町山智浩さんがダイノジ大谷ノブ彦さんのラジオ『オールナイトニッポン』にゲスト出演。洋楽歌詞の本当の意味を語る特集の中で、日本のCMでおかしな使われ方をしている洋楽曲の歌詞を語りました。
(町山智浩)そうそう、日本に来てビックリしたのは、関係ない話なんですけど、テレビコマーシャル見てたら、ある高級なバンのコマーシャルで『Big Spender』って曲がかかったんですよ。『Hey,Big Spender!』って曲がかかってて。
『Big Spender』
(大谷ノブ彦)はいはい。
(町山)高級車のイメージってやってるんですけど、『Big Spender』ってあの曲、どういう曲かっていうと、ストリッパーの姉ちゃんが、金払いのいいカモが来た!って歌ってる曲なんです(笑)。
(大谷)(笑)
(町山)『Big Spender』っていうのは、金を使いまくる風俗に来る客のことなんですよ。
(大谷)(爆笑)。ああ、そうだ!
(町山)それを車のコマーシャルでかけてて。これ、やっぱり曲わかってないと思って、視聴者をバカにしてるのかな?って思ったんですよね。
(大谷)すごいですよね。あの、某ビールのCMでですね、Jimmy Eat Worldの『Sweetness』っていう曲をかけてみんなで乾杯してるんですけど、あれもたしか引きこもりの男が、根暗な男の子が『爆発しそうだ!』って言っている歌で。
Jimmy Eat World『Sweetness』
(町山)そうそう。
(大谷)そういう個人の歌なのに、CMではみんなでビールで乾杯してやってて(笑)。なんなんですかね?あのBGM使い・・・
(町山)自動車のコマーシャルで『I fought the law』って曲がありますけど、あれは金がほしくて強盗したって歌で。それでパクられましたって歌なの。
The Clash『I fought the law』
(大谷)Clashの。
(町山)そうそう。そんなのかけてて、いいんだろうか?っていう。本当に、英語がわからないと思って。ナメてるなっていう。
(大谷)そうですね。イカンですね。これは。
(町山)イカンですね。はい。
<書き起こしおわり>