東野幸治さんが2024年7月5日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で陣内智則さんにブチギレられて心が折れてしまった永野さんについてトーク。事件後、『マルコポロリ!』に来た際の永野さんの様子などを紹介していました。
(東野幸治)こちらのメール。「6月30日のお昼過ぎにちょっとテレビをつけたら、『週刊さんまとマツコ』に永野さんがゲストに出てました。見た時にちょうど東野幸治と名前が出てきて『水ダウ』でお見送り芸人しんいちさんと言い合いになったこと。それから数日後に『マルコポロリ!』に出演し、東野さんが面白がり、そこでもしんいちさんと言い合いになり、東野さんにも噛みつき、盛り上がって話題になり、他の番組にも呼ばれるようになった話をしてました」。
たしかに、そうなんですよね。なんか俺、言うたのを覚えてますよ。メイク室で永野くんに。『水曜日のダウンタウン』でしんいちと何か言い合いになってて。ゲストでたまたまいたから。「聞いていいの? どうなの?」みたいな感じで聞いたら「ああ、いいです、いいです」って言って。そこでまた、同じように言い合いになって……っていう感じで。それで「めちゃめちゃおもろいな!」って思ったのがすごい印象に残ってるんです。
「『その後、東野さんと食事に3回ぐらい行かせてもらいました』と言い、さんまさんが『東野と食事に行った時の話、ないんか?』と突っ込みましたが永野さんは『なんにもないです。あの人。何もないんです。思い出がないんです』と答えて番組が終わっていました」。ええっ? いや、これあかんで。永野くん。仮になくても、さんまさんから「その時の話、なんか?」って振られたら「いや、その時はないけど、こうでした」とか。要は「なんかおもろい話せい」っていうことやから……いや、ほんま永野くん! あるのに(笑)。「頑張れよ、お前」とか、「つらいことあるけども、立ち向かっていけよ」とか言うて。
(渡辺あつむ)いやいや、言わんやん(笑)。
(東野幸治)「なんにもないです。思い出がないんです」って……ああ、そうなんですか(笑)。いや、でも俺、見てないんですけども。『向上委員会』で陣内くんに髪の毛引っ張られてキレられた。それはネタなのか、なにかはわからんけど……みたいなのはネットニュースでは読んでいて。で、別の回で『マルコポロリ!』で来たんですよ。それは『向上委員会』の放送前やって、俺もよう知らんかって。俺は別件で永野くん、ある番組のプロデューサーに呼び出されて、こんこんととキレられて。ほんで心折れて、若手芸人の大部屋楽屋に突っ伏して。ずっと下向いてて。「なんや、それ!」って言うてたぐらいしか知らん時で。
そこで本番でからんで、オープニング。いつもの調子かなと思ったら、もう全然、意気消沈。びっくりして。いや、俺はだから……永野くん、俺のYouTubeにゲストに来た時に言うたやん? 「君、売れるけど。これからいろんなハードルがあるけど、どうやって乗り越えていくんや?」「いや、大丈夫ですよ。若いクリエイターはみんな、俺を使えよ!」って言うてたでしょう? もう全然……フニャチン野郎(笑)。「僕ね、なんにもないんですよ、僕なんて。本当、半径3メーターのことを突っ込んでるだけなんで、僕なんか中身、なにもないんですよ」って。俺、全然知らんかって。なんや、これ? 別人や!(笑)。もう、あかんやん?(笑)。
YouTube『東野VS』で言っていたこととは全然違う
「いや、お前。それ、もっと言わなあかんで? なにかあったんか?」って一応、振って。その話をするのかなと思ったら、「いや、実は本番中、とある人にすごい至近距離で両の髪の毛を引っ張られたんです』って言っていて。「誰や? 誰や? 誰やねんな?」ってみんなが言うけど。「あれ? これ、聞いたらあかんな」と思って。「まあまあ、それは誰でもええやん」って言って流したのよ。聞かんでよかったわ(笑)。
(渡辺あつむ)フハハハハハハハハッ!
(東野幸治)ほんでまあまあ、話は進んでいって、いつもの永野くんの調子に戻っていったけど。ちょっと、不安です。今年もやるのかな? 年末、大晦日ぐらいに洋楽紅白歌合戦。あいつ、来てくれんのかな? 選ぶ曲、全部ブルーな感じのバラードばっかりだったらどうしよう?(笑)。いや、すごい……だから、どうしたらいいの? 放送作家として、聞きたいです。
(渡辺あつむ)いや、なんで今、僕がおもろいかって言いますと、全部の期待を裏切ってくれるじゃないですか(笑)。
(東野幸治)全部の逆にいくのよ(笑)。
(渡辺あつむ)はい。もう、面白いです(笑)。
全部の期待を裏切ってくれるのがおもろい
(東野幸治)普通やったら有吉くんみたいに、言うたら猿岩石でヒッチハイクして。帰ってきて時の人になって。それが仕事が減ってきて、コンビ解散になって。で、1人でいてて。ダチョウさんとご飯を食べて、何とかギリギリの生活で。そこから、テレビを見て文句ばっかり言ってて。『アメトーーク!』でおしゃべりクソ野郎でV字回復をブワーッとして。ほんで、いろんな番組で「ニックネームつけろ」とか、ボロカスに言ったりとかして。それはもちろん、言えへんだけで、いろんなところで摩擦とか、言われたりとか、圧をかまされたりとか、あったと思うけども。でも有吉は貫き通したやん?
で、それが普通やん? 「その覚悟で言うてるんでしょう?」っていうことじゃないですか。ほんで俺、それを聞いたんですよ。『東野VS』で。「じゃあお前、有吉くんみたいになっていくんやろ? 大変やと思うけど、頑張れよ」「いや、東野さん。そうおっしゃいますけど。俺、有吉とほぼ同期ですよ? そんなのは……」って。すごい言うのよ。「こいつ、すげえな。ビッグマウス!」って思っていたら、もう完全にポキッて……(笑)。
(渡辺あつむ)めちゃくちゃおもろいです(笑)。
(東野幸治)いや、俺もネットニュースしか見てないけど。その『向上委員会』でワーッてなって、髪の毛引っ張ったりとか。「お前、どこまで言うねん!」とか。陣内は「微炭酸」とか「おりこうなサル」みたいに言われて切れたと言われてる。で、リアクションでハプニングを起こして笑い来るかなと思ったとか、いろんな言い分はあるんやけれども、髪の毛を引っ張った。で、ブワーッて馬乗りになった。ほんで、収録が終わって。さんまさんが出ていって「はい、カット!」ってなったら陣内くんが永野くんの方に歩み寄っていって。「もう、こんなんは終わりにしような」って言って終わったって聞くんですよ。
でも「こんなんは終わりにしような」って言われて、ほぼ「はい」っていうことじゃないですか。もう、せえへんってことじゃないですか。絶対にそれ、言ったらあかんやん? こんなん……「いや、やらせてください。俺、これしかないんで、やらせてください」が普通じゃないですか。陣内からしたら「こんなん、もうやめような」やけども、永野からすると、いろんなことがあって。ラッセンがあって今、これやから。「いや、俺は今、これでやらしてもらってるんで。なんとか僕、バカでしたけども。ちょっと、キレられない線で攻めていきたいんで。これからもよろしくお願いします」が正解やけど。「うーん……はい……」って。いやいや、嘘やん? おい、永野、お前……(笑)。
(渡辺あつむ)それで「僕なんて……」って言うて(笑)。
(東野幸治)いやいや、絶対にあかんやん? もう負けて(笑)。
(渡辺あつむ)面白い(笑)。
(東野幸治)いやいや、作家さん、これは新しいんですか? どうなんですか?(笑)。
(渡辺あつむ)いや、そんなタイプの芸人、見たことない(笑)。
「そんなタイプの芸人、見たことない」(渡辺あつむ)
(東野幸治)見たことないよね? 普通は、それでもやり続けて。だって三宅裕司さんが昔、言うてたんですよ。ええとね、スーパー・エキセントリック・シアターって言って、今から何年前や? もう40年ぐらい前? 東京の方で面白劇団で。三宅さんがピンでラジオをやって、人気コーナーでやって、本も売れて。で、テレビに来て、バラエティでもコーナー、おもろい番組をいっぱい作ってる時。その出だしの時に、やっぱりたけしさんとか。三宅さんは言うたら極道の兄ちゃんみたいな、そういう街で見かけたヤンキーとか、ちょっと怖い人の投稿ハガキの人気で行くねんけど、そのたけしさんからは「いや、つまんないよ」みたいな。言うたら、そのどっちがおもしろ戦争。
で、当時はみんなそういう「俺の方が面白い」みたいなのをやり合って、高め合って。で、共演せえへんけど5年に1回ぐらい共演する時にみんな、なんかドキドキしながら見るっていうのが我々の知ってるお笑いの陣地取りじゃないですか。まさか、そんな……(笑)。
(渡辺あつむ)いい匂いがプンプンしてるのに「もういい。もうこれ、いらない」って(笑)。
(東野幸治)「もういらない」って。「いやいや、ハンバーグ、まだ残ってんで?」「もういい、もういい。もう嫌だ、もう嫌だ。聞いてない、こんなこと。みんな、笑ってくれると思ったし。『マルコポロリ!』みたいにみんな、許してくれると思ったけど……もう嫌だ」って。どうしたらいいの、作家さん?(笑)。だって今、永野くんにたくさんオファーを出してる人、スタッフは全員、悪口・暴言を……永野くんが考える、人の嫌なところを突いてほしい、しゃべってほしいんでしょう? でも、それをしないのよ。「いや、もう僕、ダメですよ。俺、半径3メーターのことを適当にしゃべっているだけですから。俺、全然そんなのは……」って(笑)。
(渡辺あつむ)めっちゃおもろいっすけどね(笑)。
(東野幸治)一体、どうなるんだ?(笑)。
永野ゲストの向上委員会、途中まで超神回だったのに…
陣内が本気で永野に飛び乗り、歯剥き出しで気が触れた人の目して、髪の毛掴みまくってたの見て一気に興ざめ。でも陣内から暴力受けた後の永野の第一声「すいません…お笑いの学校出てなくて…」が抜群に冴えててそこだけは救われた。 pic.twitter.com/rF1A2TyJRg
— サリトテ (@saritotetotiras) June 23, 2024
<書き起こしおわり>