ハライチ澤部さんが2026年8月13日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中で八村塁選手主催のバスケイベント『BLACK SAMURAI SUMMIT 2026』に参加した際の模様を紹介。そこで再会したBリーグ・大阪エヴェッサの藤田弘輝HCとの切ない思い出について話していました。
(澤部佑)土曜日、名古屋に行ってましてね。名古屋で『BLACK SAMURAI SUMMIT 2026』という……。
(岩井勇気)なにそれ?
(澤部佑)『BLACK SAMURAI SUMMIT』っていうのがありましてね。NBAプレイヤーの八村塁選手主催のキャンプというか、サミット。バスケのイベントなんすけど。これが18歳以下の男子、日本のトップ……まあ基本、高校生が多いですね。そのトップ選手たちを集めて教えるみたいなキャンプ。
(岩井勇気)へー! めっちゃいいじゃん。
(澤部佑)で、そこにNBAのトップコーチ、フィル・ハンディっていう人とか。NCAAっていうアメリカのトップの大学のコーチが来てくれたりとか。あと日本のBリーグのヘッドコーチとか。すごいレベルの人たちが……。
(岩井勇気)俺が昔、鹿島スタジアムで行ったジーコのサッカー教室みたいなやつか。
(澤部佑)まあまあ、それのもっと本気版……。
(岩井勇気)いやいやいやいやいや! お前、ジーコだぞ? ジーコ。あの頃の!
(澤部佑)ふざけてやってたろ? ジーコ、ふざけてやってたろ?
(岩井勇気)ふざけてないよ!
(澤部佑)これは本当に次のNBAプレイヤーを生み出そうというプロジェクトで。
(岩井勇気)俺もふざけてないし、ジーコもふざけてないよ。
(澤部佑)どうせジーコ、ヘラヘラやってたろ?
(岩井勇気)やってないよ。やってない!
(澤部佑)そんなの、なんか遊びじゃん? 思い出作りの。
(岩井勇気)遊びじゃない。みんな本気だった。
(澤部佑)あれは遊びだろう? ラモス瑠偉の……お前の小学生の時、行ったラモス瑠偉のやつ。
(岩井勇気)俺らのサッカー少年団にラモスさんが教えに。教えに来てくれたの。で、後々に聞いたらそれはラモスさんの弟だったっていう(笑)。
(澤部佑)弟(笑)。なんだよ、この話(笑)。で、みんな、ラモスさんと思ってたんでしょう? 「ラモスさんだ!」って。
(岩井勇気)そう。で、みんなで写真を撮ってもらって「嬉しいな」って言ってたら、よくよく聞いたらラモスさんの弟で(笑)。俺はラモスさんが『ぽかぽか』に来た時に「そんなことがあったんですよ」って言ったら「たしかに兄弟がその時期、そういうことをやってた」って言っていて(笑)。
(澤部佑)弟さんもうまいんでしょう?
(岩井勇気)うん。なんかサッカーやってたみたい。
(澤部佑)それとはもう全然違う、本気のやつで。で、キャンプみたいなにのをやって教えて最後、最終日に……何日間か、やるのよ。最終日にお客さんを1万人近く入れて。アリーナで試合をやって。で、最後に八村さんがMVPを決めて、みたいな。
(岩井勇気)大丈夫? 八村塁選手の弟さんじゃないの?(笑)。
(澤部佑)弟さんもBリーグでプレーしてる人がいますけど(笑)。
(岩井勇気)バスケをやってない弟じゃなくて?
(澤部佑)ちゃんと八村塁が来てます。
(岩井勇気)俺も今、考えたけど。おかしかったもん。やっぱりラモスが地元に来てるのに、あんなに人が集まってないわけないんだから(笑)。
(澤部佑)だから「ラモス瑠偉」って嘘をついてるわけじゃないんだよね? それはちゃんと言ってるんだよね。
(岩井勇気)言ってるんだと思う、たぶん。
(澤部佑)子供たちが気づいてないだけよね、たぶん。で、それをテレビ朝日で……異例よ、こんなの。その試合を生中継するっていう。こんなこと、だって高校生の公式戦でもないし。
(岩井勇気)だって練習でしょう?
(澤部佑)言ったら、そう。本当にそういうイベントの試合を生中継するっていうので。それのゲストで呼んでいただいて。
(岩井勇気)八村塁さんはさ、今、日本に戻ってきてるっていうこと?
(澤部佑)今、NBA選手だけど。オフシーズンで日本に来て、こういう活動をしてくれてるっていう。それに呼ばれたんで行って。で、楽屋に入ってすぐに「八村さんに挨拶、行きますか?」みたいにスタッフさんがさ、言ってくれて。「じゃあ、お願いします」って。
(岩井勇気)だって会ってはいるんでしょう?
憧れの八村塁との二度目の対面
(澤部佑)この間、ロスに行った時にね、会わせていただきましたけど。二度目で。行ったら八村さん、出てきてくれて。でも、もうやっぱりダメ。二度目でも関係ない。緊張しすぎちゃって、もう。「あっ、えっ、今日、中継で、あの……」みたいになっちゃう。
(岩井勇気)ああ、そんな感じなの?
(澤部佑)やっぱりもう、めちゃくちゃ緊張しちゃう。そしたら向こうが「よろしくお願いします」って握手、手を差し出してくれて。「あっ、中継で、はい。あの……中継です。はい。中継で……」って。で、俺はサインとか欲しいからさ。カードを持っていってたの。トレーディングカード。八村さんの。でもやっぱり出す勇気、ないね。ビビッちゃって。
(岩井勇気)出した方がいいよ。俺も福田さんに会う時、緊張するもんな。
(澤部佑)ミスターレッズ、福田正博?
(岩井勇気)そう。
(澤部佑)往年のJリーガーの話、すんな! 今日、多い!
(岩井勇気)フハハハハハハハハッ! 俺、行ってたんだよ? その福田さんのさ、試合でね。だからその浦和のね、スタジアムで試合をやった時に……。
(澤部佑)親父に連れていかれてだろ?
(岩井勇気)違う。お母さんね。母親に連れて行かれた時に、ほっぺたにね、母親が「福田」って書いてくれてさ。それで応援してたんだから。赤で「福田」って書いてくれて。
(澤部佑)そんなの、違うんだよ。全然。お前の福田さんへのあれと違うよ、たぶん。
(岩井勇気)そんなことないわ! めっちゃ応援してたよ、俺。
(澤部佑)やっぱりもうダメよ、バスケ選手……だから高校生とかさ、ウィンターカップっていう全国の大会でインタビューとかでもやっぱり、めちゃくちゃ緊張しちゃうんだよね。
(岩井勇気)なんで?
(澤部佑)憧れていたトップの人たちだから。年下とかももちろん、関係ないね。ガチガチになっちゃう。で、サインはもらえず。で、もう試合が近づいて。試合前、コートで選手たちがアップするわけ。バーッて出てきて。で、緊張感がなんか伝わるんだよ、うっすら。
(岩井勇気)まあ緊張するだろうな。練習といえどな。
(澤部佑)そう。八村さんにアピールしたいわけだよね、向こうのアメリカの……。
(岩井勇気)なんか決まるかもしれないもんな。
(澤部佑)そう。これがやっぱり結局後々、アメリカの大学のコーチと連絡先を交換したりとか、あるんだよ。
(岩井勇気)だってこんなんさ、放送されてたらさ、セレクションだもんな。
(澤部佑)本当、そう。それだからもうみんなアピールを……だから事前のインタビューとかで「MVP、取ります」とか言うやつもいれば、はたまた「普段、僕はあんまり自分を出すのが得意じゃないんで。ちょっと殻を破りたいです」っていうタイプもいれば。
(岩井勇気)ああ、なるほどな。
(澤部佑)そうそう。で、普段は同じ高校、同じチームでやってるメンバーが違うチームで戦ったりするわけ。とか、佐藤凪、佐藤久遠っていう兄弟でそこに選ばれている人もいて。
(岩井勇気)すごっ! 漫画じゃん。
(澤部佑)漫画だよ。兄弟対決があってとか、熱いわけ。とにかく。で、俺はそれを眺めていて、ファッて思い出したわけ。俺はミニバス時代、俺が小学生の時。ミニバスに入っていて。その時に県南選抜っていうのに選ばれたの。で、それを……もう全然、規模もレベルも違うけどなんか思い出して。一応、ミニバスで県大会に出てさ、選ばれたわけ。で、いろんなチームから集められて最初に自己紹介するんだよ。で、みんな大体、「◯◯ミニバスの△△です。お願いします」みたいな。緊張してるし、みんな。ずっとそんな挨拶なわけ。で、俺はちょっとだけ変えてというか。「どうも、澤部です。ポジションはセンターです。得意なプレーはドライブが得意で。あ、あとあずまミニバスから来ました」みたいな。ちょっと入れ替えたのを……(笑)。
(岩井勇気)なんか分かりづらいな(笑)。
(澤部佑)なんかうっすら入れ替えてさ。
(岩井勇気)倒置法みたいな(笑)。
(澤部佑)なんか「人とは違うぞ」みたいなさ(笑)。
(岩井勇気)「海賊王に俺はなる」みたいな?
(澤部佑)「あずまミニバスから来ました」って最後に言ってさ。
(岩井勇気)あの『ちいかわ』のハチワレがよくやってるよ。
(澤部佑)この手法を?(笑)。
(岩井勇気)「おいしいよね、ラーメン」みたいな(笑)。
(澤部佑)倒置法の。それをやったらさ、やっぱり監督たちは「こいつ、なんか違うじゃん?」みたいに一瞬、なるんだよ。なんか。
倒置法の澤部
(岩井勇気)ああ、なるんだ。「オリジナリティーを出してるな」って? それ、違うんじゃないの? 「なんかこいつ、分かりづれえな?」って(笑)。
(澤部佑)「文章がおかしなやつだな」って思われてたのかな? そういうので俺はなんか「よし、アピールできた。一歩リード!」みたいな。で、練習をみんなでちょっとやって最後、試合が始まるわけ。そうすると、その中にさ、お父さんがアメリカ人。で、お母さんが日本人っていう男の子……藤田くんっていうね。忘れられないよ、藤田くん。背はもう俺より全然ちっちゃくて。ガードの選手がいて。まず、ドリブルがめちゃくちゃうまい。で、スピードがめっちゃある。で、当時、俺らの時代のミニバスってスリーポイントがなかったの。
(岩井勇気)えっ、ああ、ミニバスにってこと?
(澤部佑)そう。だから体育館とか別にラインはもちろんあるし。中学・高校とかも全然あるんだけど。ミニバスで俺らの時はなくて。だから、ほとんど打ってなかったの。外からシュートなんて。でもその藤田くんは外からバンバン決めるわけ。サウスポーで。ズバン、ズバン! みたいな。「うわっ、すごい!」みたいな。
(岩井勇気)プロを見越してるわ。
(澤部佑)で、藤田くんが俺にパスをするわけ。試合中。本当に普通のパス。パン!って出されたのを俺、キャッチできないんだ。
(岩井勇気)なんで?
(澤部佑)強すぎて。それがもう俺はショックすぎて。もう普通のパスなんだけどバチンって弾いちゃって。「えっ、ええっ? こんなにレベル違うの!?」って俺はなって。「すごっ、こいつ……なんだ?」みたいな。で、だからもう初めての挫折というか。俺、小1でバスケを始めて。ずっと1人で校庭で練習してさ。で、小5でミニバスに入るんだけど。ミニバスに入った時なんてみんな小2、小3ぐらいからやってるやつだから。でも俺は小5で入ってすぐレギュラーになって。「ああ、こんなもんか」って思ってたんだけど。いざ、もう藤田くんに……。
(岩井勇気)ああ、調子に乗ってたんだ。
(澤部佑)調子に乗っていたのが、初めての挫折。で、俺がキャッチできなかった時の藤田くんの「ああ、これも取れないか」っていう顔……忘れられないんだ、俺。「ああ、そうか。もうちょっと弱く出さなきゃダメか」みたいな顔。「うわっ!」って。
(岩井勇気)でも最近はなんか、本当にスポーツ漫画ってそれが1話だったりするけどね。なんか挫折して。『ブルーロック』とかもそうだしな。
(澤部佑)『ブルーロック』もそうか。
(岩井勇気)でもお前のその漫画は始まらなかったんだな。
(澤部佑)俺の漫画は始まらない。俺はもうここで……中学とかもバスケを続けたけど。「どうせ無理だよな」ってどっかで思ってたのよ、やっぱり。なぜなら藤田くんと出会っちゃってるから。
(岩井勇気)でも害虫駆除の会社の社長と俺、仲がいいじゃん。元々、サッカー選手でキーパーをやってたんだけど。Jリーグで。
(澤部佑)プロだよね。
(岩井勇気)そうそう。で、本当に言ってた。高校から上がって練習に初めて行った時の練習試合で「ああ、俺、これはたぶんサッカーでやっていけないわ」と思ったって。
(澤部佑)プロになってるでんしょう?
(岩井勇気)そう。「これは俺、もう無理なんだな」って思ったんだって。「全然違った」って言ってた。「もうパス回しでわかった」って言ってた。
(澤部佑)えっ、キーパーでしょう?
(岩井勇気)キーパーだけど「こんな人たちのそのシュートとか止められるわけがない」って。
(澤部佑)はー! だからもう各カテゴリーでそれが行われてるわけだよね。
(岩井勇気)「プロは全然違う」って言っていた。
(澤部佑)で、「うわー!」ってなったというのをフワッと思い出して。で、なんとなくそのイベントの資料に目を通してたら、2チームに分かれて対戦するんだけど。片方のチームのコーチのところに「藤田」って名前があってね。「えっ?」って。で、俺がそっちベンチをバッって見たら、いるんだよ……。
(岩井勇気)うーわ、マジ? すごっ!
(澤部佑)藤田くんが。「うーわ!」みたいな。もう、間違いない。あの後も努力を続けて監督……だから日本のトップ。今、Bリーグ(大阪エヴェッサ)の監督をやってんだよ。日本トップの指導者になってるんの。
(岩井勇気)Bリーグの監督ってすごい!
(澤部佑)もう選ばれし人材だよね。「すごっ!」って。だから、なんとなくもうBリーグで何チームも監督をやってるから、その存在は知ってたんだけど。俺の脳内の藤田くんとその人は全く結びついてなかったの。で、今回の『BLACK SAMURAI SUMMIT』でなんとなく昔を思い出してたらバーン! だから。で、初めて生で見たし。それで急いで携帯で調べて。「藤田弘輝」って調べたら、埼玉出身でみたいな。「うーわ!」みたいな。で、プロにももちろんなっているのよ。選手、現役時代も。
(岩井勇気)プロになったんじゃん!
(澤部佑)なってるの。でもまあ、別に日本代表になったとか、そういう経歴はないけど。「その後にこうやってコーチになってるんだ。すげえ! かっけー!」ってなって。
埼玉県南選抜の藤田くん=藤田弘輝HC
【藤田 弘輝HC就任のお知らせ】
大阪エヴェッサでは #藤田弘輝 氏が2024-25シーズンのヘッドコーチに就任することが決定しましたのでお知らせします。
▼コメントはこちらhttps://t.co/dXydXttTxa#大阪エヴェッサ pic.twitter.com/Yffnaf1m5R— 大阪エヴェッサ (@osakaevessa) May 9, 2024
(岩井勇気)そこで再会……まあ、お前のことなんぞは覚えてないと思うけど(笑)。その、パスが取れなかっただけのやつなんだから(笑)。自己紹介が倒置法のやつ、パスを取れなかったやつのことなんか覚えてないよ(笑)。
(澤部佑)いや、話す機会はなかったんだけど。わかんない。俺が挨拶に行ったら「ああ、倒置法の子だよね?」って(笑)。
(岩井勇気)「あれ? ハライチの澤部って? えっ、あの倒置法の澤部!?」って(笑)。
(澤部佑)そうなっていた可能性、あるよね。それは。
(岩井勇気)なんか他の選手の間でめっちゃいじられてた可能性、あるけどな。「あいつ、なんか倒置法で自己紹介やってたけど全然パス、取れなかったよな」って(笑)。
(澤部佑)いや、それで試合中もずっと藤田コーチを目で追っちゃってね。いいコーチなのよ。なんかさ、体全身で喜んで。ちょっとミスがあったら悔しがって、みたいな。やっぱりその、俺がパスを取れなかった時の「はあ……」っていう顔は一切してなかったのよ。やっぱり試合中さ、選手たちには。だから、なんかすごい切ない再会。夏の……。
(岩井勇気)なんかそのしゃべるシーン、なかったの?
(澤部佑)だからまあ、やっぱり実況席みたいなとこにいるし。離れてるし。なんかチョコチョコチョコッてそっちにも歩いていけないじゃない? だから話す機会がなかったんだよな。
(岩井勇気)呼べばよかったのに。呼んでさ、解説席でさ、トークの強めのパスを出してさ(笑)。「ああ、このパス、取れないかて……」って(笑)。
(澤部佑)「藤田監督、これ、どう思います?」。
(岩井勇気)「えっ、ええと、ああ……」。
(澤部佑)「ああ、ちょっとしゃべり、苦手みたいですね?」って……超嫌なやり返し(笑)。
八村塁選手主催イベントの中継に行って忘れていた記憶のフタが開いたところにその人物が現れるという……ものすごい偶然が重なっていてすごいですね。藤田監督と澤部さん、いつか対談とかしてほしい!