美容液というものは。はい。

(博多大吉)1本で?

(ジェーン・スー)30mlです。

(博多大吉)30って、ごくごくわずかな。北斗の拳における水の価値のような。

(ジェーン・スー)いや、もう『ヒャッハー!』で行きますから。取りに。

(博多大吉)バギーに乗って。『ヒャッハー!』言うて。

(ジェーン・スー)だってその水塗ってシワ消えるんだったら、私は『ヒャッハー!』ですよ。それはもう、みんな。

(赤江珠緒)取りに行っちゃう。奪い合うみたいな(笑)。

(博多大吉)13万は高いなー。でもお金持ちの人はそういうの買って。へー。

(ジェーン・スー)あと30mlにローン組んだりする人もいますからね。

(博多大吉)はー。一体、どのぐらいもつんですか?30mlで。

(ジェーン・スー)いや、1ヶ月でしょう。まじめに使ったら、1ヶ月じゃないですか。

(博多大吉)1ヶ月の美容液だけで13万。

(ジェーン・スー)家賃より高い美容液みたいなの、ありますからね。

(博多大吉)でも実際使ってる方がいらっしゃって。そういう方が『美魔女』と呼ばれる。

(赤江珠緒)しかも逆に化粧品って安すぎると、これはこれで売れなかったりすると。

(ジェーン・スー)効かないと思われるみたいですね。それはそれでどうかな?って思うんですけど。あと、そのうちですね、上につけるものだけで20代よかったものが、30代中盤になると、『中からやらないと』って言われるんですよ。突然後ろから美容警察みたいなのがやってきて、トントン、『ケアは中からでしょ?』って言われて。『えっ?』って言ってると、『サプリメント』っていうのが出てくるわけですよ。

(赤江珠緒)細胞から。

(ジェーン・スー)細胞から。そのなんちゃって科学だとか、眉唾だとかさんざん言われながら。コラーゲンだ、アミノ酸だ、ビタミンCだなんだっていうのが、それこそ月に1000円から5000円ぐらいかかってきたりとか。

(博多大吉)やっぱり女の子、飲んでますもんね。なんか小袋、持ってますもんね。結構、みんな。

(赤江珠緒)飲んで、いいですって聞かれたらね。飲んだこと、ありますよ。ただね、ずーっと続けて飲んではいないので。これまた結果がわからないんだけど。『いいってよ』って聞くと、よし!と思って。

(ジェーン・スー)全部の話が同じ型ですね。

(博多大吉)スーさんは飲んでるんですか?

(ジェーン・スー)私はですね、一時ビタミンB2、いわゆるチョコラBB的なのを飲んでたんです。で、残念ながらね、ちょっと調子はいいんですよ。それで。肌の調子が。

(博多大吉)残念ではないでしょ。

(ジェーン・スー)私は、『なんだ、効かないじゃん!』って投げうちたいんですけど。20代の時はそうでした。いわゆるこういうものを『飲むといいよ』って言われて与えられても、『別に変わんないじゃん』だったのが、30過ぎたら『おやおや?これは少し・・・作用が認められるのでは?』っていう。

(赤江珠緒)やっぱりね、そうですか。

(博多大吉)じゃあ1回飲んじゃうと、飲んじゃいますね。それは。

(赤江珠緒)実際そういう効果を感じている方が多いからね。

(ジェーン・スー)そうなんですよ。ビタミンはたしかに、必要とされてますし。で、私たちが20代の頃は、それこそ赤江さんも私もそうだと思いますけど、エステしかなかったんです。よくよく考えるとちょいちょいありましたけど、基本手の届く範囲はエステだったんですけど。そこにですね、『美容外科』っていうのが今度、入りまして。

(博多大吉)美容外科。いわゆる・・・

(ジェーン・スー)いわゆる美容整形なんですけども。そこで切ったり貼ったり二重にしたり、じゃないんですよ。

(赤江珠緒)注射?

(ジェーン・スー)そう、注射。ガンガン注射です。

(博多大吉)注射!?シワを消すとか。

(ジェーン・スー)そうです。顔面針というのがございまして。あの、ヘルレイザーのように、本当にこれは冗談ではなく、ヘルレイザーのように3センチおきぐらいに針を顔に100本ぐらい刺すんですね。そういうことで、顔がピン!と張ったりとか。これも残念ながら張りが出るっていう。

(博多大吉)効果は認められる。あ、それって最近なんですか。ああいうのって、一般的になったのは。

(ジェーン・スー)こんなになかったですね。

(赤江珠緒)もうウチの親世代なんて、そんなのなかったですもんね。

(ジェーン・スー)親の世代は美容整形っていうとやっぱり、二重にするとか、鼻を高くするとか、豊胸をするってことだったのが、いまではもう普通にちょっとシミを消すとか。

(博多大吉)なんか、おでこに注射を打つんでしょ?

(ジェーン・スー)そうです。ボツリヌス菌っていうのを打つんですよ。ボツリヌス菌っていうのは、よろしくない菌なんですけど。よろしくない菌を正しい方法で入れることによって、おでこにシワが寄らなくなるんです。それはなにか?っていうと、おでこのシワを消すわけではなく、おでこの筋肉を麻痺させるのでシワが寄らなくなるっていう。

(博多大吉)ああ、おでこが無意識のうちにピン!って引っ張ってるのね。たぶん。

(ジェーン・スー)おでこが死んでる状態っていう。

(博多大吉)おでこ仮死状態ですね。

(ジェーン・スー)そうです。おでこ・イズ・デッドな状態でシワを寄らないっていう。

(博多大吉)それってずーっと打たなきゃいけないんでしょ?定期的に。

(赤江珠緒)続けないとダメだと思う。一時的にですよね。

(ジェーン・スー)一時的です。もちろん。私がここで愛読してるのが、『美ST』という。『美STORY』という雑誌なんですけど。

美ST (ビスト) 2013年 12月号 [雑誌]

(赤江珠緒)これ、最初から最後まで、『美』ですよね。

(ジェーン・スー)こんな面白い雑誌、いまないですよ!いま、いちばん面白い雑誌なんですけど。

(博多大吉)表紙はどなたですか?

(ジェーン・スー)これ、中谷美紀さんなんですけど。極端です。『40代、すっぴんぐらい見せられなくて、どうする!』って、どうもしないよ!って話なんですけど。

(赤江珠緒)うわーっ!本当だよ!

(ジェーン・スー)ここはですね、いわゆる40代・30代後半からの美というのを徹底的に追求していく雑誌でして。『美容整形 1本打ったらどれぐらい顔が効いた』っていうのとかを、どんどん出していくんです。夢もへったくれもないんですよ。通常の美容誌っていうのは夢とか希望がありまして。なんとなく、これをやったらこうなるかもな、みたいなのが、本当にみんながやっていることとか、聞いたことじゃないとやらないっていう。『ヒアルロン酸入れますか?それとも注入メイクで若返りますか?』みたいな。ちょっと聞いたことのあるようなフレーズだったりとかありまして。

(赤江珠緒)(笑)

(ジェーン・スー)まあ徹底的にやっていきまして。すごいですよ。『私たちに必要なのは理論ではなく結果です。何だかよく分からないけどすごい効く!』っていう特集があったりとか。

(赤江・大吉)(笑)

(赤江珠緒)もう、理論どうのこうのはいいと。理解しなくても、結果が出れば。

(博多大吉)なるようになると。ちょっと見せてもらいます。すごい!中尾ミエさんからのメッセージが!

(ジェーン・スー)そうですよ。中尾ミエさんとかが、いかに40代を生きていくか?っていうのを60代ぐらいの人から言って。だからさっきも見たように、大西結花さんのすっぴんがあったりとか、高橋由美子さんのすっぴんがあったり。

(博多大吉)ああ、本当だ。

(赤江珠緒)だからね、正直私の親世代は私の年齢、38ぐらいではもう、女性というところから降りてた。いま、降りれなくなってますもんね。

(ジェーン・スー)そう。私、そこも今日、実は提言したかったんですけど。30代のメンテナンス費用、こんなにかかるのは、社会が女を降ろさせてくれないからだっていうのはありましたけど、私はあえて逆を言いたくて。降りないの上等!なぜかというと、親が降りる世代の時って、実際にはいまの親って80まで生きますけど、彼らのイメージとしては60・70ぐらいで人生終わるっていうイメージだったと思うんですよね。

(博多大吉)まあまあ、親の世代はね。

(ジェーン・スー)いまって人生80年っていうのがデフォルトになってきて。しかも60から引退してとかって言ってたのが、そっから20年あるわけですから。30代になったらお母さん、40代になったらオバさん、って言ってると、いわゆる女に生まれてから女を降りる時間が長すぎるんですよ。女ではないなにか、みたいな状態になっているのが長すぎて。だったらば、もうやれるところまで突っ走ろうって。『美STORY』って『ティーンズロード』にしか見えないんですけど。

(赤江・大吉)(笑)

(ジェーン・スー)族ですよ。暴走族。老いから逃げる。

(博多大吉)詳しいことは僕もわかんないですけど、なんかそういう匂い、しますよ。

(ジェーン・スー)しますよね。よかった、受け取っていただけて。

(博多大吉)昔の暴走族の雑誌っていうか。そういうのを見ている感覚があります。

(ジェーン・スー)ここまで行けるぜ!っていう。

(赤江珠緒)勢い、グイグイ感じますね。

(ジェーン・スー)で、びっくりするのがさっき言った白髪染め、化粧品、サプリメント、エステなんていうのが、これで終わりかと思いきや・・・

(博多大吉)えっ、まだあるの?

(ジェーン・スー)下着ですよ。今度。昨日でしたっけ?一昨日でしたっけ?『ババシャツの上にブラジャー』っていう方、いらっしゃいましたけど。赤江さんの番組で。

(赤江珠緒)はいはい。メールでね、頂戴しました。

(ジェーン・スー)いらっしゃいましたけど。そういう方もいらっしゃれば、おっぱいの形がキレイに出る、おしりの形がキレイに出る、補正下着5万円みたいな人もおりまして。

(赤江珠緒)ええ。

(ジェーン・スー)あと、歯。通常の治療だけでなく、ホワイトニングとか。あと30過ぎてちょっと貯金が貯まったので子供の頃できなかった矯正。

(赤江珠緒)いま、昔みたいに針金で矯正って感じでもないんですか?

(ジェーン・スー)裏側でみなさん、やってますね。

(博多大吉)なんかうまいことできるみたいですね。

(ジェーン・スー)表より裏の方が高いらしくて。技術なのか、足元見られてるのかわかんないですけど。って言ってると、あっという間にですね、最初20代の頃が5000円から1万5000円とか言ってたのが、こんな種類のものになっていくと、青天井ですよね。やる人になると15万ぐらいになってきますし。

(博多大吉)月ですもんね。

(ジェーン・スー)そうです。そんなのできるか!って話になって。でもたぶん男性とかはね、それを聞いていると『なにもそこまでやらなくてもいいんじゃないの?』とか、『バカじゃないの?』みたいなことを思うと思うんですよ。女性の方もそういう方もいらっしゃると思うんですけど。逆の考え方をすると、それまで生まれ持った資質と若さ、生まれてから何日目か?っていうところまでしか、輪切りで出来なかった問題っていうのが、ある程度金で解決出来るようになった時代だと。

(赤江珠緒)そうですよ。手をかければ手をかけただけ、答えが出てくると。

(ジェーン・スー)努力の時代にはなってきているので、がんばればなんとかなるっていうのにしたい人は、いい時代になったんじゃないかな?と。あと、男の人は時計を買ったりするじゃないですか。

(博多大吉)ああ、そうですね。いい時計をしたいとか。

(ジェーン・スー)40代とかになると、30代後半から時計を見だして。20万・30万・100万の時計が買えるようになった。それを分割で毎月自分の体に染み込ませてると思っていただければ。女は。時間を見れるものは必要ないです。時間を止めるものの方が必要なので。

(博多大吉)どちらかと言うとね。

(赤江珠緒)(笑)。名言ですね。時間を止めるもの。

(ジェーン・スー)時間を止めるものに私たちはお金を投資する。だいたい男の時計と同じぐらいの金額になると思います。

(赤江珠緒)そうか。この『美ST』ってね、雑誌にしてはちょっと小さくなっているところもポイントですね。持って重くないので、読み込めるというね。

(ジェーン・スー)これ、なにがすごいって美STのすごいところは大っきいのと小っちゃいの、両方あるんですよ。

美ST (ビスト) 持てちゃうサイズ 2013年 12月号 [雑誌]
美ST (ビスト) 持てちゃうサイズ 2013年 12月号 [雑誌]

(博多大吉)へー。2種類。

(ジェーン・スー)最近そういう女性誌が流行ってきて。

(博多大吉)内容は一緒ですか?

(ジェーン・スー)まったく同じです。同じ内容で大きいサイズと小さいサイズ。お好きな方でって。

(赤江珠緒)この小さいサイズがすごく読みやすい。

(博多大吉)大きいサイズだと、老眼の方が?

(ジェーン・スー)そうですね。ちょっと引いたり押したりしながらね。雑誌を。

(赤江・大吉)(笑)

(赤江珠緒)ええ。もう、すごいですよ。

(ジェーン・スー)でも赤江さんのお友達とかも、結構いらっしゃるんじゃないですか?

(赤江珠緒)いますいます。だから韓国に行ったとか。海外からの情報も入ってきますので。

(ジェーン・スー)海外まで!あー、それはねー・・・

(博多大吉)あれ?韓国は美容のあれなんですか?先進国なんですか?

(赤江珠緒)最先端ですね。

(博多大吉)そういう技術ってね、日本の方が上みたいな、勝手なイメージありましたけど。美容に関しては。

(赤江珠緒)アグレッシブに攻めますね。あちらも。

(ジェーン・スー)やっぱり日常茶飯事で整形がもっと身近にあったりとか。あと、美容的なところで、顔の皮を剥いたりとか。あの、顔の皮を剥くのは、普通にやってますよ。みなさん。ピーリングって。

(博多大吉)芸能人の方も、しばらく姿を消すとそれだ!みたいなね。都市伝説は聞いたことがありますからね。3ヶ月ぐらい見なかったな、みたいな。装いも新たに帰ってくるみたいな。

(赤江珠緒)そういえば、トータルでこういうのにいくらかけてるかって、ちゃんとは計算してないですね。

(ジェーン・スー)オメガですよ。男のオメガです。

(赤江珠緒)オメガだと思って。

(ジェーン・スー)時計ですよ。

(博多大吉)でもまあ、何十万でしょ?赤江さん・・・

(赤江珠緒)だから計算したことがないですよ。

(ジェーン・スー)怖くて出来ないですね。

(赤江珠緒)ちょこちょこ買っては、だけど。

(ジェーン・スー)もちろん、そんなことやってられないわよ!って人がほとんどだと。99%だと思うんですけど、ただドラッグストアとかでも、ちょいちょい今までになかったようなものが手に入るようになってきたので。逆に言うとやっぱり、さっき言った若さってところで切られちゃったものが、ある程度努力でっていうのは、逆に言うと続かない、赤江さんみたいな人がどんどん置いてかれるっていう。

(赤江珠緒)そうなんですよね。

(ジェーン・スー)私もダメです。

(赤江珠緒)すごくムラがあって。ものすごいちゃんとした美容液にハマッたり、急に手作りのね、お酒でつくってみるか?みたいなね、ところにハマッてしまったり。いろんな情報もありますからね。

(ジェーン・スー)一貫性がない。

(赤江珠緒)ないですね。

(博多大吉)ちなみに赤江さん、悩みあるんですか?

(赤江珠緒)悩み?

(博多大吉)シワだ、シミだ、とかいろいろありますけど。

(赤江珠緒)そうですね。悩みね。そんなこと言ってたら、いろいろありますけども。美肌ですね。

(ジェーン・スー)肌ですねー。

(赤江珠緒)いちばんはね。

(ジェーン・スー)恐ろしいんですけど、『老け』って『老い』じゃないんですよ。一歩手前が老けなんですけど。字は同じなんですけどね。で、子供の頃はある日突然、志村けんのおばあちゃんみたいになると思ってたんですよ。眉間のところに四角いの貼って、すごいシワが生えて、腰が曲がってって。そうじゃないんですよ。本当に、霧のようにやってくるんです。老けは。

(赤江珠緒)霧?ミスト?

(ジェーン・スー)ミストですよ。霧に包まれるように。濃霧なんですよ。気づいたら濃霧に巻き込まれていて。なんか、老けフェアリーみたいなのが。妖精が夜中のうちにやって来て、シュシュシュシュッ!っと霧をね。

(赤江珠緒)呼んでないのに。

(ジェーン・スー)でね、ちょっとずつなんですよ。積算されていって。1ヶ所にドーンと来るんじゃないんですよね。ちょっとした背中のたるみとか、アゴの輪郭とか。ほんのちょっとずつ。

(赤江珠緒)自分じゃ気づいてなくても、3年前の写真とかを見た時に、あれ?っていう感じが。

(ジェーン・スー)これが驚きますよね。で、等しく老けているグループが集まると、『変わってなーい!』ってみんな言うんです。

(赤江・大吉)(爆笑)

(ジェーン・スー)みんな等しく老けてるから、わかんなくなっちゃうんですよ。

(博多大吉)へー。これはなかなか大変。そっか。もういま画像もね、よくなっているから。デジカメで撮ったら、そのまま残ってますもんね。

(ジェーン・スー)もうだから、キレイモードとかどんどん使っていかないと。本当の私なんかいらないですよ!どこにも。

(赤江珠緒)本当の私は残さない。どこにも残さないというね。

(博多大吉)まあでも、そういうことがお金で出来るようになったという時代は、うれしいことですよね?

(ジェーン・スー)努力とお金でなんとかしていきましょう。抗っていきましょう。

(赤江珠緒)いきましょう。そんなスーさんの『私たちがプロポーズされなのには、101の理由があってだな』。もう売れに売れてらっしゃると。

私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな (一般書)

(ジェーン・スー)絶賛発売中でございます。お金なんてそんな、まだまだまだまだ。

(赤江珠緒)いやいや、こうやってね、ちゃんと自分で働いて。

(ジェーン・スー)それで入ったお金で、時間を止めます!

(赤江・大吉)(笑)

(赤江珠緒)いいことですね。

(博多大吉)抗いましょう。

(赤江珠緒)ありがとうございました。スーさんはまた来月、2週目の登場です。

<書き起こしおわり>

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