東野幸治 映画『メンター』を語る

東野幸治 映画『メンター』を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2026年11月6日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で映画『バイオハザード』について話していました。

(東野幸治)あと『メンター』も見に行きました。噂の『メンター』。あの『ヒメアノ~ル』やったっけ? 古谷実さんの漫画、あったじゃないですか。『ヒミズ』とか『稲中』を書いた。それを映画化した監督が『メンター』っていう映画を撮ったんですよ。

主人公の2人が子供時代、近所で花火禁止のところで花火すんのよ。で、それが引火してアパートが燃えるんですよ。で、そこに住んでたご主人、奥さん、ちっちゃい子供。ご主人がなんとか助けようと思って。で、結局奥さんと子供が亡くなっちゃうのかな。

だから「あかん、危ない」言うても火の中に突っ込んで行って、帰ってきて、もう火傷しながらなんとか子供を……でも、もう子供は生きてない状況みたいな感じ。で、その衝撃で花火してた2人の子供はももうトラウマになって、ショックになった。それから15年後の話。

で、それがね、なんかすごい二転三転するし。ちょっと監督、俺がそんなんを意識して見てんのか知らんけど。ちょっと笑かそうとするシーンもあったりとか。なんか、でも笑うていいのかどうかもわからんけど。でもなんか、悲しいし。その1人はアーチェリーでオリンピックを目指す。1人はずーっと引きこもってるっていう。で、その引きこもってる子はね、あれAぇ!groupの末澤くんかな。スエさまって言われてる子なんですけど。

で、綾野剛さんが言うたら奥さんと子供を亡くした人で。ちょっと火傷の痕があって。で、その末澤くんがずーっと引きこもりで。で、ちょっと働きだすねんけど、もちろん友達もおれへんし、社会性もない。自販機の缶ジュースとかビールとか、それを交換する仕事なの。で、ね、たまたま見た人が「あれ? あの人、もしかしてあの時、奥さんと子供を亡くした人かな?」みたいなんで出会って。で、謝罪しに行くのよ。そこから始まるのよ。

で、そこからなんか3人がちょっとずつ近づいていって。ほんで、なんかいろんなことがあって。物語がどんどんどんどん、「ああ、こんな感じ? えっ、こんなパターン?」みたいな。なんか見たことないようなパターンで。それで謝罪して、怒られて……みたいな、なんとなくステレオタイプの感じじゃない3人が動いていく2時間ぐらいですけども。全然面白くて。ちょっとびっくりするぐらい面白くて。

「それはまあヒットするわな」っていうところでございますけど。ほんで最後、だからすっごい感動するのよ。もう綾野剛さんの演技がすごすぎて、めちゃめちゃ感動するんですけど。ほんでもう一番いいところでバチッて終わるんですよ。「ああ、終わった。これで終わった」と俺、思って。ほんならその後、またシーンが続いて。「えっ、何これ?」みたいな感じで終わんねん。「ええやん、そんなん、せんで。さっきで十分、終われたやん?」みたいな感じの、なんとも言えん後味の悪い感じで終わっていくのよ。ちょっとぜひぜひ、見ていただいて。「ああ、ええ映画やな」っていうか。考えさせるなっていうところもありますから。はい。

ダスティン・ホフマン『卒業』を思い出す終わり方

(東野幸治)なんかちょっとあれを思い出したんすよ。ちょっとタイプは違うんすけど。ダスティン・ホフマンの昔の『卒業』っていう映画、知ってる?

(渡辺あつむ)ああ、見たことはないです。

(東野幸治)言うたらダスティン・ホフマンと女の子がまあまあ、付き合ってるんですよ。もう50年以上前の作品かな? 付き合っていて。でもその女の子がとある事情で別の人とお付き合いして。家の関係もあって、その人と結婚する。ダスティン・ホフマンは「まあ、そらそうやろな」と思って1回、引くねんけど「やっぱりお前のことが好きだ!」って言って結婚式の時に花嫁を奪いに行くのよ。

(渡辺あつむ)あのコントでよくあるやつ。

(東野幸治)コントでよくあるやつ。で、教会のところをバーッと開けてダスティン・ホフマンがやって来て。ほんでその花嫁が嬉しくてそのまま逃げる。みんな、追いかける。扉を閉める。教会やから十字架がある。その十字架を上手に使ってガッてロックして扉が開かないようにしてブワーッて逃げていく。で、それでいいじゃないですか。そのまま終わっていったら。でもその後、どんなんか知らないでしょう?

(渡辺あつむ)はい。

(東野幸治)ほんで、とにかく逃げなあかんって言って路線バスみたいなのに乗んねん。満員の路線バスみたいなのにワーッて乗って。2席、空いてたからバッて座んのよ。で、言うたら普通の格好とウェディングドレスを着た人が2人。で、笑顔で見つめ合ったりとか、前を見てるんですよ。2人のツーショットでずっとなんすよ。で、走っていくうちにだんだんと2人の表情が暗なっていって。その、これからのこととか……「これからどうすんねん?」「なんか大変なことをしてしまったな……」みたいな感じが延々と続いて終わっていくねん。

(渡辺あつむ)うわっ、冷めんの早すぎるわ……。

(東野幸治)「いや、これいる?」っていう(笑)。でも、なんかめちゃくちゃ面白いじゃん。「そんな終わり方、すんねや。気持ちよく映画館出られへんねや」みたいな。それは50年以上前の作品やから「すげえな」と思ったけど。まあそんなんじゃないけど、終われるところで終われへん『メンター』、ぜひぜひ皆さん見てほしいなとは思います。

映画『メンター』予告

ダスティン・ホフマン『卒業』ばりに後味が悪い終わり方、すごい気になる!

東野幸治のホンモノラジオ 2026年11月6日

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