椎名基樹さんが2026年3月3日放送の猫舌SHOWROOM『豪の部屋』にゲスト出演。吉田豪さんがガッツ石松さん、前田日明さんのインタビュー原稿直しのすごさについて話していました。
(椎名基樹)猪木のダジャレといえばモハメド・アリだなと思っていんで。ごめんなさい(笑)。豪さんのやつでガッツ石松もアリをかけたりとか……。
(吉田豪)そういうのもよくやるし。僕、たぶんガッツさんのインタビューの後書きでも書いたと思いますけど。本当に原稿の直し方が天才的で。
(椎名基樹)ガッツ石松が?
(吉田豪)自分がバカに見える直しを二つ、入れてきたんですよね。
(椎名基樹)すごい!
原稿の直し方が天才的なガッツ石松
(吉田豪)ちょっと真面目な話してる部分には必ずボケを入れて。「このままじゃ犬死だよ」っていう、普通に真面目に語ってる部分を「このままでは豚汁だよ。あ、違った。犬死だよ」とか、何もかかってないんですけど、入れるんですよ、それを。
(椎名基樹)ボビー・オロゴン的な?(笑)。
(吉田豪)そう(笑)。日本人が間違えないだろうっていうレベルの。
(椎名基樹)完成してるんだね。賢いんだね。
(吉田豪)賢いですね。ああいうの、感心するじゃないですか。原稿をカットする方向じゃなく、書き加える。しかもバカに見える方向でっていうのは。
(椎名基樹)そりゃ感心するね。前田さんも、バカな方向ではやらないだろうけど、手加えるのが上手いっていうか。
(吉田豪)後にそのね、パンクラスとの裁判沙汰に発展するのであれなんですけど(笑)。
(椎名基樹)自分で変えちゃって?
(吉田豪)現場で言ってない悪口を大量に書き加えてくるっていう(笑)。
(椎名基樹)それはよくないね! なるほど、それは迷惑だね、ライターにとってね(笑)。
(吉田豪)面白いんですけど……「面白いけど、揉めた後のそれ、どうするんですか?」っていう。こっちは関知してない部分になるわけじゃないですか(笑)。
(椎名基樹)なるほど、そうか! 山口さんが「前田さんの添削を手本にしろ」ってガンツとかノブとか、当時の小僧どもに言ったっていうけど。それは迷惑だね(笑)。
(吉田豪)迷惑ではあるけど、面白いんですよ。
(椎名基樹)面白い。でも、前田さんが言ったら断れないもんね。
(吉田豪)そう、もちろん。「これはナシで」とか、言えないじゃないですか。「現場で言ってないので」とか、できるわけがないので。だから好対照だったわけですよね。高田さんは結構、ごっそり削る派で。前田日明はごっそり追加する派っていう。
(椎名基樹)うんうんうん、そうだね。あの……ごっそり削ろうかな?(笑)。
(吉田豪)やめてくださいよ(笑)。
(椎名基樹)「高田さんか」って感じ(笑)。なんか高級車って感じするよ、高田さんって感じ。会うとすごいなんか……。
(吉田豪)まあね、華がある。
(椎名基樹)高級感がすごいよね、高田さんは。猪木さんは?
(吉田豪)猪木さんはね、自分でたぶん見てないですからね。スタッフが見てるだけなんで。だから別に、何の変更もないぐらいのというか。ただ猪木さんが本当にひどいこと言っても別に事務所も削らないというか。
(椎名基樹)そうかそうか。神だもんね、でもね。
(吉田豪)気にもしてない。
(椎名基樹)気にしてないもんね。怒る人いないもんね。
(吉田豪)だって紙プロによく出てたのも猪木さん、よくわかんないままずっと出てましたからね。
(椎名基樹)ああ、そうなんだ。
嘘をついて猪木にインタビューオファー
(吉田豪)毎回、嘘をついてオファーしてて。だから猪木さんの秘書と仲良くしてたから。で、猪木さんってギャラが高いんですよ。「100万かゼロ円か」みたいによく言われていて。ギャラとして数万円っていうのがありえない。だからいろんな雑誌ではなかなか呼べなかったのが、紙プロは秘書と仲良くなったから。毎回、たしかね、AERAかなんか忘れたけど。政治系の雑誌と嘘をついて呼び出して話を聞いて(笑)。たぶんノーギャラで載せてたんですよ(笑)。
(椎名基樹)いや、でもその秘書さんもそれがいいと思ってくれたんだね。
(吉田豪)もちろんもちろん。一緒に面白がるという、そういう仲間になってたのでそういうことができていた。
(椎名基樹)紙プロに載った方がいいよとも思ったんでしょう。それはPRIDE前?
(吉田豪)PRIDE前もそうですね。
(椎名基樹)なるほど。PRIDEにも繋がっていくしさ。すいません、プロレスの話で。
(吉田豪)全然全然。
自分がバカに見える方向で話してなかったことを原稿に付け加えるというガッツさんのイズム、すごいですね。読者のことを思って少しでも面白くなるようにするのは素晴らしいです。そして余計なことまで書き加える前田日明さんとがっつり削ってくる高田延彦さんの好対照な感じも興味深い!