宇多丸「玉袋筋太郎の芸能生活40周年を祝う会」『Once Again』生歌唱を語る

宇多丸「玉袋筋太郎の芸能生活40周年を祝う会」『Once Again』生歌唱を語る アフター6ジャンクション

宇多丸さんが2026年6月8日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション2』の中で「第1回玉袋筋太郎の芸能生活40周年を祝う会」についてトーク。玉袋筋太郎さん入場の際、宇多丸さんがRHYMESTER『Once Again』生歌唱を披露した件や、玉袋筋太郎さんとのトークコーナーを行ったことなどを話していました。

(宇多丸)それともう1個、これは多くの方からメールをいただいてるんですけど。たとえばですね、こんな方。ラジオネーム「サトユウ」さん。「日曜日、TBSラジオの『爆笑問題の日曜サンデー』のゲストに宇多丸さんの盟友、玉ちゃんこと玉袋筋太郎さんが出ていました。土曜日に開催された玉ちゃんの『第一回芸能生活40周年パーティー』の話をしていたのですが、オープニングアクトを宇多丸さんが務めたらしいじゃないですか。玉ちゃんの心の1曲『Once Again』を歌い、玉ちゃんとのフリートークもあったとか。しかもそこにはスチャダラパーやピエール瀧さんもいたとか。その話、じっくり聞かせてください」ということで。これ、ちょっとね、この話だけでも結構ですね、たっぷり時間が取れるぐらいなんですけども。

(山本匠晃)ああ、そうですか。

(宇多丸)ちょっとこの時間内でどこまで話せるか……。とにかく、あと爆笑問題の太田光さんもいらしていて、みたいな。っていうかね、まあとにかく豪華メンツが来ていて。これ、そもそも玉さんが40周年企画を明治記念館ですよ? 明治記念館で堂々、開く。しかも、なんていうか、自作自演といいましょうか。人から言われて「40周年、やりなよ」っていうんじゃなくて、自分でやるっていうね。で、しかも「第一回」っつって。玉さん、MCで「第二回は秋頃を予定してます」って言ってましたけど。

(山本匠晃)ああ、そういうこと?(笑)。

(宇多丸)そうそう。でもまあ、そんな感じで。それで俺が「集金パーティーじゃないか!」とか、いろんなこと言うっていう感じだったんですけど。で、その玉さんからは「ラップで入場したい」というリクエストがあって。「ああ、いいですよ」って。結構前にね、オファーをいただいていたんだけど。ただですね、やっぱりその明治記念館。いわゆる音楽ライブをやる場所では……歌を歌ったりはするでしょうけど。どういう音響施設か、まずわかんないし。で、「練り歩きながら」っていうことで、それはつまり僕ら、前にモニター特集ってやりましたけど。それだと音がどのぐらい取れるかわかんないし。

で、その練り歩くのがどのぐらいの距離感かもわかんないし、とか。で、当日にならないとそれがチェックできないっていう状態だったんです。なので最初は僕ね、だからオリジナル曲でも書いて……玉さんのキャリアを面白おかしく歌ったようなやつとかを作ってもいいと思ったんだけど。でも、出だしですから。そんな細かいことをやっても、たぶん伝わんないし。伝わんない上にちょっと、そんなリスクがある……要するに実際にどういう状況か、わかんないから。そんなリスクは冒せないっていうんで。

で、玉さんと相談して。「まあ意味も合うし『Once Again』でいいんじゃないか」と。ただここにもね、私、手練の工夫がありまして。もちろんリハは当然、やりましたけど。で、リハでね、やっぱりね、富士の間っていうところだったんですけどね。ちなみに隣はこれ、玉さんたちも言ってたけど。あの隣はカタギの結婚式をやってるんですよ。カタギ。普通のカタギの結婚式をやっている。っていうか、カタギ中のカタギよ、そんなの。明治記念館で結婚式をやってるのは。そしたらその隣にさ、もうドス黒いとぐろを巻く紳士淑女たちが集まってきて、みたいな。当然、瀧さんとか見つかったら写真を撮られたりしてましたけど。ちなみに瀧さんとか、ストライプスーツにサングラスとかして来ていて。で、「やりすぎでしょう?」って言ったら「まあ、せっかく前科、あるからね」とかって言っていて(笑)。「せっかく前科、あるからね」「いや、『せっかく』って……」みたいな感じで(笑)。

(山本匠晃)そんなこともありつつ(笑)。

(宇多丸)でも、そう言う俺も人のことを言えなくて。スキンヘッドにサングラスで黒スーツのまあ、フルセットで行ったわけです。

(山本匠晃)皆さん、迫力が……(笑)。

(宇多丸)出かける時のタクシー運転手がすごくビビってました(笑)。「明治記念館」って(笑)。でね、そのリスクは冒せないというので『Once Again』。まあまず、間違いようがない。音があんまり聞こえなくても、ちゃんとラップできるであろう曲を選ぶ。ただ、イントロがあの曲って4小節しかなくて、あっという間に始まってしまう。ひょっとしたら始まって、入って。マイクトラブルとか、音が小さいのか、いろんな状況の変化があるかもしれないっていうんでこれ、JINさんに頼んでちゃんとイントロを倍に増やしてもらってます。

(山本匠晃)下準備!

(宇多丸)そしたら案の定ね、ワイヤレスがね、スイッチ系とそうじゃないのがあるんだけど。「ああ、これ、スイッチか」って気づくのにしばし時間がかかりまして。しばらくちょっと出てなかった。でも、ちゃんと8小節、取っておいたから。もう全然、ちゃんと想定内、想定内っていうね。それでこうやって。しかもその練り歩くスピードも1回、リハして。「玉さん、ちょっと今のより、もっと余裕を持って」って。だから見事に玉さんもリハをやったおかげでちゃんと会場全体をぐるぐる回った挙句、サビを二回し。「サビ二回し、ありますからサビの途中でもいいですし。まあ、そこが終わるところまでぐらいにステージにたどり着けばまあ、いいですよ。時間的余裕はあります」みたいな。こういう、わかります? どんな状況にも対応できるセッティングをしての『Once Again』なんですよ。

(山本匠晃)はー!

(宇多丸)で、見事にちょうどサビが終わるタイミングで上がって。「玉袋筋太郎40周年、おめでとう!」ってパシッと決まって。だからね、皆さん今、映像がね、一部Xとかでも見れるようですけど。あそこにも手練の技があるんだよ!(腕を叩いて)。あるの、あるの、これね。お願いしますよ。

(山本匠晃)「どうも、どうも」って行ってパッとやってるわけじゃないと。準備がね。

手練の技の『Once Again』入場

(宇多丸)でね、途中……だから本当はそのコールアンドレスポンスとかね、そういうのを入れて盛り上げようかと思ったんだけど。玉さんが事前にね、「いや、宇多ちゃん。客席が普通の客席じゃねえんだよ」って。で、まあ要はその客席が玄人の中でもタチが悪い玄人しかいないっていう。ちょっとそういう反応は……「ああ、たしかに、たしかに」っていうね。で、まあこれはどこかでも話が出てたみたいですけど。僕はなんか席自体はその端っこのね、音楽関係者席みたいな。ちなみに臼井ミトンさんも来てたんだけど、臼井ミトンさんは「その席だけは勘弁してくれ」っつって別の席に座ってましたけどね。TBSラジオ席みたいなところに。

で、その音楽関係者席はまあピエール瀧さんじゃん? で、スチャダラパー。で、小宮山雄飛さん。あとアンジェリーナ1/3さん。アンジェリーナさんに言いましたよ。「おめでとう。ギャラクシー賞、おめでとう! 心から心から誇りに感じるよ」なんて話をしてですね、やったんですけど。で、そこもそこも嫌でした。まず瀧さん、スチャダラパー。もちろん一緒のイベントに出てこの間、歌ったけどね。大阪だっけ? そういう時はいいんだけど……俺だけ出し物で奴らの前で歌うとか。まずそれ、罰ゲームじゃんみたいな。だし、他は太田光さんがいる。テリー伊藤さんがいる。高田文夫先生、村西とおるさん。あげく、鈴木宗男さん。あと徳光さんに草野仁さん。しかもその徳光和夫さんの息子さんの徳光正行さんと外山惠理さんがあの司会だったんですよ。だからその徳光さんにとっても罰ゲームなのね。お父さんの前でやんなきゃいけないっていう。いろんな人に罰ゲームみたいな。

(山本匠晃)いろんな人に(笑)。

(宇多丸)でさ、そんなところで……でもまあ、ラップはつつがなく行きましたよ。それはね。ラップはそりゃ、やりきりゃいいんだからさ。ただ問題はその後に、玉さんにですね、これは詳しくは今週の『えんがわ』で話すって言うからさ、取っとくけども。謎のガールズバンドを紹介するまでのちょっとそのセッティングの時間のフリートークタイムというか。一応その、なんとなくコント的な流れもある。でも実質コントっていうか、なんかフリーも込みの、ほぼほぼ即興込みのなんか面白コーナーみたいなのを俺が出て行って。「宇多丸の部屋だ」っつって。「いやいや、勘弁してくださいよ。太田さんとかそこにいるんだよ……」みたいな。

(山本匠晃)うわー、巻き込まれているわ(笑)。

(宇多丸)そうなんですよ。だからそれで俺もさ、頑張って。今日は放送では言いませんけど。その日、一通り皆さんが……これ、『日曜サンデー』でも言ってたけど大体、生島ヒロシさんネタで逃げるんだけど。オチは。大体生島さん、絶対にウケるからみたいな感じでやるんだけど。その皆さんが言ってないネタをここぐらいで「じゃあ俺がぶっ込むしかねえだろ」と思ってぶっ込んだんだけど……まあちょっとスンって。「ああ、ここはなしか」みたいな感じで。それで後からね、吉田豪さんとかにからかわれるみたいなの、ありましたけど。「やっぱり塩梅が分かりませんよね」って言われましたけど。

そんでまあ、でもそこはね、要はね、俺がね、「政治資金パーティーみたいなことじゃないのか? これは新しい形の集金スタイルじゃないか?」みたいなことを言ったら「そんなことはないんだよ、宇多ちゃんつって。もう赤もいいところなんだ。見てくれ、この明細表を」っつって。明治記念館のその何にいくらかかっているかっていう明細表をバーンって出して。「おいおい、高くねえか、これ? どんなみかじめ料だよ!」みたいなことをやるという。

(山本匠晃)へー!

会の費用明細を積極的に開示

(宇多丸)で、そこから謎のガールズバンド紹介。で、この謎のガールズバンド紹介というのがオチにもつながっていくというくだりだった。これ、詳しくは今週の『えんがわ』で。

(山本匠晃)盛りだくさんですね。

(宇多丸)その後、スナ玉に行き、打ち上げをし。さらに徳光正行さんに拉致され、バーで飲み上げるというような感じだったんですね。はい。

(山本匠晃)お疲れ様でした(笑)。

(宇多丸)いや、本当に……でもね、皆さんのスピーチ力、見たらすごかったね。やっぱりね。ちょっとこの手練のスピーチ力の話とかはこの後、放課後ポッドキャストとかもやりますかね。お時間も来てしまいました。すいません。

SNSで流れてきた宇多丸さん『Once Again』による入場動画にも、実は入念な準備と手練の技がしっかりあったんですね。やっぱりプロはすごいぜ!

アフター6ジャンクション2 2026年6月8日

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