東野幸治 テレビ局員に聞いたアニメ化権利争奪戦の舞台裏を語る

東野幸治 テレビ局員に聞いたアニメ化権利争奪戦の舞台裏を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2026年3月20日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でフジテレビのアニメ番宣番組『アニメダマ』の収録の際、各局のアニメ担当の方から聞いたアニメ化する権利を獲得するための各局の苦労話を紹介していました。

(東野幸治)そして、なんかフジテレビから 『アニメダマ』っていうフジ系列のアニメ番宣番組……毎クール、毎クールやるっていう番宣も兼ねたアニメ番組みたいなのがね、始まったんです。関東ローカルなんすけど。それをこの間、撮ってきて。ほんで、楽しくて。俺、アニメ大好きだからって言って。ほんで、だからオンエアでたぶん使われへんけれども、いろんなそのテレビ局がアニメ化するための苦労話とか、いっぱい聞いてきました。

だからそのアニメ部門の人のなんか、いろいろこの作品の担当みたいなんがいっぱい来てて。要は『鬼滅』の担当とか『ワンピース』の担当とか『暗殺教室』の担当やとか、いろんな方が来てて。で、僕がいろいろ質問とか、させていただいて。で、ほぼ映ってないけど口頭でお話を伺うんですけど。だから各局、いろいろアニメをやるじゃないですか。フジテレビもそうですけど。東京でいうとテレビ東京とか、やっぱり強いじゃないですか。

で、あと言うたらTBSもやったりとか。あと関西やったら毎日放送が強いんですよ。で、まあまあこの番組でも言うたかな? カンテレがその一番最後にアニメ化列車に乗って。一番後ろの車両やからなかなか新規でええアニメってやっぱり信用がないから、落とせないんですよ。だから言うたら「どこの制作会社を使いますか?」とか。要はプレゼンみたいなんがあって。局とか20社ぐらい……だから配信も含めてたとえば人気作品やったら20社ぐらいがプレゼンすんのよ。で、プレゼンしてその中から1個、選ばれるわけよ。

(渡辺あつむ)めっちゃ面白いですね!

人気作品は約20社がプレゼン

(東野幸治)めちゃくちゃ面白いやん? 1年、2年かけてなんとか積み立てていくみたいなんで。で、「フジテレビもいろいろ頑張ってるんですよ」って言っていて。「フジテレビさんはどうなんですか? これ、ほしかったけど取られた、みたいな作品とかあるんですか?」「あります。あの、『葬送のフリーレン』」「日本テレビに行った時、どう思いました?」「『日テレかい!』と思いました」って(笑)。

(渡辺あつむ)雑い感想(笑)。

(東野幸治)雑いけど(笑)。いや、勝手な俺のイメージですよ。フジテレビってもう脈々と、ずっと深夜でアニメをやってるんですよ。『あの花』とかね、名作がいろいろあって。で、言うたらもちろんそうやけど『サザエさん』から始まってね、『ちびまる子ちゃん』もあるし。

(渡辺あつむ)ドラゴンボール』も。

(東野幸治)『ドラゴンボール』も。そうそうそう。『アラレちゃん』もそう。もうノウハウは全部、あるんですよ。で、日本テレビはそんなに……だから宮崎駿さんとか、細田さんぐらいじゃないですか。でも今のアニメ好きの人とはまた違うところじゃないですか。宮崎さんとか細田さんとかはあれはもう、なんかぶっといところじゃないですか。でもその深夜でやるやつが火がついて大ヒットして。だからIPと言われる、局がお金儲ける、何億、何十億、なんやったら百億ぐらい行くコンテンツの芽を誰が勝ち取るか?っていうので。「日テレかい!」ってなってね。

で、印象ですよ? 日テレはそないアニメ、好きじゃないと思うんですよ。俺の印象でいうと。なんとなく……『エヴァンゲリオン』って昔、テレ東でやってたやん? 俺、テレ東で見てたんですよ。『エヴァンゲリオン』。それもなんか年末、五夜連続で深夜、やってたんですよ。それでまとめて……それまではたしかね、夕方の6時半からやったんですよ。それを俺、見てなくて。でも「おもろい、おもろい」って口コミになって。ちょうどなんか2chとかが流行り出して。で、最終回がなんかわけわからんってなって。ワーッと火ついて。ほんでブームになって映画化されるからっていうのでとある年末……俺が『いいとも!』やっている頃かな? 最後の方。

年末の五夜連続で一気にやるって見て、どハマりして。「めちゃめちゃおもろいな!」ってなって映画化されたんですよ。で、ワーッてなって。で、なんか時間が経って気づいたら、日テレでやってんねん。『エヴァンゲリオン』って。だから上手にスーッて、日テレのね、上手な営業なんか、接待なんか、わからんけど。日テレでやってるっていうので。やっぱり鼻が利くのよ、日テレさんは。

ほんでその『フリーレン』もちょっとスーッてこういう風に……だからやっぱりちゃんと、一撃必殺というか。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。あれも日テレなんですよ。

(渡辺あつむ)南極に行くやつですか?

(東野幸治)いや、違う。あのね、孤児の女の子が戦争に行く……まあ、言うたら戦争兵器としての孤児。で、それの言うたら部隊の下っ端なんですよ。女の子が。で、そこの隊長みたいな人がその子を拾い上げてくれて。屋敷に住んで、字が書けるようにとか、文章が書けるようにとか、いろいろいろいろして。ほんで戦争によって両腕を失くすけれども二つ、義手にして。ほんで仕事っていうのはその手紙を打つとかっていうような仕事をするようになるっていうお話で。これ、めちゃくちゃ泣ける、いいやつなんですよ。それをちゃんと日テレが押さえてるっていう。一撃必殺ですから。だからそういう話をね、ちょっとそのアニメ部門の社員さんにいろいろお話伺って。

どうしても『怪獣8号』を獲得したかったフジテレビ

(東野幸治)「たぶんこれ、オンエアされへんな」と思いながら、興味でいろいろ聞いて。「あとは何が悔しかったんですか?」って言ったら「『怪獣8号』。テレ東に取られたんですよ」「なんで悔しいんですか?」「『8』じゃないですか。『8』だったら……『8』はウチでしょう!」って(笑)。

(渡辺あつむ)いや、逆にかっこ悪いけどな(笑)。

(東野幸治)かっこ悪くない。かっこ悪くないよ。象徴として。「これからもう1回、フジテレビ頑張るぞ! 『怪獣8号』!」って。それも取られたりとかしながら、そういう戦いも……裏側が聞けて面白いなっていうのはありますけれども。おそらく、そんな話はオンエアされないとは思いますけれども。そういうのも始まりますということでございます。

人気の原作ともなるとアニメ化の権利獲得のために熾烈な競争が起きているんですね。「8」だからどうしても『怪獣8号』を取りたかったフジテレビさん、残念でした(笑)。

東野幸治 ホンモノラジオ 2026年3月20日

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