星野源 間宮改衣『ここはすべての夜明けまえ』を読んで「生きててよかった」と思った話

星野源 間宮改衣『ここはすべての夜明けまえ』を読んで「生きててよかった」と思った話 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2024年4月2日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で体調不良でお休みをしている間に読んだ本を紹介。間宮改衣『ここはすべての夜明けまえ』を読んで「生きててよかった」と実感したと話していました。

(星野源)で、あれなんですよ。このね、間宮改衣さんの『ここはすべての夜明けまえ』っていう作品。この間宮さんって方のデビュー作らしいんですけど。ハヤカワSFコンテストの特別賞を受賞されたらしくて。僕は何気なく、なんか気になるなと思って読んでみて。なんか今、もうすごい評判らしいんですけど。なんか、これはでもね、ちょっと風邪っていうか、具合が悪くなるちょっと前ぐらいに読めたんで。つらくない時に読めてはいるんですけど。すごかったんですよ。すごいかったんですよ!

なんの前情報もなく読んでほしい

(星野源)これ、なんだろうね? 本当になんの前情報もなく読んでほしいので。もう、ただただ語彙がない人と化してしまうんですけど……「すげえものを読んだ!」っていうような感覚で。感動っていうんですか? なんて言うんだろうな? 前に話した映画の『ボーはおそれている』とかもそうですけども。なんか、やっぱり……もちろん、いろんなものから影響を受けているんだろうとは思うんですけど。なんか、その人の判断っていうんですかね? 巷にあるルールとか、判断基準とか、そういうものが外側にあるんじゃなくて。その書いた人とか、作った人の中にちゃんと全部あって。それがダイレクトにその「判断」っていうですかね? それこそ、すごい平たく言うと「センス」ってことだと思うんですけど。

それでミチミチに詰まったものがポンッて出てきたのを全身で受け止めた時の喜びっていうのが僕、すごくあって。なんか、そういう……僕は今回、本当にすごい思ったんですけども。「生きててよかった」って読んだ後、すごい思ったんですよ。こんな作品を読めて、本当になんか、生きててよかったなみたいな。だから美味しいご飯を食べた時とかにね、「うわー、生きてよかった!」みたいなのを言う時、ありますけど。なんかそういうのと通ずるものがあるっていうか。

「こういうものに触れるために生きている」(星野)

なんか、こういうのに触れるために頑張って生きてるんじゃないかっていう。そういう風に思いたくなるぐらい、僕はすごく大好きな作品になって。ちょっと忘れられないなという感じですね。今、もうなんか巷でどんどん話題になっているみたいなんで。ちょっと気になった方はぜひ、読んでみてください。なんか、なんだろう? もちろん僕はやっぱり詳しくないんで。どういうところに……もしかしたらオマージュとか、そういうのがいろんなとこにあるのかもしれないんですけど。僕はそういうのはわからず。

なんだろう? ダイレクトに世界をワーッと浴びた感じだったので。もしかしたらね、詳しい方が読んだら僕の感想とは全然違うのかもしれないんですけど。非常に素晴らしい体験をさせていただきました。はい。なのでちょっとおすすめですっていう感じですね。

<書き起こしおわり>

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