椎名基樹さんが2026年3月3日放送の猫舌SHOWROOM『豪の部屋』の中で石野卓球さんについてトーク。ダジャレ好きな卓球さんについて話す中で同じくダジャレを連発していたアントニオ猪木さんについても話していました。
(吉田豪)まあでもね、お二人のおかげで放送作家にもなり、なわけで。オールナイトにも潜り込み。
(椎名基樹)そうですよ。
(吉田豪)2人のおかげでライターにもなり。
(椎名基樹)そうですよ。うんうん。気を使ってくれていたんだなと思うし。石野さん。これ(『オールナイトロング -私にとっての電気グルーヴのオールナイトニッポンとその時代‐』)にも書いたけど泊まりに行った時に『フライングハイ』っていうアメリカのコメディ映画を「見ろ」って。まあ俺、コント担当じゃんね? だからまあ、そういうのを見せといた方がいいなっていうのがあったんじゃないかなって。わざわざ、それをかけて。まあ、「こいつは好きそうだな」っていうのが一番だと思うけど。
(吉田豪)「『ひょうきん族』の元ネタだぞ」とかを教えてくれるっていうね。
(椎名基樹)そうそうそうそうそう! ずっと好きだったよね、石野さん。『裸の銃を持つ男』とか。
(吉田豪)そっち系もそうだし。その情報収集力というか、とんでもないと思ったのが僕、かなり前……下手したら20年近い、15年は余裕で経っているかなり前のインタビュー。昔、ポパイでやってたやつを久しぶりに読み直したんですよ。起こし、原稿になっていない部分も。
(椎名基樹)そういうのも持ってるんだね。
石野卓球の情報収集能力
(吉田豪)びっくりしましたよ。卓球さんが普通に言っていたのが「豪さんの『キラキラ80’s』、見てますよ』って言われて。その『キラキラ80’s』っていうのはこれ、かなり前に松本伊代さんがメインで僕がサポートでやっていた『MONDO21』でやっていた番組で。あれを毎回、予約して見てるって言っていて。そんな人、いないですよ!っていう。で、「誰々の回がよかった」みたいな話をされて。
(椎名基樹)好きなんだね。
(吉田豪)すごい。ビビりましたよ。
(椎名基樹)本当にカルチャーが好きなんだね。今でも地方のラジオとか、聞いてるっていう。小さいラジオが置いてあるっていうからね。
(吉田豪)「懺悔の神様の時に伊代ちゃんが本当に興味なさそうなのがよかった」とかね(笑)。よく見てるんですよ。
(椎名基樹)そこだね。恐ろしいチェック能力だよね(笑)。なるほどね。やっぱりその審美眼もさ、『Mr.Boo!ミスター・ブー』とか、ああいう……。
(吉田豪)ああいうのを見て「広川太一郎、最高!」って思うわけですよね。
(椎名基樹)思うわけ。高校の時とかね。言われなきゃ、わかんないじゃんね、やっぱり。「面白いな」と思って見てるけど、それはただ面白いだけで。広川太一郎が最高だなんて、ねえ。ダジャレが好きなのって、どうしてなんだろうね。ああいう面白い人が。
(吉田豪)太一郎のその能力はね、凄まじかったですからね。
(椎名基樹)凄まじかったよね。あと、石野さんの今のダジャレ好き。
(吉田豪)ダジャレ能力、ダジャレのスピード。
(椎名基樹)猪木も好きで。面白い人ってなんでダジャレが好きなんだろうって思うもん。
(吉田豪)わかりますね。躊躇しないで言ってほしいですよ、ダジャレは。
(椎名基樹)そうだね。なんか結構、深い部分があるんじゃないかと思っちゃう。俺(笑)。ダジャレ好きと知能の高さというか、感性というか(笑)。
偉大な男はダジャレ好き
(吉田豪)僕も昔、なんかで書いた気がしますね。「偉大な男はダジャレ好き」とか。僕の好きなタイプの……当時の、それこそ山城新伍的なというか、ああいうようなおじさんはだいたいそういう低レベルなギャグを非常に好んでいて(笑)。
(椎名基樹)そう! でもね、もしかしたらものの本質と繋がってるんじゃないかと思っちゃうの。たまに(笑)。言葉遊びってね。
(吉田豪)それこそ猪木さんとかの……猪木さんもあったな。猪木さんの試合後の会見かなんかに僕が居合わせたことがあって。猪木さんが普通にやっぱりダジャレを言うんですよ。で、記者はみんな無視してるんですよ。で、すごい離れたところで僕1人で笑ってたんですよ。そうしたら、僕に向けて猪木さん、ダジャレを言うようになって(笑)。嬉しかったですよ。
(椎名基樹)それは嬉しいね(笑)。また無粋だね。
(吉田豪)無粋ですよ。ちゃんと受けてあげればいいのに。
(椎名基樹)しかも俺だったら本気で笑ってるぜっていう感じだよ?(笑)。「だって猪木がダジャレを言ってるんだぜ?」って普通、なるだろうって感じで。
(吉田豪)最高ですよね。
(椎名基樹)最高だよ! だってでっけえしさ、面白いだろう?って感じで。
(吉田豪)僕は『紙のプロレス』っていう雑誌にいた時、アントニオ猪木と当時の新日本の仕掛け人の永島勝司さんの対談を紙プロに載せる時があったんですけど。編集担当が猪木さんのダジャレに気づいてないんですよ。で、僕がそのダジャレ部分をわざとカタカナにしたりとか。猪木さんってあの頃、特にモハメド・アリの話をする時に必ず、すんごい低レベルなダジャレを言ってたんですよ。「アリにはね、非常にアリガトウと言いたい」とかね。それを僕はカタカナで「アリ」に変えたりとかして(笑)。ちゃんと拾って。
(椎名基樹)そうなんですよね。俺、猪木さんにインタビュー、変態座談会で玉さんとガンツと行って。その時に……どうでもいい話なんだけど。猪木さんってずっとなんか考えていて。アイディアとかさ、ロマンのことを考えたり、そういう感じじゃん? 常に休まないぞ、みたいな。「猪木さんってずっと、そういう感じなんですか?」って聞いたら「いや、ブラジル時代はずーっとボーッとしてて。歩いてるアリなんかをボーッと見つめてね」って言ったんですよね。それで家に帰った後、「あっ、『モハメド・アリですね』ってなんで言えなかったんだ!?」って。それをすごい悔やみました(笑)。
(吉田豪)反省?(笑)。
(椎名基樹)猪木のダジャレといえばモハメド・アリだなと思っていんで。ごめんなさい(笑)。豪さんのやつでガッツ石松もアリをかけたりとか……。
「偉大な男はダジャレ好き」という吉田豪さんの理論、なんだか納得感がありますね。偉大な男でなければダジャレを言ってもスルーされてしまいますが、偉大であればダジャレといえどもしっかり聞いてもらえる。僕もつまらないダジャレを言ってもなんとかなるグレートな男になりたいものです!
