ジェーン・スー 名前の由来と『ジェーン・スー祭り』

ジェーン・スー アラサー女子の中の『小さな女の子』を語る アシッドたんぱ放送

ジェーン・スーさんがザ・トップ5仲間の高野政所さんのPodcast『アシッドたんぱ大放送』に2011年に出演した際のトーク。スーさんの芸名の由来と、仲間たちと行なった『ジェーン・スー祭り』についてこんなふうに語っていました。

(ジェーン・スー)もともと、そういうの(六本木ヒルズ人間ウォッチなど)がすごい好きで。

(高野政所)もともと好き!?ウォッチング系が?相当なもんですよ。

(ジェーン・スー)『ジェーン・スー』っていう名前がついたのも、その時付き合っていた彼氏とホテルに泊まってって話を放送でしたんですけど。手短に話すと、『ジェーン・スー』っていう名前でホテルに泊まることで外国人割引を使って安く泊まろうとしたっていうことで。で、『ジェーン』っていう名前をお店の人に言って、その後違う外人の名前を言おうとしたんですけど、顔が白人の顔じゃないので、とっさに出てきたのが『スー』っていう。

ほぼ完全版 ジェーン・スー 名前の由来
川瀬良子さんのラジオ番組『ワンダフル・ガーデン』に出演したジェーン・スーさん。その名前の由来について聞かれ、このように答えていました。※以前にも名前の由来をまとめましたが、こちらの方が詳細に語られていたので[ほぼ完全版]として書き起こしして...

(高野政所)なるほど。アジア系の。

ジェーン・スー祭り

(ジェーン・スー)そうそう。で、それを実は毎年やってて。『ジェーン・スー祭り』っていうのを毎年やっていて。

(高野政所)祭ってるんですね。

(ジェーン・スー)そうです。もう、最近やってないですけど、いわゆる『クラッシュ』しに行くのとか、そこに乗っかるのがすごい好きで。雰囲気。自分たちが普段いない所に。

(浮き輪)なるほど。

(ジェーン・スー)たとえば、ホテルに泊まった時もすごい細かい設定をしていて、香港VOGUEで編集者をやっているジェーン・スーが日本の友だちに会いに来るっていう設定。で、日本で同窓会をそのホテルのロビーでやる。私の友だちとかは、その時ちょうど中国のSARSがすごい大変だったんですけど、中国人の国費留学生っていう設定で、紺のスカートに白いボウタイのついたシャツを着てきて、8・2に髪を分けてきて真っ赤な口紅つけて、ずーっとその子は英語がしゃべれるんですけど、細かすぎて伝わらないんですけど、英語でずっと「SARSが大変!SARSが大変!」って。

(高野政所・浮き輪)(爆笑)

(ジェーン・スー)「SARSが大変で家に帰れない!」って。で、ヒップホップとかでこういうの、あるじゃないですか。『イエー!』みたいな。手の。

(浮き輪)握手みたいな。挨拶の。

(高野政所)仮面ライダーフォーゼの友だちの挨拶みたいなやつだ。

(ジェーン・スー)『ビバリーヒルズ90210(高校白書)』みたいな、アメリカのハイスクールの選ばれた人たちみたいなのの異型をやりたかったので、たぶんああいうのもあるだろうと。挨拶とかの。で、それも事前にみんなでファミレスに集まって打ち合わせをして・・・

(浮き輪)打ち合わせ!

(高野政所)ミーティング!練習会みたいなのも含めて。

(ジェーン・スー)で、たぶん『トゥルルルルルッ!』ってので行こうって話になって、

(高野政所・浮き輪)(爆笑)

(高野政所)何だそれっていう(笑)。

(ジェーン・スー)友だちがちょっと遅れて入ってくるたびに全員で立ち上がって、『トゥルルルルルッ!』。「久しぶりー」みたいな。っていうのをホテルのロビーでやって、完全に近寄れない雰囲気をつくりだして。

(浮き輪)ほー。

(ジェーン・スー)で、アメリカ人とハーフの女の子がいたんですよ。その子も、外人っぽい顔してるんですけど、その日はピンクのタンクトップにストーンウォッシュのピタッとしたジーンズを履いて、テンガロンハットをかぶってダーッてフロントまで行って、「私の馬はどこに停めたらいいの?」って。

(高野政所・浮き輪)(爆笑)

(高野政所)ちょっとトゥー・マッチ感が漂ってますね。今までの話からいくとかなり飛躍した感がありますね。

(ジェーン・スー)英語で。「私の馬はどこに停めたらいいの?・・・冗談よ!」って言って私たちのところに来るっていう。

(浮き輪)アメリカン・ジョーク!イッツ・アメリカン・ジョーク!

(ジェーン・スー)テキサスの農場主の娘。

(浮き輪)っていう設定で。

(ジェーン・スー)っていうので、その次の年とかは西麻布にある、当時いわゆる(広告)代理店のスカした奴らが合コンとかをすごいやっている鉄板焼き屋があったんですよ。意外と高いし、基本全部合コン席みたいな感じで。クルクルの髪巻いた女と・・・

(高野政所)そんな世界があるんですね。

(浮き輪)スーツ男子が一緒にいるみたいな。

(ジェーン・スー)すごいスカした話とかしていて。「あのクライアントさー、どうのこうの」みたいな。そこに、あれが『よう好かん』と。

(高野政所)いけ好かんと。

(ジェーン・スー)よう好かん、いけ好かんということで、その年のテーマは『ヒッピー』にして。で、とりあえず席だけとって、ジェーン・スー祭りのとき友だちが10人ぐらい。その日のために全員で阿佐ヶ谷とかフリマとか行って・・・

(浮き輪)古着をね。

(ジェーン・スー)グレイトフル・デッドみたいなのいっぱい買って。私とかもすっぴんに大っきいメガネとかして、こうやって店に入っていく・・・

(高野政所)(笑)

(浮き輪)ピースサインを掲げて(笑)。

(高野政所)クラッシュだ。まさしく。

(ジェーン・スー)で、怒られないギリギリの大きさの声で「人間なんてラララーララララーラー♪」って言いながら。焼き物をするとか。

(高野政所)っていう遊びを。年に一回?

(ジェーン・スー)そうなんです。あと、ちょっとオシャレなホテルでスカした人たちが集まっている時間に、男の子は全員色物のスーツ、女の子はみんなタンクトップ・・・何ていうの?いわゆる、『マフィアとフッカー』みたいな感じ。売春婦・街娼と・・・

(高野政所)仕切り役ですかね。

(ジェーン・スー)男の子は全員オールバックで。で、ちっちゃい商社に勤めている男の子がいて、「僕の会社、葉巻の取引あるから葉巻あるよ」って。

(浮き輪)ああ、非常にいい遊びしてますねー。

(ジェーン・スー)で、男の人に「何の刑で入ったんですか、今回?」みたいな話して、大っきい声で話して周りどんどん引いていく。

(高野政所)引かせるっていうね。ムショ帰りトーク。

(浮き輪)目に見えて引くもんですか?

(ジェーン・スー)引きますねー。

(高野政所)痛快な遊びですねー。

(ジェーン・スー)私もこーんなロングのヅラを109で買って、犬の指輪っていうのを買ってきて。犬が書いてある指輪。ちょっと変な指輪買って、大っきい水玉のワンピースを着て、首に緑の布を巻いて。その前の年に「私の馬はどこに停めたらいいの?」って聞いた子が、こんな大っきい黒い帽子かぶってきて。アメリカのドラマとかで葬式にこう・・・

(浮き輪)いますね。

(ジェーン・スー)そういうのかぶって来て、ワンショルダーのアレとか着て。私もそこで、「ウチの子やねん!この間死んだから指輪にしたんや!」みたいな話をして。

(高野政所・浮き輪)(爆笑)

(浮き輪)高等な遊びしてるなー!

(ジェーン・スー)で、「メニューは?」「もういらんわ。」とか言いながら。普通にしゃべってるんですけど、お客さんやウェイターさんが来る時は「兄さん、今回(の刑期)どうでした?」みたいな。

(高野政所)ゲリラ演劇ですよね、そういう意味じゃね。

(ジェーン・スー)ああ、楽しかった。それもルサンチマンの解消のしかた。

(高野政所)それもルサンチマンから来てるんですね。

(ジェーン・スー)『お前ら、調子に乗りやがって!』って。

(浮き輪)だってさっきから対象になっている敵が『いけ好かないヤツ』『イケてそうなヤツ』・・・

(ジェーン・スー)人生うまく行って来た人全員。

(浮き輪)そういうやつらの本拠地に乗り込んで、ゲリラ活動をしてるっていう。

(高野政所)すごいですよね。

(ジェーン・スー)『俺もここまで来たな』って思っている人たちの夢をバシャーン!って潰していく。

(浮き輪)冷水をおもいっきりぶっかける!っていうね。

(高野政所)なるほどねー。その遊び、超面白いですけどね。

(ジェーン・スー)それが『ジェーン・スー祭り』。

(高野政所)『ジェーン・スー祭り』。年に一回行われていたという。もうさすがにそれは出来ないですよね。

(ジェーン・スー)さすがにみんな、普通に忙しくなってきて。

(高野政所)大人になったっていう。

(ジェーン・スー)そう。大人になっちゃった。そうそう。やってましたよ。

<書き起こしおわり>
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